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就活のポイント

内定とその後

「内定」「内々定」とは?

原則的に「内定」の通知は10月1日以降。経団連の倫理憲章に基づく。
現実には、9月30日以前に内定の意向を学生に伝える企業が多い。採用面接解禁(採用選考活動開始)の6月に内定の意向を出す企業も少なくない。
内定の意向の伝え方は、電話、文書、メール、または呼び出されて面談で、など。最終面接の際に口頭で伝えられることもある。明確に「内定」と言わず(倫理憲章に配慮し)、婉曲に採用の意思を示されることも多い。
9月30日以前に行われる内定(の意向)の通知を「内々定」と呼ぶ。事実上「内定」と考えてよい。
企業によって内定(内々定)が出るタイミングはまちまち。長期の連絡待ちになることもある。焦りは禁物。先決優先(もっとも早く内定(内々定)の出た企業へ就職を決めること)がベストとは言えない。第一志望の企業、あるいは理想に近い企業から内定(内々定)をもらうまでは、就活を続けよう。

「誓約書」に署名を求められたら

最終面接の合格者に「誓約書」(あるいは「入社承諾書」など)と書かれた書類に署名を求める企業がある。
誓約書に署名をすることは「留保つき解約権をもつ雇用契約を結ぶ」こと。「留保つき解約権をもつ」とは、「誓約書を提出しても、雇用契約の解除(内定・内々定の辞退)を申し入れることはできる」ということだ。もとより誓約書に法的拘束力はない。誓約書を提出したからといって、入社しなければならない、というわけではない。
誓約書への署名を求められた場合、第一志望の企業や理想に近い企業なら、問題はない。署名をして、期限までに提出すればよい。
志望下位の企業から誓約書への署名を求められた場合は、第一志望や意中の企業の選考結果を待ちたい。しかし、志望下位の誓約書提出の期限が迫ってくる。そのときは事前に、提出期限の延期をお願いするという方法もある。
また、誓約書を提出したあとに、内定(内々定)の辞退を申し入れるという状況も発生する。その際は、手紙などでおわび(法的に問題はなくても人道上)のうえ、内定(内々定)辞退の理由を説明することが必要だ。

重複内定への対処の仕方

就活では多くの企業を研究し、複数の企業に出会うことになる。しかし、就職するのは1社だけだ。
複数の企業から内定を受けることが予想される。その企業の中に第一志望があれば、迷うことはない。事はそう単純ではなく、第一志望は受からず、二次的志望企業が数社ということも少なくない。その場合には、「自分はどんな仕事がしたいか」「その会社で何ができるか」「就職によってどのような生き方をしたいのか」をよく考え、判断する。まわりに相談するのもよいが、最終的に決めるのは自分自身だ。人のせいにしない。自分の判断に責任をもつ。
就職を決めた1社以外の企業には、辞退の連絡をしなければならない。もとより企業の担当者も、辞退する学生が出てくることは予測している。内定辞退は特別なことではない。なるべく早めに(内定辞退が出ると企業は追加採用などをしなければならない)、誠意をもって対応する。
内定辞退の手順は「電話~訪問~手紙」が標準とされる。辞退の旨とおわびを初めに電話で伝え、次に企業を訪問し、さらに手紙を書く。謙虚に、丁寧に。不遜な態度で禍根を残さないようにする。

内定・内々定後に「拘束」?

内定や内々定を受けたあと、企業から「研修」「親睦会」「懇親会」などと銘打つ催しの通知が届くことがある。
第一志望など、就職を決めた企業からの誘いであれば、受けるだけだ。
問題は、内定受諾か辞退か判断を留保している企業からの誘いだ。これら「研修」「親睦会」「懇親会」などは、内定者の就職活動の制限や、他社への就職をしづらくすることを目的とする「拘束」である場合が少なくない。
「研修」は数日間、ホテルなどを会場に、担当者やゲストの話、ビデオ上映、グループディスカッションなどのプログラムが続く。「親睦会」「懇親会」は、ホテル、レストラン、テーマパークなどで行われ、食事がふるまわれ、芸人の余興などもある。
さらに内々定の段階で、「内定式」「健康診断」「旅行」「課題提出」「資格取得講座」などを行う企業もある。
これらの誘いを受けるかどうかは自由だ。ただし、あからさまに拘束と思われる場合や、自身の就職活動に影響を及ぼす場合は、熟考が必要だ。

内定後にしておきたいこと

内定を受け、就職が決まったら、就活に際してお世話になった方々へお礼の電話や手紙を。とくにお世話になった方には直接会って報告を。また、後輩のために就職体験談を書き、大学のキャリアセンター(就職課)へ届けよう。
内定から入社までの期間は、羽を伸ばして卒業旅行もいいが、卒論やゼミなどの仕上げをしっかり。内定は取れたが、単位が不足し卒業できないという例もまれではない。
さらに、入社までの間に、社会人になる準備をしよう。
マナーを身につける、企業や業界について深掘りする、資格取得に取り組む、など。
これまでの「就活」を振り返り、緊張感を保ちながら、社会人への一歩を踏みだそう。