今回は大学生の松村が、北海道マツダ販売の横井隆社長にお話を伺いました。
同社は北海道内にてマツダの自動車の販売、点検、整備を手がける自動車会社で、道内の人々にマツダ車を通じて幸せを送り続けている会社です。
企業を知ろうー北海道マツダ販売ってどんな会社?ー
北海道マツダ販売の魅力
北海道マツダ販売について、会社の魅力を4つのP(理念・職業・人事・組織)でまとめてみました。
実際にどんなことをやっているの?
北海道マツダ販売は、北海道内45店舗のネットワークがあり、道内ディーラーではトップクラスの会社です。
「走る歓び」をモットーにCXシリーズやMAZDAシリーズ、ロードスターといったマツダ車の新車や中古車を紹介する営業職と、マツダ車のプロフェッショナルとして整備・点検を行う整備職、そして事務職に分かれています。
営業職はただ車を売るだけではなく購入したお客様に対し、アフターケアサービスなど長期的な提案をしています。
整備職は実際にアフターケアサービスを実施し、お客様のカーライフを陰から支えています。
経営企画、人事、財務・経理、営業企画など、北海道マツダ販売を足もとから支える幅広い業務を行っています。
次の項目からは、北海道マツダ販売の横井社長とのインタビュー内容をご紹介します。
同社がお客様に価値提供をする上で大切にされている価値観や、学生の皆さんへのアドバイスなどをお伝えします!
【インタビュー】北海道マツダ販売が大切にしている価値観
ーはじめまして。本日は貴重なお時間を頂き誠にありがとうございます。これからインタビューを始めさせていただきます。よろしくお願いします!
横井社長:はじめまして!こちらこそよろしくお願いします。
ー早速ですが、横井社長の学生時代から、北海道マツダ販売の社長になるまでの経緯を伺いたいです。
横井社長:私は生まれつき家業が車屋で、自然と車に囲まれた環境で過ごしました。
「自動車に関する仕事に就く」以外の選択肢はあまり考えませんでした。
そうして私の祖父が創業したこの会社の3代目社長として、2代目社長であった父の跡を継ぎ、今に至ります。
ー北海道マツダ販売では車の販売や整備をされているとのことですが、お客様に価値提供をする際に大切にされていることはありますか?
横井社長:はい。私たちは5つの価値観を大切にしています。
1つ目は『私たちの幸せ』、2つ目は『継続的営業成果』、3つ目が『お客様視点』、4つ目が『研鑽・育成』、5つ目が『チームワーク』です。この組織を動かすための5つの価値観を、マツダ営業方式と呼んでいます。
ここでは特に最初の3つについてお話しします。
1つ目の「私たちの幸せ」は、私たちが特に大切にしている価値観です。社員のやりがいや幸せを大切にしてこそ、お客様への貢献にも繋がる、最大のパフォーマンスに繋がると考えております。
2つの目の「継続的営業成果」は、お客様への価値提供から得る利益を、人材や店舗に投資し続けることで、お客様に継続的な質の良いサービスが提供できるという考えから重要視しております。
3つ目の価値観である「お客様視点」は、お客様に質の高いサービス提供をするためにお客様の立場になることが重要だという考え方から大切にしております。
お客様に点検のご紹介をお電話でした際、「お前の都合だろう。」と全く感謝されなかったことがあります。自分たちの利益ばかり一生懸命考えるのではなく、まずはお客様の視点になることで、お客様に最大の価値提供ができ、結局それが会社の利益にも繋がることに気づきました。
また、北海道マツダ販売には、「2台目はサービスから」という言葉があります。5つの価値観を大切にして働くことで、お客様に営業によるサービス提供や整備の質に満足していただき、2台目以降もお客様にマツダ車を選んでもらえるような、お客様への長期的なサポートをし続けたいと考えています。
【インタビュー】理想の人材について
ー理想の人材についてどのように思われていますか。
横井社長:私の考える理想の人材は、常に興味と向上心を持ちながら、お客様のカーライフを支えることに誇りを持って働ける若者です。
現代では免許を周りに促されて就職前に慌てて取るという話をよく聞きます。薬業や損保会社の営業にペーパードライバーが多くて、時代の変化に驚きました。
また、とりあえず中学、高校を出て、親や周りに勧められて専門学校に行って、その流れでなんとなく自動車整備士になりたいと考える人も少なくないように感じます。
社会人になると、仕事は一生ものです。色んな業界や会社、仕事を見た中で、お客様のカーライフを長期的にサポートしていくことに、熱量ややりがいを持てる方とぜひ一緒に働きたいです。
これから電動化の時代になっても、自動車整備の需要は当面減りません。
ガソリンエンジンやモーターなど複数のパワートレイン(動力)を搭載した車がどんどん増えるので、むしろ点検項目が増えます。
多くの人のカーライフを支えることができる自動車整備士としての誇りと熱い想いを持っている若者こそ、お客様に質の良い価値提供ができると思いますので、当社にとって理想的な人材だと思います。
【インタビュー】学生のみなさんへ
ー最後にこれから社会人になる学生に対して、アドバイスをお願いします。
横井社長:同じお客様と長くお付き合いすることが出来て、感謝される事が多いことが、ディーラーで働く1つの特徴だと思います。
整備の仕事のベテランになってくると、例えば親子2世代や3世代でお付き合いのあるお客様もいらっしゃいます。
長い時間軸の中でお客様とお付き合いできるので、本当にやりがいに感じる仕事だと思います。
今の日本の若い人たちには仕事の選択肢が沢山あり、逆に悩んでいる方も多いと思いますが、悩むのも当然です。
せっかく入社したのに辞めてしまうのは勿体無いので、ご自身の悔いのない選択のためにも、ぜひたくさん考えて、色んな会社を見て、充実した就職活動を送っていただきたいです。
応援しております!
業界を知ろうー自動車業界とは?ー
業界の構造と仕事内容
自動車業界にはたくさんの種類の会社があります。ボディ素材、タイヤ、内部部品、組み立て、販売、自動車に関連した各種サービス(修理・メンテナンス、カー用品、レンタカー、カーシェア)といった業務を担う会社が、自動車が生まれ私たちのもとに届くまでの工程ごとに存在しているのです。
その中で、自動車販売会社は自動車を一般消費者に販売する事業者のことです。
自動車メーカーによって製造された自動車と消費者をつなぐ役割を果たしており、その後のアフターサービスまでカバーしています。
基本的に自動車販売を手掛けているディーラーには2つの種類があります。自動車メーカーが直接運営しているメーカー系ディーラーと販売代理店としてメーカーの車を正式に販売する地域系ディーラーです。どちらもディーラーでも車の販売の営業職や、アフターサービスを担当する整備士などが活躍しています。
北海道マツダ販売は後者の地域系ディーラーで北海道に45店舗あるマツダ系ディーラーの中心です。
業界の市場と動向
自動車業界は現在の大きな変革期を迎えているといわれています。特に今後の自動車のあり方や作り方、使い方を変えると言われているCASEへの対応がさけばれています。
「CASE」とはConneted Autonomous Shared Electricの略で「コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化」を意味しています。
なかでも、環境負荷の少ない(SDGs)電気自動車へのシフトは世界的な流れがあり、日本が得意とするガソリンやディーゼルを使うエンジン車の販売を、フランスやイギリスが2040年までに禁止する方針を表明するなど、脱ガソリン化が進んでいます。
今までとは全く違う業界に生まれ変わるほどのインパクトがある自動車業界。2020年1月にはソニーが自動運転のEV車を一般公開したように、他業種からの参入も増えてくる可能性が高いです。
時代の転換点にある今、未来の自動車はどうなるのか、今後の動向に注目が集まっています。
最後にー北海道マツダ販売のインタビューを通してー
自動車ディーラーだけでなく、どのような仕事においても会社や自分の利益を追い求めるあまり自分勝手になってしまい、お客様が満足のいくサービスから遠ざかってしまうことのあると思います。
北海道マツダ販売の、「お客様視点」を大切にする姿勢は大変魅力的に感じます。
私も自分の目先の利益だけでなく、会社やその先のお客様のことも視野に入れて働きける人になりたいです。
横井社長、貴重なお時間をありがとうございました!