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【企業トップ×就活生対談】社員一人一人を大切にした経営理念と採用への想い-北土建設株式会社-

「知っている企業以外の優良企業を探したい」「ナビ掲載の企業を見ていてもイマイチ魅力がわからない」と悩む就活生は多いと思います。この企画では私たち大学生が社長や人事部長へのインタビューを通して企業の魅力や想いを伝えることで、みなさんの「わからない」を「わかる」に変えます。

今回は大学生の松村と大野が、北土建設の砂田 英俊社長にお話を伺いました。
同社は札幌市中央区の建設会社です。北海道におけるインフラ整備を通じて、「技術と信頼」をモットーに地域づくり、社会環境づくりに、全社を挙げて取り組んでいます。

目次

企業を知ろうー北土建設ってどんな会社?ー

北土建設の魅力

北土建設について、会社の魅力を4つのP(理念・職業・人事・組織)でまとめてみました。

「全社員の幸福を追求する」を経営理念に掲げるほど、人をとても大切にされている点が特に魅力的な会社です。

「札幌市ワーク・ライフ・バランスplus企業」、「北海道働き方改革推進企業」、「さっぽろまちづくりスマイル企業」、「北海道なでしこ応援企業」、「北海道あったかファミリー応援企業」、「北海道障がい者就労支援企業」など、様々な認定を持つほど、働き方も整っています。

実際にどんなことをやっているの?

建設工事とは、自然相手の仕事です。

同じ現場は二度とありません。毎回その計画を立案、実行する必要があります。

多くの専門家による分業作業によって完成を目指す中、北土建設は施工管理や現場の監督などをメインに行っている会社で、専門業者と協力して工事を進めていきます。

北土建設の建設技術者は、具体的には依頼を受けた土木工事を管理することが仕事です。発注者の望まれる完成期日、高い品質、環境保全を目的として、工事を実際に行う工事関係者や技術者・技能者と連携しながら、管理・監督をして工事を無事完成へと導く役割を担っています。

北土建設では20、30代の若者が、何千万、何億円もする工事を2~4人前後で管理しています。責任が重いからこそ、やりがいを感じられ、日々大きく成長することができます。

①グラウンド造成工事の様子
②ボックスカルバート工の様子
③橋梁舗装工事の様子
④橋梁補修工事の様子

次の項からは、砂田社長との対談の内容をお伝えします。社長になるまでの経緯や悩んでいる学生へのアドバイスをいただきました!人を大切にしている砂田社長ならではのお話をご紹介します。

【インタビュー】祖父の意思や想いを引継ぎ、社員の皆さんを守りたい

ーはじめまして。本日は貴重なお時間を頂き誠にありがとうございます。これからインタビューを始めていきたいので、ぜひよろしくお願いします!

砂田社長:はじめまして!こちらこそよろしくお願いします。

早速ですがはじめに、どうして砂田社長は社長という立場になられたのでしょうか?きっかけをお聞きしたいです。

砂田社長:はい、そうですね。まず前提として当社は私の祖父や父、叔父などが代々守ってくれた会社です。ただ、私はもともと全く違う業界で働いていました。

前職ではコンビニエンス業界で複数店舗を担当しながら、50代から70代の店長さんを相手に、経営指導員として10年近く働いていました。

多くの現場を見ていくうちに後継者問題の深刻さを感じたことから、「自分の亡くなった祖父や父が経営している会社は実際どうなんだろう?」と、会社の将来について考え始めたことがきっかけで、私が引き継いで守りたいと思い、現在当社で社長をさせてもらっています。

ー最初はコンビニエンス業界で働いていたということなんですが、引き継ごうという気持ちは昔からあったのでしょうか?

砂田社長:そうですね、幼少期は「おじいちゃんの会社を継ぐ」ことが夢でした。実際に、亡くなった祖父からは「継いでくれな」って言われていました。

しかし、高校生や大学生で様々な職種のアルバイトを通じ、世の中で働くことが面白いと感じるようになり、今思うと大変生意気ながら、敷かれたレールに乗りたくないと思うようになりました。

その想いに駆られて、自分の可能性を自分自身で試したいと思うようになり、この業界でない、この北土建設でない世界で働きたいと思い、就職活動を始めました。

ー反対はありましたか?

砂田社長:祖母は残念そうだったんですが、父は継いでくれと言わなかったですね。

父が36歳で社長になったときに役員の皆さんの年齢は50~60代と高く、事業継承などで様々な苦労があったようです。

同じ苦労をさせたくないとの想いがあってか、継がせて欲しいと最初にお願いした時は反対されました。

ただ、祖父からの想いや自分の考えを伝えたところ、「わかった。じゃあ来い。」と言ってもらえたんです。

【インタビュー】社員の皆さんと共に会社を前進させていく

ー後継者問題を感じられて、家族が経営している会社を守りたいと思われたのですね。社長になった時に、どんな組織、どんな会社でこれから経営をしていこうとしたのでしょうか?

砂田社長:私が社長という立場に立たせてもらって今年で丸10年になりますが、その前はそもそも経営理念というものがありませんでした。

ちょうどその時、とある経営塾にお世話になっていました。そこで経営理念の重要性を学び、私たちの経営理念を定めました。

私の考える組織としての理想像は、会社の経営理念を私を含め全ての社員の皆さんと共有して、それに向かって協力して前進していく組織です。

ー社員の皆さんと全員で同じ方向を向いて目指していく経営理念の1つに、「全社員の幸福を追求する」とありますが、どういった想いからでしょうか?

砂田社長:社員の皆さんがこの会社に集って幸せに過ごせること、充実感を持ってこの会社での社員人生を過ごせたと思っていただくことが1番重要であると考えています。そもそもこれ無くして会社の繁栄やその先の社会貢献には繋がりません。

ーお客様や社会への貢献のためにも、まずは全社員の幸福を実現することが大切ということですね。改めて、社会やお客様に対する想いをお聴きしたいです。

砂田社長:はい。当社のミッションは「誠実さと技術力を持って、お客様が最大限の満足を得られる作品を創造する」であり、そのための価値観が「会社の繁栄を通じ、社会に貢献する」です。

先ほども言ったように、会社の繁栄には「全社員の幸福を追求する〜情熱をもって夢を実現するために〜」というビジョンの実現が必要不可欠です。

これを前提として、私たちは地域社会の一員であることを自覚し、「技術と信頼」をモットーに地域・社会環境づくりに全社を挙げて取り組んでおります。

「開かれた企業」として、お客様をはじめとする社会からの声に耳を傾け、事業活動に反映させたり、環境負荷をできる限り低減し、「循環型社会」の形成に貢献するように努力をし続けています。

ーありがとうございます。ここからは、採用についてお聞きしたいと思います。新卒や中途採用を含めてどのような人材と働きたいですか?

砂田社長:相手としっかりコミュニケーションをとれることや性格といった部分を会話の中から見ています。弊社について勉強されていて、本当に弊社に入りたいという強い想いや情熱を持ってると感じられるかどうかも、採用の判断基準です。

人事戦略として、技術者さんの採用に1番力を入れています。

最近の傾向としてIT化が急速に進んでいるためIT人材にも注目しており、また今後はさらに積極的に女性も迎えたいと取り組んでいます。

コロナの状況の中でも、以前と比べて現在はコンスタントに新卒採用されているのは何故でしょうか?

砂田社長:近年の多数の災害発生によって国土強靭化のための予算が安定的に処置されるようになったことと、組織の継続のために新卒採用は重要だと考えているからです。

新卒社員が入ってくることによって教える側としても成長することができますし、若く生き生きとした雰囲気が満ちて「僕らの世代が引っ張っていくんだ」という前向きな責任感を生み、会社全体の成長に大きく繋がると考えます。

現在はコロナの影響で全体的にピンチではあるのですが、逆にコロナだからこそ何か出来ないだろうかとチャンスに捉え、前に進むことが大切だと考えています。

【インタビュー】社会人になるみなさんへ

最後に、学生のみなさんへのアドバイスをお聞きしたいです。

砂田社長:学校での3、4年間をそれぞれ充実して楽しんで学んでほしいと思います。

社会人になると就職活動以上の年数をこの社会で過ごすことになりますので、深く自分に向き合い、有意義な期間にして欲しいです。

就職活動では、「本当にこの会社合ってるのかな。本当に自分たちのことを考えてくれているのかな。」と深掘りしたり、「これが得意だからこの業界だけをみよう」だけではなく、自分では気づかなかった「自分の良さ」に気づかせてくれる会社に出会えるかもしれません。

社会人としてのファーストキャリアの選択をする大事な期間だと思います。ぜひ広い視野で、周りの沢山の人たちに自分への評価を聞きながら、広く調べたり選考を受けてみて、有意義な期間にして欲しいですね。

また、社会人になると多くの場合、自分で稼がなければいけない責任を持つことになります。今は学生さんだからこそ今出来る活動に取り組んで、大学生活を積極的にエンジョイして欲しいと思います。

業界を知ろうー建設業界とは?ー

改めて建設産業の構造や動向についておさらいをしておきましょう。

建設業界の構造と仕事内容

建設業ってよく聞くけど、実際にはどのように仕事が行われているのでしょうか?建設業界は住宅やビル、学校、工場などの建物を建築する建築と道路やトンネル、橋、ダム、水道などのインフラ整備を行う土木に大別されます。一つの案件に対する規模が大きいため、さまざまな企業が連携を取り合い、工事や整備を行います。

下の図のように、まず国や自治体からの受注をゼネコンが引き受けます。ゼネコンは工程や資材費の管理や現場の安全管理を行い、下請け企業の取りまとめをします。その下請け企業にあたるのが、専門工事業者です。ゼネコンから工事を受注し、大工や左官などの専門分野の工事を行います。電気、空調などの各種設備を担う設備会社は一般にサブコンと呼ばれ、これらの事業者から実際に作業を行う技能工を抱えている中小の事業者に発注をかけ、建設が進んでいくのです。

今回インタビューした北土建設は、現場の施工管理などを中心に扱っているため、ゼネコンにあたる業者です。

建設業界の市場と動向

国内の建設投資は東日本大震災の復興需要、国土強靭化計画、東京五輪をはじめとした首都圏の再開発、ホテル需要を背景に好調が続いていたのですが、新型コロナウイルスによる景気悪化を受け、製造業や流通業向けの建設需要は大幅に減少しています。そのため、2020年に民間投資は大きく減少しており、現時点では建設需要の減少は避けられないと見られています。

また、業界全体の課題である職人の高齢化と若者の業界離れによる人手不足が顕在化していて、業界全体でロボットや人工知能、IoTなどの活用による生産性向上と、働き方改革による新規入職者の取り込みが求めらています。

さいごにー北土建設のインタビューを通してー

インタビュー全体を通して、「全社員の幸福を追求する」という経営理念を掲げられ、それを本気で実現しようと目指している姿からは、砂田社長の力強さと社員や組織、その先のお客様をはじめとする社会に対する想いが伝わってきました。

また、「コロナをチャンスと捉え、新卒採用を続けることで、社員がさらに前を向ける。コロナで出来ないことではなく、出来ることを考える」とおっしゃっていたのも印象的でした。

あらゆる環境が変化し将来の予測が就かない”VUCAの時代”と言われる現代において、ピンチをチャンスと捉える砂田社長の姿は、コロナ影響で厳しい状況の中就職活動を頑張っている学生の背中を押してくれるようにも感じます。

改めて、砂田社長、貴重なお時間とお話をありがとうございました。

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