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校正・校閲職の志望動機の書き方と例文

「校正」とは文章の誤字・脱字を訂正すること、「校閲」とは文章の内容の間違いを指摘し筆者に修正をうながすことです。

それだけ神経を遣う仕事だけに、一般的には、地味で単調、残業が多い、というマイナスイメージがあるようです。

しかし、それはすでに過去の話で、現代の校正・校閲職は意外にスマートな職業です。

なにより、仕事の範囲がかなり広いので、経験を積めば積むほど、多彩な知識が自然に身につきます。

経験と実績がものを言う世界なので、キャリアアップが比較的容易に図れる仕事でもあるのです。

また、世の中に出る読み物に対して、間違った日本語を使ったものや、適当な情報を載せないようにチェックする役割があります。

このような校正・校閲者の仕事により、読者は正確な情報を得ることができるのです。

社会にとって欠かせない役割を担っているといえるでしょう。

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目次

校正・校閲職の2つのトピックス

この章では、校正・校閲のトピックスを紹介します。

TVドラマ「校閲ガール」で注目を浴びる

ベストセラー小説を実写化した「地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子」というTVドラマを記憶している人も多いことでしょう。

文字通り地味な業種で、一般にはほとんど知られていなかった校正・校閲の仕事が一躍注目を浴びるきっかけともなりました。

以前から小説は売れ続けていたのですが、2016年放送のTVドラマにより、校正・校閲が意外にファッショナブルな仕事に映ったのか、若い世代の就活にも大きな影響を及ぼしたとも言われています。

進むAIシステムの導入

校正・校閲の分野で気になるのは「今後AI化がどこまで進むのか」という問題です。

確かに、文章の修正を人に頼らずAIに任せておけば、これほど楽なことはありません。実際に、現在でも校正ソフトはすでに一般化されています。

企業でも凸版印刷が金融機関向けに「AI校正・校閲支援システム」を開発し、2020年からサービスをスタートさせています。

しかしながら、AIが人間から校正・校閲の仕事を完全に奪うのは、まだずっと先のことと言われており、その事実がかえって今の校正・校閲業務の難しさを浮き彫りにしているとも言えます。

今後はITにも明るい人材が要求されるようになることでしょう。

校正・校閲職で得られるスキル

地道かつ緻密な作業として知られる校正・校閲職だけに、着実に経験を積み重ねていくことで、他の業種とは比較できないほどの知識と教養が身につきます。

そのスキルは校正・校閲職としての一生の財産です。

なお、校正・校閲職の志望者が就活前に習得しておくべきスキルは「Word、Excelなどのオフィスソフト」「Photoshop、Illustratorなどのデザインソフト」などです。

それでは、校正・校閲職で得られるスキルを以下に紹介しましょう。

文章チェックのプロとしてのスキル

熟練の校正・校閲職に与えられる称号は「文章チェックのプロ」です。

大手出版社の中には有名小説家から「校正・校閲はこの人に」と指名を受けるほど有能な校正・校閲職がいるといいます。

経験を積むと文章の矛盾点や非合理な箇所を見抜くスキルが身につき、豊富な知識により、誰も気づかない誤りを指摘することで、徐々に周囲からの信頼を得ることができるでしょう。

速読のスキル

校正・校閲の仕事では「早さ」と「正確さ」が両立することが求められます。

矛盾する両方のスキルを備えることができてはじめて、一人前の校正・校閲職なのです。

そのためには、文章を速読した上に、内容をきちんと把握できるようにならなければならず、できるだけ多くの書物を読み込むことが大切です。

集中力と探求力のスキル

校正・校閲職では、他人が書いた原稿をチェックする仕事を通して、自然と集中力が養われます。

それと、文章の意味や筆者の意図を汲み取っていく過程で、文章から派生するさまざまな事象を調査する必要も出てきます。

結果的に、校正・校閲職は探求力のスキルが他の職種よりも高くなるのです。

校正・校閲職の仕事内容

校正・校閲のメインとなる仕事はどんなものか、見ていきましょう。

ミーティング

校正・校閲職の最初の仕事はミーティングからスタートします。

入念な打合せが必要なものから簡単なものまで、ミーティングにもいくつか種類があり、筆者の意図やテーマや文面の時代背景など事前に説明が必要な場合は入念な打合せが行われます。

原稿が広告物の場合には、ミーティング後に必要な資料の収集にかかる場合もあります。

初校チェック

文章の最初の段階の全体チェックが行われます。

軽微な誤字脱字、文章の書き間違いなど一通りチェックし、疑問が残る箇所などにはその旨赤チェック印を入れて、クライアントまたは筆者に戻されます。

これを最初の校正を意味する「初校」と呼びます。

校正・校閲作業

ここからが、校正・校閲作業の本番です。

文字のチェックはもちろん、文章に矛盾がないか、あるいは内容に筆者の勘違い(時代背景や年号歴史的事実など)がないかどうかを入念にチェックします。

広告物では数字(商品価格など)の誤りは致命的なミスとなるので、特に入念にチェックされます。

さらに、掲載する媒体によってはタブーとなる単語や表現もあるのでそれらも要チェック事項となります。

なお、原稿によっては最初に校正のみを行い、校了(校正の修了)してから校閲に回される場合もあります。

校正と修正の繰り返し

初校から2校、3校と原稿のやり取りが行われます。

社内で複数回の校正・校閲を行い、最終段階でクライアントまたは筆者に渡すケースと、全行程にクライアントが関わるケースがあります。

校正・校閲のやりとりを何度か繰り返し、最終段階としてクライアントを交えて念校(念入り校正)が行われ、これがOKとなると、校正・校閲の修了(校了)となります。

大きな仕事の場合、校了後に校正・校閲の部署メンバー全員が参加するミーティング(反省会)が行われる場合もあります。

反省会で討議した結果は、次回の仕事に反映されます。

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校正・校閲職の志望動機の書き方とポイント

校正・校閲職は専門職であり、一人前になるにはある程度の経験が必要とされています。

したがって、他の職種のように「バイトで経験があるので」というようなアピールは通用しません。

ここでは、そのような校正・校閲職の志望動機を書くポイントを紹介します。

なぜその職種か

まず大切なのは、校正・校閲職を志望することになった、その理由を明確かつ具体的に述べることです。

そして、その理由によって校正・校閲職を志望することになったという風につなげた文章にしましょう。

きっかけは「校正・校閲職をテーマにした小説やTVドラマを観て」でもよいのですが、例えば「校正・校閲によって、文章の完成度を高めることに大きな魅力を感じた」という具体的な表現があればベストです。

校正・校閲職でアピールすべき強み

校正・校閲職に必要とされる、自身の強みをアピールしましょう。企業の採用担当者が判断するのはその人物の資質です。

「我慢強い」「根気がある」という性格に加えて「協調性」や「柔軟性」をもっていることも大きな判断材料です。

例えば「学生時代に経験した部活での文集の編集作業で、全員が納得するまで部員の文章の手直しをすることに面白さを感じた」「自分の何でも完璧に作業をこなしたいという性格が文章の校正作業に向いていると感じた」という書き方がよいでしょう。

なぜその企業か

校正・校閲職の求人企業を綿密に調査・研究し、この企業に就職先を絞ったという理由を明確に伝えましょう。

「自宅に近いから」などという安直な理由ではなく、例えば「書籍の出版以外にも不動産業・アパレル業・食品業など多くの業種の広告物を扱っているので、多様な経験が積めると思った」という前向きな理由が望ましいです。

「食べ歩きをすることが好きなので、将来はグルメ記事の校正・校閲をしたい」など具体的な将来像をもっておくことも、志望企業を選ぶポイントになるためしっかり考えておきましょう。

実際に書く際は以下のフレームワークに沿って書いてみてください。

■志望動機の構成例
(1)志望動機をひと言で
(2)具体的に言うと
(3)理由(過去の経験と業界・その会社の関連性)
(4)入社後にどうなりたいか

志望動機の書き方、考え方を詳しく知りたい方は下記をご覧ください。

関連記事:
・「志望動機の書き方~選考通過率をUPさせる方法~」
・「志望動機の正しい考え方やコツ~「志望動機がない…」と悩んでいる人必見~」

校正・校閲職の志望動機のNG例

校正・校閲職の志望動機で「こんな書き方はNG」という例文を紹介します。なぜNGなのか、解説文をよく読んで参考にしてください。

志望動機のNG例
私は、小学生の頃から読書が好きで、学校の休み時間はいつも本を読みふけっていました。

特に好きなジャンルはSFと推理ものです。

就活では、出版系がいいと漠然と考えていましたが、テレビで「校閲ガール」を観て、校正・校閲の仕事に興味を持ちました。

御社は、業界でも大手で、研修制度も充実していると思うので、入社後は早く仕事を覚えて貢献したいと思っています。

今から、いろいろな本をたくさん読めると楽しみにしています。

→志望動機が「読書の趣味とTVドラマを見たから」だけで「なぜこの職業に就きたいと思ったのか」という視点が欠けています。

企業の採用担当者が最も確かめたいのは、志望者が胸に抱くこの職業への情熱です。

その「熱き思い」が伝わってくる内容でなければなりません。最後の「たくさんの本が読めると楽しみ」という文も全く余計です。

「仕事場を図書館と勘違いしているのでは?」と思われかねません。

「入社して自分はこうなりたい」という夢を語って文章を結ぶことが大切です。

校正・校閲職の志望動機の例文

採用担当者から「好ましい人材」と思ってもらえるような校正・校閲職の志望動機の良い例文を示しました。

例文を熟読し解説も参考にしたうえで、自分の言葉で飾らず、真摯な気持ちで志望動機を書いてみましょう。

志望動機の良い例
この度、私が御社の校正・校閲職を志望したのは、第一に私自身が読書を趣味としており、多彩な読み物から色々な情報を得ることをとても楽しいと思っているからです。

学生時代に新聞部で記事の編集作業をした経験から、他人の文章の手直しをすることに興味を持ちました。

そして、校正・校閲をテーマとした小説などを読んだこともあって、次第に関心が強くなってきたのです。

もちろん、単に本好きの興味本位だけというだけではこなせない厳しい職種であることは承知しております。

しかし、私には「やり始めたら、どんなに大変な作業でも最後までやり遂げる」という我慢強い性格で、他人との協調性や人付き合いも得意なタイプです。

そしてなにより、自分が関わった文章や広告物が広く世の中に流通することに、大きな歓びと誇りを感じることができると考えています。

出版以外でも多様な広告物を取り扱っておられる御社は、創業60年の実績がある御社は、社員の感性を活かした仕事ができるという点に強く共感しました。

また、未来のステージに積極的に取り組んでいくという経営方針なので、DTPオペレーターとしても貴重な経験を積める職場環境だと思います。

入社後は、一日でも早く仕事に慣れ、どのような案件でも任せてもらえるような人材になりたいと願っております。

→就活に関して真摯な姿勢が垣間見える文章です。

謙遜しながらも、校正・校閲職の難しさや大変さをよく理解しており、困難な仕事で自分のスキルを磨いていきたいという決意表明が明確に伝わり好感が持てます。

また、自分の性格が校正・校閲職に適している点もしっかりアピールしており、採用担当者から「長く働いてくれる人材」との評価を受けやすい文章となっています。

レベルの高い例文集を見たい方は下記記事をご覧ください。

関連記事:
「志望動機のおすすめ例文10選!」

まとめ

校正・校閲職は専門職であり、単に「読書が趣味」というだけできるほど甘い業種ではありません。

したがって「いかに自分が意欲的に取り組もうとしているか」「いかに自分の性格が校正・校閲職に適しているか」「将来はこのような夢を描いている」以上の3点を、より具体的に表現することが志望動機を書く際の大きなポイントです。

校正・校閲職は、社会的意義が高いやりがいのある仕事です。企業の採用担当者がうなるようなアピール度の高い志望動機を書いてみましょう。

志望動機の基礎から応用まで網羅的にノウハウを知りたい方は下記をご覧ください。

関連記事:
「志望動機の書き方・例文」

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