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【企業トップ×就活生対談】日本の未来を作る人々のための多角的な経営支援-DIMENSION-

「知っている企業以外の優良企業を探したい」「ナビ掲載の企業を見ていてもイマイチ魅力がわからない」と悩む就活生は多いと思います。この企画では私たち大学生が社長や人事部長へのインタビューを通して企業の魅力や想いを伝えることで、みなさんの「わからない」を「わかる」に変えます。

今回は大学生の松村が、DIMENSION株式会社の宮宗孝光社長にお話を伺いました。

同社は株式会社ドリームインキュベータの国内ファンドとして、ベンチャー企業に投資運用し日本経済を元気にしようと活動する会社です。

目次

企業を知ろうーDIMENSIONってどんな会社?ー

DIMENSIONの4P

DIMENSIONさんについて、会社の魅力を4つのP(理念・職業・人事・組織)でまとめてみました。

実際にどんなことをやっているの?

DIMENSIONは、ドリームインキュベータ社100%子会社で国内スタートアップへの出資・支援を行うVCファンドです。

ドリームインキュベータは東京都千代田区が本社の戦略コンサルティングやビジネスプロデュースを手掛ける東証一部上場の事業創造会社です。「社会を変える 事業を創る。」をミッションとして大企業からスタートアップまで様々な企業の経営支援に携わっています。

ドリームインキュベータ自身、これまで自己資金で148社に出資し、これまで28社が上場しています。(2019年2月時点)

DIMENSIONは、2019 年10月に活動を開始。 将来の日本をリードする起業家や社会的に意義のある事業の育成を通じ、SDGsや市場の活性化に貢献することを目指しています。

DIMENSIONが出資・支援するスタートアップの特徴は以下2つあります。

・真摯に経営に向きあう起業家や経営チームが携わっている事

・将来、一定の事業規模まで成長し、世の中・顧客から大きく支持されるプロダクトやサービスを提供する可能性がある事

出資以外にも、ドリームインキュベータ社と連携した人材紹介サービスの提供や、事業を大きく伸ばした 起業家を取材し、事業拡大やCM 、採用、組織構築のポイントを記事として情報提供する「DIMENSION NOTE」というネットメディア、 起業家の動画インタビュー内容をYouTube上で発信する「DIMENSION チャネル」なども手掛けています。

次の項目からは、DIMENSIONの宮宗社長へのインタビューと対談の内容をお伝えします。社長になるまでの経緯や悩んでいる学生へのアドバイスをいただきました!

【インタビュー】失敗を重ねてきた今まで

ーはじめまして。本日は貴重なお時間を頂き誠にありがとうございます。これからインタビューを始めていきます。よろしくお願いします!

宮宗社長:はじめまして。こちらこそ、よろしくお願いします。

ーまず社長になるまでの経緯をお聞きしたいです。

宮宗社長:元々、父が会社の2代目社長として経営に携わっていました。兄が2人いたこともあり、 父の会社の経営は兄に任せ、学生時代に興味があったモノづくりに携われる東京工業大学に入学しました。

飛び級で大学院に進学したのですが、大学院での研究開発より実際に商品が世の中に提供できる民間企業に行きたいと思い、1990年代当時、世の中にない新しい電化製品をたくさん上市していたシャープに入社しました。

当時、シャープが世界No1だった太陽光発電の事業に関わることを希望したのですが、大学院時代に携わっていた装置が特殊で、その装置を差別化の1つに事業化・事業拡大を考えていた事業部に配属になりました。

その事業部では、DVDの読み書きに使う赤色半導体レーザーの開発・量産や、皆様が良く知っている製品だとLEDの量産に携わっていました。

シャープでは、色々な事を学ばせて頂いていたのですが、学生時代から「自身がやりたい事を手がける」のが大切だとずっと思っていまして、入社後3年経ってから次を決めずにシャープを退職しました。

これからやりたい事を考えた結果、父が携わっていた経営に興味を持ちました。その時期に偶然お会いした東京工業大学の先輩がある上場会社の役員で、「経営に興味があるならうちに来ないか?」と声をかけて頂き、その会社に就職しました。

ですが 、その方は私の入社直後に退職。企業名や役職ではなく、相手の本質をしっかり見極める事の大切さを学んだ出来事になりました。

再び20代で経営に携わる方法を考えた時に、初めてコンサルティング業界の事を知りました。

大前研一さんは個人で仕事をされていて、もう一人の堀紘一さんはスタートアップの経営支援会社ドリームインキュベータを創業した直後でした。

であればとドリームインキュベータ社に自己応募し、運よく第二新卒として採用されました。 入社後は、大企業のコンサルティングやスタートアップへの出資・経営支援に取り組みました。

2019年、お客様に対してより高い付加価値提供ができるのではないかという思いから、国内ベンチャー投資ファンド DIMENSIONの立ち上げを起案し、今に至ります。

当時を振り返ると、最初の就職や転職は、正直、失敗でした。

ー後悔はありましたか?

宮宗社長:最初の就職先では希望の事業に関われず、次の転職先でも相手の本質がわからず、後悔だらけでした。

ただ、今になってみると「若い時の苦労は買ってでもしなさい」という言葉がありますが、本当に良い経験だったと思います。20代は、職場含め、色々なことにチャレンジし続けて良い年代です 。

追加でアドバイスするなら、なるべく早い時期に「人生の目的」を定めることをオススメします。

私自身20歳で「人生の目的」を定め、「その達成につながるか?」という視点で、色々な事を判断し、実行してきました。 今のところ、そのことが本当に良かったと思っています。

【インタビュー】理想の組織・理想の人材

ー宮宗社長の中にある理想の組織像はどのようなものでしょうか。

宮宗社長:皆で切磋琢磨して能動的に物事に取り組む組織は、とても良いと思います。

私自身、スタッフ時代は、十分な背景や経緯が伝えられず、どうしてそうした意思決定になったのか疑問に思ったことが何度かありました。自身がトップとして経営推進しているDIMENSIONでは、情報を可能な限りメンバーに共有するようにしています。

全メンバーが集まる隔週のミーティングでは、「3年後の絵姿」から共有し、「1年後、半年後にどういう事を達成してないといけないか」も冒頭に、資料で全メンバーに私から直接伝えるようにしています。

チームとして大切なことは何度も繰り返し・繰り返し伝える事で、メンバーの理解も深まるとも思っています。

また各メンバーの取り組みも、テキストベースの資料で共有してもらい、それらの内容は全てクラウド上で公開しています。

そうすることで、全メンバー、誰がどんなことに取り組んでいるか、いつでも振り返ることができます。 お互い協力しやすくなる環境を整備する事もトップの仕事だと思っています。

将来のDIMENSIONに必要な人材についてどのようにお考えですか。

宮宗社長:まず、スタートアップへの想いや熱量があることが大前提です 。

スタートアップは一見スマートにみえますが、実際は整備されてない事や、忍耐力をもって大きく乗り越えないといけない事がたくさん出てくるのが常です 。ずっと関わっていきたいという強い想いが無い方は、継続できない厳しい業界だとも思っています。

とはいえ、そうした強い想いや意思がある方にとっては、年齢関係なく夢中になって次の日本を作っていける稀有な業界でもあります 。そうした熱量ある方々と一緒に仕事をしていくのは私にとって楽しみの1つです 。

【インタビュー】夢中になれるものを探そう

ー最後に学生へのメッセージをお願いします。

宮宗社長:前述した「人生の目的」や「自分が好きなこと」を知るために、色々なことに取り組んで欲しいですね。

学生は社会人より自由に使える時間がたくさんあります。そうした時間をたくさん使って、色々なことを経験していると、夢中になれることが見つかる可能性も高くなるはずです 。また学生であれば、違ったと思えば修正も効きやすいのも有利な点の 1 つです 。

人より要領よく取り組みたい、失敗したくないという気持ちも理解できます。一方、頭で考えるだけではわからないこともたくさんあります。

私の就職や最初の転職は、それだけを考えると完全に失敗でした。当時は本当に嫌に感じていましたが 、そうした経験から「自分が好きなこと」や「物事の真理」を知ることができ、そのことが今の仕事に大きく活きています。

是非、「行動→経験」のサイクルをたくさんまわして、「人生の目的」や「自分が好きなこと」を見つけてもらいたいと思っています。

業界を知ろうー投資ファンド業界とは?ー

業界の構造と仕事内容

そもそもファンドとは「資金」を意味する言葉で、一般的に資産運用の金融商品を運用する会社を示します。所属する資産運用のプロフェッショナルが投資家から募集した資金を運用します。ファンドには公募ファンドと私募ファンドの2種類が存在します。

公募ファンドは金融機関やネット証券会社を通じて「不特定多数の投資家」から資金を集めて運用するファンドです。投資信託と呼ばれているものはこれにあたります。

私募ファンドは金融機関などの機関投資家を中心に「50人未満の少数の精鋭投資家」から資金を募集して運用するファンドです。この仕組みで動くファンドにはヘッジファンドやプライベートエクイティファンドといったものがあります。公募ファンドと違って一般の投資家は購入することができませんが、投資金額が巨額になることが多く、市場自体に大きな影響を与えることが大きく注目されています。

DIMENSIONは私募ファンドのベンチャーキャピタルファンドにあたります。金融機関からの資金を起業したばかりで資金調達に苦しむベンチャー企業に対して資金運用や人員増員、経営サポートなどをしています。

▶参考記事
投資FUN『ファンドとは?投資家として知っておきたい基礎知識まとめ』
Movin’ Strategic Career『ベンチャーキャピタル(VC)ファンドとは』

最後にーDIMENSIONのインタビューを通してー

宮宗社長の、失敗はあれど人生の目標からぶれない人生の歩み方はとても印象に残っています。「本当に自分のやりたいことはなんなのだ」と迷うこと、色々挑戦してダメでもいいと割り切る気持ちが本当に大切だなと実感しました。

コロナ禍の只中にあり、思うように行動できないことも多い現在。学生である若い時間を大切にしてたくさんの経験をしてみようと思いました。この記事を読まれた方もぜひたくさん経験をしてみてください!

改めて、宮宗社長貴重なお時間をありがとうございました!

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