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【企業トップ×就活生対談】物流業界の最先端を走り続けるために-吉南株式会社-

「知っている企業以外の優良企業を探したい」「ナビ掲載の企業を見ていてもイマイチ魅力がわからない」と悩む就活生は多いと思います。この企画では私たち大学生が社長や人事部長へのインタビューを通して企業の魅力や想いを伝えることで、みなさんの「わからない」を「わかる」に変えます。

今回は大学生の松村が、吉南株式会社の井本社長にお話を伺いました。

同社は山口県に本社を構え西日本で物流サービスを展開するロジスティクス企業で、あらゆる面からお客様の物流に関するお困りごとをサポートして地元に深く愛されている会社です。

目次

企業を知ろうー吉南ってどんな会社?ー

吉南について、会社の魅力を4つのP(理念・職業・人事・組織)でまとめてみました。

吉南株式会社の4P

企業を知ろう

実際にどんなことをやっているの?

吉南は九州、関西を中心に物流サービス事業を展開している会社です。モノを運ぶ輸送の仕事だけでなく、保管、生産管理、製造請負、プラントメンテナンス、人材派遣など幅広く事業を行っています。

貨物輸送サービスでは本社を置く山口県を中心に全国ネットワークを形成しています。動脈物流だけでなく産業廃棄物収集運搬など静脈物流も手掛けています。加えて倉庫保管サービスや入庫から配送、輸送まで一貫して担当しています。(写真①)

企業を知ろう
①倉庫保管サービス

企業を知ろう
②エンジニアリングサービス

物流アウトソーシングや流通加工サービスといった物流に関するすべての業務の委託を提供し、一部の工程、もしくは全行程において業務を請け負っています。

ほかにも物流に強い人材の派遣サービスや真空ポンプ、タービン、圧縮機など回転機械のオーバーホール・据付・調整といったプラントエンジニアリングサービスや、電気工事も展開しています。(写真②)

このように吉南では、物流に関するお困りごとに対して、あらゆる面からお客様の事業成長をサポートしています。一見すると、物流に関係が無いサービスもあるように感じるかもしれません。

しかし、吉南のサービスの軸は物流にあり、領域をロジスティクスへと拡げて価値提供をしているのです。

今回は井本社長にインタビューをし、社長になるまでの経緯や悩んでいる学生へのアドバイスをいただきました!

【インタビュー】社長の学生時代と社長になるまでの経緯

吉南インタビュー

ーはじめまして。本日は貴重なお時間を頂き誠にありがとうございます。

これからインタビュー始めていきます。ぜひよろしくお願いします!

井本社長はじめまして。こちらこそよろしくお願いします。

ー最初に井本社長の学生時代と社長になるまでの経緯をお伺いしたいです。

井本社長:僕は山口生れで実家が会社をやってたので、社長にすごく憧れていました。社長になりたいという想いが強かったです。

東京の大学に進学後、経営者になるために経営者に近いところで働きたいと考え、色んな方にSNSを通してメッセージをたくさん送り、会いに行っていました。

それと並行して学生起業家のベンチャーにインターンに行っていたことも貴重な経験でした。インターンでは色々経験させていただき、SNSの開発会社で社内向けのSNSの開発の立ち上げや、今では就職活動の主流になりつつありますが、当時は珍しかったスカウト型のSNSの運用もしていました。

インターンや色んな社長に会いに行く中で、見積サイトの仕事をさせてもらっており、インターネットで企業やサービスを斡旋することでお金がもらえるということにすごく衝撃を受けたのを覚えています。

これは世の中が変わるなと、こんなに面白いものはないぞと思って、インターネットにのめり込んでいったというのがITに関心を持ったきっかけです。

新卒では武蔵野というダスキン事業で有名な大手の会社に入社し、営業で成果を上げ、3年目に課長になり色々なことを学ぶ毎日でした。その後父親が社長をしている吉南運輸で働くことを提案されたため、地元に戻ることにしました。

地元に戻ってからは営業をやったり、課長として現場統括をしたりできる限りのことをし、悪化していた会社の経営を立て直すことに必死でした。

その中で電話とFAXでやりとりを常にしていたり、仲介者がいたりして、物流業界の非効率な部分の多さが課題に感じたんですよね。これこそインターネットの力で直接マッチングしないと根本は変わらないぞと思い、

このタイミングで実家の吉南運輸を退職して、荷主と運送会社をマッチングする「ニオクル」という会社を立ち上げました。

最初からうまくいったわけではありませんでしたが、より地域に密着した即配系のマッチングプラットホームを始めたのが事業の転機で徐々に事業規模を拡大させることができました。

色んな人が思い思いの場所で荷物を受け取れるオープン型の宅配ボックス事業も始めましたが、課題も多く軌道に乗せることが難しかったです。ようやく事業が上向きになってきたところで、今度は自分の中でモヤモヤとした感情が出てきました。

そこで、もう1度僕が解決したかった課題は何だったか振り返った時に、一般貨物と呼ばれる中小や地方の運送会社の経営支援が本来実現したかったことだと気付いたんです。本当に自分が人生をかけてやれるテーマを選ぼうと考え、もう1度父の会社に戻る選択をしました。

事業を継いだ後も運送会社や物流会社の課題は見失わずに明確でした。課題はIT化が進んでいないことから発生しているという、田舎ならではの非効率な部分にあります。これを改革するというのが僕の中で1つの大きなミッションでした。

現在はIT化が進んでる運送会社になりましたが、ひとつひとつ人が教えていくという部分はすごく大切だと思い、新たに採用に力を入れています。

【インタビュー】新卒採用に注力している理由

吉南インタビュー

ー採用に力を入れているというお話がありましたが、新卒採用は現在どのように行われているのでしょうか?

井本社長: そうですね。いろんな学生に会いたいなと思い、力を入れています。

こんな田舎まで「一緒に働きたい」と言って、来てくれる学生には本当に感謝しています。

そのためにも学生やお客様から選ばれ続ける会社でいないといけないと思っています。入ってもらうだけが目的ではなく、入ってもらって毎年、毎日ここで働きたいと思える会社じゃないと長く務めてもらうことは難しいですよね。

だからこそ、学生と企業のミスマッチが1番あってはならないことです。「こんなはずじゃなかった」と、かつては新卒採用を行っても定着率が良くなかった年もありました。これは経営側にも大きな責任があるというのを常々感じていました。

物流は一見後方支援なので泥臭いこともあるけれど、お客様からの「ありがとう」という言葉の重みをかみしめ、やりがいとし、楽しんで目の前の仕事に取り組める人と一緒に働きたいと思います。そこで、2回目に吉南に戻ってきたときに採用プロセスを抜本的に見直しました。

現在は、会社の良いところも、まだまだ改善が必要なところもすべて見てもらい、泥臭いところも知ってもらうようにしています。それでもうちを選んで一緒に働きたい、面白い仕事をしたい、成長を感じたいという人に入ってほしいので、最低でも5回は選考を行い、僕や役員をはじめ、さまざまな社員と会う機会を設けるようにしています。

ーどういう人と一緒に働きたいですか?

井本社長:学業やインターン、アルバイトなどの自分の活動が忙しくて合説に行ってる暇なんかないし、行くぐらいだったら社長に会いに行ったほうが早い、と考えるくらい思い切りの良い学生に会いたいですね!さらに、僕と一緒に事業を作りたいと考えている学生がいたらめちゃくちゃ楽しいと思うんですよね。そういった人との出会いを考えると、ワクワクします。

また、吉南にはさまざまなポストがあるため、若手から活躍できるチャンスがあります。事業開発だったり、面白いことをやりたいだったり、挑戦できる環境で成長したいと考えている学生にとっては刺激的な環境だと自負しています。

ですので、総合物流業で1つのことだけでなく、いろんな仕事ができるという点や社員の雰囲気が良くて選んでもらえることも大事ですが、「社長と働きたい」、「この人の考え面白い」といった理由で来てくれる学生がいると僕は嬉しいです。

一緒に働きたい人は、主体性がある人ですかね。1から10まで言われなくても、とりあえずやってみてディスカッションを重ねながら1つのモノを一緒に作り上げていくフットワークの軽さがある人が欲しいですね。

【インタビュー】学生のみなさんへ

吉南インタビュー

ー学生へのメッセージをお伺いしても良いですか?

井本社長:20代は人生においても大事な時期です。特に、誰と出会って、どういう働きをするかで、20代後半~30代・40代の働き方や自分のキャリアが決まってくると思うんですよね。

まずは、自分を知ることが大事です。自分がどんなことが好きなのか、楽しいと思うのかを知った上で、モデルになりそうな人を見つけて欲しいです。見つけることができたら、社会に出て辛いことがあっても粘り強く課題に取り組み、成果を出していけると思います。

苦しいことがあっても一緒に働きたいと思う人や、この人に言われたことはとりあえずやってみようと思える人がいることが大事だと思うので、そんな人を是非就活では見つけてください。

あとは、やっぱり学生という立場を上手に使うことですよね。

学生と言う肩書だけで、社長や社会人は会ってくれます。これは、社会人になってからでは使えないカードです。今しかできないことをどんどんやってみてください。不安な気持ちは、行動量で解消するしかないです。二度と戻ってはこない「学生」「就活生」という武器を後悔内容に使い切ってくださいね!僕も皆さんとお会いできるのを楽しみにしています!

業界を知ろうー物流業界とは?ー

改めて物流事業の構造や動向についておさらいをしておきましょう。

業界の構造と仕事内容

物流業界は、さまざまな「物」を「保管」「仕分け」「輸送」する分野です。

具体的には「保管」「荷役」「流通加工」「包装」「輸送・配送」「情報管理」の業務内容があります。物流は身体で例えると「血流」です。人々の生活に欠かせないインフラの役割を果たしています。

従来の物流は、各作業工程を別の業者に委託するのが一般的でしたが、近年では「物流一括受託」という専門業者が全行程を一括で請け負うビジネスモデルがメインになってきています。

職種に関しては大きく3つ挙げられます。まず、法人顧客から物流に関する課題や要望をヒアリングし、自社の物流サービスを提案する「法人営業」です。次に、荷物の入荷、保管などを行う「管理・オペレーション」です。最後に、実際に荷物を運ぶ、陸運ではトラックドライバーのことを指す、「ドライバー」です。

業界を知ろう-運送・物流業界-

業界の市場と動向

「日本のトラック輸送産業ー現状と課題ー2020」によると、日本の物流事業の市場規模は約24兆円です。

物流業界では人手不足が課題として挙げられていましたが、新型コロナウイルスの流行によってEC(e-コマース)が急速に拡大しました。その結果、物流会社はさらに人員不足が深刻化した状況になりました。

近年では、倉庫や物流施設の管理を高度化、IT化する流れが加速しており、人員不足の問題の改善に繋がるものと予想されています。近い将来では、ドローンによる配送も実現すると考えられています。

今回インタビューをした吉南株式会社はIT化に力を入れており、管理の高度化だけではない働きやすい環境創りも積極的に取り組んでいる企業です。

【参考記事】

物流業界の仕事内容や今後の動向。就活生が知るべきビジネスモデルーdodaキャンパスー

陸運・海運・物流業界とは -就活準備 – マイナビ2023 

最後にー吉南株式会社のインタビューを通してー

インタビューを通して、新卒採用にかける熱い想いがすごく伝わってきました。

就活やインターンを通して学生は、理想の人やメンターと出会うことで成長することができ、これから社会に出たときに自らの大きな指針がブレずに頑張り続けることができると思いました。

また、井本社長が解決したいと思ってきた課題はずっと変化しておらず、それを自らのファーストミッションとして掲げ信念を貫いてきたため、現在の吉南でそのミッションを実現することができたのだと感じました。

私たち就活生も何か1つ貫ける信念や目標、ビジョンを見つけられると、今後の自分が何をすれば良いのか明確になる可能性があると思いました。

井本社長、改めて今回は貴重なお時間とお話をありがとうございました!

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