● オンラインOB訪問は、移動時間や交通費の負担がゼロになるため、多忙な社会人ともスケジュール調整がしやすく、効率的に訪問数を増やすことができる。
● 画面越しでは熱意が伝わりにくいため、カメラを目線の高さに設定し、事前に質問リストを送付して濃密な時間にするなどの事前準備が重要になる。
● HPで分かる情報を超えた深い質問を用意し、[明るい声・大きめのリアクション・結論からの回答]を意識しよう。
- 1 今はオンラインが主流!対面OB訪問との違い・メリット
- 2 オンラインOB訪問ができる先輩の探し方
- 3 【事前準備】オンラインOB訪問のやり方
- 4 【当日】オンラインOB訪問のやり方
- 5 成功の鍵はここ!あらかじめ押さえておくべき環境設定
- 6 服装は?カンペは?オンラインOB訪問のマナーと注意点
- 7 画面越しでも熱意を伝える!オンラインならではの攻略テクニック
- 8 オンラインのOB訪問に関するよくある質問
- 8.1 Q1. オンラインと対面、結局どちらで依頼するのが失礼がないですか?
- 8.2 Q2. オンラインでのOB訪問は、何日前までにアポを取るべきですか?
- 8.3 Q3. 自宅以外の場所(カフェや大学)で実施しても問題ないでしょうか?
- 8.4 Q4. パソコンがなく、スマートフォンやタブレットで参加してもいいですか?
- 8.5 Q5. URLの発行は学生側がおこなうとのことですが、やり方がわかりません…。
- 8.6 Q6. 1時間のOB訪問の場合、質問は何個くらい用意すべきでしょうか?
- 8.7 Q7. 話に集中するために、録画をしても大丈夫ですか?
- 8.8 Q8. 時間になっても相手の入室がない場合、どうしたらいいでしょうか?
- 8.9 Q9. ネット環境が悪く入室できない・途中で切断された場合はどうすればいいですか?
- 9 【まとめ】真摯なオンラインOB訪問を心がけよう
OGOB訪問では、実際に働いている先輩社員の話を聞くことができるため、企業のホームページ、会社説明会などではわからない一歩踏み込んだ情報を得ることが可能です。
本記事では「オンライン実施の場合、何に気を付ければいいのだろう」といった疑問や不安を抱えている就活生に向け、オンラインOGOB訪問の当日までの流れ・注意点をご紹介します。
今はオンラインが主流!対面OB訪問との違い・メリット
就活が進み、興味のある業界や企業が見つかった際、より深い情報収集の有効な手段となるのが『OB訪問』です。
従来のOB訪問はカフェなどで直接会うスタイルが一般的でしたが、現在はオンラインでの実施が主流となっています。ビデオ通話ツール(ZoomやGoogle Meetなど)を活用することで、インターネット上の情報だけでは得られない現場のリアルな本音を、より効率的に知ることが可能になりました。
ここでは従来の対面型との主な違いやメリットなどについて解説していきます。
対面との主な違い
オンラインOB訪問には、これまでの対面式とは異なる実施環境やルールの違いがあります。
■日程調整の容易さ
最大の違いは、物理的な移動の有無です。 対面では移動時間や待ち合わせ場所の確保が必要でしたが、オンラインではPCやスマホがあればどこでも実施可能です。移動時間が発生しないため、隙間時間での開催も一般的になっています。
■面談対象となる先輩の居住地による制約
これまでは大学に近い場所や主要都市に住む先輩にしか会えませんでしたが、オンラインなら拠点が海外や地方にある先輩にもコンタクトが可能です。志望企業の現場がどこにあっても、直接話を聞けるチャンスが広がっています。
■集中度の違い
カフェなどの公共の場でおこなう対面式とは異なりオンラインは自宅などの静かなプライベート空間でおこないます。周囲の雑音や視線を気にする必要がないため、リラックスして会話に集中しやすいという環境面の違いがあります。
オンラインOB訪問のメリット
オンライン形式をうまく活用することで、就活の効率を改善し、限られた時間の中で[行動量]を増やすことができます。
■時間的な負担が大幅に減る
移動にかかる往復時間や準備の時間が不要になるため、講義やアルバイト、他の選考準備で忙しい時期でも無理なくOB訪問をスケジュールに組み込みやすくなります。
■より多くの企業・先輩に出会える
移動がないため、1日のうちに複数の企業の先輩と面談することも物理的に可能です。短期間で多くの社会人の話を聞き、比較検討するための情報を効率よく集めることができます。
■面接対策としても役立つ
昨今の採用選考は[オンライン面接]が一般的です。OB訪問で画面越しのコミュニケーションに慣れておくことは、本番の面接における視線の配り方や話し方のトレーニングにも直結します。
■対面よりハードルが低く、気軽に質問できる
対面で1対1だと尻込みしてしまうような質問でも、画面越しという適度な距離感があることで、リラックスして本音ベースの会話がしやすくなります。
■服装や準備が最小限で済む
もちろん失礼のない身だしなみは必要ですが、スーツで外出し、カフェ代を気にするような負担がありません。資料共有機能を使えば、その場ですぐに画面上でデータを共有してもらえるなど、デジタルならではの効率性も魅力です。
オンラインOB訪問ができる先輩の探し方
「オンラインでOB訪問をしたいけれど、どうやって連絡先を知ればいいの?」と悩む人も多いでしょう。ここでは、オンラインOB訪問ができる先輩の探し方について解説していきます。
①大学のキャリアセンターで紹介してもらう
まずは自分の大学のキャリアセンター(就職課)を訪ねてみましょう。多くの大学では卒業生の名簿を管理しています。
現在はオンライン面談を快諾してくれる卒業生が増えており、大学公認のルートであれば、連絡先を教えてもらえる確率が非常に高いです。
②就活支援サービスを使う
現在のOB訪問では、[Matcher(マッチャー)]や[ビズリーチ・キャンパス]といった、OB訪問専用のアプリやサービスの利用が主流です。
これらのサービスに登録している社会人は、最初から[オンライン面談可]としているケースが多いため、ミスマッチが少なく、日程調整もスムーズに進められるという利点があります。
③SNS(Facebook・LinkedInなど)で探す
ビジネスに特化したSNSであるLinkedInや、実名登録を原則とするFacebookなどの(SNS)を活用することも、OB訪問の相手を見つける上で非常に有効な手段です。
特にLinkedInは、企業名や大学名で検索が容易なため、面識のない相手にも「大学の後輩としてお話を伺いたい」といったメッセージを送り、オンライン面談を実現できるケースが増えています。
また、Facebookについても、大学のOB会や特定の企業のコミュニティなど、クローズドなグループが存在する場合があり、そこから接点を見つけられる可能性があります。ただし、Facebookはプライベートな利用も多いため、ビジネス目的のメッセージを送る際は、より一層の礼儀と配慮が必要です。
④サークル・ゼミ・バイト先の先輩に紹介してもらう
あなたの大学や所属組織の先輩に直接連絡を取り、話を聞く機会を打診してみましょう。あるいは、共通の知人や友人を通じて紹介をお願いするのも非常に有効です。
特に多忙な社会人の方に協力を仰ぐ際は、「オンラインで30分程度の短時間で完結する」という点を明確に伝えることが、承諾を得やすくなる重要なポイントです。
この手軽さを強調することで、先輩方も時間的な負担を感じることなく、快く引き受けてくれやすくなります。
⑤内定者サイト・企業主催イベントで出会う
内定者体験記が掲載されている[外資就活ドットコム]や[ワンキャリア]などの就職活動情報サイトを活用し、内定者と直接コンタクトを取る方法があります。こうした場に出ている社員や内定者は、「就活生の力になりたい」というボランティア精神が強く、その後の個別訪問にも快く応じてくれる可能性が高いです。
また、企業が定期的に開催している[座談会]や[キャリアセミナー]といったオンラインイベントに積極的に参加することも有効な手段です。これらのイベントには、学生からの質問に答えることを目的とした社員や内定者が参加しており、学生からの質問や相談に対して非常に協力的です。
「話を聞いてほしい」という学生に対して前向きな姿勢を持っているため、イベント終了後の個別のOB訪問や面談の依頼にも、スムーズに応じてもらいやすい傾向にあります。
⑥リクルーター制度のある企業に応募する
企業によっては、選考プロセスの一環として『リクルーター制度』を導入している場合があります。この制度では、[リクルーター]と呼ばれる若手社員が、学生1人ひとりに対して担当としてつき、選考期間中、あるいは選考に先立って、オンラインや対面で個別相談に乗ってくれる機会を提供します。
このリクルーターとの面談は、企業側が正式に設けている機会であるため、実質的に[企業公認のOB訪問]として最大限に活用することが可能です。
【事前準備】オンラインOB訪問のやり方
オンラインOB訪問の成功は、当日を迎えるまでの準備で8割決まると言っても過言ではありません。画面越しの限られた時間を有意義にするために、以下の4つの手順で準備を整えましょう。
①OBを探してアポイントを取る
まずは、志望企業や大学のルートで話を聞きたいOBを探し、面会依頼のメールを送ります。
面会依頼のメールには、オンラインでの実施を希望する旨を明記しましょう。さらに、「ZoomやGoogle Meetなど、ご指定のツールがあればそれに合わせます」と一言添えることで、相手の使い慣れた環境に配慮する姿勢を示すことができます。
また、OB訪問は、相手の貴重な時間をいただく行為であることを常に念頭に置く必要があります。そのため、相手の負担を考慮し、15分〜30分程度の短時間からでもお願いできないか打診するのがマナーです。「お忙しいところ恐縮ですが、まずは30分ほどお時間をいただければ幸いです」といった表現を用いると丁寧です。
<アポイントメールの例>
■ 件名
【OB訪問のお願い】〇〇大学 氏名(オンライン実施のご相談)
■ 本文
〇〇株式会社 〇〇部 〇〇課
〇〇様
はじめまして。
〇〇大学 〇〇学部の〇〇(氏名)と申します。
大学のキャリアセンターにて〇〇様の卒業者名簿を拝見し、
貴社の事業内容や〇〇様の働き方に大変魅力を感じ、ご連絡差し上げました。
現在、私は就職活動において〇〇業界を志望しており、
ぜひ現場で活躍されている〇〇様のお話を伺いたく存じます。
ご多忙中とは存じますが、オンライン(ZoomやGoogle Meetなど)にて、
15分〜30分程度の短いお時間でも構いませんので、 お話を伺う機会をいただけないでしょうか。
使用するツールにつきましては、〇〇様のご指定のものに合わせます。
特にご指定がなければ、こちらでZoomのURLを発行いたします。
勝手なお願いで大変恐縮ですが、もしご了承いただけるようでしたら、
以下の日程などでご都合はいかがでしょうか。
【希望日時】
・〇月〇日(月) 13:00~17:00
・〇月〇日(水) 10:00~15:00
・〇月〇日(金) 14:00以降
※上記以外でも、〇〇様のご都合に合わせます。
お忙しいところ大変恐縮ですが、ご検討いただけますと幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。
〇〇大学 〇〇学部 〇〇学科
3年 氏名:〇〇 〇〇
電話:090-0000-0000
Email:xxxx@example.com
②企業分析をしっかりおこなう
OB訪問を成功させる最大の鍵は、徹底した[企業研究]にあります。
単に会社のホームページに記載されている情報をなぞるような質問は、時間を割いてくれている忙しい先輩社員に対し、大変失礼にあたります。OB訪問は、誰もがアクセスできる公開情報では得られない、[現場の生の声]や[具体的な仕事の進め方][企業文化の深い部分]を聞くための貴重な機会だからです。
OB訪問前には、以下の情報に必ず目を通し、自分なりの考察を持っておきましょう。
- 公式ホームページ、採用情報
企業理念、事業内容、沿革、主要サービス/製品、職種別の募集要項など、基本的な会社概要を完全に把握する。
- プレスリリース、IR情報
最新のニュース(新製品の発表、提携、受賞など)や、投資家向け情報(決算短信、事業報告書)から、企業の現状と今後の動向を掴む。
- 中期経営計画(中計)
会社が今後数年でどこを目指しているのか、そのための戦略、具体的な数値目標などを理解する。
- 業界ニュース・競合他社情報
会社が属する業界全体のトレンドや課題、競合他社との違い(強み・弱み)を分析する。
これらの情報を事前に深くインプットしておくことで、現場の人にしか話せない、より深く、一歩踏み込んだ話題を引き出すための土台が整います。ネットで分かることは聞かず、[調べた情報]に[自分なりの仮説]を上乗せした質問をすることで、あなたの本気度と高い熱意を示しましょう。
③質問リストを作成し、事前に送付しておく
オンラインでのコミュニケーションでは、回線トラブルやタイムラグのリスクがあるため、スムーズなやり取りをおこなうために視覚的な情報共有が特に重要となります。
そこで、訪問当日までに、聞きたい質問を5〜10個程度リスト化し、前日までにOBの方へメールで送付することを強くオススメします。
送付する際のメールには、「当日質問させていただきたい内容を事前に共有させていただきます。ご準備いただける範囲で構いませんので、ご一読いただけますと幸いです」といった一文を添えると、丁寧な印象を与えることができるでしょう。
④前日にリマインドメールを送る
オンラインOB訪問で最も起きやすいトラブルは、回線の不調ではなく、[当日の接続URLがどこにあるか分からない]という共有ミスです。
忙しい先輩社員の手間を減らすためにも、前日には必ずリマインドメールを送りましょう。その際、「明日はこちらのURLからアクセスをお願いします」と、改めて接続先を記載しておくのがマナーです。
なお、ZoomやGoogle MeetなどのURLは、原則として学生側が主体的に発行しましょう。これにより、先輩に設定の手間をかけさせず、スムーズに当日を迎えられます。
<リマインドメールの例>
■ 件名
【前日の確認】明日〇時のOB訪問につきまして(〇〇大学 氏名)
■ 本文
〇〇株式会社 〇〇部 〇〇課
〇〇 〇〇 様
お世話になっております。
明日OB訪問のお時間を頂戴しております、
〇〇大学の〇〇 〇〇です。
この度は、ご多忙の中、快くお引き受けいただき誠にありがとうございます。
明日は〇〇様の業務やキャリアについて
お話を伺えることを、大変楽しみにしております。
念のため、明日の日時と接続先のURLを再度以下にて共有させていただきます。
【日時】
〇月〇日(〇) 〇〇:〇〇 〜 〇〇:〇〇
【当日のアクセス先(Zoom)】
URL:https://~~~~~~~
ミーティングID:000 0000 0000
パスコード:000000
※開始5分前には入室し、待機いたします。
当日は通信環境を整え、万全の準備をいたします。
万が一、接続トラブルや音声の不具合等がございましたら、
お手数ですが、下記の携帯電話までご連絡いただけますと幸いです。
携帯電話:090-0000-0000(氏名)
それでは、明日は何卒よろしくお願い申し上げます。
〇〇大学 〇〇学部 〇〇学科
3年 氏名:〇〇 〇〇
電話:090-0000-0000
Email:xxxx@example.com
【当日】オンラインOB訪問のやり方
いよいよオンラインでの当日です。対面以上に[第一印象]と[事前の準備・流れ]が重要になります。画面越しでもあなたの熱意と礼儀正しさがしっかりと伝わるよう、以下の段取りで進めましょう。
①5〜10分前にはオンラインルームに入る
オンラインでのOB訪問は、対面とは異なり、ツールの不具合や通信環境のトラブルといった予期せぬリスクが常に潜んでいます。そのため、時間厳守は対面以上に重要であり、遅刻は絶対に避けなければなりません。
先輩にお待たせしないためにも、約束の時間の5分〜10分前にはログインし、指定されたオンラインルーム(ZoomやGoogle Meetなど)に入室できる状態にしておおきましょう。
時間通り、あるいは少し早めにスタンバイできている姿は、「時間を守れる学生だ」という安心感を与え、スムーズに面談を始めるための第一歩となります。
②明るい挨拶を心がける
オンラインでのコミュニケーションでは、対面時よりも表情が暗く見えたり、声が低く聞こえたりしがちです。
そのため、カメラをしっかり見て、普段より1.2倍の明るさで挨拶をすることを意識しましょう。
まず「本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございます!」と感謝の気持ちを伝えることで、その場の雰囲気が和み、スムーズなコミュニケーションを始めることができます。
③簡潔な自己紹介で会話の軸をつくる
たとえ事前にあなたのプロフィールなどの情報を送っていたとしても、改めて自分の口から[現在の状況]を伝えることが大切です。
当日のアイスブレイクも兼ねて、大学・学部名に加え、現在見ている業界や、今日特に聞きたいことを1分程度で簡潔に述べましょう。
冒頭でこれらを伝えることで、先輩は「この学生は今こういう状況なんだな」とモードを切り替えやすくなり、あなたに合わせた的確なアドバイスができるようになります。
④質問リストをもとに会話を進める
オンラインでの面談は、対面以上に沈黙が長く感じられやすいため、テンポ良く進行することが重要です。
事前に送付した質問リストを手元に用意し、「まずは〇〇について伺ってもよろしいでしょうか」といった形で、こちらから主体的に質問を投げかけましょう。
先輩の話には適度に相槌を打ち、「今のお話にあった〇〇という点が大変勉強になりました」といったように、理解したことを伝えながら、さらに話を深掘りしていくと効果的です。
⑤最後に必ず「まとめ質問」をする
予定していた時間が迫ってきたら、だらだらと面談を延長せず、締めの質問に移りましょう。
訪問の最後に、「入社前にこれだけはやっておくべきという準備はありますか?」や「現時点の私の状況で、特に不足していると感じる視点はありますか?」といった、全体のまとめとなるような質問をすることが重要です。
このように伝えることで、あなたの成長意欲が伝わるだけでなく、次のステップに向けた具体的なアドバイスを得て、実りある形で面談を終えることができます。
成功の鍵はここ!あらかじめ押さえておくべき環境設定
オンラインOB訪問では、画面越しに伝わる情報があなたの第一印象を大きく左右します。たとえ話の内容が素晴らしくても、ノイズが多かったり、画面が暗かったりして「コミュニケーションが取りづらい」と感じさせては、マイナスの評価に繋がりかねません。
ここでは、あらかじめ押さえておくべき環境設定について解説していきます。
通信環境を最優先で整える
オンライン面談において、音声が途切れたり、映像がフリーズしたりすることは、相手に大きなストレスを与えます。
自宅でWi-Fiが安定している場所を選ぶか、可能であれば有線LANの利用を検討しましょう。事前に通信速度テストをおこない、安定した速度が出ているか確認してください。
また、万が一の事態に備えて、スマートフォンのテザリングなど予備の回線を準備しておくと安心です。
音声・画質の良さを確認する
声が聞き取りにくい状況は、面談の質を著しく低下させてしまいます。
そのため、PC内蔵マイクではなく、マイク付きイヤホンの使用を強く推奨します。マイク付きイヤホンを使用することで、周囲の雑音を軽減し、ご自身の声をよりクリアに伝えることができます。
また、事前にカメラのレンズを拭いておくことで、画質が大幅に向上し、より良い印象を与えられます。
シンプルな背景で画面の印象を整える
背景が散らかっていると、OB訪問の相手の集中を妨げてしまう可能性があります。
できるだけ白い壁など、シンプルな場所を背にしましょう。生活感が出てしまう場合は、ツールの[背景ぼかし]機能を使います。
ただし、派手すぎるバーチャル背景はビジネスシーンにはふさわしくないため、使用は避けるのが賢明です。
明るさ・表情・姿勢を整える
オンラインでは顔に影ができやすく、表情が暗く見えてしまいがちです。
明るさを確保するため、窓からの光が入る向きに座るか、デスクライトを顔の正面に配置しましょう。また、カメラは[目線の高さ]に合わせることで、見下ろすような角度にならず、自然な姿勢で話すことができます。
当日使う資料・質問リストを手元に準備する
オンラインでの面談では、画面共有の際にファイルを探して手間取ると、スマートさに欠けてしまいます。
質問リストや企業研究のメモは、PCのデスクトップにすぐに開けるように配置するか、印刷して手元に用意しておきましょう。
また、訪問先の先輩が画面共有をすることもありますので、画面全体が映っても問題ないように、不要なタブや通知はすべて閉じておくのが基本的なマナーです。
服装は?カンペは?オンラインOB訪問のマナーと注意点
オンラインOB訪問は自宅から参加できるため、つい気が緩んでしまいがちですが、あくまでビジネスの場です。対面と同じ、あるいはそれ以上に細部まで気を配ることで、「一緒に働きたい!」と思われるような好印象を残しましょう。
服装は「スーツ or オフィスカジュアル」が基本
オンラインでのOB訪問でも、服装の基準は対面の場合と変わりません。
特に指定がない場合は、リクルートスーツを着用するのが最も無難です。「私服で構いません」と言われた場合でも、清潔感のあるシャツやジャケットなどを選び、オフィスカジュアルを意識しましょう。
画面に映る上半身だけでなく、立ったり動いたりした際に見える下半身も含め、身だしなみ全体を整えることで、自分自身の気持ちも引き締まります。
カンペの丸読みに注意する
オンライン面談では、手元に質問リストやメモ(カンペ)を置ける利点がありますが、頼りすぎは禁物です。
画面上のメモを追いかけ続けると、視線が定まらず、先輩に「話を聞いていない」「目が合わない」という印象を与えかねません。メモはキーワードのみに留め、話す際はカメラのレンズを見ることを意識しましょう。
姿勢・表情・うなずきは対面以上に意識する
オンラインの場合、情報伝達の7割は視覚情報です。対面よりも反応が伝わりにくいため、意識的にリアクションを大きくすることが重要です。
先輩の話を聞く際は、少し大きめのリアクションでうなずくことを心がけましょう。無表情で聞いていると、相手は「話が伝わっているのかな?」と不安になります。背筋を伸ばし、口角を上げ、「熱意が画面から溢れる」ような姿勢を保つことが大切です。
話す時は“結論から・短く・ゆっくり” を心がける
オンラインでのコミュニケーションでは、音声の遅延(ラグ)を考慮した話し方が重要です。
マイクを通して話す際は早口になりやすいため、普段よりも一呼吸置いてゆっくり話すように心がけましょう。また、結論から述べることを徹底することで、短い時間でも要点を的確に伝えることができます。質問の意図が明確になるよう、一文を短く区切ることも有効です。
静かな環境で参加する
周囲の生活音や雑音は、ご自身が考えている以上にマイクが拾ってしまいます。
ご家族やペットの声などが入らない個室、あるいは静かな自習室などを確保してください。
カフェなどの騒がしい場所で参加すると、先輩の声が聞き取りづらくなり、何度も聞き返すことで貴重な時間を無駄にするだけでなく、大変失礼にあたりますので避けましょう。
会話の最後は必ず丁寧なお礼で締める
OB訪問は、退室ボタンを押す瞬間まで気を抜かず、最後まで丁寧な対応を心がけてください。
終了時間が近づいたら、貴重な時間を割いていただいたことへの感謝を改めて伝えます。笑顔で挨拶をし、先輩が退出されるのを見届けた後、または「失礼いたします」と一言添えてから、落ち着いて接続を切りましょう。
画面越しでも熱意を伝える!オンラインならではの攻略テクニック
オンラインOB訪問では、対面のように空気感で熱意を伝えることが難しいため、意識的に[伝わる工夫]を凝らす必要があります。ここでは、オンラインならではの攻略テクニックについて話していきます。
①カメラの位置を“目線の高さ”に合わせる
PCを机に置いたままにしておくと、カメラが目線より下になり、先輩に「威圧的」あるいは「暗い」という印象を与えてしまう可能性があります。
これを避けるために、PCの下に本やスタンドを置いて、カメラのレンズの高さを目線と同じになるように調整しましょう。 レンズの向こうに先輩がいることを意識し、しっかりと視線を合わせることで、アイコンタクトが取れているという安心感を相手に伝えることができます。
②声のトーンを1段階上げる
オンラインでのコミュニケーションにおいて、[声]は対面の時以上に相手に与える印象を左右する重要な要素となります。特に、マイクを通して伝わるご自身の声は、想像しているよりも低く、こもって聞こえがちです。
そのため、Web会議やオンライン面談、OB訪問などで話す際は、普段の会話で話すトーンよりも[ワントーン明るく、高めの声]で話すよう意識しましょう。このワントーン上げるという意識を持つだけで、声にハリとツヤが生まれ、相手に届く音質が格段に改善されます。
③「目的(今日は〇〇を伺いたい)」を冒頭で伝える
オンライン面談は時間が限られているため、目的を明確にしないと話が脱線しがちです。
挨拶の後すぐに、「本日は、特に貴社の〇〇職における現場の課題について詳しくお話を伺いたい」といったように、今回の面談で達成したいゴールを明確に伝えましょう。
目的を冒頭で共有することで、先輩側も「その点に絞って話そう」と準備ができ、相互にとって有益な時間となります。
④調べた情報を1つ入れる
質問をする際は、「HPで拝見した〇〇プロジェクトの記事についてお伺いしたいのですが~…」といった形で、事前に調べた具体的な情報を前置きとして付け加えましょう。
オンラインでのOB訪問は手軽ですが、だからこそ徹底的な企業研究の跡を示すことで、あなたの本気度が相手に強く伝わります。
知っていて当然の情報ではなく、[なぜそのプロジェクトに興味を持ったのか][その情報からどのような疑問が生まれたのか]というあなたの考察も添えることで、より主体的な姿勢を示すことができます。徹底的な事前準備こそが、オンラインOB訪問を成功させる鍵となります。
⑤リアクションは少し大げさにする
オンラインでは画面越しの動きが小さく見えがちなので、通常の相槌だけでは「ちゃんと話を聞いているか不安」と思われてしまう可能性があります。
先輩の話には[深く、ゆっくりとうなずく]、感銘を受けたときは[少し身を乗り出す]など、リアクションを1.5倍を目安に大きくしましょう。視覚的な反応を返すことで、オンライン特有の壁を取り払い、先輩も気持ちよく話せるようになります。
⑥最後に“学びの要約+感謝”で締める
面談の終わりには、その日の成果を簡潔にまとめ、感謝の気持ちを伝えましょう。
ただ感謝を述べるだけでなく、「本日のお話を通して、特に〇〇という視点が自分には不足していたと気づき、大変勉強になりました。誠にありがとうございました」のように、具体的な学びを要約して伝えることが重要です。
あなたの言葉が先輩にしっかり届いたと感じてもらうことで、「また相談に乗ってあげたい」という意欲に繋がります。
オンラインのOB訪問に関するよくある質問
ここではオンラインのOB訪問に関するよくある質問について答えていきます。
- Q1. オンラインと対面、結局どちらで依頼するのが失礼がないですか?
- Q2. オンラインでのOB訪問は、何日前までにアポを取るべきですか?
- Q3. 自宅以外の場所(カフェや大学)で実施しても問題ないでしょうか?
- Q4. パソコンがなく、スマートフォンやタブレットで参加してもいいですか?
- Q5. URLの発行は学生側がおこなうとのことですが、やり方がわかりません…。
- Q6. 1時間のOB訪問の場合、質問は何個くらい用意すべきでしょうか?
- Q7. 話に集中するために、録画をしても大丈夫ですか?
- Q8. 時間になっても相手の入室がない場合、どうしたらいいでしょうか?
- Q9. ネット環境が悪く入室できない・途中で切断された場合はどうすればいいですか?
Q1. オンラインと対面、結局どちらで依頼するのが失礼がないですか?
現在は、オンラインで依頼しても全く失礼にはなりません。
むしろ移動時間が不要で、会議室の確保もいらないため、多忙な社会人にとってはオンラインの方がありがたいケースが多いです。
ただし、相手によっては「対面で雰囲気を見たい」という方もいるため、依頼メールでは「基本はオンラインを希望しますが、もしご都合がよろしければ対面でも可能です」と添え、相手が負担なく選べるような配慮を見せるのが、最も丁寧で好印象なマナーです。
Q2. オンラインでのOB訪問は、何日前までにアポを取るべきですか?
希望日の2週間前、遅くとも1週間前には連絡しましょう。
オンラインは日程調整がしやすいとはいえ、社会人のスケジュールは数週間先まで埋まっていることが一般的です。
「明日お願いします」といった直前の依頼は、非常識だと思われるリスクが高いため避けましょう。余裕を持って複数の候補日時(3〜5枠程度)を提示することで、スムーズな調整が可能になります。
Q3. 自宅以外の場所(カフェや大学)で実施しても問題ないでしょうか?
静かな個室であれば問題ありませんが、騒がしいカフェはNGです。
カフェやオープンスペースは、周囲の話し声やBGMがマイクに入り込み、相手にとって非常に聞き取りづらい環境になります。また、企業の内部情報を話す場合もあるため、情報漏洩のリスク管理の観点からもオープンスペースは嫌がられます。
自宅が難しい場合は、大学の空き教室や、防音がしっかりした個室のワークスペースなどを確保しましょう。
Q4. パソコンがなく、スマートフォンやタブレットで参加してもいいですか?
可能ですが、パソコンの使用を強く推奨します。
スマホやタブレットは、手ブレが起きたり、通知で画面が中断されたりと、面談に集中できない要因になりがちです。また、メモを取る際に目線が外れやすいというデメリットもあります。
どうしてもスマホを使う場合は、必ずスタンドで固定し、通知をオフにした上で、Wi-Fi環境が安定した場所から参加するようにしてください。
Q5. URLの発行は学生側がおこなうとのことですが、やり方がわかりません…。
ZoomやGoogle Meetなどの無料アカウントを作成すれば、簡単に発行できます。
一般的に使われるZoomやGoogle Meetなら、無料アカウントを作るだけで誰でも簡単に発行できます。
● Zoomの場合
公式サイトでアカウントを作り、「ミーティングをスケジューリング」から日時を設定すると、招待URLが生成されます。
● Google Meetの場合
Googleカレンダーの予定作成画面から「Google Meetのビデオ会議を追加」ボタンを押すだけで発行できます。
発行したURLは、前日のリマインドメールで必ず相手に共有しましょう。
Q6. 1時間のOB訪問の場合、質問は何個くらい用意すべきでしょうか?
8〜10個ほど用意しておくと安心です。
1つの質問に対して深掘りしていくと、1時間で話せるのは実質5〜6個程度ですが、会話のテンポが早く時間が余ってしまう場合に備えて、多めに準備しておくのが鉄則です。
また、質問には優先順位をつけ、「これだけは絶対に聞きたい」という核となる質問を最初の3つに持ってくると、時間切れで後悔することがなくなります。
Q7. 話に集中するために、録画をしても大丈夫ですか?
無断での録画は厳禁ですが、許可を取ればOKな場合もあります。
企業秘密やここだけの話を含む場合があるため、多くの社会人は録画を嫌がります。
どうしても録画したい場合は、冒頭で「お話に集中してメモ漏れを防ぐため、録画させていただいてもよろしいでしょうか?もちろん社外には一切出しません」と正直に伝えましょう。もし断られたら、すぐに引き下がってメモに徹してください。
Q8. 時間になっても相手の入室がない場合、どうしたらいいでしょうか?
即座に退出せず、5〜10分は待機しましょう。
前の会議が長引いている可能性や、接続トラブルの可能性があります。
開始時刻を5分過ぎても入室がない場合は、メールやチャットツールで「現在入室して待機しております。何かトラブル等はございませんでしょうか?」と優しく連絡を入れましょう。
それでも15分以上反応がない場合は、緊急連絡先(電話)にかけるか、一度退出して改めて日程調整の連絡を入れるようにしてください。
Q9. ネット環境が悪く入室できない・途中で切断された場合はどうすればいいですか?
まずは焦らず、緊急連絡先(電話)やメールですぐに状況を伝えましょう。
無言でいなくなると相手を心配させてしまいます。「ネットワーク回線の不具合で落ちてしまいました。すぐに復旧を試みます」と一報を入れ、再接続を試みてください。
どうしても復旧しない場合は、スマホのテザリング機能を使うか、「申し訳ありません、お電話での実施に切り替えさせていただいてもよろしいでしょうか」と代替案を提案する柔軟さが大切です。
【まとめ】真摯なオンラインOB訪問を心がけよう
ここまで、オンラインを主軸とした現代の『OB訪問のやり方』について解説してきました。
就活生の中には「オンラインだと熱意が伝わりにくいのではないか」「マナーが分からず失礼なことをしてしまわないか」と不安を感じてしまう人も少なくないでしょう。
実際、頭では理解していても、数あるサービスの中から自分にぴったりの先輩を探し、オンラインならではの細かなマナーを遵守しながら、説得力のある質問リストを練り上げるのは、非常に根気のいる作業です。
- 「自分の強みが、具体的にどう企業に活かせるのかOB訪問で聞き出せない…」
- 「オンラインでの話し方や表情に自信がなく、熱意が空回りしてしまう」
- 「志望企業に合わせた質問の優先順位や、話し方を客観的にアドバイスしてほしい」
このような悩みを抱えて、1人でPC画面に向かい、テンプレートのような質問を何度も書き直して時間を浪費してしまうのは、非常にもったいないです。
『就職エージェントneo』では、数多くの学生をオンライン選考やOB訪問の成功へと導いてきたキャリアアドバイザーが、あなたの就活をトータルでサポートします。
OB訪問のアポイントメント調整や質問のブラッシュアップはもちろん、あなたの強みや価値観を深く掘り下げ、あなたらしく輝ける企業との出会いをプロの視点でバックアップします。




