●履歴書のミスは誰にでも起こりうるため、気づいた時はなるべく早く企業の採用担当者に連絡し、正直に訂正の旨を伝えましょう。
●修正が必要な場合は、指示に従って訂正後の履歴書を再提出することで、誠実な姿勢をアピールすることができます。
内定をもらってホッとしたのも束の間、ふと履歴書を見返してミスに気づき、「内定が取り消されるかも…」と不安になった方もいるのではないでしょうか。
履歴書の記載ミスは、誰にでも起こりうるものです。大切なことは[間違えないこと]ではなく、[間違えたときにどう対応するか]です。落ち着いて誠実に対処すれば、信頼を損なうことなく、評価を保つことも十分に可能です。
この記事では、内定後に履歴書のミスに気づいたときの対処法や、企業への正しい伝え方をわかりやすく解説します。
この記事を最後まで読むことで、焦らずに適切な行動をとり、安心して次のステップに進むことができるようになるでしょう。
履歴書のミスで内定取り消しのリスクはある?
就活中、「履歴書に誤字や記載ミスをしてしまった…」と気づいて不安になる人は多いはず。
特に内定後にミスに気づいた場合、「内定が取り消しになるのでは?」と焦るかもしれません。 結論から言うと、ミスの内容やその後の対応次第によって、内定に大きな影響が及ぶ可能性は低いです。とはいえ、放置せずに正しく対応することが、信頼回復のカギになります。
内定後に履歴書の間違いが発覚!企業への正しい報告と対応方法

ミスをしたときに大切なことは、落ち着いて誠実に対処することです。ここでは、内定後に履歴書のミスに気づいた場合、どのような対応をとればよいかをステップ形式で解説します。
STEP1. まずミスの内容を確認する
まずは、ミスの内容がどの程度のものかを冷静に確認しましょう。日付や学歴、資格などの重要な情報に誤りがある場合は、訂正が必要になることが多いです。
一方で、軽微な誤字や変換ミスで、意味が大きく変わらないようなケースであれば、深刻な問題にはならないこともあります。もし自分1人で判断が難しい場合は、大学のキャリアセンターや親など信頼できる人に相談してください。
※「報告しなくても大きな問題になりにくいミス」であっても、気になる場合は念のため採用担当者に連絡しておくと安心です。
STEP2. 修正が必要な場合は、採用担当者に速やかに報告する
履歴書のミスが内定に影響を与えると判断した場合は、速やかに採用担当者に報告することが大切です。
報告の際は、メールよりも電話で直接話す方が、誠意を示すうえで効果的です。電話で報告をした場合、相手の反応を直接確認できるため、誤解を防ぐことにも繋がります。
電話をかける際は、まずは謝罪の意を伝え、その後にミスの内容と修正の必要性を簡潔に説明しましょう。誠実な姿勢で臨むことで、担当者に好印象を与えることができます。報告後は、メールでのフォローアップも忘れずにおこない、記録を残しておくと安心です。
STEP3. 訂正した履歴書を再提出する
ミスを報告した後は、訂正した履歴書をできるだけ早く再提出します。再提出の際には、再度ミスがないかしっかりと確認し、完璧な状態で提出することを心がけましょう。
また、再提出の際には、メールで送るだけでなく、必要に応じて郵送も検討すると良いでしょう。郵送の場合は、封筒に[訂正済み履歴書在中]と記載し、担当者の名前を明記することを忘れないようにしてください。この一連の対応を丁寧におこなうことで、企業からの信頼を維持することができます。
内定後に履歴書の間違いを報告するときのポイント

履歴書のミスに気づいた場合、正直に申告することで企業からの信頼を保つことができます。ただし、その伝え方には注意が必要です。
ここでは、報告時に押さえておきたい4つのポイントを解説します。
できるだけ早めに報告する
ミスに気づいたら、できるだけ早く報告することが大切です。ミスを放置すると、企業側に「虚偽の情報を隠していたのでは?」という不信感を持たれる可能性があります。報告が遅れるほど、企業側の印象が悪化するリスクが高まるため、迅速に対応しましょう。
まずは電話で連絡し、その後メールで記録を残す
履歴書の間違いを報告する際は、まず電話で直接連絡することをオススメします。電話での報告は、誠意を伝えるための効果的な方法です。電話で報告した後、企業の指示があればそれに従い、適切な方法で訂正を提出しましょう。
また、電話での報告後には、訂正内容をメールで送信し、記録を残すことが重要です。メールでの記録は、[言った・言わない]の行き違いを防ぐうえで有効です。
簡潔かつ誠実に伝える
履歴書の間違いを報告する際は、簡潔かつ誠実に伝えることが大切です。長々とした説明は避け、ミスの内容を明確に伝えるよう心掛けましょう。具体的なミスの内容と原因を簡潔に説明することで、企業側に誠意を伝えることができます。
また、誠実な姿勢を示すために、謝罪の言葉を添えることも忘れないでください。誠実な対応は、企業側に好印象を与え、信頼を築くために重要です。自分の誤りを認め、改善に努める姿勢を示しましょう。
再発防止策を示す
ミスを繰り返さないために「今後は必ず複数回チェックし、慎重に対応いたします」といった再発防止の意識を示すと、より好印象です。
再発防止策を示すことで、企業側に対して誠実な姿勢をアピールできます。自分の成長を示すことで、企業との信頼関係を強化し、評価を下げずに済むでしょう。1人で悩まず、周囲のサポートを受けながら改善策を考えてみてください。
採用担当者は履歴書の “ 間違い ” をどう見ている?印象を左右するポイントとは
ここでは履歴書の間違いに対する対応の違いによって、採用担当者の受け取られ方がどう変わるかをご紹介します。
すぐに報告した場合(プラス評価)
履歴書のミスに気づいてすぐに報告する行動は、「正直で誠実な人だ」「社会人としてのマナーがある」という好印象に繋がるでしょう。
実際、採用担当者の多くは「早めに伝えてくれて助かった」「きちんと報告する姿勢が信頼できる」と前向きに受け取る傾向があります。
結果として、採用担当者に対して信頼感を与えることができ、プラスの評価を得られる可能性が高まります。
報告せずに放置した場合(マイナス評価の可能性あり)
一方で、誤りを認識しながらも報告せず放置してしまうと、「気づいていながら隠したのでは?」「自分のミスをきちんと処理できない人なのかも」と不信感を与えてしまう可能性があります。
特に、入社後の信頼や誠実さが重視される業界や職種では、評価に悪影響を与える恐れがあります。
小さなミスであっても、黙っていることが印象を大きく左右することを覚えておきましょう。
履歴書のミスを防ぐために!提出前に確認しておきたいポイント
履歴書は、就活の第一印象を決める重要な書類です。一度提出してしまうと訂正が難しいため、内容をしっかり見直すことが大切です。
ここでは、ミスを防ぐために確認しておきたいチェックポイントを項目ごとにご紹介します。
履歴書の基本情報のミスを防ぐチェックポイント
[基本情報]とは、氏名、ふりがな、生年月日、現住所、電話番号、メールアドレスなどの項目です。 一見単純な内容に見えますが、書き間違いや変換ミス、入力ミスが多く発生する部分でもあります。
特に注意したいポイントは以下の通りです。
- 氏名のふりがなは、書式に応じて[ひらがな]か[カタカナ]を正しく使い分けられているか
※例:ふりがな→ひらがな、フリガナ→カタカナ) - 生年月日や年齢にズレがないか
※提出日現在の年齢で記載 - メールアドレスに打ち間違いがないか
※[.ne.jp]→[.ne.jo]などの誤りに注意 - 郵便番号と住所の一致、建物名や部屋番号の漏れがないか
学歴のミスを防ぐチェックポイント
学歴欄は、自分のこれまでの学びの履歴を証明する重要な項目です。企業は、ここから就活生の[継続力]や[専門性]、[基礎力]などを読み取ろうとします。
学歴の基本ルールとしては、主に以下が挙げられます。
- 高校卒業から記載する
※中学校以前は不要 - 学校名・学部・学科は略さず正式名称で記載する
※例:○○大学 経済学部 経済学科 - 入学・卒業の年月は和暦・西暦のどちらかに統一する
- 在学中、卒業予定、卒業見込みなどの表現を正しく使い分ける
例えば[2025年3月 卒業見込み]は、最終学年かつ卒業要件を満たす見込みがある場合に使用します。あいまいな記載や不統一はマイナス評価に繋がるため、特に入学・卒業年は一度自分の学生証や学校の履歴で再確認しておきましょう。
職歴・アルバイト歴のミスを防ぐチェックポイント
新卒の場合は基本的に[職歴なし]で問題ありませんが、アルバイト経験をアピールする場合は、内容を正確に記載することが大切です。
気をつけるべき点は以下の通りです。
- アルバイト先を正式名称で記載しているか
※例:○○株式会社 ○○店 - 勤務期間(月単位)を具体的に記載しているか
※例:2022年4月~2023年3月 - 業務内容や役割がわかるような記述にしているか
※例:接客、レジ業務、後輩指導など
一般的な新卒の就活生(大学生・大学院生)の場合、[職歴]は基本的にありませんが、フリーターや社会人経験を経てから就活をしている場合には、職歴を記入するケースもあります。
その場合は、入社・退社の年月に誤りがないか、役職や部署名が正しく記載されているかをしっかり確認しましょう。
資格・免許のミスを防ぐチェックポイント
資格欄は、就活生のスキルや努力を表す重要なアピールポイントです。しかし記載ミスや略称使用などで、逆に信頼を損ねることもあります。
- 正式名称で記載できているか
※例:[英検2級]→[実用英語技能検定2級] - 取得年月を正確に記載できているか
※受験日ではなく、合格証に記載の年月を記入
特に多いのが[運転免許]の略称ミスです。[普通自動車免許]など曖昧にせず、[普通自動車第一種運転免許]と正しく書きましょう。
志望動機・自己PRのミスを防ぐチェックポイント
志望動機や自己PRなど、内容面でのミスが目立ちやすいのがこの欄です。特に、以下のポイントに注意して記入することが大切です。
- 志望企業名の書き間違いや、他社名のまま提出していないか
- 志望動機が抽象的すぎて伝わりづらくなっていないか
※例:「人と関わる仕事がしたい」だけでは弱い - 自己PRが事実に基づいていない、エピソードが不自然になっていないか
文章の整合性・一貫性を確認するためにも、第三者に読んでもらうか、自分で声に出して読んでみることをオススメします。
その他のミスを防ぐチェックポイント
履歴書全体としての完成度も重要な評価対象です。書類が乱雑に見えたり、提出マナーに欠けていたりすると、評価に影響することもあります。
- 記載漏れ・押印忘れ・写真の貼り忘れがないか
- インクのにじみや誤字脱字はないか
- 提出前にコピーを取って保存しているか
- 封筒の宛名、差出人、送付状の内容も含めて整っているか
このように内容だけでなく、見た目の整え方や提出時のマナーまで含めて確認することで、採用担当者に与える印象をより良くすることができます。
履歴書でミスが起こりやすい3つの項目

履歴書は、就活の第一印象を決める大切な書類です。中でも、以下の3つの項目は特にミスが起こりやすく、注意が必要です。提出前に必ず見直す習慣をつけましょう。
学歴・職歴欄(入学・卒業年度・社名の誤記)
学歴や職歴欄は、履歴書の中でも特にミスが起こりやすい部分です。
入学・卒業の年度を誤って記載してしまうと、思わぬ誤解を招く原因になります。例えば、年度にズレがあると、採用担当者に「細かい部分まで確認していないのでは?」という印象を与えてしまう可能性があります。また、企業名の誤記は、相手に対する敬意を欠く印象を与えかねません。
このようなミスを防ぐには、過去の資料や証明書などをもとに、正確な情報を記載することが大切です。特に複数の企業に応募する場合、履歴書の使い回しを避け、応募先ごとに丁寧に内容を確認・修正することを心がけましょう。
資格・免許欄(取得年月・資格名の誤記)
資格や免許の取得年月や資格名の誤記も、見落としがちなミスの1つです。
もし記載内容が不正確だと、採用担当者に「本当に取得しているのか?」と疑念を抱かれてしまう恐れがあります。また、略称や俗称で記載すると、資格によっては正式な証明書と一致せず、誤解を招くことがあります。正式名称が求められる場合は、必ず公式な名称を記載しましょう。
このように丁寧な確認と記載を心がけることで、履歴書の信頼性が高まり、あなたの真剣さや誠実さも伝わります。
志望動機・自己PR(誤字脱字・企業名の記載ミス)
志望動機や自己PRは、あなたの意欲や人柄を伝える大切な項目です。
しかし、この欄に誤字脱字や企業名の記載ミスがあると、細部への配慮が足りないと判断され、マイナスの印象を与えてしまう可能性があります。特に企業名の間違いは、「うちに本当に興味があるのか?」と、志望度の低さを疑われる原因にもなり得ます。
このようなミスを防ぐためには、記入後に必ず文章を見直すことが基本です。できれば、第三者に読んでもらい、客観的なチェックを受けるとより確実です。また、企業名や部署名などは公式サイトや会社案内で正確な表記を確認し、略さず間違いの内容に丁寧に書くようにしましょう。
履歴書のミスに関するよくある質問
ここでは、「どんなミスが評価に影響するの?」「ミスに気づいたらどうすればいい?」といった、履歴書の間違いに関するよくある疑問にお答えします。事前に知っておくことで、万が一のときにも落ち着いて対処できるようになるでしょう。
そもそも履歴書の間違いって報告しないといけないの?
履歴書に記載する[氏名][住所][生年月日]などの基本情報は、選考時だけでなく、内定後・入社後にも企業で正式な書類として活用される大切な情報です。例えば、雇用契約書の作成、給与の振込、社会保険や税務の手続きなど、あらゆる社内の事務処理のベースになるのがこの履歴書に記入した基本情報です。
そのため、もし誤りがあると、選考時の印象を損ねるだけでなく、入社後に訂正手続きが必要となり、手間や信頼性の面でもマイナスになりかねません。
記入時は、漢字や数字の間違いがないか、番地や生年月日などが正しいかを慎重に確認し、正式な身分証や学生証などと照らし合わせることをオススメします。基本情報こそ、ミスのない丁寧な記載を心がけましょう。
履歴書の内容が事実と異なると内定取り消しになりますか?
意図的な虚偽記載(学歴の詐称や資格の偽装など)は、内定取り消しの対象になることがあります。ただし、記載ミスや勘違いなど故意でないものについては、誠実に報告・訂正すれば、評価に大きな影響を及ぼすケースは少ないです。
▶︎詳しくは「履歴書のミスで内定取り消しのリスクはある?」をご覧ください。
履歴書のミスはどの程度なら許される?
採用担当者も人間ですので、多少の誤字や記載ミスが即不採用に直結するわけではありません。ただし、ミスが多いと[確認不足]や[仕事の丁寧さに不安がある]と判断される恐れがあります。大切なことは、気付いたらすぐに訂正し、誠意を持って対応することです。
履歴書を提出後にミスに気付いた場合、どう対応すればいいですか?
ミスの内容を確認し、必要な場合は早めに企業に連絡しましょう。基本は電話で一言伝えた上で、メールで訂正内容とお詫びを丁寧に伝えます。再提出が必要と言われたら、速やかに新しい履歴書を送付してください。
▶︎詳しくは「内定後に履歴書のミスに気付いたら?その後とるべき正しい対応」をご覧ください。
履歴書の誤字脱字は評価に影響しますか?
誤字脱字が1〜2ヶ所であれば、大きな問題にならないケースもあります。しかし、多すぎると[確認不足]や[いい加減な印象]を与えてしまいます。履歴書を提出する前は、読み手にとってわかりやすく、丁寧な仕上がりになっているかを必ず確認しましょう。
履歴書を手書きで作成した場合、ミスを修正するにはどうすればいいですか?
履歴書は正式な書類なので、修正液や修正テープでの訂正はNGです。誤字や記載ミスがあった場合は、最初から書き直すのが基本です。負担が大きく感じるかもしれませんが、丁寧さも評価対象になります。
ただし、訂正箇所が1〜2か所などごく少ない場合に限り、二重線で訂正し、その上に訂正印(認印)を押すことで対応できるケースもあります。とはいえ、見た目の印象や丁寧さを考えると、可能であれば新しく書き直すのが安心です。
履歴書のミスを防ぐためにできることは?
以下のような対策をすると、ミスをぐっと減らすことができます。
- 一度PCで下書きを作成してから手書きする
- 提出前に必ず声に出して読み上げてチェックする
- 日付・企業名・資格名など、絶対に間違えてはいけない箇所を重点的に確認
- 家族や友人など第三者に見てもらう
上記のような確認のクセをつけておくと、本番のミスも減らせます。
▶︎詳しくは「履歴書のミスを防ぐために!提出前に確認しておきたいポイント」をご覧ください。
まとめ
内定後に履歴書のミスに気づいた場合、焦らずに冷静に対応することが大切です。まず、ミスの内容をしっかり確認し、必要に応じて採用担当者に速やかに報告しましょう。
また、履歴書のミスを防ぐためには、提出前にしっかりと確認することが大切です。基本情報や学歴、職歴、資格などを再チェックし、誤字脱字がないか注意してください。これらのポイントを押さえておくことで、安心して就活を進めることができます。
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