設備保全・管理・点検職と聞くと、機械や設備を点検するだけだと思われがちです。
しかし、実際は、業務を通して機械の設備や管理に詳しくなることで、異常を早期発見する大切な役割も持っています。
また、コストを最低限に抑えた修理を会社に提案することで、健全な事業運営を促す「機械のプロフェッショナル」として、誇りをもって機械や設備を管理できる、やりがいのある仕事でもあるのです。
そのため、設備保全・管理・点検の仕事は、地域で暮らす人たちの安全な生活を守るために、不可欠な存在だと言えるでしょう。
設備保全・管理・点検職の最新情報
近年、設備保全・管理・点検職に関して、2つの最新情報が取り上げられています。
1つ目は、業務にITが取り入れられるようになっているということです。
業務にITを取り入れることによって、人間の目では発見できない異常を、早期に見つけられるようになります。
また、設備保全の自動化が可能になるため、目視で確認しなければならない部分に集中して仕事が進められるようになると言われています。
2つ目は、業界内の横断的な協力が必要になることです。最近は、ビッグデータを活用して検査ノウハウを共有する仕組みが開発されてきています。
設備に関する難易度の高い管理や点検を、メーカーや協力会社の間で業界共通の情報として共有することによって、より確実性の高い設備保全が可能になるのです。
設備保全・管理・点検職であると便利な資格
設備保全・管理・点検職として働くために、必ず持っておかなければならない資格はありません。
しかし、取得しておくことで、給与面やキャリアアップで優遇されるケースもあるため、持っておくと便利な資格をいくつか紹介します。
機械保全技能士
機械保全技能士は、機械の保全に関する国家資格です。工場には、配電設備やガス設備など、点検しなければならない部分がたくさんあります。
この資格を持っておくと、これが全体の設備が正常に作動しているかを、専門的な知識をもとに点検できるようになるのです。
第二種電気工事士
第二種電気工事士は、施設や家庭内にある600ボルト以下で受電する設備に関して、工事をすることが認められている資格です。
点検する設備によっては、電気系統の工事をしなければならない場面もあります。
この資格を持っていれば、必要な工事をその場でおこなえるようになるため、従事できる業務の幅が広がり、キャリアアップにつながるのです。
設備保全・管理・点検職の仕事内容
設備保全・管理・点検職といっても、様々な仕事内容があります。そのため、就職を希望する企業ごとに、仕事内容の違いを把握しておくことが大切です。
設備保全・管理・点検職の仕事内容を理解した上で、適切な志望動機へとつなげていきましょう。ここからは、設備保全・管理・点検職の仕事内容を紹介します。
予防保全
予防保全は、施設内にある機械が正常に動作するかどうかを点検する仕事です。異常を早期発見し適切な措置を施すことによって、機械の安全な運用が可能になります。
そのため、事業のスムーズな運用や、お客様との信頼関係を崩さないために大切な役割を持っているのです。
計画事後保全
計画事後保全は、設備が一定基準以下の機能になったら、修理をおこなうという考えのもとで、設備の使用計画を立てることです。
あらかじめ修理が必要な機械や予算を定めておくことができるため、突然の故障による大きな費用負担を防げるようになります。
改良保全
改良保全は、設備機器が故障や不具合を起こした際に、同じトラブルを繰り返さないように修理することです。
設備の劣化を抑えることで、設備使用者との信頼関係が悪化するのを防いだり、日常的な点検をスムーズにしたりする役割も果たしています。
それによって、設備を取り入れている施設や、施設を利用する人たちの安全な暮らしを守っているのです。
設備保全・管理・点検職の志望動機の書き方とポイント
志望動機を書く際は、設備保全・管理・点検職をどのような理由で目指すことになったのかを、なぜその企業を選んだのかを明確にして、採用担当者の印象に強く残るようにしましょう。
なぜその職種か
志望動機を書く際は、なぜ設備保全・管理・点検を選んだのかという理由を具体的に示しましょう。
例えば、「機械の動作をチェックすることが好きだから」や「機械のトラブルで困っている人を助けたいから」といった理由が挙げられるでしょう。
それに加えて、「学生時代に身につけた機械工学の知識や技術を社会に役に立てたい」や「設備を安全に動かすことで、社会で暮らす人たちに気持ちよく生活してもらいたい」といった将来の夢や目標を記載するといいでしょう。
設備保全・管理・点検職でアピールすべき強み
志望動機を書く際は、どのような強みを持っているかが伝わるようにしておくと、採用担当者から高く評価され、採用してもらえる確率を上げられるでしょう。
設備保全・管理・点検職は、様々な機械や設備に関する詳しい知識と、必要に応じて調整できる技術が求められます。
例えば、「小さい頃から手先が器用」や「機械のメンテナンスについての知識や経験がある」といったことが伝えられるといいでしょう。
なぜその企業か
設備保全・管理・点検職を志望する場合、なぜその企業を志望したのか、企業ごとの特徴を把握した状態で志望動機を記載していくことが重要です。
例えば、日本空調サービス株式会社では、「お客様に安心感を与える最適な環境を維持する」という企業理念を持っています。
志望動機を書く際には、設備保全の仕事を通して、お客様に安心して施設を利用してほしい、という内容を記載すると、採用担当者の印象に残りやすくなるでしょう。
企業ごとに理念や運営方針は異なるため、企業研究を必ずおこなった上で志望動機を書きましょう。
実際に書く際は、以下のフレームワークに沿って書いてみてください。
(1)志望動機をひと言で
(2)具体的に言うと
(3)理由(過去の経験と業界・その会社の関連性)
(4)入社後にどうなりたいか
設備保全・管理・点検職の志望動機のNG例
ここからは、設備保全・管理・点検職の志望動機でNGになる例を紹介します。NGになるポイントも説明しますので、適切な志望動機を書けるようにしておきましょう。
また、設備管理職を志望した理由は、業界未経験の私であっても取り組めるような仕事内容だと感じたからです。設備管理職として特別な資格は取得していませんが、貴社で経験を積みながら、たくさんの資格を取得していきたいと思っています。
→設備保全・管理・点検職という仕事を軽く見ているような印象が伝わってくるため、この仕事の志望理由としてはふさわしくない文章になっています。
また、なぜその企業に応募したのかという理由も述べられておらず、企業研究がされていない印象を与えてしまうでしょう。
設備保全・管理・点検職の志望動機の例文
設備保全・管理・点検職として望ましい志望動機の例文を参考にして、あなたの考えがしっかりと伝わるようなESに仕上げましょう。
私は大学で電気工学を専攻していたため、電気設備に関する設備保全・管理・点検を重点的におこなっている貴社に貢献できると考えています。
得意な電気分野だけでなく、幅広いスキルや資格を取得し、将来的に携われる業務の幅をさらに増やしていければと考えています。
→設備保全・管理・点検職を志望した理由や自分自身の強み、将来どのようになりたいのかが具体的に記載されています。
なぜその企業を選んだのかという具体的な理由も記載できていれば、さらに魅力的なESに仕上がるでしょう。
レベルの高い例文集を見たい方は下記をご覧ください。
まとめ
設備保全・管理・点検職は、施設にある機器の点検をするだけでなく、修理計画をあらかじめ立てたり必要な工事をおこなったりするなど、地域社会で暮らす人々の安全な暮らしを守っています。
同じ設備保全・管理・点検職でも、企業ごとに注力している事業が違うので、企業研究をしっかりおこない、あなたの考えがしっかり伝わる志望動機を書けるようにしましょう。
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