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食品業界の志望動機の書き方と例文~森永製菓など3社の選考通過ESを公開~

食品業界は人口減少や生活の多様化など世の中の動向に影響を受けやすい業界です。

トレンドに左右されたり、ライバル企業との競争も激しいため、どの企業でも新しいものにチャレンジする器量が求められることもトピックの1つです。

本記事では食品業界を受けるうえで基礎とも言える業界の特徴や職種を紹介するので、ES制作前に必ず目を通してください。

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目次

食品業界の特徴

この章では、消費者の意識や購入手段、企業戦略である海外進出、業界再編の観点から食品業界の特徴を解説します。

消費者意識の変化

食品の売上には人口が大きく関わります。少子高齢化や人口減少によって1あたりの消費量、消費の総量ともに減るため、今後国内マーケットの成長は鈍化する可能性があります。

一方で、核家族化や単身世帯の増加により、総世帯数が増え続けている点はチャンスともいえます。

課題とチャンスが存在するマーケットの中でも、差別化ポイントとして注目されるキーワード「健康・安全」「付加価値」「利便性」について詳しく見てみましょう。

■健康

オートミールやナッツ、ハイカカオチョコレートといった健康食材への注目が高まっていますが、2015年に開始した機能性表示食品や、特定保健用食品(トクホ)など制度の後押しもあり、食の健康意識は日に日に高まっています。

「健康」を食によってサポートすることは社会的にも意義があることです。

■高付加価値

国内消費の鈍化や食の多様化によって、差別化しなければ商品が売れなくなっています。その中で、原材料にこだわり「プレミアム」や「オリジナル」を打ち出した商品が増えています。

食のバリエーションが飽和している社会において、お金を払ってでも買いたいと思える価値を創造することは難しいことですが、実現できれば、消費者の日々の生活を豊かにすることにもつながります。

■利便性

夫婦のみ世帯、単身世帯の増加により、内食(家で作って食べる)や外食文化から、できたものを買って家で食べる「中食」が増えており、冷凍・加工食品やお惣菜などの需要は増えています。

冷凍唐揚げや1人鍋の元など調理をせずとも本格的な味を楽しめる商品を目にしたことがあるのではないでしょうか。

参照元:厚生労働省「国民生活基礎調査」

購入手段の多様化

かつてはスーパーマーケットやコンビニなどの小売店に買いに行くだけだった食の購入スタイルも、EC通販サービスの普及によって大きく変化しました。

企業は実店舗だけでなく、チラシ、スマホ、PCなどで消費者との接点をとり、購入手段を多様化するマーケティング手法に力を入れています。

海外進出

国内マーケットの成長率の鈍化や、原材料価格の高騰によって、海外進出する企業が増えています。

アジアを中心とした新興国市場がメインですが、日本食ブームも相まって、各社順調に売上を伸ばしています。味の素やミツカングループなどは売上の50%以上を海外が占めています。

参照元:食品産業新聞社「食品大手の海外売上が軒並み増加 背景に為替安定と日本食ブーム」

業界再編

他業界でも見られる業界再編の動きが食品業界でも活発に行われています。

後継者不足によって事業存続ができない小規模企業を大企業が買収するケース、海外進出のために海外企業を買収するケース、資金調達のために国内ファンドと合併するケースなど理由は様々です。

このように弱みをM&Aによって補う動きは続いていくと見られています。

参照元:日本M&Aセンター「2018年の食品業界のM&A動向まとめ」
「食品業界に興味がある!」「仕事内容を詳しく知りたい」という方に向けて本記事では食品業界の仕組みや動向、志望動機・自己PRの書き方を紹介します。業界内ランキングも記載していますので、志望企業が決まっていない人は参考にしてみてください。

食品業界の職種

ここでは食品業界の代表的な職種を紹介します。自身の経歴や将来像を考えながらふさわしい職種は何かを考えてみてください。

研究・開発

研究職は食材の持つ機能や効能、味を研究しかけ合わせながら新たな食品開発につなげていきます。

開発職はその研究結果を元に、消費者のニーズに合わせて独自の技術を元に新商品を実用化します。

商品企画・マーケティング

最も重要な仕事としては消費者ニーズを把握することです。いくら美味しくて面白い商品を生み出しても買ってくれる人がいなければ意味がありません。

調査・分析・イベント・世の中のトレンドを把握し、開発職とともに商品を提案します。

新商品の企画を若手女性のみで行う企業もあるほど、トレンドやターゲットのニーズのキャッチアップは重要な要素です。

生産管理・品質管理

生産管理は商品を効率的に生産する仕事です。営業側の発注数を元に、工場の生産ラインの最適化するための人員・機械をマネジメントします。

新商品を作る際には1から工程を設計することもあります。

品質管理は、文字通り商品の質を管理しています。細菌や異物が混入しないための衛星管理、質の悪い商品の廃棄などを行います。

大手であればオートメーション化されていることが多いですが、小規模な工場であれば、ある程度人力で行います。

また、質の良い原材料を安定的に扱うために原材料自体の生産管理も大切な仕事です。

営業・販売促進

営業先は企業であることがほとんどです。食材メーカーであれば食品加工メーカー、食品メーカーであれば小売店などに営業をします。

売ることだけでなく、市場の売れ行きや消費者像をキャッチアップすることも大切で、営業のヒアリングが商品開発や生産計画に活用されます。

販売促進は商品を多くの人に手に取ってもらうために、マーケティングを行いながら広告、プロモーションを行います。

実際に店頭に並んでいたとしても販売促進がうまくなければ売れないため、売上に直結する重要な職種です。

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食品業界で評価される志望動機を作る3つのステップ

ここでは食品業界の志望動機を書く際に意識してほしいポイントを3つ紹介します。

これから志望動機を作成するという人は、以下のポイントを参考に作成してみてください。

(1)志望動機に必要な要素を把握する

志望動機を作成する際は「なぜ食品業界か」「なぜその企業なのか」をしっかりと深掘りしましょう。

“なぜ食品業界なのか”については、数ある業界のなかでもなぜ食品業界を選んだのかについてしっかりとした理由を準備しておく必要があります。

「私の父が糖尿病だったことから、生活習慣病を社会課題として感じており、苦しんでいる人が食の楽しさを取り戻す手助けをしたいと思っている」のような食品業界ならではの理由を入れましょう。

“なぜその企業なのか”については、志望企業のビジネスモデルはもちろん、社風やビジョン、働き方などを調べ、競合他社と比較した上で伝えます。

例えば日清食品には「ユニークな発想を認める」社風があったり、雪印乳業であれば「未来を作り上げようとする人が多い」という特徴があります。

HPなどでリサーチするのは当然ですが、できればOB・OG訪問やインターン、説明会などを通じて企業の特徴・雰囲気を肌で感じられると良いでしょう。

(2)食品業界の求める人物像を把握する

消費者の購買ニーズは移り変わりが早く、流行はすぐに変化します。

そのため、時代のニーズに合わせて新しい製品を生み出すことができなければ、食品業界で生き残ることはできません。

新しいものを生み出すには失敗を恐れずに挑戦し続けることや、自ら考え行動する主体性が必要です。

また、新しい製品をただ作るだけではなく、リピートしてもらうことが最も大切であるため、今ある製品をもっと良くするにはどうしたら良いかを常に考え、チャレンジする向上心も必要となります。

最後に、食品業界は人間が生きていく上で必要不可欠である「食」に関わる仕事です。

消費者が口にするものを作る仕事であるため、なにより一番大切な素養は「責任感」と「真面目さ」だと言えるでしょう。

(3)志望動機のフレームワークを知る

情報収集や自己分析を基に、伝えることが決まれば、あとは書くだけです。必ずしもオリジナルの構成にする必要はありません。

シンプルでわかりやすい文章構成が、相手を意識した書き方であり、読んでもらうコツです。

文章力に課題がある人は第三者にチェックしてもらうことで、「て・に・を・は」、接続語、「です・ます」調など細部まで整えましょう。

■志望動機の構成例
(1)志望動機をひと言で
(2)具体的に言うと
(3)理由(過去の経験と業界・その会社の関連性)
(4)入社後にどうなりたいか

志望動機の考え方、書き方を詳しく知りたい方は下記をご覧ください。

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食品業界の志望動機の例文

ここでは食品業界3社の選考通過ESから志望動機の例文を紹介します。レベル感や書き方を学びましょう。

アサヒビール(営業職)の志望動機の例文

私は将来、「輝いて見える社会人」になりたいと考えています。就職活動を通して先輩社員の方のお話を聴く機会は多くありましたが、お仕事について楽しげに情熱を持ってお話してくださる方はとても輝いて見え、「かっこいい」と感じました。

そのため、私も仕事には誇りと熱意を持てる社会人になりたいと考えています。その点から見て、貴社には私が「輝く事の出来る」要素が多いと考えます。

一つ目は、貴社の掲げるミッションに共感できたことです。私は「お客様に新鮮な幸せをお届けする」仕事をしたいと考えており、より多くのお客様に感動とそこから生まれる楽しさや満足感を感じていただけるようなことをしたいです。

そのため、貴社の掲げる「期待を超えるおいしさ、楽しい生活文化の創造」というミッションと、お酒を通してお客様に最高の満足をお届けしていくという姿勢に強く共感しました。

二つ目は、貴社の営業スタイルに惹かれたことです。私は大学でヨット部のマネージャーとして、「選手がより強くなれる環境作り」に取り組んできました。選手に寄り添うことを大切にし、その要望に応える事や課題解決に取り組み、選手のサポートを行うことで選手、ひいてはチーム全体の成長に貢献してきました。

自社だけでなく取引先の売り上げの向上にも努め、人と人とのつながりを第一に考える貴社の営業スタイルにとても魅力を感じています。

この二つの理由から、貴社であれば私のやりたいことに挑戦でき、また大学で培ったことを無駄にせずに活かしていきながら貴社に貢献できると考えています。

私は「輝いて見える社会人」を実現することができるのは貴社である確信しています。

→企業理念と自身の経験という2つの理由から志望動機が書かれておりわかりやすい内容。

700文字あるので、実現したいこと、アサヒビールの特徴についてもう一歩深く言及できると良り質が上がります。

参照元:unistyle/選考通過者本選考ES(アサヒビール20卒)

森永製菓(事務系総合職)の志望動機の例文

私は食を通じて人々の毎日を幸せにできる仕事がしたいと考え、食品業界を志望する。中でも貴社は、長く愛される商品を多数持っている点、「すこやかさ」を重視している点に魅力を感じている。

ロングセラー商品で世代を越えたつながりに貢献すると同時に、時代の流れに対応し、お菓子であっても「すこやかさ」の視点を欠かさないという、伝統と成長の両方を大切にする貴社で、私も食の楽しさを幅広い人々に伝えていきたい。

→トレンドである食の「健康」に焦点を当てられています。200文字なのでやむを得ないですが全体を通して抽象的であるため、面接までに具体的に語れるようにしておきたい志望動機です。

参照元:unistyle/選考通過者本選考ES(森永製菓22卒)

マルハニチロ(総合職)の志望動機の例文

マルハニチロは商社とメーカー二つの機能を持っており、商品開発力も優れていることから、食卓に良い商品を届けられることができると感じました。

そして加工品を取り扱うからこそ「素材そのものの美味しさ」を伝える商品開発を行っている点、そして食育にも積極的に取り組んでいる点に魅力を感じました。

私は食によって人々の生活を支えたいと考えており、貴社の取り組みは私の考えとあっていると思い志望しました。

また、貴社は他社とは異なり、素材ごとに部門を分けていることから、素材の専門家、魚屋となってお客様の期待を超えるサービスを提供できると考えています。

是非とも貴社で働き、質の高い素材を価値に変え、世界中のより多くの人々に食の美味しさと楽しさを伝え、笑顔の輪を広げていきたいです。

→社内の組織図、商社・メーカーとしての二面性という特徴を理解できていることがわかります。他社との比較もできており、志望度の高さが伝わります。

参照元:unistyle/選考通過者本選考ES(マルハニチロ20卒)

もっと多くの例上記例文の他にも就活支援サイトunistyleでは選考通過者のESを7万件以上掲載しています。 下記画像からサイトに移動できるので、ぜひES作成の参考にしてください。

ユニスタイル_志望動機_CTA

食品業界の志望動機に向かないアピール内容

ここまでは食品業界で評価される志望動機の作り方を紹介してきました。続いては、食品業界の志望動機にはオススメできないアピール内容を紹介します。

自分がアピールしようとしている内容は問題ないか確認してみてください。

食品業界に向かない志望動機の例(1):御社の製品が好きだから

面接で「御社の製品のファンです」と伝えている就活生もいるかもしれません。

自社製品が好きと言われて嫌な気持ちにはならずとも、企業が採用活動を通して求めているのは自社に貢献してくれる人材であり、自社製品のファンではありません。

もちろん、志望企業の製品が好きと伝えるのがNGなわけではありませんが、それだけで終わってしまうと採用担当者に「この学生を採用したい!」と思ってもらうのは難しいでしょう。

そのため、ただ製品が好きとアピールするのではなく、自分はどのように志望企業に貢献していくのかまで伝え、あなたを採用するメリットをアピールしてみてください。

食品業界に向かない志望動機の例(2):モノづくりに携わりたいから

このアピールが志望動機に向かない理由は、食品業界でないといけない理由が伝わりづらいためです。

世の中にはたくさんの業界が存在し、モノづくりに携わっている仕事は食品業界だけではありません。

そのため、志望動機で「モノづくりに携わりたいからです」とアピールしてしまうと「うちの会社じゃなくても良いのでは…?」と思われてしまう可能性が高いでしょう。

志望動機で大切なのは、あなたの熱意や志望度を採用担当者に伝えることです。

そのため、ただモノづくりに携わりたいだけで終わりにしまうのではなく、具体的にどんなモノがつくりたいのか、モノづくりを通じて何を成し遂げたいのかまで交えて伝え、あなたの熱意をアピールしましょう。

まとめ

本記事では食品業界の動向や職種、評価される志望動機の書き方を紹介してきました。

食品業界は就活生からの人気が高く、倍率が高い業界です。また「食」という誰にとっても身近なカテゴリーであることからESでの差別化が難しいと言えるでしょう。

しかし人気業界であるからこそ、ESで他の就活生と差別化を図ることができなければ、選考を通過するのは難しくなります。

そのため、志望動機を書く際は本記事で紹介した志望動機を作成するための3つのポイントや例文を参考にしながら作成してみてください。

【本記事のポイント】
●”食品業界”の動向
食品業界各社が差別化ポイントとして注目しているのは「健康・安全」「付加価値」「利便性」
●”食品業界”の求める人物像
(1)自ら考え行動する主体性
(2)チャレンジし続ける向上心
(3)責任感
(4)真面目さ
●”食品業界”の志望動機に向かないアピール内容
(1)御社の製品が好き
(2)モノづくりに携わりたい

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