ソフトバンクは毎年500名程度を採用しています。一方で応募者も多いため就活難易度が高いと言えるでしょう。
したがって、事業内容・強み/弱みなどの企業に対する深い理解がないと内定を獲得するのは非常に難しいです。
ちなみに本記事は、ソフトバンクグループ株式会社ではなくソフトバンク株式会社に関するものになります。
ソフトバンクグループ株式会社は孫正義さんが代表を務めており、投資会社の側面が強くなっています。
一方、ソフトバンク株式会社は携帯電話事業等をメインとした企業になります。
本記事では、”ソフトバンク”の選考を受けてみたい学生が当該企業から内定をもらう可能性を高めるための内容を紹介していきます。
- 通信/情報サービス業界の動向
- ソフトバンク 事業環境
- ソフトバンク 選考対策
- 企業概要
- ソフトバンクの財務状況
当サイトを運用している就職エージェントneoは内定支援実績が約40,000件にのぼり、就活における様々な悩みを日々解決しております。ぜひ本記事を参考に悩みを解決してみてください。最後までご一読ください。
通信/情報サービス業界の概要・業界の動向(ソフトバンクにおける近年のホットニュース)
昨今、通信キャリア各社は「通信を基軸とした経済圏の構築」に注力しています。
スマートフォンが爆発的に普及した現在、各社新規の契約を伸ばすことが困難であることから、経済圏の構築を通した既存ユーザーの囲い込みが今後の成長戦略のカギとなるようです。
通信業界において、ソフトバンクはPayPayを中心に金融エコシステムの構築を目指しています。
PayPayカードなどの決済関連サービスからPayPay銀行・証券などの金融サービスを提供し、ソフトバンク独自の「PayPay経済圏」を構築していく模様です。
また、ソフトバンクは大型のM&Aにより事業の多角化を推進しています。
直近におけるM&AはLINEモバイル株式会社の完全子会社化です。「LINEMO」による新料金プランサービスを開始することを背景に買収したようです。
その他にも、2018年にはソフトバンクとトヨタ自動車の共同出資により、MONET Technologies(モネ・テクノロジーズ)が設立されました。
両社は、新会社での事業を通して、自動運転やMaaSなどモビリティ領域の革新を進めています。
実際に、2020年4月より企業や自治体におけるMaaSの実現を支援するためのサービス「MONETプラットフォーム」の運用を本格的に開始しました。
ソフトバンクの企業研究
ソフトバンク 事業内容
ソフトバンクには「コンシューマー事業・法人事業・流通事業・ヤフー事業・その他」の5つの事業部門があります。以下では、各事業部門の概要を述べていきます。

法人事業(*1):移動通信サービスの提供、固定電話サービスの提供、ネットワーク/VPNサービスの提供、クラウドサービスの提供、AI / IoT / デジタルマーケティング/ セキュリティ等のサービスの提供
流通事業(*1):法人向けハードウェア/ソフトウェア/ サービスの提供、個人向けソフトウェア/ モバイルアクセサリー/ IoTプロダクト等の提供
ヤフー事業:コマースサービスの提供、会員向けサービスの提供、コンテンツサービスの提供、クレジットカードなどの決済、金融サービスの提供、広告サービスの提供
その他:決済代行サービスの提供、スマートフォン専業証券、オンラインビジネスのソリューションおよびサービスの提供、デジタルメディア/ デジタルコンテンツの企画制作、パソコン用ソフトウェアのダウンロードライセンス販売等
ソフトバンクの業績
過去3年間におけるソフトバンクの売上高・営業利益(本業で稼いだ利益)を紹介します。
売上高および営業利益


*各年度の決算書より就職エージェントneoが独自に作成
グループ企業などの売上高を含む連結ベースでの売上高・営業利益は毎年増加しています。
テレワークの加速により、法人向けの需要が拡大したことが大きな要因となり、全セグメントで増収増益を記録したそうです。
ソフトバンクの事業環境
SWOT分析というフレームワークを活用して、ソフトバンクの事業環境を分析していきます。
ちなみにSWOT分析とは、競合や法律、市場トレンドといった自社を取り巻く外部環境と、自社の資産やブランド力、さらには価格や品質といった内部環境をプラス面、マイナス面にわけて分析する手法になります。

*就職エージェントneoが独自で作成したSWOT分析になります
・新規事業やM&Aに積極的
・国内大手企業の95%が取引先である強固な顧客基盤
<弱み>
・携帯シェア
・競合と比較して自己資本比率が低い
<機会>
・デジタル技術活用の必要性が高まっている
→5Gの商用化、AI・IoT・ビックデータの活用
<脅威>
・楽天の携帯電話事業への参入
・電気通信事業法の改正
→通信各社による利用者の過度な囲い込みを防ぐため、2019年10月に改正された事業法です。具体的には、契約の2年縛りの禁止や通信料金と端末代金の完全分離などが求められています。
補足
ソフトバンクの自己資本比率に関して補足をします。
前提として、「自己資本比率」は企業の安全性を示す代表的な指標です。この指標は金融機関で融資をうける際にも非常に重視される指標です。
一般的に自己資本比率が40%を超えると財務体制が安定した会社として評価されます。
上記の指標に従った場合、ソフトバンクの自己資本比率は15~37%の間を推移しているため、財務基盤に問題がある思われるかもしれません。
ですが、ソフトバンクの挑戦的な社風のもと積極的に新規事業やM&Aを実施しているために競合他社より自己資本比率が低くなっています。(KDDIは約55%)
ソフトバンクの選考対策‐インターン/本選考‐
ソフトバンクの求める人物像を理解した上で、インターン/本選考対策を行なっていきましょう。
ソフトバンクが求める人物像
またソフトバンクでは、5つのソフトバンクバリュー「№1・挑戦・逆算・スピード・執念」を掲げています。
実際に、過去のESでは、ソフトバンクバリューと合致しているかを試す設問が出題されました。
したがって、ソフトバンクでは何事もジブンゴトに捉え、行動できる人材を欲しているようです。
実際の面接では、逆算して物事を捉える姿勢や様々な機会へ自ら手を挙げた経験をアピールするといいでしょう。
ソフトバンクのインターンについて
ソフトバンクは複数種類のインターンを設けており、各インターンごとに選考内容が異なります。
ソフトバンク内定者の中にはインターンシップに参加した人が多く、インターンに参加すると早期選考や面接回数が少なくなるなどの優遇があるそうです。
ソフトバンクの本選考対策
ソフトバンクでは、過去の情報によると下記の本選考フローが組まれています。最新の選考では選考フローが変わる恐れもあるので予めご了承ください。
「ES・録画面接→Webテスト→一次面接→二次面接→最終面接」
以下でソフトバンクの本選考対策についてフローごとに紹介していきます。
■エントリーシート(ES)
ソフトバンクのエントリーシートでは、志望動機や大学時代に注力したことを問われることが多いそうです。本記事では、ソフトバンク内定者の志望動機をご紹介します。
◆ソフトバンク内定者 本選考の志望動機①
→ソフトバンクでどのような挑戦をしていきたいのかを理由・背景とともに明記できています。
◆ソフトバンク内定者 本選考の志望動機②
→AIサービスにおける挑戦を複数個記載しているので、一つに絞り、より具体的に挑戦したい分野を書くことができると読み手にとってわかりやすいでしょう。
◆ソフトバンク内定者 本選考の志望動機③
→結論から端的に述べることができています。ソフトバンクにおいて自分はどのような行動を起こしていきたいかについてより詳細に記載できるとさらに良い志望動機となるでしょう。
■Webテスト
ソフトバンクではES/ 録画面接に通過後、Webテスト(言語・非言語・性格)が課されます。WebテストはSPI形式で言語・非言語・性格検査合わせて1時間程度で行われます。
■面接
下記にて、ソフトバンクの各面接においてどのような質問があるのかについて紹介します。
◆面接過去問①
<雰囲気>
非常に穏やか
<内容>
・志望動機
・志望動機の理由
・maasやる上で課題になりそうなこと
・社内企業に興味ある?
・ガクチカ に関する深掘り
・キャリアプラン
・逆質問
<感想>
maasに関する知識を聞かれたため、自分のやりたいことに対する熱意を見られていたと思う。それ以外は一般的な内容で、コミュニケーション能力などを見られていたと感じた。
【最終面接】 1対1 30分 オンライン
<雰囲気>
穏やか
<内容>
自己紹介で話したことに関して人事が気になったことを雑談形式で一つずつ質問された。ほとんどのものが性格などを聞いているものではなく、質問の意図がわからないものばかりだったが、コミュニケーション能力が見られていたのだと思う。
<感想>
雑談形式であったため手応えはなかった。笑顔でハキハキコミュニケーションを取ることを心がけた。
◆面接過去問②
<雰囲気>
非常に和やか。先方はにこやかに質問して下さり、論理を通せば納得して質問を切り替える。
<内容>
ガクチカ/キャリアプラン/弱みと解決方法/ニュースは読むか/最近気になったSBのニュース
<感想 >
愛嬌、論理性、志望度を評価していただき、実質的にはその場通過であった。特にニュースリリースの読み込みは有効であったように感じる。
【最終面接】学生1 : 人事部長1 30分 オンライン
<雰囲気>
和やか。ネガティブチェックの印象を受けた。
<内容 >
就活軸/志望理由/ソフトバンクでやりたい事/キャリアプラン
<感想 >
志望度をアピールできれば問題ない。
データで見るソフトバンク
以下の情報を参考に企業選択の一つの手段としてご利用ください。
まずはソフトバンクの企業概要についてご紹介します。
設立年:1981年9月3日
従業員数:単体18,173人、連結47,313人
男女比:男性73.6%(13,375人)・女性26.4%(4,798人)単体
平均年齢:40.1歳 単体
平均勤続年数:12.7年 単体
平均年収:820万円 単体
転勤の有無:全国・海外転勤あり(総合職)
福利厚生:新卒住宅補助・カフェテリア・ソフトバンクホークス野球観戦
ソフトバンクの財務状況
ソフトバンクの財務状況を「会社の安定性を図る指標」「会社の成長性を図る指標」の2つの観点から説明していきます。
会社の安定性を図る指標
会社の安定性を図る指標である「流動比率」について紹介します。
ソフトバンクの流動比率
「流動比率」とは会社の安全性を測る代表的な指標です。自己資本比率とは異なり、短期的観点から企業の安定性を判断できます。
以下の公式より流動比率を算出することができます。
「流動比率=流動資産÷流動負債×100」
ソフトバンクの流動比率は以下のようになりました。
流動比率=4,033,845÷5,293,636×100%=76%
*ソフトバンクの財務諸表(貸借対照表)の流動資産合計と流動負債合計より就職エージェントneoが独自に計算
流動資産は原則として1年以内に現金化できる資産を表し、流動負債は1年間以内に返済可能な金銭債権のことを表します。
この流動比率を計算することで会社にどれだけすぐに現金化できる資産があるかがわかり、流動比率が120%の会社であれば安全であると言われています。
2020年度にソフトバンクはLINE株式会社を子会社化したことにより負債が大きく増加し、結果として流動比率が76%と低調になったようです。
ちなみに流動比率はあくまで簡易的に会社の安定性を判断する指標であるため、流動比率が低いからいってソフトバンクが破産することを示唆するものではありません。
会社の成長性を図る指標
会社の成長性を図る指標として「売上高・純利益・純利益率」を確認していきます。

上記の表はソフトバンクの直近3年の売上高・純利益・純利益率を表したものです。
ちなみに純利益とは、法人税など企業が支払うべき費用を差し引き、最終的に会社に残ったお金のことを指します。
売上高は年々増加しており、純利益も着実に数字を伸ばしています。
ヤフーの株を取得して、連結子会社化したことが要因の一つであるそうです。
言い換えると、ソフトバンクは「利益の質を保ちつつ、規模を拡大している」ことが数字から読み取ることができます。
【企業研究】5分でわかるソフトバンク‐まとめ‐
いかがでしたでしょうか。今回は、ソフトバンクの選考に役立つ情報を紹介しました。ですが、情報を得ただけではソフトバンクの内定を獲得することはできません。
本記事で得た情報をもとに行動を起こせるかが重要になります。ぜひ本記事を参考にソフトバンク内定までの一歩を踏み出してください。
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