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【企業研究】5分でわかる味の素|選考フロー・志望動機を紹介

赤字のパンダのイラストが書かれている調味料で有名な”味の素”ですが、「味の素の強み・弱みは?」「どのような選考対策をすればいいの?」「会社の安定性や成長性はどうなの?」などと考えていませんか?

本記事では味の素の事業や会社の強み・弱みなど、企業研究に役立つ情報を紹介していきます。

他にも内定を獲得するために知っておくべき”過去の選考情報”なども紹介していくので、企業研究に自信が持てない人や選考に不安を抱えている人は、確認してみてください。

また当サイトを運用している就職エージェントneoは内定支援実績が約40,000件にのぼり、就活における様々な悩みを日々解決しております。ぜひ本記事を参考に悩みを解決していきましょう。

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目次

食品業界のホットニュース

2020年の食品業界は新型コロナに伴う巣ごもり需要の増加で、即席めんや食パン、調味料やハム・ソーセージなど家庭向け食品が好調に推移しました。

一方で、新型コロナの外出規制などの影響により、飲食店向けなど業務用の食品需要は大きく落ち込みました。

2021年に入ると、急増していた巣ごもり需要は落ち着きを見せ、業務用食品の需要は徐々に上向きになってきました。

とはいえ2021年の中盤から2022年にかけ、小麦や大豆、食肉などの原材料費の高騰が目立つようになり、食品各社は値上げを余儀なくされました。

このように直近2年間の食品業界は「巣ごもり需要の増加、巣ごもり一服、物価上昇」というトレンドの移り変わりが見てとれます。

またその他にも人口減少や高齢化、さらには賃金の上昇が見込めないなどさまざまな問題がある日本の国内市場においては、食品業界が利益を出し続けることはなかなか難しいと言われており、多くの企業が海外市場の開拓を進めています。

味の素のホットニュース

味の素グループは、世界一のアミノ酸メーカーとして高品質のアミノ酸の独創的な製法・利用法の開発を通じて事業領域を拡大し、国内外で幅広い事業を展開しています。

具体的には、ブランド商品であるこの「味の素」に加え、風味調味料「ほんだし®」、ドレッシングなどの調味料、パスタソースといった加工食品などを世界に向けて展開しており、売上の6割を海外事業によって稼ぎ出しています。

また味の素の海外進出の理念は「その国の顧客に貢献すること」です。そのため各国・地域にある食の伝統や価値観、多様な嗜好、食へのニーズを理解・尊重し、各地で最適な製品を開発・販売しています。

例えば、ASEAN を中心として事業を展開するアジア圏では「味の素」、風味調味料、スープ、即席麺などの加工食品、コーヒー、乳飲料などの多角化を進め、海外食品事業の大きな柱としています。

現在では世界26の国と地域に拠点を設けて、現地に密着した事業展開を通し、130以上の国と地域に商品を展開するグローバル企業として知られています。

参照元:味の素株式会社|海外拠点及び事業展開のご紹介

データで見る味の素の企業研究

ここでは、企業研究で見るべき事業内容や業績について紹介します。さらにSWOT分析という企業研究を深堀りする際に役立つ分析方法についても紹介するので、見てみましょう。

味の素の企業概要

味の素の企業概要について紹介するので、以下の情報を参考に企業選択をする手段の1つとしてご利用ください。

会社概要
会社名   :味の素株式会社
設立年月日 :1925年12月17日
資本金   :79,863百万円(2021年3月31日現在)
生産工場数 :120工場
グループ従業員:単体3,184名 連結33,461名 (2021年3月31日現在)

▼ 2021年3月31日時点の人事データ
平均年齢  :44.1歳
平均年間給与:約997万円
平均勤続勤務年数:20年2ヶ月
月平均所定外労働時間:21時間
平均有給休暇取得日数:15.3日

参照元:味の素株式会社|数字で見る味の素グループ
参照元:味の素株式会社|2020年度有価証券報告書

味の素の事業内容

味の素グループは、創業の志「おいしく食べて健康づくり」を受け継ぎながら、日本含め世界35の国・地域に拠点を置き、「食品」と「アミノサイエンス」という2つのコア事業を中心に社会課題の解決に取り組んでいます。

またこの社会課題は、”味の素グループが解決すべき社会課題”として「健康なこころとからだ」「食資源」「地球持続性」の3つが掲げられています。

具体的な取り組みとしては、加工食品の製造販売や、世界が注目するアミノ酸分野での研究・商品開発、さらには医・健康分野へと、うま味調味料「味の素」だけにとどまらず幅広い事業をグローバルに展開しています。

以下にて2つのコア事業についてご紹介します。

1. 食品

食品事業は、「食品・アミノ酸系の日本から出発した世界企業」を目指す味の素の基幹事業です。

1909年にうま味調味料「味の素」を発売して以降、1935年に油脂、1962年にスープ、1968年にマヨネーズ、1972年に冷凍食品、1973年にコーヒーと、その事業領域を拡大してきました。

近年はこれらの主力製品をさらに強化しつつ、おいしさを追求し、減塩・減糖といった健康ニーズや調理の簡便化ニーズ等への対応に力をいれています。

また海外事業は創業まもない1917年にニュ-ヨ-ク事務所を開設し、現在では世界130カ国・地域以上で販売されています。

2. アミノサイエンス

世界一のアミノ酸メーカーとして、高品質のアミノ酸の独創的な製法開発や利用法開発を通じてその事業領域を拡大し、アミノ酸、甘味料、化成品、医・健康事業などの分野で事業を推進しています。

具体的には、先端バイオ・ファイン技術を活かしたアミノ酸の生産力、レギュレーション対応力、サービス提供力を強みに、多様で特徴ある素材・原薬・技術を世界中の医薬や化粧品・トイレタリー企業などに提供しています。

味の素の業績

次に、過去3年間における味の素の売上高・営業利益(本業で稼いだ利益)を紹介します。

味の素の売上高

売上高とは、営業活動として商品やサービスを提供した際に、対価として受け取った販売額のことを指します。

味の素_売上高

*各年度の決算書より就職エージェントneoが独自に作成

参照元:味の素株式会社|2021年度有価証券報告書

味の素の営業利益

営業利益とは、販売した商品の「売上高」から「売上にかかったコスト」を差し引いた残りのもののことを指します。営業利益が大きいほど優良企業だとされています。

味の素_営業利益

*各年度の決算書より就職エージェントneoが独自に作成

参照元:味の素株式会社|2021年度有価証券報告書

味の素のSWOT分析

以下にて、SWOT分析というフレームワークを活用して、味の素の事業環境を分析していきましょう。

SWOT分析とは、競合や法律、市場トレンドといった自社を取り巻く外部環境と、自社の資産やブランド力、さらには価格や品質といった内部環境をプラス面、マイナス面にわけて分析する手法です。

この分析により、企業の置かれた状況を客観的に俯瞰して見ることができ、将来性のある企業かどうかを判断することが可能になります。

SWOT分析
〈強み〉
・アミノ酸技術に優位性がある
・医療品や飼料など幅広い事業領域がある
・海外売上比率が高い

〈弱み〉
・飼料用アミノ酸・リジン市況の変動が業績に与える影響が大きい。
・円安や原材料費の価格の変動などの影響を受けやすい。

〈脅威〉
・人口減少と少子高齢化により、国内の食品市場は縮小している。
・食の安全に対する不安が高まっている。
・アミノ酸事業の競争が激化している。

〈機会〉
・健康志向が高まっている。
・世界的にアミノ酸の需要が拡大している。
・世界的な食料需要は増大している。

味の素が求める人物像

味の素グループは、アミノ酸を基点とした独自の先端バイオ・ファイン技術を核に「食品」と「アミノサイエンス」の事業を展開するアミノ酸のリーディングカンパニーです。

『人と地球の健やかな未来に貢献し、食と健康の課題を解決する』という使命をもって、一世紀にわたりサステナブルな成長を続けている中で培った共通の大切な価値観が以下の「味の素グループWay」です。

Create New value:新しい価値の創造
Pioneer Spirit:開拓者精神
Social Contribution:社会への貢献
Value People:人を大切にする
求める人物像「味の素グループWay」

また味の素グループは、創業の志「おいしく食べて健康づくり」を受け継ぎながら、「食品」と「アミノサイエンス」事業を通じた社会課題の解決に取り組んできました。

このような取り組みをASV(Ajinomoto Group Shared Value)と称しています。

具体的にはこれまで『栄養バランスの良い献立を生活者に提案する「勝ち飯®︎」プロジェクト』や減塩など、さまざまな“価値創造ストーリー”を生み出し、事業活動を展開してきました。

そんな味の素では、「ASV」や「味の素グループWay」といった価値観に共感し、自身の個性をしっかりと持ちながら、仲間とともに成長し続けたいという強い意志を持ち、自身の成長はもちろん、会社、社会をLeadしていこうという意気込みをもった人財を求めています。

味の素の選考対策

ここでは、味の素の選考対策について紹介していきます。

味の素のインターンES対策

味の素のインターン参加にむけたエントリーシートでは、周囲の人と関わりながら進めた最も力をいれた取り組みなど過去の経験について問われることが多いそうです。

またESだけではなく、面接も実施されるようで、ESの設問と同じ内容の質問を「なんで?」「どのように?」と深堀りをされるとのことです。

以下にて、ES通過者のESの内容を紹介します。

学生時代に1番力を入れたこと
◯◯部での活動である。私は、入部当初より誰よりも練習していた自負はあったが、レギュラーではなかった。そこで、今ある環境だけでは成長できないと考え、新たな視点を求め他大学や社会人チームの練習に参加し、積極的に意見を求めた。これにより、新たな視点を得た私は、強みを生かしたプレースタイルへの変更や、練習方法の改善に取り組んだ。その結果、現在ではレギュラーを獲得し、◯◯チームにも選出された。
周囲を巻き込みながら取り組んだ目標と、達成したエピソード。役割を含めて明確に説明してください。
学生団体でイベントの改革に挑戦しました。前年まで、会場のスタッフ不足により全ての来場者に対応しきれないという課題がありました。スタッフとの会話も楽しんでもらいたいという思いから、◯◯として改革を決めました。改善点を正確に把握するため、チーム内外と情報共有を繰り返し行い、少ない人数でも対応可能な体制を構築しました。結果、今の人員を最大限に活かして全来場者へ対応することができました。
自身を食べ物に例えると何か。またその理由。
うま味調味料である「味の素®」 目立ちはしないが、周囲の力を引き出すことでチームの力を最大化できるからだ。例えば高校3年生時の○○では価値観や専門性の異なる○○○人の特性を把握し、それぞれが最大の力を発揮できるように作業を分担した。その結果、○○準備の参加率を○○%→○○%にし、チームを○○に導いた。周囲からは「どんなタイプの人とでも信頼関係を構築し良さを引き出せる、チームに必ず一人はいてほしい存在」だとよく言ってもらえる。

味の素の本選考対策

過去の情報によると味の素では、下記の選考フローが組まれています。最新の情報では選考フローが変更されている恐れもありますので、予めご了承ください。

エントリーシート(1週間後に通過連絡)
→動画選考・ウェブテスト(約一週間後に通過連絡)
→セミナー(6月中旬と下旬に1度ずつ)
→1次面接(6月、即日通過連絡)
→2次面接(即日通過連絡)
→3次面接(即日通過連絡)
→最終面接(1週間以内に連絡)

以下で実際に味の素のESと面接で問われた内容を紹介していきます。本選考対策として、ぜひご活用ください。

エントリーシート(ES)

味の素のエントリーシートでは、以下のような質問が問われているようです。

1.あなたが学生時代に最も⼒を入れて取り組んだテーマを記述してください。(50)
2.上記のテーマの中で、発生した問題や設定した課題について具体的に記述してください。(200)
3.その課題を解決するために、あなた自身が取り組んだことを具体的に記述してください。(400)
4.あなたが現在従事している研究が社会にどのようなインパクトを与える可能性があるのか説明してください。(300)
5.あなたがこれまでの活動の中で実践した「味の素グループWay」を教えてください。(200)
6.あなたがチームワークを発揮し周囲の人を巻き込みながら取り組んだ目標と達成したエピソードを、その時の役割を含めて明確に記述してください。(300)
7.あなたが味の素(株)に入社して実現したいことは何ですか。ASVの観点を入れて200字以内で記述してください。
8.多様な立場や考えの方(例えば母国語が日本語ではない方など)と協力して物事に取り組むとき、あなたが大切だと思うことや工夫して実践したことを教えてください。(300)

以下にて、過去の内定者の回答例をご紹介します。

あなたが学生時代に最も⼒を入れて取り組んだテーマを記述してください。(50文字以下)
BE FLEXIBLE! ~〇において身に着けた周りを俯瞰する力と個別柔軟な対応~
上記テーマの中で、直面した問題や課題があれば具体的に内容を記述してください。(100文字以下)
全日本選手権決勝を目指す中で、週24時間を超える練習で体力気力共に限界に挑戦する日々は、離脱者が多くいた。これは選手という戦力を失うだけでなく、他選手のモチベーション低下に繋がっていた。

面接

下記にて、味の素の各面接においてどのような質問があるのかについて紹介します。人によっては、質問の内容が異なることもあるので、参考程度に見つつ自分であればどのような回答をするか考えてみましょう。

一次面接@WEB(若手社員2人対学生1人)
・ESで提出したガクチカ説明と詳細深堀り
・ESで提出した挫折経験・乗り越え方についての深堀り
・逆質問

2次面接@WEB(中堅2人対学生1人)
・自己PR1分
・ガクチカ深堀り(詳細・課題・解決方法・実際に起こったこと/体験したこと
・競技の説明(トップチームと下位チームのモチベーションの持ち方・サポートの仕方・チーム分けの仕方・ポジション決定の仕方)
・逆質問

3次面接@対面(人事担当社員2人対学生1人)
  ・学生時代の経験触れて自己紹介
・ガクチカ深堀
・中高の部活
・持参した履歴書の資格について
・留学した理由・大変だったこと・英語は通じた?・友達は何人つくれた?
・自分のいいところ5個 ・人から言われる意外なこと
・就活状況
・逆質問

最終面接@対面(営業本部長・採用責任者対学生1人)
・現在の就活状況
・迷っている企業
・なぜ迷っているか
・どういう軸で就職活動をしているのか
・どんなところが味の素の方がいいか
・キャリアプランや会社内でやりたいこと

上述でもお伝えしましたが、年次によって質問・選考内容が異なってくる場合もあるので、選考前は最新の情報を各サイトから確認して情報収集しておいてください。

味の素の財務状況

ここでは、味の素の財務状況を「会社の安定性を図る指標」「会社の成長性を図る指標」の2つの観点から説明していきます。

”安定性”を図る指標

まずは、会社の安定性を図る指標である「流動比率」について紹介します。

味の素の流動比率

「流動比率」とは会社の安全性を測る代表的な指標です。自己資本比率とは異なり、短期的観点から企業の安定性を判断できます。以下の公式により流動比率の算出が可能です。

              「流動比率=流動資産÷流動負債×100」

味の素の流動比率は以下のようになりました。

         流動比率=538,901(百万円)÷335,566(百万円)×100%=160%

味の素の有価証券報告書(2020年3月31日現在)の流動資産合計と流動負債合計より就職エージェントneoが独自に計算

流動資産は原則として1年以内に現金化できる資産を表し、流動負債は1年間以内に返済可能な金銭債権のことを表します。

この流動比率を計算することで会社にどれだけすぐに現金化できる資産があるかがわかり、流動比率が120%の会社であれば安全であると言われています。

ちなみに流動比率はあくまで簡易的に会社の安定性を判断する指標であるため、流動比率が低いからといって味の素が破産することを示唆するものではありません。

”成長性”を図る指標

続いて、会社の成長性を図る指標である「売上高」「純利益」「純利益率」について紹介します。

味の素_成長性を図る指標

上記の表は味の素の直近3年の売上高・純利益・純利益率を表したものです。

ちなみに純利益とは、法人税など企業が支払うべき費用を差し引き、最終的に会社に残ったお金のことを指します。

上記で紹介した各事業部ごとの経営成績が気になる方はこちらのリンクからご確認ください。

まとめ

本記事では、味の素の企業研究に役立つ情報を紹介してきましたが、いかがでしょうか。

企業研究は内定獲得をするための重要な要素の1つですが、ただ情報を見るだけでは内定を獲得することはできません。

ぜひ本記事を参考にし、味の素への理解を深め、内定までの一歩を踏み出してください。

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