「セブン&アイ・ホールディングスの強み・弱みは?」「会社の安定性や将来性はどうなの?」などと考えていませんか?
本記事ではセブン&アイ・ホールディングスの事業や会社の強み・弱みなど、企業研究に役立つ情報を紹介していきます。
他にも内定を獲得するために知っておくべき”過去の選考情報”なども紹介していくので、企業研究に自信が持てない人や選考に不安を抱えている人は、確認してみてください。
小売業界のホットニュース
2021年の小売業販売額は150兆4,620億円で前年比1.9%の増加という結果でした。
増加に寄与した業種は、石油製品や天然ガス・石炭・薪などを販売する「燃料小売業」、新車・中古車を販売している「自動車小売業」「飲食料品小売業」で、この他にも2020年に大きく売上が落ち込んだ「各種商品小売業」「織物・衣服・身の回り品」も増加しました。
これらの業種は新型コロナ感染拡大により営業制限や外出自粛などなどの影響を受け、1回目の緊急事態宣言期間は売上が大幅ダウンしましたが、緊急事態宣言の全面解除や、売上大幅ダウンの反動増などによって、小幅な増加が見られたようです。
このように小売業界は新型コロナウイルスの影響を受けやすい業界だと言えます。
例えば家電大型専門店は2020年にはオンライン授業・在宅勤務の導入や休みの日もお家で過ごす人が増えたことにより、パソコンやゲーム機や生活家電の需要が増加し好調な1年となりました。しかしその特需が一段落したことや、半導体不足の影響により2021年の販売額は5年ぶりに前年比減少に転じてしまいました。
セブン&アイ・ホールディングスは新型コロナウイルス感染拡大の初期段階で消費者の購買行動に大きな変化が生じていることを確信し、セブン&アイグループの事業の存在意義を根底的に見直す機会と捉え、グループの取り組みを整理しました。
例えば、デニーズを運営するセブン&アイ・フードシステムズでは、店舗利用が大幅に減少してしまったため、調理済み惣菜など中食ニーズの高まりに対応したテイクアウトやデリバリーサービスを強化し、デリバリー専門店舗の実験を開始しています。
関連記事: 【業界研究】小売業界の動向3選!仕事内容や志望動機・自己PRのポイントも紹介
データで見るセブン&アイ・ホールディングスの企業研究
ここでは、企業研究で見るべき事業内容や業績について紹介します。さらにSWOT分析という企業研究を深堀りする際に役立つ分析方法についても紹介するので、見てみましょう。
セブン&アイ・ホールディングスの企業概要
ここではセブン&アイ・ホールディングスの企業概要について紹介するので、以下の情報を参考に企業選択をする手段の1つとしてご利用ください。
セブン&アイ・ホールディングスの事業内容
セブン&アイ・ホールディングスでは「コンビニエンスストア事業、スーパーストア事業、百貨店・専門店事業、金融関連事業、その他の事業」をおこなっています。
以下では、各事業部門の概要を述べていきます。
■国内コンビニエンスストア事業
日本国内でセブンイレブンを展開しています。店舗以外にも「セブン・ミールサービス」という食事配達サービスもおこなっています。
■海外コンビニエンスストア事業
国内コンビニエンスストア事業同様に、海外でコンビニエンスストアを展開しています。また、世界各地にエリア・ライセンスの供与をしています。
■スーパーストア事業
衣食住関連商品を扱う総合スーパーを国内や中国で展開しています。また店舗警備や防火・防災点検もおこなっています。
■百貨店・専門店事業
百貨店事業以外にもギフトキットの卸売、マタニティ&ベビー・キッズの専門店、レストラン・ファーストフード事業、公共地下駐車場・ショッピングセンターの経営及び付帯事業など、他にも様々な事業を幅広くおこなっています。
■金融関連事業
ATMや電子マネー、クレジットカード、保険などの金融サービスを提供しています。
■その他の事業
システム開発・運営事業、子会社・関連会社管理、チケット事業、出版事業、ホテル運営、ディベロッパー・不動産開発、体験型旅行の企画・販売など、他にも様々な事業をグループ各社と連携し展開しています。
セブン&アイ・ホールディングスの業績
次に、過去3年間におけるセブン&アイ・ホールディングスの売上高・営業利益(本業で稼いだ利益)を紹介します。
■売上高及び営業利益
ここではセブン&アイ・ホールディングスの実績をもとに、2020年〜2022年の売上高及び営業利益を作成しています。
売上高とは、営業活動として商品やサービスを提供した際に、対価として受け取った販売額のことを指し、営業利益とは、販売した商品の「売上高」から「売上にかかったコスト」を差し引いた残りのもののことを指します。
一般的に営業利益が大きいほど優良企業だとされています。


*各年度の決算書より就職エージェントneoが独自に作成
グループ企業を含めた連結ベースでの売上高は2021年に減少しましたが、2022年には海外コンビニエンスストア事業、百貨店・専門店事業の営業利益増加により立て直し、2020年の売上を超える結果となりました。
参照元:株式会社セブン&アイ・ホールディングス|有価証券報告書セブン&アイ・ホールディングスのSWOT分析
以下にて、SWOT分析というフレームワークを活用して、セブン&アイ・ホールディングスの事業環境を分析していきましょう。
SWOT分析とは、競合や法律、市場トレンドといった自社を取り巻く外部環境と、自社の資産やブランド力、さらには価格や品質といった内部環境をプラス面、マイナス面にわけて分析する手法です。
この分析により、企業の置かれた状況を客観的に俯瞰して見ることができ、将来性のある企業かどうかを判断することが可能になります。

*就職エージェントneoが独自で作成したSWOT分析になります
参照元:株式会社セブン&アイ・ホールディングス|株主・投資家(IR)株式会社セブン&アイ・ホールディングス|2021年度 決算説明資料
株式会社セブン&アイ・ホールディングス|セブン&アイ経営レポート
セブン&アイ・ホールディングスが求める人物像
セブン&アイ・ホールディングスは「変化への対応と基本の徹底」をスローガンに、時代の変化に対応した流通サービスの創造に邁進しています。
変化を大切にしているセブン&アイ・ホールディングスは以下のような人材を求めているようです。
上記メッセージからもわかるように、セブン&アイ・ホールディングスでは以下のような人材を求めていると言えるでしょう。
この他にも、セブン-イレブン・ジャパンのメイン職種「オペレーション・フィールド・カウンセラー(OFC=店舗経営相談員)」の場合は、常に課題意識を持ち続け、自立/自律して課題解決へと導けるリーダーシップが必要となります。
セブン&アイ・ホールディングスの財務状況
ここでは、セブン&アイ・ホールディングスの財務状況を「会社の安定性を図る指標」「会社の成長性を図る指標」の2つの観点から説明していきます。
安定性指標・成長性指標となる安全性分析・成長性分析をおこなうことで、会社の財務・経営状況を数値化して分かりやすく知ることができます。
黒字で売上が伸びている会社であっても財務経営状態が良好とは限りません。
就業条件やネームバリューだけでなく、企業の支払い能力、将来性をもとに企業選びを進めることも大切です。
”安定性”を図る指標
まずは、会社の安定性を図る指標である「流動比率」について紹介します。
「流動比率」とは会社の安全性を測る代表的な指標です。自己資本比率とは異なり、短期的観点から企業の安定性を判断でき、以下の公式により流動比率を算出することができます。
「流動比率=流動資産÷流動負債×100」
ここではセブン&アイ・ホールディングスの2022年の流動比率を紹介します。
流動比率=2,604,774÷2,480,725×100%=105%
*セブン&アイ・ホールディングスの財務諸表(貸借対照表)の流動資産合計と流動負債合計より就職エージェントneoが独自に計算
流動資産は原則として1年以内に現金化できる資産を表し、流動負債は1年間以内に返済可能な金銭債権のことを表します。
この流動比率を計算することで会社にどれだけすぐに現金化できる資産があるかがわかり、流動比率が120%の会社であれば安全であると言われています。
ちなみに流動比率はあくまで簡易的に会社の安定性を判断する指標であるため、流動比率が低いからといってセブン&アイ・ホールディングスが破産することを示唆するものではありません。
”成長性”を図る指標
続いて、会社の成長性を図る指標である「売上高」「純利益」「純利益率」について紹介します。

上記の表はセブン&アイ・ホールディングスの直近3年の売上高・純利益・純利益率を表したものです。
ちなみに純利益とは、法人税など企業が支払うべき費用を差し引き、最終的に会社に残ったお金のことを指します。
売上高は2020年から2021年にかけて減少しましたが、2022年は2020年の売上をも大幅に超える結果となりました。売上が増加した大きな要因としては海外コンビニエンスストア事業が好調であることが挙げられます。
まとめ
本記事では、セブン&アイ・ホールディングスの企業研究に役立つ情報を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。企業研究は内定獲得をするための重要な要素の1つですが、ただ情報を見るだけでは内定を獲得することはできません。
是非本記事を参考にし、セブン&アイ・ホールディングスへの理解を深め、内定までの一歩を踏み出してください。
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