●志望動機で「福利厚生が良いから」とそのまま書くのはNG。「成果を出すためにもオンオフをしっかりとできる貴社を志望している」など、仕事に対する意欲や熱も併せて伝える。
- 「福利厚生が良いから志望しているだけだし、志望動機なんて書けない…」
- 「正直に福利厚生の良さから貴社を志望していますって書いてもいいのかな…?」
上記のような疑問を感じている就活生も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では志望動機で福利厚生の良さをあげるのはNGか、志望動機で福利厚生の良さをアピールする際の書き方、ポイントについて紹介しています。
志望動機が書けず悩んでいるという就活生は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
志望動機で福利厚生の良さをあげるのはNG?
給料や勤務時間など、福利厚生の良さで志望企業を決めているという人も少なくないと思います。しかし志望動機で福利厚生の良さをアピールするのは避けた方が良いです。
以下で、なぜ志望動機で福利厚生の良さをアピールしない方が良いのかについて紹介します。
仕事に対する意欲が低いと判断される可能性があるため
志望動機で福利厚生の良さを伝えてしまうと、ただ条件が良かったから志望しているだけで、自社の仕事に対する意欲はないのでは…?と思われてしまう可能性があります。
企業は自社に貢献してくれる人材を採用したいと思っているため、仕事に対する意欲がないと思われてしまうと選考を通過するのは難しくなってしまうでしょう。
また、もっと良い福利厚生の企業を見つけたらすぐ辞めてしまうのではないかと思われる可能性もあります。
企業は就活生を採用するにあたって多大な費用をかけています。そのため採用してもすぐ離職してしまうリスクがあるというのは企業にとって大きな懸念と言えるのです。
人柄や強みが伝わらない可能性があるため
志望動機では、志望企業でどのような目標を成し遂げたいのかについて伝える必要があり、企業はその目標から、就活生のキャリアビジョンや人柄、強みを判断しています。
そのため、志望動機で福利厚生を伝えてしまうとあなたの人柄や強みをアピールする機会を失うことになってしまいます。
就活はあなた自身をアピールする場であるため、せっかくの機会をなくしてしまうのはもったいないです。
志望動機で福利厚生の良さをアピールする際の書き方
まずは志望動機の基本的な構成を紹介します。
(2)具体的に言うと
(3)理由(過去の経験と業界・その会社の関連性)
(4)入社後にどうなりたいか
志望動機で福利厚生の良さをアピールする場合は、できるだけポジティブな印象を与えられるような書き方をしましょう。
例えば「ライフワークバランスを重視したいため残業が少ない貴社の労働環境に惹かれました」と伝えてしまうと、仕事に対する意欲が低い人と判断されてしまう可能性があります。
そのため「仕事で成果を出すためには仕事とプライベートの区別をしっかりつける必要があると考えています。クオリティの高い仕事をするためにも、オンオフがしっかりとできる貴社の労働環境が私の働く上での軸にも合致していると感じました」と伝えた方が、仕事に対する意欲や熱意があることをアピールできるでしょう。
このように、たとえ福利厚生という条件面に魅力を感じて志望していたとしても、仕事を頑張る目的として福利厚生といった観点も大切にしているという伝え方をしてみてください。
志望動機で福利厚生の良さをアピールしている例文
ここでは福利厚生の良さをアピールしている志望動機例文を紹介します。志望動機で福利厚生について書きたいなと思っている就活生は、どう書いたらマイナスな印象を与えない志望動機になるのかを学んでいきましょう。
福利厚生|女性の働き方編(住友生命20卒)
2点目は女性が活躍できるからです。御社の営業職は転勤がなく、育休産休制度など福利厚生が充実しているため、結婚出産を経た後も以前と同じように働けることに魅力を感じました。3点目は憧れの対象となる方が多いからです。今まで沢山の社員の方とお話させて頂きましたが、みなさん、心が強くて、明るくて、後輩思いで仕事を楽しんでいることが伝わりました。私も御社の社員の方と働き、社員の方のようになりたいと強く思いました。以上の理由から、御社を志望します。
⇒転勤がない、育休産休制度があると福利厚生の観点から志望動機を伝えていますが、「結婚出産を経た後も以前と同じように働けることに魅力を感じた」と仕事に対する意欲をしっかりと伝えられているため、福利厚生をうまくアピールできている志望動機と言えるでしょう。
引用元:unistyle/選考通過者本選考ES(住友生命(住友生命保険相互会社)20卒)
福利厚生|社員を大切にする社風編(ADEKA21卒)
私は中学高校の部活動で副キャプテンを務めてきた経験から、組織を陰から支えることにやりがいを感じます。素材メーカーは普段の生活で直接的に目にする機会は少ないですが、人々の豊かな生活を陰ながら支えている必要不可欠なものを世の中に提供していると考え、それが私のやりがいと一致していると思いました。
また、貴社の「人材」に対する考えにも魅力を感じました。インターンシップで、ある社員の方から「人を大事に、人は宝」という考えを伺いました。このことや教育制度・福利厚生の充実度から、長く働くことができ、様々なことに挑戦できる環境であると考えました。
⇒企業が感じている「福利厚生を志望動機としている人はすぐやめてしまうのではないか」という懸念点に対し「長く働くことができ、様々なことに挑戦できる環境である」と記載していることで、福利厚生を重視していることをプラスにアピールできています。
引用元:unistyle/選考通過者本選考ES(ADEKA21卒)
福利厚生|働きやすい環境編(JTBベネフィット21卒)
なぜなら、成長できる環境を整えたり、一人ひとりに合わせた柔軟な働き方ができたり、オンオフを切り替えたりすることが仕事のモチベーションや効率化に繋がると考えているからです。人生の割合比重の高い仕事を楽しむためにも、多くの会社の働く環境や制度を改善し、そこで働く社員や会社の成長だけでなく、社会問題を解決し活気溢れる社会に寄与していきたいです。
2つ目は、業務に正解がないというところです。課題のヒアリングからソリューションの提供を一貫して行う中で、ニーズを正確に汲み取り、最適のソリューションを考え・提供することで、お客様の一番近くで喜びを共有できる点に魅力を感じ、志望しました。
⇒福利厚生を重視している理由を、仕事のモチベーションを高めることや、効率化に繋がるといった観点から書けており、仕事に対する熱意が伝わる志望動機となっています。
引用元:unistyle/選考通過者本選考ES(JTBベネフィット21卒)
志望動機で福利厚生の良さを効果的にアピールするには?
福利厚生が良いからといった理由で志望企業を決めている人もいると思います。
たしかに企業選びの指標として福利厚生も大事な要素と言えます。しかし志望動機で「福利厚生がいいから」とそのまま伝えてしまうのはNGです。
先程もお伝えしましたが、福利厚生の良さを志望動機で伝える際は「仕事の生産性を上げ、成果に繋げるためにもオンオフの切り替えをしっかりとできる貴社に魅力を感じた」のように仕事に対する意欲も併せてアピールするようにしてみてください。
企業は自社への志望度が高く、将来的に自社に貢献してくれる人材を採用したいと思っているため、上記のようにアピールできれば選考通過に一歩近づけるでしょう。
まとめ
本記事では志望動機で福利厚生について書いてもいいのか、また福利厚生について書く際はどんなことを意識した方が良いのかについて紹介してきました。
記事内でもお伝えしていますが、志望動機で福利厚生について書く際は「福利厚生が充実しているから志望した」とそのまま伝えるのではなく、仕事への意欲があることも併せてアピールするようにしましょう。
そうすることで効果的な志望動機を作成することができるはずです。
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