●マーケティング職の仕事内容は「市場調査・分析」「商品企画」「営業企画・販売促進」「広告・宣伝」に分類されている
●マーケティング職では「情報やトレンドをキャッチアップする力」「数字を分析する力」「新しいアイデアを考える力」が求められる
- 「マーケティング職の志望動機で他の学生と差をつけるにはどういう内容が良い?」
- 「マーケティング職の志望動機を書く時に注意したほうが良いことはある?」
上記のような悩みを抱えている就活生に向けて、マーケティング職の志望動機を書くポイントや注意点、マーケティング職で選考を通過した人の例文を紹介します。
またマーケティング職は大きく4つの仕事内容があるので、自分がやりたいと思っているマーケティング職の業務内容にズレがないかを、本記事を通して確認してください。
マーケティング職とは?
マーケティング職とは、市場のニーズを把握した上で、そのニーズに合った商品やサービスを生み出し、企画・宣伝などを行いながら顧客に情報を届けることで、利益を生み出す職種のことです。
どんなに良い商品やサービスであっても、時代や市場のニーズにあっていなければ売れません。また、どんなに市場ニーズにあった商品であっても、誰の目にも止まらなければ売上に繋がりません。
そのため「今の時代はどんなニーズがあるのか」「どういった手法で消費者に情報を届けるのか」「どのような層に人気がある商品なのか」などを調べ、市場ニーズや動きを把握してしたうえで情報を届けることが重要なのです。
マーケティング職の仕事内容
マーケティング職と言っても仕事内容はいくつかに分類することができ、企業によって行う業務内容は様々です。
そのため、志望動機を書く前に希望している企業のマーケティング職はどのような仕事内容なのかをきちんと把握しておく必要があります。
ここでは様々あるマーケティング職の仕事内容について大きく4つ紹介します。
市場調査・分析
商品やサービスを適切なターゲットに認知してもらうために、市場調査や分析を行う仕事です。
どんなに良い商品やサービスを企画しても、ターゲットに求められていなければ意味がありません。そのため、ターゲットに向けてアンケートをとったり、市場データを分析したり、ターゲットにインタビューをしながら「求められていること」を把握します。
その上で、どのような商品やサービスを企画すれば良いのかを判断するのです。
商品企画
市場調査や分析で分かった結果をもとに「売れる商品やサービス」を考え、新規商品の開発や既存商品の改良に伴う企画・立案をする仕事です。
ターゲットに対し「どんな商品やサービスを企画すれば使ってもらえるのか」を具体的に考え、自社の強みや特徴と掛け合わせながら、商品やサービスを企画・立案します。
他にも、企業によってはデザイン会社や製造・生産工場に企画した商品やサービスの作製指示を出すこともあります。
営業企画・販売促進
企画された商品やサービスを「どうやって販売していけば、購買・使用に繋がるか」といった、販売・営業活動を支援するための施策を企画・立案する仕事です。
企画・立案する際は、商品やサービス、市場、社会情勢などを加味した上で「価格設定」「販促方法の選定」「告知の方法(テレビCM・Web・チラシなど)」を考えていきます。
広告・宣伝
多くの人に商品やサービスを伝えるため、発信する広告媒体(テレビCM・WEB・チラシなど)に合わせて、広告戦略や広告デザインなどを検討する仕事です。
広告制作に関しては、クリエイティブ部門や制作会社に依頼をするケースが多く、広告戦略やデザインに関して多方面に指示を出す場合があります。
また、実際に告知した内容にどれだけの効果があったのかをデータ分析し、改善策を考え、次回の告知・宣伝に活かしていく業務もあります。
マーケティング職の志望動機の書き方とポイント
ここではマーケティング職への就職を目指している就活生に向け、志望動機を書く際に意識してほしいポイントを3つ紹介します。
これから志望動機を作成するという人は、以下のポイントを参考に作成してみてください。
(1)志望動機に必要な要素を把握する
志望動機を作成する際は「なぜマーケティング職なのか」「なぜその企業なのか」をしっかりと深掘りしましょう。
“なぜマーケティング職なのか”については、数ある職種の中でもなぜマーケティング職という仕事を選んだのかについてしっかりとした理由を準備しておく必要があります。
「自分が企画した商品で誰かを幸せにしたい」「自分たちのサービスをより多くの人に知ってもらい、使ってもらうことで世の中を変えていきたい」など、マーケティング職ならではの理由を伝えましょう。
そして“なぜその企業なのか”については、志望企業の強みや事業形態などの特徴を調べて、競合他社と差別化しながら伝えます。
前述していますが、マーケティング職であっても市場調査・分析、商品企画など様々な仕事内容があり、企業によってメインターゲット(顧客)が異なります。
つまり、マーケティング職それぞれの違いを意識した志望動機を伝えることができないと、業界・企業に関する理解が足りないと思われてしまいます。
このように企業によって仕事内容が異なるため、それぞれの特徴を把握した上で志望動機を作成してください。
(2)マーケティング職に向いている人物像を把握する
マーケティング職には「情報やトレンドをキャッチアップすることが好き」「数字を分析することが好き」「新しいアイデアを考えることが好き」な人が向いているでしょう。
マーケティング職は、どの仕事内容であっても最初に顧客が求めていることや課題を把握し、商品やサービスに落とし込む必要があります。
他にも、その商品やサービスが本当に売れるのか、どれぐらいの利益になるのかを統計やコスト予測などの数字を使って、論理的に、かつ具体的に説明することを求められます。
そのため「顧客が求めていることに好奇心を持って情報収集し続ける力」や「アンケートなどの数的結果から何が言えるのかを分析して仮説を立てる力」、そして「それらをもとに商品やサービスに落とし込む力」が必要です。
またマーケティングの仕事で得られた結果は、商品開発や営業などの様々な部署に共有し、一緒に商品やサービスを形にしていくため、コミュニケーション能力も必要な要素の1つです。
(3)志望動機のフレームワークを知る
情報収集や自己分析を基に、伝えることが決まれば、あとは書くだけです。必ずしもオリジナルの構成にする必要はありません。
シンプルでわかりやすい文章構成が、相手を意識した書き方であり、読んでもらうコツです。
文章力に課題がある人は第三者にチェックしてもらうことで、「て・に・を・は」、接続語、「です・ます」調など細部まで整えましょう。
(1)志望動機をひと言で
(2)具体的に言うと
(3)理由(過去の経験と業界・その会社の関連性)
(4)入社後にどうなりたいか
志望動機の書き方を詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
マーケティング職の志望動機例文
実際に「楽天グループ」「日本ロレアル」「ユニリーバ」で、マーケティング職の内定獲得・選考通過した先輩就活生の志望動機の例文を紹介します。
あくまで例文なので、コピーペーストなどはせず、参考程度に読んでみましょう。
楽天グループ
御社でなら自分の持ち味を生かしながらなりたい将来像を実現できると考えたからである。私は今まで感じ、考え、行動することで自分を含めた沢山の人たちに影響を与えてきた。挑戦をバリューとし、若手から裁量権を持って働ける御社でなら自分の持ち味を生かせると考える。さらに御社には多様なバックグラウンドを持った人たちがたくさんいる。さらに現在はサービスの海外展開に注力していることから、自分の海外志向を活かせるだけでなく、たくさんのモノ、人、文化に触れることから、洗練されたかっこいいサラリーマンになれると考えた。また自由なキャリアプラン形成は自分の興味のあることに取り組むことを可能にし、生き生きとしたサラリーマンにもなれると考えた。以上の理由から私は御社を志望する。
参照元:unistyle/内定者本選考ES(楽天グループ23卒)
日本ロレアル
私には身近な商品を通じて人々の幸せに貢献したいという想いがある。私は大学に入ってから毎日化粧をするようになり、自分に更なる自信を得ることができた。この経験から、化粧品は人々にとって身近な存在であるのと同時に自信を与えるものであると経験的に感じている。また、コロナの収束やジェンダー観の変化によって、化粧品業界は今までとは違ったアプローチを取ることが求められる。化粧品業界の新たな挑戦や革新に私も携わりたいと強く考えているため、化粧品業界を志望する。その中でも、世界で圧倒的な売上を誇りながらも、日本独自の審美眼を大切にする貴社の戦略に共感し、その戦略の下自分も製品が消費者に関わるまでのマーケティング活動に携わり、業界をリードする存在になりたいと考えているため、貴社のマーケティング部門を志望する。また、私には二つの強みがある。まず一つ目は大学でマーケティングを専攻しており、マーケティングに関して既に一定の知識を有している点である。この知識を活かし、入社後すぐにマーケターとして貴社で活躍したい。二つ目の強みは、ゼミの研究の一環で実験を行った際に発揮された、周囲の人を巻き込む力である。商品のコンセプト決めという初期段階から、いかにして販売するか、という最終段階まで関わることのできるマーケティング職では私の周囲を巻き込む力を活かせると確信している。
参照元:unistyle/選考通過者本選考ES(日本ロレアル24卒)
ユニリーバ
私は貴社のマーケティング職に強い興味と熱意を持っています。創造力と社会的な影響を追求する情熱が、貴社のブランド戦略と一致していると考えます。貴社はグローバルな消費財企業であり、創造性とイノベーションを重視しています。デザイン思考やクリエイティブな戦略立案を通じて、消費者に感動を与えるブランド体験を創出することに情熱を抱いています。また、貴社の持続可能なビジネスへの取り組みや社会的な責任感に感銘を受けています。私の5年後のキャリアイメージは、自分の名前で仕事をとってくることのできるマーケターになることです。貴社のマーケティング職において、自身のブランドを確立し、信頼と尊敬を得るために努力します。自身の創造力や戦略的思考を活かし、貴社のブランドを発展させる戦略を立案・実行します。貴社のビジョンと目標に向かって成長し、貴社の成果と社会的な貢献に寄与することを目指します。
参照元:unistyle/選考通過者本選考ES(ユニリーバ24卒)
上記例文の他にも就活支援サイトunistyleでは選考通過者のESを7万件以上掲載しています。 下記画像からサイトに移動できるので、ぜひES作成の参考にしてください。
マーケティング職の志望動機を書く際の注意点
先述しましたが、マーケティング職と言っても仕事内容が様々あり、細かい業務内容は企業によって異なります。
企業によっては求人票に「マーケティング職」という職種名を記載していても、業務内容が営業職と同じという場合があります。
そのため、志望している企業のホームページや求人票をしっかり読み、志望している企業の仕事内容が希望している業務内容なのかを確認しておきましょう。
そのうえで、自身のアピールポイントと仕事内容が合っているかを見直す必要があります。
他にも、抽象的な志望動機になっていないか確認しましょう。例えば「お客様に幸せを提供したい」というアピールをした場合「うちの企業(マーケティング職)でなくても良いのでは…?」と思われてしまう可能性があります。
そのため志望動機を作成する際は、業界研究や企業研究を十分に行った上で、他社ではなく志望している企業や職種が良い理由を具体的に書くようにしましょう。
もし、志望動機の作成に苦戦している場合は、就活エージェントに相談してみてください。様々な業界に詳しいアドバイザーが志望動機に関するアドバイスをします。また志望動機のアドバイスだけでなく、面談をしたうえで、あなたにマッチした業界や職種の求人紹介も行います。
まとめ
マーケティング職の志望動機を書く際には、希望している企業が行っている仕事内容や求められる能力をきちんと把握した上で、志望動機を作成する必要があります。
志望理由を考える際は「なぜ自分はマーケティング職を希望するのか?」「なぜ自分はその企業を志望しているのか?」と掘り下げ、具体的、かつロジカルに作成してみてください。
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- 「いつも同じような志望動機だから、なかなか選考に通過できない…」
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このように就活に関する悩みは人それぞれでしょう。
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