●追求心は[粘り強く成果を目指す姿勢]であり、どんな職種でも評価される強みです。
●自己PRで追求心をアピールする際は、[成果や結果]よりも、[試行錯誤や工夫の過程]を丁寧に伝えることが大切です。
●[追求心]が具体的にどのような行動として現れるのかを、言葉選びや表現を工夫して伝えることができると好印象に繋げられるでしょう。
- 1 追求心とは?
- 2 就活で評価される「追求心」
- 3 追求心のアピールが刺さる3つの職種
- 4 再現性がカギ!追求心をアピールできるエピソードの見つけ方
- 5 説得力がアップする、追求心を伝える自己PR構成
- 6 一歩抜け出す!追求心の自己PRで差をつける伝え方のコツ
- 7 【テーマ別】追求心の自己PR例文12選
- 7.1 例文①部活動で追求心を発揮した経験
- 7.2 例文②アルバイトで業務改善に取り組んだ経験
- 7.3 例文③ゼミ・研究活動で課題を掘り下げた経験
- 7.4 例文④サークル活動でこだわりを持って動いた経験
- 7.5 例文⑤趣味を通じて技術や知識を深めた経験
- 7.6 例文⑥インターンシップで成果にこだわった経験
- 7.7 例文⑦学業で理解を深めるために努力した経験
- 7.8 例文⑧受験勉強で効率や方法を突き詰めた経験
- 7.9 例文⑨ボランティアで課題に向き合った経験
- 7.10 例文⑩プログラミング・制作活動で完成度を追求した経験
- 7.11 例文⑪SNS・情報発信でより良い伝え方を工夫した経験
- 7.12 例文⑫留学や異文化交流で自分の考えを深めた経験
- 8 追求心に関するよくある質問
- 9 まとめ
- 10 面接対策はしている?エージェントと一緒に万全の体制を整えよう
企業は、ただ与えられた業務をこなすだけでなく、自ら考え、価値を生み出す力がある人を高く評価します。中でも[追求心]は、課題の本質を見極め、成果にこだわる姿勢として、多くの企業が求める資質の1つです。
この追求心があれば、物事を深く理解し、自ら工夫や改善を重ねることで、より高い成果を生み出すことができます。本記事では、[追求心]とは何かという基本から、アピールのコツ、企業に評価されやすいポイント、そして実際に使える自己PR例文までをわかりやすく紹介します。
追求心とは?

追求心とは、物事の本質や目的を深く掘り下げ、納得のいく成果が出るまで徹底的に取り組む姿勢を指します。これは、途中で諦めずに、粘り強く答えを追求する姿勢とも言えるでしょう。
この追求心は、仕事においても非常に重要です。 自ら課題を深掘りし、より良い解決策を考え続けることで、単なる業務完遂に留まらない大きな成果を生み出す原動力となります。
目先の成果にとらわれず、[なぜそうなるのか][もっと良くできないか]と問い続ける力こそが、長期的な価値を生み出す原動力となります。
好奇心や探究心との違い
追求心と似た言葉に、[好奇心]や[探究心]がありますが、これらはそれぞれ意味が異なります。
項目 | 意味 | 役割・段階 | 特徴 |
---|---|---|---|
好奇心 | 新しいことに興味を持つ気持ち | 行動のきっかけ | 「面白そう」「やってみたい」などの感情 |
探究心 | 興味を持った物事について深く理解しようとする姿勢 | 知識・理解を深める過程 | 調べる・学ぶ・考えるなどの行動 |
追求心 | 目的達成のために粘り強く行動を続ける力 | 成果を出すための実行・継続力 | 諦めずにやり抜く・結果にこだわる |
上記の表のとおり[好奇心]が新しいことへの興味を指し、[探求心]がその興味を深く知ろうとする姿勢であるのに対し、[追求心]は目的達成のために粘り強く行動し続ける力を意味します。
つまり、[好奇心]は行動のきっかけ、[探求心]は理解を深める過程、そして[追求心]は結果を出すまで諦めない粘り強さを表しているのです。
目標達成のために最後まで考え抜き、行動し続けられるかが、追求心の有無を判断するカギとなるでしょう。
就活で評価される「追求心」

新卒採用において、企業は知識やスキルがあるかどうかよりも、成果を出すまで粘り強く行動できるかどうか、といった素養やポテンシャルの有無を重視する傾向にあります。
中でも特に評価されやすいのが、物事を深く掘り下げて粘り強く取り組む姿勢を持つ[追求心]のある人です。
ここでは、就活で企業が求める[追求心]の具体的な姿勢を3つ紹介します。
目的達成のために工夫し続ける姿勢
与えられた課題や目標に対し、指示通りに作業をこなすだけでなく、自ら「どうすればもっと良くなるだろう」「別の方法はないか?」と深く考え、工夫を重ねられる人は、企業から将来性を期待されるでしょう。
変化の激しい現代社会において、常に最適な手段を追求し、考え続ける力は非常に重要です。
そのため企業は、[課題解決に向けて自ら思考し、改善策を試行錯誤できる人材]を高く評価します。1つの手法に固執せず、柔軟に考えられる追求心こそが、現場で大きな価値を生み出すでしょう。
自分の限界を認識し、乗り越えようとする姿勢
追求心とは、自分の課題や弱点から目を背けず、それらを成長のヒントとして捉える姿勢を指します。何事もすぐに「できない」と諦めるのではなく、「どうすればできるようになるか」を考え、努力を継続できる人は、社会人として高く評価されます。
そのため企業は、失敗や課題に前向きに向き合い、自らを高めようとする姿勢を期待しています。自己成長に貪欲であり続ける姿勢は、どの職種においても歓迎される資質です。
このように[失敗や課題に前向きに向き合い、自らを高めようとする人材]は、自己成長に貪欲であり続ける資質として、どの職種においても歓迎されるでしょう。
周囲と協力しながら成果を追い求める姿勢
ここでの追求心は、周りの人と連携しながら、成果にこだわって行動できる主体的な姿勢を指します。この追求心は、個人で突き詰めるだけでなく、チームの中でも発揮されます。
例えば、困難な状況や課題を自分1人だけで解決しようとせず、周囲と知恵を出し合いながらゴールに向かう姿勢は、組織で成果を出す上で欠かせません。
このように[成果に強くこだわり主体的に行動することができる人材]は、ただ協調するだけでなく、チーム全体でより高いレベルを目指す真の追求心として評価されるのです。
就活エージェントと一緒に強みを掘り下げてみよう!
追求心のアピールが刺さる3つの職種
どんな職種においても[追求心があること]は武器になりますが、特にそのアピールが刺さりやすい職種があります。ここでは、追求心のアピールが効果的な3つの職種を紹介します。
【コンサルタント職】本質を突き詰める力が求められる
コンサルタント職では、クライアントの課題に対して[なぜそうなっているのか]という根本的な原因を突き止め、最適な解決策を提案します。
そのため、表面的な問題に留まらず、データ分析や現場の声を通して、本質を深く追求する力が必要不可欠です。これは、曖昧な状況からでも答えを導き出す思考力や、納得いくまで仮説検証を繰り返す姿勢として現れ、高く評価される傾向にあります。
また、このような追求心を持つ人材ほど、信頼性の高い提案が可能となるため、コンサルタント職の自己PRでは非常に効果的なアピールポイントとなるでしょう。
【研究・開発職(R&D)】地道な探究が成果に直結する
研究・開発職において、成果は一朝一夕に生まれるものではありません。
明確な答えが見えなくとも、「なぜこの現象が起こるのか」「どうすれば精度を高められるのか」といった問いを粘り強く考え続け、仮説構築と検証、失敗からの学びを地道に繰り返しながら着実に前進していく[追求心]が求められます。
そのため、企業は[根気強く実験・検証を重ね、そこから革新的なアイデアを具体化できる人材]を求めています。このような追求心を持つ学生は、企業からの高い期待に応えうる存在として高く評価されるでしょう。
【エンジニア職】細部までこだわる力が信頼に繋がる
エンジニア職では、設計や開発、テストなど、細かな作業の積み重ねが製品やシステムの完成度に大きく影響します。「これくらいでいいや」という妥協ではなく、「もっと良くする方法はないか」と細部までこだわる姿勢が、最終的な品質工場やユーザーの信頼に繋がります。
企業は、この[より優れた仕様や構造を自ら提案する力]や、[不具合の根本原因を徹底的に究明し、解決へと導く力]を持つ、追求心のある人材を高く評価します。
このような追求心を持つエンジニアは、プロジェクトの安定性と信頼性を支える上で不可欠な存在として、大いに活躍が期待されます。
再現性がカギ!追求心をアピールできるエピソードの見つけ方
追求心をアピールする際は、ただ努力した事実を述べるだけでなく、どのように工夫し行動したのかを、再現性のあるエピソードで具体的に語ることが重要です。ここでは、追求心を伝える上で有効なエピソードの見つけ方を3つの視点からご紹介します。
①「なぜそこまでやったのか?」を自分に問い直す
まず大切なことは、「なぜ自分はそこまで頑張れたのか?」という動機の部分を明確にすることです。評価された結果や成果そのものではなく、そこに至るまでの原動力を振り返ることで、自分ならではの追求心が見えてきます。
例えば、アルバイトで売上目標達成のためにチラシの文言を何度も見直した経験があるとします。この行動に対し、「なぜそこまでしたのか?」と問いかけることで、「お客様の反応をより良くしたかった」「成果に責任を持ちたかった」といった、再現性のある価値観や行動原理が見えてくるでしょう。
②「改善・工夫・試行錯誤」の経験を振り返る
追求心をアピールできるエピソードを見つける際は、過去の経験の中から[改善・工夫・試行錯誤]を重ねた体験に注目し、具体的に振り返ることも有効です。
うまくいかなかった時にどう立て直したか、どんな工夫を重ねたかを具体的に説明することで、粘り強く考え続ける姿勢を面接官に伝えることができます。
例えば、サークルのイベントで参加者が集まらなかった際に、SNSの発信タイミングや画像のテイストを調整して再挑戦した経験は、まさに追求心の表れです。
このように、結果を出すために試行錯誤したプロセスを具体的に説明することで、自身の強みを効果的にアピールできます。
③「人に見えづらい努力」を見つめ直す
追求心は、派手な成果だけに現れるわけではありません。むしろ、人に気づかれにくい部分で地道に積み重ねた努力こそが、真の追求心を映し出すことがあります。
例えば、ゼミで発表資料の裏付けデータを何十件も自ら調査し直したり、部活動で動画を繰り返し見てフォームを修正したりといったエピソードは、一見目立たなくても、その粘り強い探究心や改善への意欲が高く評価されます。
このような「縁の下の力持ち」的な行動を、自分の中から見つけ出してみましょう。
就活エージェントと一緒に強みを掘り下げてみよう!
説得力がアップする、追求心を伝える自己PR構成
「追求心がある」と口で言うだけでは、採用担当者には伝わりません。大切なことは、[なぜそれがあなたの強みなのか][どのような行動にその強みが表れていたのか]を論理的に伝えることです。
以下の4ステップに沿って自己PRを構成することで、追求心をしっかりアピールでき、説得力を高めることができます。
①あなたの強みが「追求心」であることを伝える
まずは結論から伝えましょう。「自分の強みは追求心です」と冒頭で明確に伝えることで、聞き手の関心を引き、話の軸をはっきりさせることができます。
②なぜ強みだと思うのかを説明する
続いて、その強みを持っていると自覚した背景やきっかけを伝えましょう。過去の経験や人からの評価、自分なりの気づきを交えて説明することで、強みに対する信頼性が増します。
③具体的な経験・行動エピソードを紹介する
ここで、あなたの追求心が発揮された具体的なエピソードを紹介しましょう。課題や困難に直面した場面で、どのように粘り強く考えた上で行動したかを丁寧に伝えることがポイントです。数字や工夫の内容を交えると、よりリアルに伝わります。
④入社後どう活かせるかを伝える
最後に、その追求心を仕事の中でどう活かしたいかを伝えましょう。企業が求める人物像と自分の強みが重なることを示すと、入社後の活躍イメージが明確になり、より好印象を与えられます。
就活エージェントと一緒に強みを掘り下げてみよう!
一歩抜け出す!追求心の自己PRで差をつける伝え方のコツ

[追求心]は多くの就活生がアピールする人気の強みの1つですが、伝え方によって印象は大きく変わります。だからこそ、内容に具体性と視点の工夫を加えることが大切です。
ここでは、自己PRで一歩抜け出すための[追求心]の伝え方のコツを紹介します。
何に対して追求したのかを明確にする
まず大切なことは、何をどこまで追い求めたのかを明確にすることです。
[課題に粘り強く取り組んだ][納得するまで頑張った]などの抽象的な表現ではなく、[〇〇の完成度][△△の成功]など、目的や対象を具体的に示すことで説得力が増します。
例えば[サークルの新歓イベントの参加率向上][アルバイトでの接客満足度の改善]など、取り組んだテーマをはっきりと伝えましょう。
数字を使って具体性を加える
追求心をアピールする際は、努力や成果の[規模]を伝えるために数字を用いると効果的です。目標に対しどの程度の成果を上げたのか、どれくらいの時間や工数を費やしたのかを数値で示すことで、説得力が増します。
アンケート結果の改善を目指し、50件以上の回答を分析して内容を見直した結果、顧客満足度を30%向上させました。
試行錯誤のプロセスに触れる
追求心は、失敗と改善を繰り返す中でこそ際立ちます。結果だけでなく、その過程でどのように考え、どのような工夫を重ねたのかを描写することで、思考力や粘り強さがより具体的に伝わります。
例えば、「チラシのデザインを3パターン試し、効果測定を繰り返して最適な形にたどり着いた」など、試行錯誤をした過程の説明を盛り込みましょう。
誰かのために追求した視点を入れる
自分本位ではなく、「誰かの役に立ちたい」「チームのために貢献したい」という視点があると、追求心がより魅力的に映ります。相手を思いやる姿勢は、入社後の協働にも繋がると期待されやすいため、是非意識して取り入れましょう。
「追求心」を具体的な言葉に言い換える
[追及心]という言葉そのものを使わなくても、同じ意味を伝える表現はたくさんあります。
例えば、「最後まであきらめずに考え抜く力」「答えが出るまで行動し続ける姿勢」「成果にこだわる姿勢」など、より具体的な言葉で言い換えると、印象が深まります。
採用担当者に「この人は実際に行動できるタイプだ」と感じてもらえるよう、抽象語から一歩踏み込んだ表現に工夫してみましょう。
【テーマ別】追求心の自己PR例文12選
ここでは、様々なテーマ別に[追及心]が伝わる自己PRの例文を12パターン紹介します。自身の経験に近いものを参考にしながら、自分らしい表現に落とし込んでみてください。
例文①部活動で追求心を発揮した経験
私は高校時代に硬式テニス部に所属しており、ダブルスのペアとして大会に臨んでいました。チームの勝敗は連携にかかっていると感じた私は、練習外の時間を使ってペアの相性を分析し、試合動画を何度も見返しながら、動きの癖や得意なパターンを可視化しました。また、練習メニューにも提案を加え、試合想定のプレー練習を取り入れるようコーチに相談しました。
そうした取り組みの結果、ペアとしての連携力が向上し、県大会ベスト8という結果を残すことができました。個人ではなくチームの成果を高めるために、自ら考え行動し、やり抜く力は、組織で成果を出す上でも強みになると考えています。
例文②アルバイトで業務改善に取り組んだ経験
大学2年から2年間、高級ホテルのレストランでアルバイトをしています。基本的な接客マナーを習得した後は、より質の高いサービスを目指し、月に2冊のペースでホスピタリティに関する専門書を読み、高級接客のあり方を学びました。また、海外からのお客様によりよい対応ができるよう、独学で英語とフランス語の接客表現も習得。これらの努力を通じて、担当テーブルの満足度調査では、店舗平均を20%上回る高評価を得ることができました。
このように、目標に向かって自ら課題を見つけ、学び、改善する追求心は、御社のカスタマーサービスの現場でも発揮できると考えています。今後も、顧客の立場に立った対応を追求し、期待を超える価値提供を通じて、ブランドの信頼構築に貢献していきたいです。
例文③ゼミ・研究活動で課題を掘り下げた経験
私の所属するゼミでは、地方自治体の財政と住民サービスに関する研究をおこなっており、私は「公共施設の統廃合と住民満足度の関係性」をテーマに設定しました。課題は明確ながらも資料が少なく、理論だけでは説得力が弱かったため、私は実際に対象自治体に足を運び、現地調査とヒアリングを実施しました。役所の職員や住民など、約25名に意見を聞き、データだけでは見えない課題や背景をレポートに反映しました。
この取り組みが評価され、ゼミ内の発表会では最も質の高い研究として選ばれました。課題に対して深く掘り下げる姿勢は、仕事でも信頼性のある提案や課題解決に繋がると確信しています。
例文④サークル活動でこだわりを持って動いた経験
大学では映像制作サークルに所属し、年1回の自主映画上映会に向けて制作を行っていました。私は編集担当として、映像の繋がりやテンポに強くこだわり、構成の再検討を何度も繰り返しました。特に感情表現を視覚と音でどう伝えるかに注力し、BGMの選定やカット割りのテンポを細かく調整。仲間と徹底的に意見を交わしながら、納得のいく作品に仕上げました。
その結果、上映会では例年の倍近くの観客が来場し、アンケートでも「印象に残る映像だった」と高評価をいただきました。妥協せずに完成度を追求する姿勢は、クリエイティブな現場や、細部が成果に直結する仕事でも活かせると考えています。
例文⑤趣味を通じて技術や知識を深めた経験
私は趣味として写真撮影を続けており、特にポートレート撮影に魅力を感じています。当初はスマートフォンでの撮影から始めましたが、「光の使い方」「被写体との距離感」など、表現の幅をもっと広げたいと感じ、一眼レフを購入しました。YouTubeや書籍を参考に、構図・レタッチ・撮影の心理学なども独学で学びました。
また、SNSを通じて作品を発信し、フォロワーからのコメントやアドバイスを取り入れながら改善を繰り返した結果、趣味で撮影した写真が地元のカフェに採用される機会もありました。知識や技術を自己満足にとどめず、相手に届ける形にまで高めていくこの追求心は、仕事においても価値のある姿勢だと考えています。
例文⑥インターンシップで成果にこだわった経験
私は大学3年時、マーケティング会社の5日間の短期インターンに参加し、チームで新商品の販売戦略を提案するワークに取り組みました。初日は情報が曖昧で、議論もまとまらず不安を感じましたが、私は「具体的な顧客像を設定することが突破口になる」と考え、ペルソナ設計の再提案を実施しました。また、深夜まで関連サービスのレビューを調査し、競合比較やターゲット分析を資料にまとめ直しました。
結果として、最終日の提案は審査員から「顧客視点が明確で説得力がある」と高く評価され、全体発表で最優秀賞を受賞しました。このように、時間の制約があっても自分にできる最善を追い求める姿勢は、社会人として成果を出し続ける上での強みになると確信しています。
例文⑦学業で理解を深めるために努力した経験
大学の経済学の授業では、統計モデリングに関する単元で理解が追いつかず、当初は講義の内容がほとんど頭に入ってきませんでした。しかしそのままにせず、授業後に必ず教授へ質問に行き、図書館で参考書や過去のレポートを読みあさり、自分の言葉でまとめ直すノートを毎回作成しました。さらに、友人とのグループ学習では、あえて「説明役」に回ることで自分の理解を深め、難しい内容をかみ砕いて伝える力も磨かれました。
その結果、期末試験ではクラス内上位10%に入り、教授からも「粘り強く取り組む姿勢が印象的だった」と言葉をかけていただきました。このように、困難に直面しても粘り強く知識を掘り下げる姿勢は、仕事においても複雑な課題や専門知識を扱う場面で必ず活かせると考えています。
例文⑧受験勉強で効率や方法を突き詰めた経験
高校時代、志望校合格を目指して受験勉強に取り組んでいましたが、成績が伸び悩んだ時期がありました。ただがむしゃらに勉強するだけでは成果に繋がらないと気づき、まずは自分の集中力の波や、各教科の得意不得意を分析しました。朝は暗記系、夜は思考系など、時間帯別に学習内容を最適化し、1週間ごとに振り返る勉強記録ノートをつけて改善を重ねました。
その結果、模試の偏差値は2ヶ月で英語が12、数学が8伸び、第一志望校に現役で合格することができました。試行錯誤を重ねながら自分に合った方法を確立する経験は、今後もPDCAを回して成果を出す力として発揮できると考えています。
例文⑨ボランティアで課題に向き合った経験
私は大学1年の頃から、地域の子ども支援ボランティアに参加しています。活動の中で、「食事中に落ち着きがない子どもが多い」という声をスタッフから聞き、この状況を改善できないかと考えました。そこで、自ら保育・教育の専門書を読み、子どもの集中力や安心感に影響する要素を学んだ上で、年齢や性格に応じた席配置や食事前の読み聞かせ時間の導入を提案。実際に実施してもらうと、子どもたちが穏やかに食事できるようになり、保護者やスタッフからも高評価をいただきました。
課題を見つけ、情報収集と実践を重ねながら解決へ導く姿勢は、どのような現場においても再現性のある力だと考えています。今後も周囲の声に耳を傾けながら、自ら動いて改善を積み重ねていきたいです。
例文⑩プログラミング・制作活動で完成度を追求した経験
大学の授業をきっかけにWeb制作に興味を持ち、独学でポートフォリオサイトを制作しました。デザインや動きの滑らかさ、読み込み速度など、使い手の視点に立って細部までこだわりたかった私は、UI/UXデザインの書籍を読み込んだり、実際のサービスを分析しながら、コードの記述方法を5回以上リファクタリングしました。技術系のSNSにも積極的に投稿し、フィードバックをもとに調整を繰り返しました。
最終的に、大学内の発表会でも作品を評価され、自信を深めることができました。このように、成果に対して粘り強く取り組む姿勢は、開発業務においても安定した品質と信頼に繋がると考えています。
例文⑪SNS・情報発信でより良い伝え方を工夫した経験
私は趣味の一環として、Instagramでカフェ紹介のアカウントを運営しています。当初は投稿しても反応が少なく、なぜ伸びないのかを分析しました。投稿時間、キャプションの長さ、写真の構図、ハッシュタグの組み合わせなどを記録・比較し、A/Bテストを3ヶ月ほど継続。結果的に「トレンド感のある店舗+こだわりのキャプション」が最も反応率が高いと判明し、平均インプレッション数は開始当初の4倍に伸びました。
このように、目的に応じて伝え方を改善し続ける姿勢は、広報やマーケティング、企画の仕事にも通じる力だと考えています。今後も、相手に届く表現を追求し続けたいです。
例文⑫留学や異文化交流で自分の考えを深めた経験
大学3年時に、カナダへ約3ヶ月間の短期留学を経験しました。現地の学生とのディスカッション授業では、主張の裏付けが弱く、「なぜそう思うの?」と再三問われ、初めは自信を持って意見を述べることができませんでした。そこで私は、毎日1つ時事ニュースを読み、自分なりの意見をノートにまとめ、翌日の授業で発言に挑戦する習慣をつけました。さらに、現地の友人との対話の中でも「違いを否定しない」姿勢を意識し、価値観の相互理解を図る努力を重ねました。
帰国後は、学内の国際交流イベントでも積極的に発言・参加し、他者と異なる視点をすり合わせながら協働する力を養っています。異なる文化に触れる中で思考を磨き続けた経験は、グローバルな視点が求められる環境でもきっと活かせると考えています。
追求心に関するよくある質問
ここでは[追求心]に関して、就活生からよく寄せられる質問をQ&A形式でまとめました。自己PRで[追求心」について触れようとしている人は、是非参考にしてみてください。
Q1. 「追求心」と「こだわり」って同じ意味ですか?
[追求心]と[こだわり]は、似ているようで少しニュアンスが異なります。[追求心]は、“目的や理想の状態に向けて粘り強く行動し続ける姿勢”を意味し、課題解決や成長に直結する傾向があります。
一方で[こだわり]は、“特定のやり方や価値観を大切にする姿勢”であり、やや主観的で柔軟性に欠ける場合もあります。
自己PRでは、再現性や行動力が伝わる[追求心]を使う方が汎用性が高く、ポジティブな印象に繋がりやすいでしょう。
Q2. 自己PRに使うエピソードが地味でも大丈夫ですか?
自己PRに使うエピソードが地味でも大丈夫です。大切なことは、[どんな場面・状況だったか]よりも、あなたがその中で[どんな思考をし、どんな行動をとったか]です。
例えば、アルバイトでミスを減らすために接客手順を見直した経験や、ゼミの資料づくりにこだわった経験なども、工夫や粘り強さがあれば立派な追求心の証になります。
エピソードが地味だと感じたときこそ、[深く考えて工夫した過程]をしっかりと伝えることを意識してみてください。
Q3. 追求心はどんな職種で評価されやすいですか?
追求心は幅広い職種で評価されますが、特に以下のような職種で重宝されやすい傾向があります。
[とことん考える][結果にこだわる]という姿勢は、どの職種でもプラス評価に繋がる要素です。
Q4. 「追求心」という言葉はそのまま使ってもいいですか?
[追求心]という言葉はそのまま使っても問題ありません。ただし、[追求心]とだけ書くと抽象的になりがちなので、説明や具体的な表現を加えることが大切です。
例えば、[成果にこだわって考え抜く力][納得するまで行動を続ける姿勢]などと言い換えると、よりイメージしやすくなります。特に自己PRでは、「どういう行動に現れたか」を具体例とともに伝えることが重要です。
Q5. 面接で「仕事でどう活かせますか?」と聞かれたらどう答えたらいい?
[追求心]を仕事でどう活かすかを聞かれたときは、「入社後の業務に対して、どのように工夫・改善を続けていきたいか」を答えると効果的です。
具体的には以下のようなイメージです。
自分の強みが企業にどう貢献するかをイメージしながら話すことで、より説得力のある受け答えができます。
まとめ
追求心は、職種や業界を問わず、成長の原動力として非常に価値のある能力です。この力は、目立つ成果よりも、むしろ日々の地道な努力や創意工夫の積み重ねの中にこそ明確に現れます。
たとえ些細な経験であっても、エピソードの選び方や表現を工夫することで、十分なアピール材料とすることができます。これまでのご自身の行動を振り返り、[何を・どのように追求してきたか]を深く見つめ直し、自信を持って伝えてください。
面接対策はしている?エージェントと一緒に万全の体制を整えよう
「就職エージェントneo」は業界のパイオニアとして最も歴史がある就活エージェントです。東証プライム上場企業や大手グループの求人から中小・ベンチャー企業の求人を保有しており、累計紹介企業数10,000社、内定支援実績45,000件を誇ります。
10年後を見据えた企業探しや面接後の個別フィードバックなどをおこなっており、Googleの口コミ評価は4.5と高水準です。
その他、いきなり責任者面接を受けられる特別推薦枠や、書類選考・一次選考が免除になる求人の取り扱いもあることから、時期によっては最速1日で内定が出る場合もあります。
就職エージェントneoのサービスは、就活生1人ひとりに専任のアドバイザーが付き、就活相談や選考対策などもおこなっているため、就活出遅れ組の学生にもオススメのサービスです。
「自己PRがうまくできるのが不安…」「自己PRってどう答えるの?」といった就活生は、是非一度私たちにご相談ください。