営業企画職と聞いて、様々な営業に関する企画を立てる忙しい職種というイメージがあると思います。
企業によって内容は異なりますが、営業企画職は営業企画の立案や目標設定、営業戦術の策定など様々な業務を行う仕事です。
商品やサービスの開発から消費者の手に渡るまでの長いプロセスに関わることができる仕事なので、最後までやり切った時の達成感は大きいでしょう。
また、1つひとつの仕事が経験となるので、 戦略の腕が磨かれて次の仕事へと繋がります 。
営業企画職のトレンド
営業企画職では、近年、マーケティング・オートメーションを導入する企業が増えています。
マーケティング・オートメーションは市場調査などで使うデータ収集の作業を自動化することであり、個人にかかる負担を軽くします。
マーケティング・オートメーションソフトには、顧客情報を得るためにの「集客機能」があったり、Webマーケティングのノウハウが少ない人向けの「サポート体制」があったり、自社の課題によって必要な機能が得られる「選択制」があるなど、様々な運用ポイントがあります。
マーケティング・オートメーションソフトを使用することで、集客→参客→追客→分析の作業が短時間で行えるため、作業の効率化が実現できます。
営業企画職で活かせる資格や得られるスキル
営業企画職に就くにあたり、持っていたら活かせる資格と、得られるスキルを以下で紹介します。
MOS資格(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)
MOS資格はWordやExcelなどのパソコンスキルを客観的に証明することが出来る資格のことを言います。
MOSの資格試験ではアプリケーションが持つ機能を1つひとつ理解して操作できるかが問われます。
営業企画職ではWordやExcelの使用が多いため、パソコンスキルが高まる仕事です。
戦略を相手に伝えて理解させるコミュニケーション能力
企画営業職では、顧客企業に対して企画を提案したり、ヒアリングをしたりします。
顧客のニーズを引き出す上では高いコミニュケーション能力が必要であり、合わせて正しいビジネスマナーも身につけることができます。
そのため、業務に従事する中で、コミュニケーション能力が上がる仕事と言えます。
営業の進行状況を把握できる管理能力
企画営業職では、市場調査や分析から始まり、顧客のヒアリング・商品やサービスの企画提案・イベント・プロモーションなど長いプロセスに携わります。
仕事がどこまで進んでいるのか、いつまでに終わりそうなのかなど、進行状況を把握する必要があります。
進行状況をマメに聞いたり、細かいところまで気配りすることで、管理能力が身につくでしょう。
フレームワークを使ったデータの分析能力
企画営業職は地道なリサーチが何よりも大切で、業務の1番初めの一歩でもあります。とにかくたくさんリサーチをし、その情報を分析しなければなりません。
また、分析した情報を商品の開発や宣伝活動にどのように活かせるのかを考えなくてはならず、客観的で正確な分析力、消費者のニーズを見抜く力など、データの分析能力を身につけられる仕事です。
マネジメントや営業に役立つ、マーケティングや経営学の知識
企画営業職のマネジメントや営業に役立つのが、マーケティング・経営学の知識です。
マーケティングの理論や実践を身につけたり、経営情報学、商学、経済学などの経営学は業務をする上で役立ちます。
専門知識をもとにユニークな企画が考えられる想像力
企画営業職は企画を提案する仕事であるため、ユニークなアイデアを考えられる創造力が欠かせません。ひとつの情報をもとに、様々なアイデアが考えるため、企画力が身に付きます。
営業企画職の仕事内容
営業企画職といっても具体的にどのような仕事をしているのでしょうか?以下で詳しく説明していきます。
新卒で入社した場合は見積書の作成や請求書の発行など書類仕事を任せられることも多いですが、実際に本人が顧客との商談に関わることもあります。
ここでは具体的にどのような仕事があるのかをチェックしましょう。
売上数値の分析や目標設定
営業企画職では市場の分析をし、商品やサービスを戦略的に売る仕組みを考えます。始めに、競合の商品やサービスの売り上げがどれぐらいなのか数値の調査をして分析します。
それをもとに自社の商品やサービスの売り上げ目標を設定します。
営業戦略立案
商品やサービスの売上戦略を立案します。具体的にどのような営業戦術を用いるのか、プロモーション活動やイベントなど、商品やサービスが消費者の手元に渡るまでの戦略を立てる必要があります。
目標設定・営業戦術の策定
商品やサービスをどのように売るのか、どれぐらい売りたいのかなど具体的な目標を設定します。それに合わせてどのような方法で営業を行うのか、営業戦略の策定をします。
提案資料の作成
顧客への提案資料を作成します。顧客のニーズを把握した上で、興味を引くような資料を作成する必要があります。
営業企画職の志望動機を書く際のポイント
志望動機を書く際には、なぜ営業企画職を希望しているのか、なぜその企業なのかをロジカルにアピールできるようにしましょう。
なぜ営業企画職を志望するのか根拠を作る
なぜ営業企画職を選ぶのかを具体的な書く必要があります。営業企画職ではお客様のニーズに気づいて提案をする必要があります。
具体的には、「アルバイトで働いているアパレル店で、お客様のニーズに沿って商品を提案しているので、お客様の潜在的なニーズに気づくことが得意」など、エピソードを交えながら紹介しましょう。
営業企画職でアピールすべき強みを知る
営業企画職では、顧客とのヒアリングで必要なコミニュケーション能力、企画の進行状況を把握して正確に進行させられる管理能力とリーダーシップ、商品やサービスがどうすれば売れるかを考えられる論理的思考の3つの能力があると有利になります。
これらのスキルは志望する際に企業に問われるので、志望動機を作成する際には必ずアピールする必要があるでしょう。
なぜその企業かを考える
企業によって強みや特徴は異なります。なぜその企業が良いと思うのかを書きましょう。
例えば、TOTOという会社は、「TOTOが企業として継続的に維持・繁栄していく為の“価値伝達”と“利益”を生み出す仕事」という目標を掲げています。
TOTOでは売れる仕組みを作る、イベントを実施するなど取引先と幅広い活動をしており、「顧客との関係性を大事にする働き方に魅力を感じる」など良いと思う理由を入れましょう。
実際に書く際には以下のフレームに沿って書いてみてください。
(1)志望動機をひと言で
(2)具体的に言うと
(3)理由(過去の経験と業界・その会社の関連性)
(4)入社後にどうなりたいか
志望動機の書き方、考え方を詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
関連記事:
・「志望動機の書き方~選考通過率をUPさせる方法~」
・「志望動機の正しい考え方やコツ~「志望動機がない…」と悩んでいる人必見~」
営業企画職のNG例文
以下では営業企画職の志望動機NG例を紹介します。どこがNGなのかについても解説しているので、チェックしてみてください。
職種は営業企画職を希望します。なぜならば、営業企画職では最後までやり遂げることが大事だからです。私が意思をもってやり遂げたことは、カナダ留学でのホームステイ中の出来事です。
目標を達成するという強い意志を持って、当たり前の事を粘り強くやり抜くことで、人と人との関係性は構築できるのだと実感した経験でした。御社の営業企画職であれば、その経験を活かして働けると考え、志望しました。
その企業でどのような働きかたをしたいのかが書かれていますが、どうしてその企業に魅力を感じたのかについての経緯や、具体的なエピソードが書かれていません。
そのため、採用側からすれば「この企業でなくても良いのでは?」と思われてしまいます。
営業企画職に向いている理由でカナダでの留学経験を上げていますが、具体的な経験が書かれていないので話の根拠が分かりません。
営業企画職の志望動機の例文
実際に選考を通過したESの志望動機の例文および考察から、書き方を学び自身のESや面接に活かしてください。
LINEの志望動機の例文
その中でも私が貴社でチャレンジしてみたいことは「商店街 × LINE Pay × LINE@」のビジネス企画です。2019年10月の増税と同時にキャッシュレス払いによる還元施策が行われます。施策の対象には商店街の薬局などが含まれます。しかし、昔からある店には現金払いのみの店があり、キャッシュレス決済ができない店が多くあります。
そこで、私はLINE@とLINE Payを組み合わせたビジネスを提案します。これはLINE@で商店街の公式アカウントを作り、商店街の各店をLINE Payと連動させることで貴社のサービスだけでキャッシュレス払いを可能にすることができるというものです。
以上のような新しいビジネスを提案し、地域のニーズに応えて人々の生活の利便性を高め、生活を豊かにする取り組みに私は貴社でチャレンジしたいです。LINEサービスを通して、人とサービスの“CLOSING THE DISTANCE”を実現してきた貴社のサービスから無限の可能性を感じて貴社を志望します。
企業に志望する理由と動機、入社後にチャレンジしてみたいことが具体的に書かれているため、入社意欲が伝わる内容に仕上がっています。
レベルの高い例文集を見たい方は下記記事をご覧ください。
関連記事:
「志望動機のおすすめ例文10選!」
まとめ
営業企画職は様々な業務があって忙しいというイメージが持たれやすい職業ですが、1つひとつの仕事が経験になるので、仕事のスキルアップに繋がり、ステップアップがしやすいです。
また、商品やサービスの営業企画からお客様の手元に渡るまでのフローを見届けられるため、最後までやりきったときの達成感が大きいでしょう
営業企画職は企業によって専門分野が異なるため、しっかりと勉強して知識のアップデートをする必要もあります。
志望動機を描く際には、その企業で必要なことを一通り勉強してから作成するようにしましょう。
志望動機の基礎から応用まで網羅的にノウハウを知りたい方は下記をご覧ください。
関連記事:
「志望動機の書き方・例文」
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