
新卒で1社目に入社する会社を、みなさんはどのような基準で選んでいるでしょうか?
一部では年収を重視することを後ろめたく感じさせるような説もありますが、おそらく本音ベースでは、多くの就活生が年収・給与を企業選びの条件にしているのではないかと思います。
コンサルティング業界は他業界に比べて平均年収が高いことから年収を特に重視する就活生に人気の業界です。
しかし、「業界各社がどのくらいの年収差があるのか」など細かい年収事情を把握できている就活生はそう多くないと思います。
そこで本記事では、一から徹底的に”コンサルティング業界″の年収の全貌を明らかにしていきたいと思います。
*業種及び企業選定は業界地図をベースにしています。また、日系企業の年収は有価証券報告書をベースに作成していますが、外資系企業はopenworkの利用者のデータであるため、実際とは異なる可能性があります。予めご了承ください。
業種別平均年収ランキング

上記の業種別平均年収ランキングは、毎年東洋経済新聞社より発刊されている「会社四季報 業界地図2022年度版」の「業界別40歳モデル平均年収」の情報を用いて作成したものです。
コンサルティング業界は総合商社に次いで2番目に平均年収が高いことがわかります。
年収以外にコンサルティング業界について知見を深めたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
関連記事:コンサルティング業界 業界研究
コンサルティング業界の役職別年収
コンサルタントの各役職の年収をご紹介します。
コンサルティングファームで働く社員「コンサルタント」は、経験年数や期待される役割に応じていくつかの職位に分かれています。
呼び方は各ファームごとに異なりますが大きく分けて5つに分けられます。
なお下記の表で示した内容は、個別のコンサルティングファームの実情とは異なる場合があるので、参考値としてご利用ください。
戦略コンサルティングの役職と平均年収

総合コンサルティングの役職と平均年収

外資コンサルティングの平均年収ランキング
外資系コンサルティングは戦略系や総合系に大別されます。
「openwork」のデータをもとに就職エージェントneoが作成した外資コンサルの平均年収ランキングは以下の通りです。
*openworkは就職、転職のための社員口コミサイトであるため、データに偏りや誤りがある場合があります。予めご了承ください。
戦略コンサルティングの平均年収ランキング

1位:A.Tカーニー(1406万円)
A.Tカーニーは1926年にアメリカのシカゴで創立されたコンサルティングファームです。
現在では、世界41カ国63拠点に3,600名以上のスタッフとグローバルネットワークを擁します。
あらゆる主要産業分野のグローバル企業や各国の大手企業を中心顧客とし、戦略からオペレーション、ITに至るまで一貫したサービスを提供しています。
日本法人は1972年に開設され、現在のコンサルタント数は約200名まで成長しました。日本では、金融・通信・ハイテク・自動車・消費財・小売など幅広い業界のコンサルティングを行います。
2位:ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)(1377万円)
BCGは1963年ブルース・ヘンダーソンや初代日本支社代表も務めたジェイムズ・アベグレンらによって創立された経営戦略コンサルティングファームです。
世界50カ国90拠点以上に約22,000人のスタッフが在籍しています。東京オフィスは1966年にボストンに次ぐ2番目の拠点として設立され、名古屋オフィスは2003年、大阪・京都オフィスは2020年に開設されました。
「Working with client」「カスタムメイドの解決策」という哲学のもと、独自の分析手法を開発し、両者それぞれ単独では生み出せない成果を実現することを目指しています。
3位:ローランド・ベルガー(1336万円)
ローランド・ベルガーはドイツに本社を構えるヨーロッパを代表する経営戦略コンサルティングファームです。
1967年の創業以来、40年にわたって、自動車・消費財・流通・化学・機械・医薬品などの製造業、そして金融・情報通信・航空・運輸などのサービス業など幅広い業界のクライアントに対するコンサルティングを行っています。
現在では、世界50拠点にオフィスを展開し、2,400人を超えるスタッフが在籍し、東京オフィスは1991年に開設されました。
4位:マッキンゼー・アンド・カンパニー(1211万円)
マッキンゼー・アンド・カンパニーは、1926年にシカゴ大学の経営学教授ジェームズ・O・マッキンゼーらによって創設された経営コンサルティングファームです。
現在は、世界65カ国、130拠点以上に約30,000人以上のコンサルタントが在籍するコンサルティングファームであり、“ザ・ファーム”と称される業界屈指のブランドを確立しています。
日本法人は大前研一さんを代表として1971年東京に開設しました。
マッキンゼー・アンド・カンパニーは「Fact‐base(事実に立脚する)」「Analytical approach(分析的アプローチ)」に基づく科学的かつ論理的な問題解決の方法論を、経営コンサルティングの世界で明確な形で確立しました。
5位:ベイン・アンド・カンパニー(1113万円)
ベイン・アンド・カンパニーは1973年にビル・ベインによって設立された、経営戦略コンサルティングファームです。
世界38カ国に61拠点を展開しており、東京オフィスは1982年に開設されました。
徹底した「結果主義」を掲げ、クライアントの潜在価値を完璧に向上させることを目標に、全社戦略やトランスフォーメーション案件を多く扱っています。
6位:アーサー・D・リトル(1073万円)
親会社は世界最古のコンサル会社で米国MITの研究者が創業しました。
アーサー・D・リトルは、1886年にマサチューセッツ工科大学のアーサー・D・リトル博士により設立された世界最古の経営戦略コンサルティングファームです。
「技術をいかにビジネスや社会に応用するか」というビジョンを掲げ、技術力を強みとする企業に対する全社戦略・事業戦略や技術経営、知的財産マネジメントを中心としたコンサルティング事業をグローバルに展開しています。
総合コンサルティングの平均年収ランキング

1位:PwCコンサルティング(931万円)
PwCコンサルティングはグローバルに157ヶ国742都市、276,000名以上の人員を擁するPwCネットワークの一角を担っております。
日本においてはPwC Japanグループとして約5500人(PwCコンサルティング合同会社:約3200人)以上が在籍しています。
その中でPwCコンサルティングは経営戦略の策定から実行まで総合的なコンサルティングサービスを提供する国内最大規模のコンサルティングファームです。
2位:デロイト・トーマツ・コンサルティング(922万円)
デロイト・トーマツ・コンサルティングは、世界140カ国に16万人以上のスタッフを抱えるリーディングファームです。
デロイトグループの一員として日本のコンサルティングサービスを担い、提言と戦略立案から実行まで一貫して支援しています。
また、国内トーマツグループである有限責任監査法人トーマツ(最大級の会計事務所)、財務アドバイザリーとも連携しサービス提供しており、あらゆるサービスラインで、かつ、クロスボーダー案件にも対応しています。
3位:KPMGコンサルティング(887万円)
KPMGコンサルティングは、ビジネストランスフォーメーション(事業変革)、テクノロジー、リスク&コンプライアンスの3分野でサービスを提供するコンサルティングファームです。
戦略、人事・組織、PMO、アウトソーシング、ガバナンス・リスク・コンプライアンス、ITなどの専門知識と豊富な経験を持つコンサルタントが在籍し、金融、保険、製造、自動車、製薬・ヘルスケア、エネルギー、情報通信・メディア、サービス等のあらゆる業界に対し、幅広いコンサルティングサービスを提供しています。
EYストラテジー・アンド・コンサルティング(867万円)
EYストラテジー・アンド・コンサルティングは、EYアドバイザリー・アンド・コンサルティングとEYトランザクション・アドバイザリー・サービスが2020年に統合されたコンサルティングファームです。
世界150カ国以上の国々に14万人以上のメンバーを持つグローバルネットワークは大きな武器です。
グローバルで培われた様々な知見を活かせるほか、海外展開を考える日本企業や日本市場に参入する海外企業のプロジェクトなどクロスボーダー案件にも対応しています。
また、財務プロセス改革から全社的コスト削減支援、サプライチェーン最適化といった財務・業務改革の分野においてもアドバイザリーサービスを提供しています。
外資系ITコンサルティングの平均年収

1位:日本アイ・ビー・エム(915万円)
2002年10月にIBMがグローバルのPwCコンサルティングを買収したことにより設立されたIBMグループのビジネスコンサルテイングファームです。
世界のIBMグループと密接な連携をとりグローバルベースでの連携を行い、ビジネスコンサルティングからシステム構築、業務アウトソーシングまで一貫したサービスをグループとして提供しています。
2位:アクセンチュア(855万円)
アクセンチュアは、世界50カ国以上に約50万6,000人の社員を擁する世界最大級のコンサルティングファームです。
2001年からアンダーセン・コンサルティングに改称され、ストラテジー&コンサルティング、インタラクティブ、テクノロジー、およびオペレーションズの4つのサービス領域で幅広いコンサルティングサービスとソリューションを提供しています。
参照元:openwork日系コンサルティングの平均年収ランキング
日系コンサルティングのランキングはシンクタンク系・M&A仲介に分けて、ご紹介します。
各企業の有価証券報告書あるいは「openwork」のデータをもとに就職エージェントneoが作成した日系コンサルの平均年収ランキングは以下の通りです。
シンクタンクの平均年収ランキング

1位:野村総合研究所(1225万円)
野村総合研究所は国内シンクタンクのパイオニアであり、コンサルからシステム開発・運営まで一気通貫でサービスを提供しています。
徹底したリサーチに基づいた「Research-based Consulting」を基本理念とし、官公庁や各産業のリーディングカンパニーを主な顧客として、産業政策・行政改革に関する提言・支援等や、成長戦略策定・実行支援等を提供し、最先端の調査研究・コンサルティングに取り組んでいます。特に金融・流通業界に強いです。
2位:三菱総合研究所(1111万円)
三菱総合研究所は、経済・経営、社会・公共、科学技術、IT・ビジネスソリューションなどの事業分野での高度な知見と、幅広いITソリューションを連携することにより、お客様のあらゆるご要望に対して、政策立案・先端的研究・戦略構築からITソリューションまで、総合的な解決策をワンストップで提供しています。
3位:三菱UFJリサーチ&コンサルティング(901万円)
三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)のシンクタンクであり、MUFGグループの総合力を活かした大きく複合的なアプローチで解決策を提供できることが特徴です。
またMUFGの顧客に対してコンサルティング・シンクタンク業務の提供を行っているため、クライアント規模も大きいです。
国や地方自治体の政策に関する調査研究・提言、民間企業向けの各種コンサルティング、経営情報サービスの提供、企業人財の育成支援、マクロ経済に関する調査研究・提言など、幅広い事業を展開しています。
4位:みずほリサーチ&テクノロジーズ(837万円)
みずほリサーチ&テクノロジーズは、みずほ情報総研とみずほ総合研究所が統合したシンクタンクです。
みずほフィナンシャルグループ唯一のIT戦略会社として、グループのIT戦略を支援するとともに、金融分野、法人分野、公共分野などさまざまな民間企業や官公庁の課題解決に向けたトータルソリューションを提供している。
5位:大和総研(732万円)
大和総研ホールディングスは、大和総研が会社分割されてできた持株会社です。
傘下に大和総研、大和総研ビジネス・イノベーションなどリサーチ、コンサルティング、システムインテグレーションを中核事業としている企業を持っています。
6位:日本総合研究所(695万円)
三井住友フィナンシャルグループが親会社であるシンクタンクです。
シンクタンク、コンサルティング、システムインテグレーションという3つの事業を軸に、各事業部門がクライアントのニーズに合わせ横断的に連携しチームを編成することにより、複合的なアプローチで解決策を提供しています。
M&Aコンサルティングの平均年収

1位:M&Aキャピタルパートナーズ(2688万円)
M&Aキャピタルパートナーズは中堅・中小企業を対象としたM&A仲介サービスに特化した企業です。
事業承継案件を中心に、売りニーズを発掘し、買い手への売却を仲介しており、中小企業のM&Aという成長市場で順調に業績を拡大しています。
2位:日本M&Aセンター(1243万円)
日本M&Aセンターは公認会計士・税理士の共同出資により設立された独立系のM&A仲介会社です。
2007年にM&A仲介ファームとして初めて東証一部上場を果たし、業界最大手として最高益を更新し続けています。
系列会社の取引や地域・業種に関係なく、幅広い業界に仲介サービスを提供しているのが特徴です。
3位:GCA(1076万円)
ユニゾン・キャピタルの創立メンバーである佐山展生さんが創設したM&Aアドバイザリー会社です。
M&Aアドバイザリー業務に加えて、グループ会社のGCA‐FASや税理士法人にて周辺ビジネスを開拓しており、グループとして顧客のM&Aを支援できる点が強みです。
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