「ワコールの強み・弱みは?」「事業展開や扱っているブランドは?」などと考えていませんか?
本記事では事業展開や会社の強み・弱みなど、ワコールの企業研究に役立つ情報を紹介していきます。
他にも内定を獲得するために知っておくべき”選考情報”なども紹介していくので、企業研究に自信が持てない人や選考に不安を抱えている人は、確認してみてください。
繊維製品製造(下着)業界のホットニュース
売上市場として、2020年のレディースインナーウェア小売市場規模は、前年比91.1%の5,510億円と大幅なマイナスとなりました。
しかし、2021年以降は前年ほどの落ち込みはないと推測されています。その理由として下着業界にフォーカスすると、世の中の情勢に応じた新商品の発売やサービス展開をする動きが取られているからです。
その中でもワコールは、独自に開発した最新技術「3Dボディスキャナー」という機械を使い、お客さまの体型特徴を6つのセグメントに分け、それぞれに最適な商品を提案するシステムを導入しています。
他にも、サステナブルを意識した「L∞Ping(ルーピング)」という商品や着ることで血行促進し、疲労回復が期待できるリカバリーウェア 「&RECOVERY(アンドリカバリー)」などを発売しました。
ワコールの企業研究
ここでは、企業研究で見るべき事業内容や業績について紹介します。さらに企業研究を深堀りする際に役立つ分析方法(SWOT分析)についても紹介するので、確認してみましょう。
データで見るワコール
まず、ワコールの企業概要について紹介するので以下を確認してみてください。
設立年 :2005(平成17)年10月1日
資本金 :5000百万円
従業員数 :4,822人(単体) ※2020年3月末時点
平均勤続年数 :16.1年(2020年度)
月平均残業時間:3時間(2020年度)
平均有給取得数:14.3日(2020年度)
育児休暇取得数:男14名、女124名(2020年度)
福利厚生 :フレックス勤務、自社製品の社員割引、テレワーク制度、ノー残業デーなど
ワコールの事業内容
ワコールはホールディングス化しているため、ここではワコールホールディングスに存在するグループについて紹介していきます。
グループは親会社のワコールと海外を含む子会社56社及び関連会社7社で構成されており、子会社及び関連会社は「縫製会社」「販売会社」「その他」で分けられています。下記では親会社であるワコールを含めた4つの会社について紹介していくので、確認してみましょう。
そして国内百貨店、量販店及びその他一般小売店、直営店舗、Eコマース(EC)サイトや国内外の販売会社を通じて、それぞれ最終消費者へ供給しています。 〈関連会社〉
〈事業内容〉
インナーウェア、アウターウェアなどの製品の企画・デザインと原材料調達を行い、国内外の縫製会社及びその他の協力工場へ原料を供給します。その後、供給元から縫製加工が行われた半製品を仕入れ、製品の検査を経て製品化しています。
・株式会社ワコール
〈関連会社一例〉
〈事業内容〉
親会社のワコールから原材料の供給を受けてインナーウェア、スポーツウェアの縫製加工を行い、半製品をワコールへ納入しています。
・北陸ワコール縫製株式会社
・新潟ワコール縫製株式会社
・九州ワコール製造株式会社
・株式会社トリーカ
〈関連会社一例〉
〈事業内容〉
インナーウェア、アウターウェアの小売販売を主として行っています。
・株式会社ウンナナクール
・株式会社ランジェノエル
〈関連会社一例〉
〈事業内容〉
飲食・文化・サービス及び内装工事等の事業を展開しています。
・ワコール流通株式会社(物流業)
・株式会社ワコールアートセンター(飲食、文化、サービス事業)
・ワコールアイネクスト株式会社(オフィスサービス事業)
ワコールの業績
次に、過去3年間におけるワコールの売上高・営業利益(本業で稼いだ利益)を紹介します。
■売上高及び営業利益のグラフ
ここではワコールの実績を基に、2019年〜2021年の売上高及び営業利益を作成しています。
*各年度の決算書より就職エージェントneoが独自に作成
グループ企業を含めた連結ベースの売上高は年々下がっている状態です。売上が減少傾向である背景には、 店舗販売などが主にコロナの影響を受けていることが挙げられるようです。
参照:ワコール/有 価 証 券 報 告 書(2021年)ワコールの事業環境
SWOT分析のフレームワークを活用して、ワコールの事業環境を分析していきます。
SWOT分析とは、競合や法律、市場トレンドといった自社を取り巻く外部環境と、自社の資産やブランド力、さらには価格や品質といった内部環境をプラス面、マイナス面にわけて分析する手法です。
この分析により、企業の置かれた状況を客観的に俯瞰して見ることができ、将来性のある企業かどうかを判断することが可能になります。
〈強み〉
・研究所で長きに渡り蓄積されたデータを基に新製品開発や品質維持等を行える
・200人を超えるクリエーターを自社で育成
・ワコール独自の体型計測データを活用しながら商品企画が可能
〈弱み〉
・ECにおける新規顧客の開拓(海外事業)
・株主への還元(※)
〈脅威〉
・コロナ禍での事業活動縮小による業績及び財政状態への影響
・消費者動向や生活様式の変化による商品・サービス内容を随時変更
・海外の主要市場の全てにおいてリアル店舗(百貨店など)の成長が衰退している
〈機会〉
・デジタル化による新たな顧客サービスの拡充
・世の中のサスティナブル思考に応じた新しい価値・製品の創出
企業研究をしっかり行っている学生でも、SWOT分析まできちんと行えている学生は多くいません。
そのため、上記の分析内容を自分なりに理解し、志望動機や面接での逆質問などで活用できると、他学生と差別化が出来る可能性があるでしょう。
参照: ・ワコール/中長期的な会社の経営戦略「グループとして世界のワコールを目指す」 ・ワコール/資本政策(FY2020-FY2022) ・ワコール/海外事業についてワコールの選考対策 ‐本選考‐
ここでは、ワコールの選考対策について紹介していきます。
ワコールが求める人物像
ワコールが掲げている目標は「世の女性に美しくなって 貰う事によって広く社会に寄与する事こそ わが社の理想であり目標であります」です。
さらに社是では「わが社は 相互信頼を基調とした 格調の高い社風を確立し 一丸となって 世界のワコールを目指し 不断の前進を続けよう」と掲げています。
22年卒を対象とした求める人物像では【挑戦を恐れない「自律革新型人材」】を提示していました。
これらを基に面接などでは、自ら主体的に動きチームで成果を出した経験や誰かの為に動いた出来事、困難なことでも最後まで諦めず前向きに取り組んだ経験などをアピールすると良いかもしれません。
ワコールの本選考対策
ワコールでは、過去の情報によると下記の選考フローが組まれています。ですが最新の情報では選考フローが変わる恐れもあるので、予めご了承ください。
「会社説明会→ES→適性検査→1次面接→最終面接→内々定」
以下でワコールの本選考対策について、ESと面接で問われた内容を紹介していきます。
■エントリーシート(ES)
ワコールのエントリーシートでは、志望動機や過去の経験、将来叶えたいことを問われることが多いようです。
以下で、2021年にワコールの選考を受けた人の志望動機を紹介します。質問例などを見ながら、自分であればどのような回答をするか考えてみましょう。
※就活サイト「unistyle」に記載されている原文を引用
→自身の経験を絡めて記載出来ているので、説得力のある文章になっています。しかし、経験と志望理由の親和性を高めることが出来るとより良い志望動機になるでしょう。
→【結論→課題→解決策→結果→学んだこと】の順番で記載出来ているため、わかりやすい文章となっています。
しかし「商品棚の貧相さがお客様の~」という課題の原因に対して、解決策の1つである「積極的な接客」はダイレクトな方法ではありません。行ったことが複数ある場合、全てを記載したくなることはありますが、関連のある内容に絞って記載しましょう。
→自身の経験とともにチャレンジしたいことが書かれているため、説得力が増しているでしょう。しかし「経営理念を踏まえて」と質問されているので、経営理念のどの点を踏まえたのかを明記出来るとよりわかりやすい文章となります。
また「〇〇の活動~」ではPRした情報をどのように聞き出し、どのように発信したことでどんな反応があったのかを具体的に書けると説得力が増します。文末の「今こそインナーケア~」では、前文にインナーケアに関することが明記されていないため、なぜそのメッセージを伝えたいのかを記載しましょう。
■面接
次に、ワコールの1次~最終面接において、どのような質問をされるのかを紹介します。人によっては、質問の内容が異なることもあるので、参考程度に見ておきましょう。
過去問
〈質問内容〉 〈雰囲気〉 〈ポイント〉
・オンライン
・基本的にはオーソドックスな質問
・淡々と面接が進む
・周りでは1次面接で落とされていた方が多かった
→しっかりと企業研究や自己分析を行うべきだと思う
〈質問内容〉 〈ポイント〉
・集団面接
・オンライン
・一次面接とは異なり、ワコールに対する志望度合いに対する質問
・プレゼン課題が与えられ、それに対する意見を発表
・プレゼン課題時は発表と質問が来たときに対する自分なりの意見をしっかり伝えることが重要
年次によって質問内容が異なってくる場合もあるので、選考前には最新の情報を各サイトで確認し情報収集を行ってください。
ワコールの財務状況
ここでは、ワコールの財務状況を「会社の安定性を図る指標」「会社の成長性を図る指標」の2つの観点から説明していきます。
”安定性”を図る指標
まずは、会社の安定性を図る指標である「流動比率」について紹介します。
■ワコールの流動比率
「流動比率」とは会社の安全性を測る代表的な指標です。自己資本比率とは異なり、短期的観点から企業の安定性を判断でき、以下の公式により流動比率を算出することができます。
「流動比率=流動資産÷流動負債×100」
ここではワコールの2020年の流動比率を紹介します。
流動比率=134,122÷76,071×100%=176%
*ワコールの財務諸表(貸借対照表)の流動資産合計と流動負債合計より就職エージェントneoが独自に計算
流動資産は原則として1年以内に現金化できる資産を表し、流動負債は1年間以内に返済可能な金銭債権のことを表します。
この流動比率を計算することで、会社にすぐ現金化できる資産がどれぐらいあるかがわかるのです。また、流動比率が120%の会社であれば安全であると言われています。
ちなみに流動比率はあくまで簡易的に会社の安定性を判断する指標であるため、今後含め、流動比率が低いからといってワコールが破産することを示唆するものではありません。
”成長性”を図る指標
続いて、会社の成長性を図る指標である「売上高」「純利益」「純利益率」について紹介します。
上記の表は、ワコールの直近3年の売上高・純利益・純利益率を表したものです。
ちなみに純利益とは、法人税など企業が支払うべき費用を差し引き、最終的に会社に残ったお金のことを指します。
ワコールでは、売上高が年々下がってきておりますが、純利益は年々上がってきています。今後、新製品やデジタル化の強化によって、売上含め会社の成長を目指していくようです。
まとめ
本記事では、ワコールの企業研究に役立つ情報を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
企業研究は内定獲得をするための重要な要素の1つですが、ただ情報を見るだけでは内定を獲得することはできません。
ぜひ本記事を参考にして、企業研究の質を高めた上で、ワコールの内定を獲得できるよう自分が納得できる情報を収集してみてください。
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とはいえ、「就職エージェントってなんか不安だな」と思われるかもしれません。ですが、仮にキャリアセンターに相談をしても、紹介できる求人数に限りがある場合もあります。
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