「コーセーの強み・弱みは?」「事業展開や扱っている商品は?」などと考えていませんか?
本記事では事業展開や会社の強み・弱みなど、コーセーの企業研究に役立つ情報を紹介していきます。
他にも内定を獲得するために知っておくべき”選考情報”なども紹介していくので、企業研究に自信が持てない人や選考に不安を抱えている人は、確認してみてください。
化粧品(メーカー)業界のホットニュース
経済産業省によると、近年、アジアブランドの化粧品輸入が増加傾向にあります。日本の化粧品は輸出超過ではありますが、アジアの化粧品が世界的に人気になる場合、日本製品が海外で売れにくくなることが予想されるでしょう。
そこでコーセーは、グローバルブランド拡充と顧客接点の強化を行っています。例えば、強みの1つであるマーケティング戦略を活用し、海外に向けてオンラインとオフラインの両面でプロモーションを展開を行っています。
他にもコーセーならではのカウンセリング販売を通して、訪日客にブランド価値を体感してもらえるようなサービス展開や国ごとの嗜好に合わせた商品展開を行っています。
参照元:経済産業省/新型コロナ禍に影響された化粧品出荷、2021年の状況は?データで見るコーセーの企業研究
ここでは、企業研究で見るべき事業内容や業績について紹介します。さらにSWOT分析という企業研究を深堀りする際に役立つ分析方法についても紹介するので、見てみましょう。
コーセーの企業概要
まず、コーセーの企業概要について紹介するので以下を確認してみてください。
創業年 :1946年3月2日
資本金 :4,848百万円(2021年3月31日時点)
従業員数 :8,767人(連結)/775人(※提出会社)(2021年3月31日時点)
平均年齢 :41.7歳(2021年3月31日時点)(※提出会社)
平均勤続年数:16.8年(2021年3月31日時点)(※提出会社)
平均年間給与:約818万円(2021年3月31日時点)(※提出会社)
平均残業時間:月19.2時間(2019年度)
平均有給取得:年12.4日(2019年度)
福利厚生 :フレックス勤務、独身寮完備、財形貯蓄制度、ジョブリターン制度など
コーセーの事業内容
コーセーはグループ化をしており、親会社(コーセー)及び39社の子会社で構成されています。そしてグループ内で大きく3事業に分かれており、それぞれについて紹介するので、確認してみましょう。
※太字は子会社の社名です
〈主な企業と扱っている商品の一例〉 ・コーセーが製造し、コーセープロフェッショナルが販売 ・コーセーが製造し、コーセープロビジョンが販売
〈事業内容〉
化粧品の製造販売を中心に行っています。
・コーセーが製造し、コーセー化粧品販売が販売
→(商品)コーセー、雪肌精、エスプリーク、ルシェリ、ONE BY KOSE’、コスメデコルテなど
→(商品)クリエ
→(商品)米肌
〈主な企業と扱っている商品の一例〉 ・コーセーが製造し、コーセー化粧販売が販売 ・コーセーが製造し、コーセーコスメポートが販売
〈事業内容〉
シャンプーやコンディショナーなどのトイレタリー製品も含めて化粧品発想で開発するセルフブランド群のことを指します。量販店、ドラッグストア、コンビニエンスストアなどを通じ、優れた商品を手頃な価格で提供しています。
・コーセーが製造し、コーセーコスメニエンスを通じてコーセー化粧販売が販売
→(商品)メイクキープミスト、カールキープマジック、ネイルホリックなど
→(商品)ファシオ、ヴィゼ、スティーブンノルニューヨークなど
→(商品)ソフティモ、ジュレーム、サロンスタイル、クリアターンなど
〈主な企業と扱っている商品の一例〉 ・コーセーが不動産管理、賃貸を行っている
〈事業内容〉
国内外の空港等にある免税店や機内販売や不動産開発企画・販売及び賃貸管理業務などを行っています。
・コーセーが製造し、コーセートラベルリテールへ販売業務委託を行い販売
→アメニティ製品
→不動産賃貸
コーセーの業績
次に、過去3年間におけるコーセーの売上高・営業利益(本業で稼いだ利益)を紹介します。
コーセーの売上高及び営業利益
ここではコーセーの実績を基に、2019年〜2021年の売上高及び営業利益を作成しています。
*各年度の決算書より就職エージェントneoが独自に作成
グループ企業を含めた連結ベースの売上高は2020年に下がっている状態です。売上が減少傾向である背景には、インバウンド需要や店舗販売の機会がコロナの影響で減少していることが挙げられるようです。
売上向上に向けて、デジタル化などの強化や新商品の発売などに力を入れています。
参照元:コーセー/有 価 証 券 報 告 書 (2021年6月)コーセーのSWOT分析
以下にて、SWOT分析というフレームワークを活用して、コーセーの事業環境を分析していきましょう。
SWOT分析とは、競合や法律、市場トレンドといった自社を取り巻く外部環境と、自社の資産やブランド力、さらには価格や品質といった内部環境をプラス面、マイナス面にわけて分析する手法です。
この分析により、企業の置かれた状況を客観的に俯瞰して見ることができ、将来性のある企業かどうかを判断することが可能になります。
*就職エージェントneoが独自で作成したSWOT分析になります
・品質にこだわった数多くのロングセラー商品と歴史のあるブランド
・最先端科学を背景とした研究開発力による新商品の開発が可能
・独自のマーケティング戦略を確立
〈弱み〉
・ブランドのグローバル展開
・独自性のある商品の開発
〈脅威〉
・コロナによる財政状況への悪影響
・商品の中には自然から抽出した成分が多数配合されているため、地球環境や気候変動が商品に影響する
〈機会〉
・デジタル化に伴い、オンラインで体験が出来るサービスの拡充
・世の中のサスティナブル思考に応じた新しい価値・製品の創出
企業研究をしっかり行っている学生でも、SWOT分析まできちんと行えている学生は多くいません。
そのため、上記の分析内容を自分なりに理解し、志望動機や面接での逆質問などで活用できると、他学生と差別化が出来る可能性があるでしょう。
参照元:コーセー/中期経営計画2023コーセーが求める人物像
コーセーの存在理念では「英知と感性を融合し、独自の美しい価値と文化を想像する。」を提示しています。また、グローバル戦略の一環として、柔軟な発想で臆せず挑戦し、独自の個性を活かせる多様な個性を持った人材の獲得に注力しているとのことです。
これらを基に面接などでは、課題に対して柔軟に対応・対処した経験や臆せず多様なことに挑戦し続けた経験、海外を視野に入れた出来事などをアピールすると良いかもしれません。
コーセーの本選考対策
コーセーでは、過去の情報によると下記の選考フローが組まれています。最新の情報では選考フローが変わる恐れもあるので、予めご了承ください。
以下でコーセーの本選考対策として、実際にESと面接で問われた内容を紹介していきます。
エントリーシート(ES)
コーセーのエントリーシートでは、異文化に触れた経験や将来に関することを問われることが多いようです。
下記では、2021年にコーセーの選考を受けた人の志望動機を紹介します。質問例などを見ながら、自分であればどのような回答をするか考えてみましょう。
※就活サイト「unistyle」に記載されている原文を引用
→結論である経験した出来事を冒頭に記載すると良いです。また【コンプレックス】というワードがいきなり出てきたので【元々外見がコンプレックスだった】ことを記載した方が良いでしょう。
さらに、問題で【大切にしていることは何か】と問われているので【大切だと思った】ではなく【大切にしている】のように回答することを意識してみて下さい。
→【】を利用して、強調させる工夫が出来ているところが良いと思います。しかし、その理念に共感した理由や紐付けた経験内容がない文章になっています。
さらに【理念・自身の経験(考え)・英語力を活かしてグローバルな仕事がしたい・サスティナブル分野にも貢献したい】という4つのバラバラの観点が入っているため、内容に一貫性がないと言えるでしょう。
→【】を利用して、強調させる工夫が出来ているところが良いと思います。さらに、具体的に行ったことを記載しているため、内容がわかりやすいです。
しかし【多くのクレーム~多かった】では同じ意味の【多い】が書かれているため、どちらかを削除するようにしましょう。
面接
次に、コーセーの1次~最終面接において、どのような質問をされるのかを紹介します。人によっては、質問の内容が異なることもあるので、参考程度に見ておきましょう。
■過去問
〈面接の雰囲気など〉
・自己PRをお願いします。
・好きなもの・ことについて1分程度で説明してください。
・2030年以降の未来を生きていくうえで、ドラえもんの秘密道具の中で、あなたが必要であると思うものを一つ上げて、その理由を教えてください
・次世代のエンターテイメントを1つ考えて、それがどんなもので、何を楽しむのかを提案してください。
・転勤等について理解をしていますか?
・圧迫面接というわけではなかったが、志望度を確認する質問が多い印象だった
〈面接の雰囲気など〉
・現在化粧品業界は非常にピンチです。ピンチをチャンスに変える案を30秒以内で教えてください。
・あなたが入社してから取り組みたい内容を教えてください。
・平成で一番すごいと思う発明品
・大学時代の苦手な科目は何ですか
・穏やかな雰囲気だった
〈面接の雰囲気など〉
・コーセーの強みと弱みを教えて下さい。
・企業研究で行ったことを教えて下さい。
・入社後はどうやってコーセーに貢献できますか。
・普段使っているコスメの中でお気に入りを選び、2分以内でプレゼンして下さい。
・他社の選考状況を教えてください。
・弊社は第一志望ですか。
・コーセーが今のリソースを使い新しい事業に挑戦するとしたら、どのような分野が良いと思うか
・コーセーの弱みはどのようなところだと思いますか。
・終始穏やかな雰囲気だったが、面接時間が少ない印象だった。
・人によっては、ひねった質問が多く、圧迫だと感じる人もいる。
年次によって質問内容が異なってくる場合もあるので、選考前には最新の情報を各サイトから確認して情報収集しておいてください。
コーセーの財務状況
ここでは、コーセーの財務状況を「会社の安定性を図る指標」「会社の成長性を図る指標」の2つの観点から説明していきます。
”安定性”を図る指標
まずは、会社の安定性を図る指標である「流動比率」について紹介します。
■コーセーの流動比率
「流動比率」とは会社の安全性を測る代表的な指標です。自己資本比率とは異なり、短期的観点から企業の安定性を判断でき、以下の公式により流動比率を算出することができます。
「流動比率=流動資産÷流動負債×100」
ここではコーセーの2020年の流動比率を紹介します。
流動比率=205,031÷61,608×100%=332%
*コーセーの財務諸表(貸借対照表)の流動資産合計と流動負債合計より就職エージェントneoが独自に計算
流動資産は原則として1年以内に現金化できる資産を表し、流動負債は1年間以内に返済可能な金銭債権のことを表します。
この流動比率を計算することで、会社にすぐ現金化できる資産がどれ程度あるかがわかるのです。また、流動比率が120%の会社であれば安全であると言われています。
つまり、上記の数字を見るとコーセーは現段階では安全と言えるでしょう。
ちなみに流動比率はあくまで簡易的に会社の安定性を判断する指標であるため、今後含め、流動比率が低いからといってコーセーが破産することを示唆するものではありません。
”成長性”を図る指標
続いて、会社の成長性を図る指標である「売上高」「純利益」「純利益率」について紹介します。
上記の表は、コーセーの直近3年の売上高・純利益・純利益率を表したものです。
ちなみに純利益とは、法人税など企業が支払うべき費用を差し引き、最終的に会社に残ったお金のことを指します。
コーセーでは、売上高も純利益も2020年に一度下がりましたが、2021年には回復を見せています。今後、世の中の変化に合わせた商品開発などで、売上含め会社の成長を目指していくようです。
まとめ
本記事では、コーセーの企業研究に役立つ情報を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
企業研究は内定獲得をするための重要な要素の1つですが、ただ情報を見るだけでは内定を獲得することはできません。
ぜひ本記事を参考にして、コーセーへの理解を深め、内定までの一歩を踏み出して下さい。
就職エージェントneoでは、専属のキャリアアドバイザーがあなたの悩みに応じたアドバイスを行っています。
もし「うまく情報収集できない!」「まとめられない!」などの不安を抱えている人は、1人で悩まず就活のプロである就職エージェントneoにご相談ください。
就職エージェントneoの紹介
就職エージェントneoでは、専任のアドバイザーが個別面談を実施し、各人の就活状況や人柄を把握した上で、希望や適正に合致した企業の求人情報を紹介してくれるサービスを提供しております。
何千人もの就活生を見てきた就活のプロがあなたに合ったアドバイスをしてくれるのが特徴と言えます。
(1)個別面談(就活相談)
各人の抱える就活の悩みを相談することができます。
(2)企業紹介
面談をした上、あなたの希望や適正にマッチした企業を紹介してくれます。
(3)履歴書・ESアドバイス
専任のアドバイザーが企業から評価されるESの書き方の助言をしてくれます。
(4)面接アドバイス
面談を通して、自分という商材のアピール方法をアドバイスしてくれます。
- サポートはすべて無料で受けることができる
- 模擬面接の予約が取りやすい
- 面接練習だけではなく本番の面接のセッティングもしてくれる
- 相性のいいコンサルタントに当たるとは限らない
- 志望度が高くない企業を紹介される可能性がある
就職エージェントneoの専属アドバイザーは、あなたが内定を獲得する最後まで伴走してくれます。
また、サイト登録をすることであなたに適した未公開求人も紹介してくれるためさらに内定の確率がアップします。
とはいえ、「就職エージェントってなんか不安だな」と思われるかもしれません。ですが、仮にキャリアセンターに相談をしても、紹介できる求人数に限りがある場合もあります。
求人数が少ないと、あなたの本来の目的である「内定の獲得」を果たすことは難しい可能性が高いです。
一方で、就職エージェントneoならば多数の求人の紹介・就活の相談を同時に受けることが可能です。このサービスに登録することで、ご自身の人生を変えるキッカケを得ることができるのです。
このまま何も行動を起こさなければ、ご自身の納得のいく企業に内定をもらうことができないかもれません。たった1分の行動が「納得内定」へのキッカケになるでしょう。
本記事を読んで「就活エージェントに相談したい」「効率的な就活がしたい」という方は、ぜひ就職エージェントneoをご利用ください。