●ニトリの強みは「製造物流IT小売業という唯一無二のビジネスモデル」「シリーズ家具によるコーディネート提案力」等が挙げられる。
●ニトリの求める人物像は「常により良いものを求め続ける」「向上心がある」「どんなことにも前向き」「コミュニケーション能力がある」を満たす人。
「ニトリの強み・弱みは?」「どのような選考対策をすればいいの?」「会社の安定性や成長性はどうなの?」などと考えていませんか?
本記事ではニトリの事業や会社の強み・弱みなど、企業研究に役立つ情報を紹介していきます。
他にも内定を獲得するために知っておくべき”過去の選考情報”なども紹介していくので、企業研究に自信が持てない人や選考に不安を抱えている人は、確認してみてください。
インテリア業界のホットニュース
現在どの業界でもIT化が進んでおり、インテリア業界も例外ではありません。
比較的大きい商品が多いインテリア業界は、購入後の自宅までの持ち運び等を考え、デジタル化を進めている企業が増えてきています。
経済産業省が2021年7月に発表した令和2年度(2020年度)の電子商取引実態調査の報告書によると、生活雑貨・家具・インテリア販売市場のEC化率は26.32%・物販市場全体のEC化率が8.08%という結果からもIT技術を積極的に取り入れている市場であることが分かります。
他にも実店舗で家具のデザイン等を確認した上で、ECサイトで購入させる仕組みを取っている企業もあるようです。
上記のような通販需要の増大に伴い、ニトリでも全国に店舗・物流網を有するという強みを活かし、様々なサービスを実現しています。
ニトリのホットニュース
近年、通販需要が日々増大し、さらにはお客様のオフライン(実店舗)とオンライン(通販サイトやアプリ)における消費行動のシームレス化が進んでいます。
そのような中、全国に店舗・物流網を有するニトリは、強みを最大限に活かし、商品のご注文から受取りに至るまでさまざまなサービスを提供しています。
具体的には以下のようなサービスを実現しています。
●カメラdeサーチ
ニトリアプリ内のサービスのひとつ。気になるアイテムを撮影すると、データベースから類似商品をレコメンドします。テキスト検索からでは、イメージ通りの商品を探すことは難しいですが、画像検索なら簡単に見つけることができます。
●アプリ店内モード
商品の売場・在庫状況・納期などの情報を、店員に確認せずともアプリで簡単に確認できる機能です。商品バーコードをスキャンして、商品を持ち歩かずに注文手続きをすることも可能です。
●バーチャルショールーム
リアル店舗のコーディネートルームを3D撮影することで、360度見渡しながら、まるで店舗にいるかのようなお買い物体験をネット上で気軽に楽しむことができます。また、気になった商品はそのままニトリネットから購入できます。
参照元:ニトリ新卒採用サイト|DX
ニトリの企業概要
まず、ニトリの企業概要について紹介するので、以下の情報を参考に企業選択をする手段の1つとしてご利用ください。
設立年月 :1972年3月
資本金 :133億70百万円 ※2021年2月期[連結]
従業員数 :18,909人※2023年3月期(連結)
▼2020年度の人事データ
平均年齢 :40.2歳(2023年3月31日時点)
平均年間給与:約787万円(2023年3月31日時点)
平均勤続勤務年数:12.0年(2023年3月31日時点)
参照元:株式会社ニトリ 新卒採用サイト
ニトリの事業内容
ニトリは「住まいの豊かさを世界の人々に提供する。」というロマン(企業理念)実現に向けて、商品がお客さまの手に届くまでのすべての工程に理想を求めています。
その結果、商品の企画(メーカー機能)、原材料の調達、輸入業務(商社機能)、広告宣伝、システム開発・運営(IT)、品質の改善など広い範囲で多角的に事業を展開しています。
以下にて、各グループの概要を簡単に紹介します。
ホームファニシング事業
ソファ、ダイニングテーブル、食器棚やベッドなどの大型家具から、カーテン、カーペット、寝装品や食器・家庭用品などの暮らしを彩るインテリア用品まで、お求めやすい価格で、より楽しく快適な住まいを実現していく多彩な商品を販売しています。
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デコホーム事業
「デコホーム」は、ニトリでのお買物をより身近に、気軽に楽しんでいただくために誕生したホームファッション店で、首都圏を中心に展開しています。
お店のコンセプトは、「毎日でも立ち寄れる店」です。生活必需品を中心に、ニトリのホームファッション商品の中でも人気の高いベーシックアイテムを数多く取り揃えているほか、小型店舗ならではの機動力を活かして新商品のテスト販売や新たな店舗デザインへの挑戦など、様々な変化を通しお客様に新しい暮らしの豊かさを提案しています。
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ショッピングモール事業
ニトリモールの基本コンセプトは「豊富な品揃えとお求めやすい価格」です。
このコンセプトを実感していただくために、ニトリモールでは、全国のお客様から大きな支持を集めているファッションや生活用品、飲食やサービスなど、各カテゴリーの“代表的なチェーンストア”を中心に構成しています。
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リフォーム事業
ニトリは、住まいのあらゆる場所を、お好みのスタイルやカラーでコーディネートしながらリフォームする「トータルリフォームサービス」を提供しています。
システムキッチン、バスルーム、洗面化粧台、トイレなどの水廻りはもちろん、壁紙、床の張り替え、家具や小物のコーディネートまで、専門スタッフがお客様のご要望に合った商品を提案するほか、施工管理、アフターサービスまでのすべての工程を責任をもって請け負っています。
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法人向け事業
ニトリは、オフィスのレイアウトやデザイン提案のほか、商業施設や医療・福祉施設、宿泊施設などさまざまな法人のお客様に「お、ねだん以上。」の価値ある空間を提供しています。
東京、大阪、札幌の主要ショールームなど全国7事業所では、オリジナル家具から造作家具までの幅広い商品を展示しています。また、お客様のご要望に応じて、オリジナル商品の開発なども行っています。
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通販事業
ニトリの商品は、ネットショップ「ニトリネット」や「楽天市場」で24時間×365日、いつでも購入することができます。
「ニトリネット」では、新製品などお得な情報をお届けするメールマガジンの配信や、店舗検索もできるスマートフォンや携帯向けのモバイル専用サイトも用意しています。
また、季節のおすすめ商品や、各種デジタルカタログ、おすすめコーディネート例など、さまざまな情報を公開しています。
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ニトリの業績
次に、過去3年間におけるニトリの売上高・営業利益(本業で稼いだ利益)を紹介します。
売上高及び営業利益
ニトリホールディングスとして決算報告書を出しているため、ここでは株式会社ニトリではなく、ニトリホールディングスの実績を基に2021年度~2023年度の売上高と営業利益について作成しています。
売上高とは、営業活動として商品やサービスを提供した際に、対価として受け取った販売額のことを指し、営業利益とは、販売した商品の「売上高」から「売上にかかったコスト」を差し引いた残りのもののことを指します。
一般的に営業利益が大きいほど優良企業だとされています。
*ニトリホールディングスの有価証券報告書より就職エージェントneoが独自に作成
参照元:ニトリ|有価証券報告書
ニトリの財務状況
ここでは、ニトリの財務状況を「会社の安定性を図る指標」「会社の成長性を図る指標」の2つの観点から説明していきます。
安定性指標・成長性指標となる安全性分析・成長性分析を行うことで、会社の財務・経営状況を数値化して分かりやすく知ることができます。
黒字で売上が伸びている会社であっても財務経営状態が良好とは限りません。
就業条件やネームバリューだけでなく、企業の支払い能力、将来性をもとに企業選びを進めることも大切です。
”安定性”を図る指標
まずは、会社の安定性を図る指標である「流動比率」について紹介します。
「流動比率」とは会社の安全性を測る代表的な指標です。自己資本比率とは異なり、短期的観点から企業の安定性を判断でき、以下の公式により流動比率を算出することができます。
「流動比率=流動資産÷流動負債×100」
ニトリの流動比率は以下のようになりました。
流動比率=330,353÷221,769×100=148%
*ニトリの2023年度有価証券報告書の流動資産合計と流動負債合計より就職エージェントneoが独自に計算
流動資産は原則として1年以内に現金化できる資産を表し、流動負債は1年間以内に返済可能な金銭債権のことを表します。
この流動比率を計算することで会社にどれだけすぐに現金化できる資産があるかがわかり、流動比率が120%の会社であれば安全であると言われています。
ちなみに流動比率はあくまで簡易的に会社の安定性を判断する指標であるため、流動比率が低いからといってニトリが破産することを示唆するものではありません。
”成長性”を図る指標
続いて、会社の成長性を図る指標である「売上高」「純利益」「純利益率」について紹介します。
参照元:ニトリ|有価証券報告書
上記の表はニトリの直近3年の売上高・純利益・純利益率を表したものです。
ちなみに純利益とは、法人税など企業が支払うべき費用を差し引き、最終的に会社に残ったお金のことを指します。
上記からもわかるようにニトリホールディングスの売上高は年々増加しています。売上高増加の要因の一つとして、国内通販事業が好調に推移していることが挙げられます。
ニトリのSWOT分析
以下にて、SWOT分析というフレームワークを活用して、ニトリの事業環境を分析していきましょう。
SWOT分析とは、競合や法律、市場トレンドといった自社を取り巻く外部環境と、自社の資産やブランド力、さらには価格や品質といった内部環境をプラス面、マイナス面にわけて分析する手法です。
この分析により、企業の置かれた状況を客観的に俯瞰して見ることができ、将来性のある企業かどうかを判断することが可能になります。
・製造物流IT小売業という唯一無二のビジネスモデルの構築
・アパレル業や飲食業などの新たな事業領域の拡大
・シリーズ家具によるコーディネート提案力
〈弱み〉
・住宅業界の動向に影響を受けやすい
・競合と比べて海外の店舗数が少ない
〈脅威〉
・円安による生産コスト増加
・海外の政治経済の情勢変化や災害による影響
〈機会〉
・不況による消費者の低価格商品志向
・家具のサブスクリプションビジネスの誕生
*就職エージェントneoが独自で作成したSWOT分析になります
ニトリが求める人物像
ニトリは「住まいの豊かさを世界の人々に提供する。」というロマン(企業理念)を社員一人ひとりが企業行動の原点として共有しています。
そして、社員の力を結集して「2022年までに1,000店舗、2032年までに3,000店舗」という長期ビジョン(目標)の実現に全力を尽くすことを企業活動の指針と位置づけています。
そんなニトリが求める人物像は、新卒採用サイトにて「私たちは、高い志を持ち、日々挑戦し続ける人と一緒に働きたい。」と記載されています。
具体的な人物像としては以下の『4C主義』を掲げており、プロフィールのなかに4Cの要素があるかを確認しているそうです。
Challange(挑戦)常に自分を成長させることを考えている人。
Competition (競争)どんなことも前向きに考え、前人未到なことに挑戦していく人。
Communication(対話)お客様、従業員同士の対話を大切にできる人。
参照元:株式会社ニトリ|企業理念
参照元:株式会社ニトリ|新卒採用サイト
ニトリの選考対策
ここでは、ニトリの選考対策について紹介していきます。
ニトリのインターンES対策
ニトリのインターン参加にむけたエントリーシートでは「人生で一番挑戦したエピソードを教えてください」という質問を問われることが多いそうです。以下にて、ES通過者のESの内容を紹介します。
ニトリの本選考対策
過去の情報によるとニトリでは、下記の選考フローが組まれています。最新の情報では選考フローが変更されている恐れもありますので、予めご了承ください。
→一次面接(当日結果連絡)
→二次面接(翌日結果連絡)
→最終面接(当日結果連絡)
以下で実際にニトリの面接で問われた内容を紹介していきます。本選考対策として、ぜひご活用ください。
面接
下記にて、ニトリの各面接においてどのような質問があるのかについて紹介します。人によっては、質問の内容が異なることもあるので、参考程度に見つつ自分であればどのような回答をするか考えてみましょう。
●東京の場合
●大阪の場合
上述でもお伝えしましたが、年次によって質問・選考内容が異なってくる場合もあるので、選考前は最新の情報を各サイトから確認して情報収集しておいてください。
まとめ
本記事では、ニトリの企業研究に役立つ情報を紹介してきましたが、いかがでしょうか。
企業研究は内定獲得をするための重要な要素の1つですが、ただ情報を見るだけでは内定を獲得することはできません。
ぜひ本記事を参考にし、ニトリへの理解を深め、内定までの一歩を踏み出してください。
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