不動産 志望動機の書き方・例文

不動産業界の志望動機の書き方と例文~選考通過ESを公開~

不動産業界は給料が高いというイメージがあるため、就活生から根強い人気があります。ライバルが多いからこそ、志望動機の質を上げなければ面接に進むことはできません。業界の特徴や業務内容を把握した上で、志望動機の例文を参考に書き方のコツを掴みましょう。

不動産業界の特徴

この章では不動産業界の動向や業種、職種についてわかりやすく解説していきます。

不動産業界の動向

不動産業界はリーマンショック後の景気回復によって、業界規模を拡大させてきました。さらに、オリンピック開催決定後の建築ラッシュに伴い、都心部のマンションを中心に相場が上がっています。

このように、景気や時代の変化に大きく影響されることが業界の特徴です。今後は、少子高齢化や空き家増加などの社会問題、暮らしの多様化が進む中、事業方針の変化が起こる可能性があることも念頭に入れておきましょう。

■数字で見る不動産業界の現状

参照元:業界動向サーチ/全136業界の業界ごとの合計、または平均を項目ごとにランキング。不動産業界137社が対象(2018-19年)

不動産業界の業種

様々な業種の中でどの業種を選ぶべきか、特徴と差別化ポイントを勉強しておきましょう。

住宅設備

住宅設備会社は住宅を構成するためのあらゆる設備を取り扱っています。例えば、厨房機器・浴室機器・内装建材・外装建材などの商材です。

住宅設備会社は住宅メーカーやマンションディベロッパーを中心に商材を卸していますが、新築住宅の高騰により中古住宅の需要が高まっていることから、最近では中古住宅を購入してリノベーションするケースが増え、個人からの発注も増えています。

マンション

分譲マンションや投資用のマンションの販売や、マンションの賃貸仲介を行います。

しかし最近は、人が集まっている駅前や都心部では土地価額の上昇が著しく”富”動産になる一方で、郊外の物件では借りてがつかず、空き家になってしまう”負”動産が増えており、首都圏の中でも二極化が進んでいると言われています。

住宅

注文住宅の場合、暮らしのスタイルやライフプランのヒアリングを行います。そこから見えてきた顧客のニーズや人気住宅の傾向などを捉え、住宅の設計を行い、実際に設計した図面をもとに現場での施工を行います。

最近の傾向としては、住宅購入層である30代の世帯数の減少や未婚率の増加によって、独身向けなどの住宅開発の検討を進めています。

不動産業界の職種

営業

営業は不動産業界の中で最も人数が多い職種で、一般的には分譲マンションや一戸建てなどを販売する販売営業とオフィスや倉庫、施設などの物件を販売する法人営業があります。多くの不動産会社では新人は営業を任されることが多いようです。

また、宅地建物取引主任者を持っていると資格手当がつくなどの優遇もあります。

仲介

仲介には売買仲介と賃貸仲介があります。売買仲介では主に中古の一戸建てやマンション、土地などを扱っており、引き渡しまでの一連の業務を担当します。賃貸仲介ではアパートやマンション、貸家、駐車場、オフィスなどの賃貸物件を紹介します。

基本的な業務内容は店舗への来訪者へのカウンターセールスや物件案内となります。仲介時には宅地建物取引主任者の資格は必ず必要となります。

企画・開発(仕入れ、企画、開発)

企画・開発ではマンションやオフィスビル、分譲住宅、商業施設のプランニングや周辺エリア一帯の街づくりなどを行います。それだけでなく、土地の仕入れから企画の推進、建物の竣工、引き渡しまでの一連の業務を担当し、外部への発注作業なども行っているのが企画・開発の仕事です。

具体的には、土地の周辺環境や立地条件などを考慮し、ターゲット層を選定し、その土地にあった商品開発を行います。

志望動機の作り方のポイント

不動産業界はライバルが多いため採用担当者に強い印象を与えなければ書類選考を通過できません。なぜ志望するのか、なぜ自分なのかをシンプルかつロジカルに書きましょう。

不動産業界の志望動機に必要な3つの要素

なぜ不動産業界か、なぜその業種か、なぜその企業か。この3点の深堀りが必要不可欠です。

まず、業界について。建物だけでなく人々の暮らしに関わる仕事であるため、建物や土地を通じて豊かな暮らしを提供したいなどといった不動産業界ならではの理由を入れましょう。

次に業種について。例えば住宅であれば、住宅の購入は人生で1番大きな買い物と言われているためミスは絶対に許されません。そのため設計の前段階で顧客のニーズをしっかりと汲み取る必要があります。人の人生を預かる仕事でもあると言えるため、業種ごとの社会的価値を必ず把握しましょう。

最後に企業について。企業によって営業する物件が全く異なる場合があるため、その企業は何に強みを持っているのかなど、企業の特徴を調べ上げましょう。それが終わったら競合と比較してください。そうすれば自ずと各社ごとの特徴が明確になります。

不動産業界で求められる人材像

不動産業界は顧客だけでなく、建物のオーナーや管理会社など、常に誰かと関わりながら仕事を行います。個人に対して仲介を行ったり、法人や団体に交渉したりするなど、関わる相手も様々となっているため、コミュニケーション能力が必要となります。

また、職種にもよりますが、顧客からの質問にしっかり対応できるような情報収集スキルや、相手の都合に合わせて臨機応変に対応するフットワークの軽さなども求められる素養であると言えます。

志望動機の書き方

情報収集や自己分析を基に、伝えることが決まれば、あとは書くだけです。必ずしもオリジナルの構成にする必要はありません。シンプルでわかりやすい文章構成が、相手を意識した書き方であり、読んでもらうコツです。

文章力に課題がある人は第三者にチェックしてもらうことで、「て・に・お・は」、接続語、「です・ます」調など細部まで整えましょう。

■志望動機の構成例

(1)志望動機をひと言で

(2)具体的に言うと

(3)理由(過去の経験と業界・その会社の関連性)

(4)入社後にどうなりたいか

志望動機の例文

実際に選考を通過したESの志望動機の例文から、クオリティと書き方を学び、自身の書類に活かしてください。

住宅設備の志望動機の例文

当社を志望した理由を記載してください。(200文字以内)
世界中の人が暮らしやすい社会を作りたいからです。インドを訪れた際、用を足した後バケツの水で流す必要のあるトイレを利用した経験からこのような想いを持ちました。その中で貴社は、1、住宅分野における幅広く豊富な製品を持っているからこそ、多様なお客様のニーズに応えることができると考えました。2、積極的にグローバル展開しており、自分の携わった製品が世界中に届く点に魅力を感じ志望します。

→住宅設備会社をしている理由を自分の経験をもとに述べられていて、さらに業種の中でも個社を志望している理由がしっかりと述べられています。

マンション業界の志望動機の例文

あなたが当社を志望する理由についてお書きください。(300字以内)
私の夢は「自身の行動・アイデアで、後世まで残るビジネスを創りだすこと」です。デベロッパーは自らの強みを活かすことができ、多くの関係者と協力して街を創り、人々の生活を多面的に支えることができると感じたため、私の夢を実現できる最適な環境だと考えます。その中でも、貴社は様々な種類の物件について高い実績を誇り、あらゆる形で人々の生活を快適で豊かなものにしていると考えます。また、日本橋エリアの開発や●●に代表されるように時代の趨勢・ニーズを取り入れながら街づくりに取り組んでいる点に大変魅力を感じました。貴社で、多くの関係者を巻き込みながら主体的に行動し、豊かな街づくりに貢献したいです。

→マンション業界である理由、個社を志望している理由が明確に書かれています。自らの体験がその理由とマッチしているように書くと説得力が増します。

住宅メーカーの志望動機の例文

志望理由(400文字以内)
家づくりを通してお客様の幸せづくりに貢献したいと思ったからです。この思いはボランティアを通して人がわくわくすることへのお手伝いをする楽しさや感動を経験したことに由来します。キャンプ場のボランティアではキャンパーの方の期待に応えられるよう、一緒にキャンプを考え実現してきました。その先にはいつもキャンパーの方の笑顔があり、今後も人の期待に応えられる仕事をしたいと思いました。住宅業界では、お客様と深く関わり信頼関係を築くうえで、家づくりを通してお客様の期待に応えられ、形にみえて実現できると思いました。また貴社のCSV戦略におけるZEH推進や5本の樹計画は特に価値創造において重要だと考えており、自然が好きな私と深く共感する部分がありました。これらの活動はお客様からの信頼や理解が必要になると思うので、人との関わりを深く持ち信頼していただくことでお客様の幸せづくりと地域の環境に貢献したいです。

→自らが体験してきた自然愛と企業が取り組んでいる自然を活かした取り組みがうまくリンクしています。その後にその業種である理由、個社である理由を述べられていることで、具体的にイメージしやすい内容となっています。

まとめ

不動産業界は人気が高いため志望動機のレベルも高いです。志望理由をなぜなぜと掘り下げて具体的でロジカルな構成で制作しましょう。