● 専門商社は[会社設立の経緯]や[資本関係]によって、大きく①独立系・②メーカー系・③総合商社系の3つの種類に分けることができる。
●専門商社の平均年収トップ5社のうち4社が[鉄鋼系]であることから、鉄鋼系の専門商社は平均年収が高い傾向にあることが読み取れる。
●専門商社の売上高トップ5社のうち、3社が[鉄鋼系]、2社が[医薬品・医療機器等卸売]を扱う企業であることから、インフラや生活を支える企業は安定していることがわかる。
専門商社とは?ビジネスモデルと総合商社との違い

学生
[商社]の仕事に興味があって色々調べる中で、その中に[専門商社]と[総合商社]があると知りました。それぞれ何が違うのでしょうか?

アドバイザー
たしかに商社というと[総合商社]のイメージが強いかもしれませんね。しかし、専門商社にも優良企業がたくさんあります。
ここでは、[専門商社のビジネスモデル]と[総合商社との違い]を紹介します。商社の中でも、自分の理想に近いのはどちらなのかを自分の言葉で説明できるようになるためにも、このあたりはしっかり理解を深めておきましょう!
専門商社とは、特定の分野や商品に特化して取引をおこなう企業のことです。例えば、食品や鉄鋼、化学製品や機械部品など、特定のカテゴリーに集中したビジネスを展開します。
しかし、専門商社だからといって扱う商品が必ずしも1種類というわけではありません。企業によっては、複数の商品を扱っていることもあるため、メイン商材以外についても把握しておくことが大切です。
以下では[専門商社のビジネスモデル]と[専門商社と総合商社の違い]、[専門商社の種類]を解説します。
「専門商社のビジネスモデル」を理解しよう!
専門商社は[特定の分野に特化したスペシャリスト]として、世界規模で製品やサービスを売買し、収益を上げています。単に物を流通させるだけでなく、高度な専門性と付加価値の高いサービスを提供することで、その対価を得るビジネスモデルです。
主な収益源は以下の3点です。
🔶トレーディング
トレーディングは、専門商社の基本的な稼ぎ方の1つです。
専門商社は、メーカーから製品や原料を安く仕入れ、それを必要としている顧客企業に少し高い値段で販売することで利益を得ています。この仕入れ値と販売価格の差額が、専門商社の収益となります。
個々の企業が直接取引するよりも、専門商社が大量にまとめて仕入れることで、仕入れ価格を抑えることが可能です。また、世界中の売り手と買い手を見つけ出し、最適なマッチングを実現する役割も担っています。
🔶ソリューション提供
専門商社は、単に商品を仲介するだけでなく、専門知識やネットワーク、サービスを[価値]として提供することで収益を上げています。
例えば、「この素材はどこで作られているのか」「この部品の最新トレンドは何か」「この技術をもっと活用するにはどうすればいいか」といった顧客の疑問や課題に対し、専門知識に基づいた情報を提供します。このような情報やコンサルティングサービス自体が顧客にとって価値となり、その対価として手数料を得たり、より高単価での取引に繋げたりします。
その他にも、「この素材を海外からどのように輸送すれば良いのか」「支払いはいつになるのか」といった複雑な物流や貿易手続き、為替変動のリスクなどを専門商社が引き受けることもあります。
このように、顧客企業の手間やリスクを肩代わりすることで、専門商社はそのサービスに対して対価を得ています。
🔶事業創造・育成機能
近年、多くの専門商社が力を入れているのが、この[事業投資]です。
具体的には、専門分野における市場動向を熟知している強みを活かし、成長が見込まれる新しい技術を持つベンチャー企業や、特定の製品を製造する企業などに出資をします。また、顧客やメーカーと協力して、新しい工場を建てたり、新たなサービスを共同で開発したりすることもあります。
このような投資を通じて、投資先の企業価値が向上したり、その事業から収益が生まれたりすることで、専門商社は大きな利益を得ています。
専門商社と総合商社の「違い」とは?
専門商社と総合商社の主な違いは、[扱うモノの範囲]と[ビジネスの深さ・広さ]にあります。以下のグラフにて、それぞれの違いを確認していきましょう。
専門商社 | 総合商社 | |
---|---|---|
扱う商品 | 特定の分野に特化 (鉄鋼・化学品・食品など) |
多岐にわたる (エネルギー、金属、化学品、食料、生活産業、情報など) |
ビジネスの広さ | 特定分野における取引・投資が中心 | 国家レベルの大規模プロジェクトや新たな産業創出に関わるケースも多い |
ビジネスの深さ | 特定分野における深い専門知識とネットワークを持つ。その分野の課題解決に特化 | 幅広い分野でビジネスを展開し、事業の多角化を進める |
強み | 特定分野のプロフェッショナルとしての知見、特定の顧客との強固な信頼関係 | 膨大な情報量、グローバルネットワーク、資金力、異なる分野を掛け合わせたビジネス創造 |
関連記事:【業界研究】2025年最新!商社業界の動向4選|ビジネスモデルや仕事内容も紹介

アドバイザー
上述のような[専門商社のビジネスモデル]や[総合商社との違い]を理解することが、企業選びの重要なポイントになります。興味のある分野や自分の強みを活かせる企業を見つけるために、まずは情報収集をしっかりとおこないましょう。
専門商社は[3つの分類]に分けることができる!
専門商社は、[会社設立の経緯]や[資本関係]によって、以下の3つに分類されることが多いです。以下のグラフにて、それぞれの違いを確認してきましょう。
独立系専門商社 | メーカー系専門商社 | 総合商社系専門商社 | |
---|---|---|---|
①特徴 | 特定のメーカーや巨大な総合商社グループに属しておらず、資本や経営において完全に独立している | 特定の大手メーカーのグループ企業として設立されたり、そのメーカーが主要な株主となっている (親会社が製造した製品の販売や原料調達が主な役割) |
伊藤忠商事や三菱商事、三井物産などの大手総合商事グループの子会社として、特定の分野の専門商社機能を持つ |
②強み | ・親会社の制約がないため、自由にビジネス展開が可能 ・社員1人ひとりの裁量権が大きい傾向にある |
・親会社の製品を扱うため、事業基盤が非常に安定している ・親会社の事業分野に関する非常に深い専門知識やノウハウが蓄積されている ・親会社の技術力やブランド力があるため、顧客からの信頼を得やすい |
・総合商社が持つグローバルなネットワークと情報力と資金力 ・親会社の信用力や巨大な取引規模の恩恵を受けやすい ・親会社の貿易や投資に関するノウハウが蓄積されている |
③企業例 | 阪和興業・山善・ドウシシャ など | 日鉄物産・伊藤忠丸紅鉄鋼・日立ハイテク など | メタルワン・JFE商事 など |
【業種別】専門商社の平均年収ランキング
繰り返しになりますが、専門商社は特定の分野や商品に特化して取引をおこなっているため、一口に専門商社といっても、その事業内容は多岐にわたります。
就職エージェントneoでは、『就職四季報2024年版』の[会社比較]で紹介されている商社・卸売業42社の平均年収を参考に、専門商社の主要な業種ごとの平均年収ランキングを作成しました。
以下のグラフを見ると、特に[鉄鋼系]の専門商社の平均年収が高いことがわかります。

なお、厚生労働省が発表した[令和4年賃金構造基本統計調査]における日本の正社員の平均年収は496万円です。国の平均と比べると、専門商社の年収がいかに高い水準にあるかがわかります。
【平均年収】専門商社ランキングTOP5

学生
専門商社の中でいうと、どういう企業の年収が高いのでしょうか?

アドバイザー
ここでは、就職四季報2024年版に掲載されている情報を参考に、専門商社の中で平均年収が高い企業5社を紹介します。どのようなビジネス展開をしている企業の年収が高いのかを確認しつつ、各社の採用実績もあわせて確認してみてください!
1位:JFE商事(1,368万円)

鉄鋼商社として国内外で事業を展開するJFE商事は、平均年収1,368万円と専門商社の中でトップクラスの水準です。母体はJFEスチールで、安定した基盤を持っています。
平均年収 | 1,368万円 |
---|---|
初任給 | 大卒:240,000円 |
賞与 | 年2回(6月・12月) |
採用実績 | 89人 |
平均継続年数 | 14.1年 |
平均残業時間 | 32.8時間 |
従業員の男女比 | ー |
新卒3年後の定着率 | 84.4% |
有給取得状況 | 12.1日 |
求める人材 | 正々堂々ひたむきに、いかなる時も前を向くことができる人 |
JFE商事は、国内最大級の鉄鋼メーカーであるJFEスチールの商社部門として設立されたメーカー系専門商社です。鉄鋼や建材といったインフラに不可欠な製品を欠かせない製品を国内外で販売・加工しており、安定した事業基盤を築いています。
特にアジア・アメリカ・ヨーロッパなどにおいて、現地法人と連携したグローバル展開を進めており、大規模なスケールの大きなビジネスを展開しています。
また、単なる[売買]だけではなく、加工・物流・リサイクルなどの機能を持ち合わせている点が特徴で、業界内での信頼も厚いです。給与面では、グローバル案件や専門性の高い取引を多く担当するため担うことが多いため、高年収が維持されていると考えられます。
2位:長瀬産業(1,234万円)

化学品の専門商社としてグローバルに事業を展開している長瀬産業は、独自の高付加価値ビジネスモデルと安定した利益体質により、商社業界でも高い年収水準を誇っています。
平均年収 | 1,234万円 |
---|---|
初任給 | 修士:290,000円 大卒:250,000円 |
賞与 | 年2回 |
採用実績 | 48人 |
平均継続年数 | 15.1年 |
平均残業時間 | 18.0時間 |
従業員の男女比 | ー |
新卒3年後の定着率 | 98.0% |
有給取得状況 | 11.9日 |
求める人材 | 総合職:自ら考え、決断し、周りを巻き込みながら挑戦できる人 事務職:誠実に業務を遂行し、自ら考え改善できる人 |
長瀬産業は、化学品を主力とする中心とする専門商社でありながらの中でも、特に高付加価値型のビジネスに強みを持っていますつ企業です。
東レの連結子会社というメーカー系の側面を持ち合わせており、単なる商品の売買にとどまらずトレーディングだけでなく、自社で製造機能を持ち、研究・開発、や品質管理まで手がける[商社+メーカー型]のビジネスモデルを構築している点が特徴です。
特にエレクトロニクス、ライフサイエンス、グリーン化学といった成長分野での展開が目覚ましく顕著で、顧客ごとの細やかなニーズに柔軟に対応できる点が強み きめ細かく対応できる柔軟さも特徴です。連結従業員はグローバルで約7,000人規模であり、海外との接点も多い環境です。
専門性の高さやグローバルな視点を活かした提案営業が求められる分、年収も高水準となっており、専門商社の中でも人気の高い企業の1つです。
3位:伊藤忠丸紅鉄鋼(1,177万円)

伊藤忠丸紅鉄鋼は、[伊藤忠商事]と[丸紅]という5大商社のうちの2つの大手総合商社が鉄鋼製品の事業を統合して設立された総合商社系の鉄鋼専門商社です。
平均年収 | 1,177万円 |
---|---|
初任給 | 修士:290,000円 大卒:255,000円 |
賞与 | 年2回 |
採用実績 | 38人 |
平均継続年数 | 15.0年 |
平均残業時間 | 19.3時間 |
従業員の男女比 | ー |
新卒3年後の定着率 | 82.9% |
有給取得状況 | 11.9日 |
求める人材 | 異なった価値観や意見を受け入れつつ自分の主張を明確にし理解を得ることができる人物 |
伊藤忠丸紅鉄鋼は、自動車・建設・エネルギー・インフラ分野など、多様な業界に鉄鋼製品を供給し、世界60ヵ国以上で事業を展開しています。
単に商品を流通させるだけでなく、製造・加工・流通機能まで一体化したビジネスモデルを確立し、顧客に対して高い付加価値を持つソリューションを提供しています。親会社である伊藤忠・丸紅のネットワークを活かし、スケールの大きなプロジェクトに携わることができる点も魅力です。
給与面においても、専門性の高さとグローバルな事業環境に見合った高水準が維持されており、安定感と成長性を兼ね備えた鉄鋼商社の代表格と言えます。
4位:日鉄物産(1,023万円)

日鉄物産は、日本製鉄グループの中核商社であり、鉄鋼製品を主軸に、食糧・繊維・機械・インフラなどの幅広い分野でグローバルに事業を展開する複合専門商社です。
平均年収 | 1,023万円 |
---|---|
初任給 | 修士:240,000円 大卒:240,000円 |
賞与 | 年2回 |
採用実績 | 35人 |
平均継続年数 | 15.6年 |
平均残業時間 | 28.1時間 |
従業員の男女比 | 男63%・女37% |
新卒3年後の定着率 | 86.8% |
有給取得状況 | 11.8日 |
求める人材 | 情熱、好奇心、挑戦心、自分で考える力を持つ人 |
日鉄物産は、[日本製鉄]という巨大な製造基盤を背景に持つメーカー系専門商社です。その強みである鉄鋼事業を中心に、幅広い分野でグローバルな商流を作り出しています。
親会社である日本製鉄の盤石な経営基盤と強固なサプライチェーンがあるため、日鉄物産は非常に安定しています。また、鉄鋼を軸としつつも、食糧・繊維・機械といった多様な事業を持つことでリスクを分散し、安定した収益源を確保しています。
さらに、単にモノを売買するだけでなく、お客さんへのソリューション提供を通じて高い価値を生み出すビジネスモデルであるため、高水準の年収を維持することができています。
5位:佐藤商事(939万円)

佐藤商事は、鉄鋼製品を主力としながらも、特に非鉄金属(アルミ・銅など)の取り扱いに強みを持つ専門商社です。特定のメーカーや金融機関のグループに属さず、独立系の専門商社として幅広い事業展開をしています。
平均年収 | 939万円 |
---|---|
初任給 | 修士:232,000円 大卒:232,000円 |
賞与 | 年2回 |
採用実績 | 10人 |
平均継続年数 | 13.4年 |
平均残業時間 | ー |
従業員の男女比 | 男68%・女32% |
新卒3年後の定着率 | 82.4% |
有給取得状況 | 12.1日 |
求める人材 | 自力で問題を解決する意欲、また商社マンとして、最も重要なコミュニケーション能力を持った人材 |
佐藤商事は、素材の売買だけでなく、顧客の[ものづくり]の工程に深く関わり、最適な素材の提案から加工、物流までを一貫してサポートすることで、高い付加価値を提供しています。
また、佐藤商事が強みとする[非鉄金属]は、種類や用途が多岐にわたるため、深い専門知識と市場分析能力が求められます。これらの素材は、自動車(特にEV化による軽量化ニーズ)、電子部品、建設など、多くの成長産業に不可欠であり、高機能・高付加価値な取引が多い傾向にあります。
この高い専門性は、高単価な取引や利益率に繋がりやすいため、それが社員の報酬に反映され平均年収が高くなっていると考えられるでしょう。
【売上高】専門商社ランキングTOP5

アドバイザー
あわせて[売上高]の高い企業ランキングも紹介します!売上高とは、企業が商品やサービスを提供し、顧客から受け取った販売額の合計を指しています。

学生
企業情報を見る時、売上高も見たほうがいいんですか?

アドバイザー
そうですね!売上高は、企業の[規模感]や[成長性]を示す、最も基本的な指標の1つのため、あわせて確認しておくと良いでしょう。
ここでは、業界動向サーチで公開されている[専門商社の売上高ランキング]から上位5社を紹介します。
1位:伊藤忠丸紅鉄鋼(36,913億円)

売上高1位は、平均年収1位と同様、伊藤丸紅鉄鋼です。
繰り返しになりますが、伊藤忠丸紅鉄鋼は、伊藤忠商事と丸紅という日本の二大総合商社の鉄鋼製品部門が統合して誕生した会社です。そのため、創業当初から両社の持つ顧客基盤、グローバルネットワーク、人材、ノウハウといった豊富な経営資源を受け継いでおり、その規模と信頼性は他の専門商社とは異なります。
またその他に、自動車や建設など基幹産業を支える[鉄鋼]の巨大な市場規模、高い海外売上比率、加工・物流・金融などを統合した多角的なビジネスモデルが、売上高が高い要因であると考えられます。
採用データに関しては、上述で紹介しているため、[【平均年収】専門商社ランキングTOP5/3位:伊藤忠丸紅鉄鋼(1,177万円)]にてご確認ください。
2位:メディパルホールディングス(33,600億円)

メディパルホールディングスは、医薬品・医療機器等卸売事業を主軸に、動物用医薬品・医療用食品・化粧品・日用品などを扱う、医療と健康分野に特化した専門商社です。
医薬品等卸売業界において、アズウェル・東邦薬品・スズケンと並ぶ[4大卸]の1つであり、業界内での確固たる地位と高いシェアを誇ります。人々の健康な暮らしを支える[縁の下の力持ち]として、全国に多数の物流センターと広範な配送網を持ち、日本全国の病院やクリニック、調剤薬局に、必要な医薬品などを安定的に供給しています。
持株会社であるメディパルホールディングスでは採用活動は実施されていないため、ここでは、株式会社メディセオの採用情報を紹介します。
平均年収 | 641万円 |
---|---|
初任給 | 修士:227,600円~ 大卒:224,200~ (営業職の場合) |
賞与 | 年2回 |
採用実績 | 22人 |
平均継続年数 | 17.1年 |
従業員の男女比 | 男62%・女38% |
新卒3年後の定着率 | 78.8% |
有給取得状況 | 9.1日 |
求める人材 | 誠実でコミュニケーション能力が高く、意欲のある人 |
3位:アルフレッサホールディングス(26,960億円)

アルフレッサホールディングスは、医薬品等卸売事業を中核に、セルフメディケーション事業(一般用医薬品・健康食品・化粧品などを卸売する部署)・医療用医薬品等製造事業・医療関連事業など、ヘルスケア領域全体を網羅する事業を展開しています。
アルフレッサホールディングスも、上述したメディパールホールディングス同様、医薬品卸売業界の[4大卸]の1つであるため、業界内で非常に高いシェアを誇ります。
平均年収 | 672万円 |
---|---|
初任給 | 修士:202,310円 大卒:200,000円 |
賞与 | 年2回 |
採用実績 | 57人 |
平均継続年数 | 18.3年 |
従業員の男女比 | 男72%・女28% |
新卒3年後の定着率 | 76.5% |
有給取得状況 | 9.8日 |
求める人材 | 信念を持ち、しなやかで、研究心が強く、真摯に人に向き合い、戦略的に考える事ができる人 |
4位:阪和興業(26,682億円)

阪和興業は、特定のメーカーやグループに属さない独立系の複合専門商社です。鉄鋼製品を主力としながらも、非鉄金属・食品・エネルギー・木材・機械など、幅広い商材を国内外で取り扱っています。
このように複数の軸を持つことで、特定の市場の変動リスクを分散し、安定的な収益源を確保しています。2023年度は、過去最高益を達成し、その安定した財務基盤を活かして、M&A(企業の合併・吸収)や戦略的な投資などを積極的におこなっています。
平均年収 | 1,027万円 |
---|---|
初任給 | 修士:265,000円 大卒:240,000円 |
賞与 | 年2回 |
採用実績 | 96人 |
平均継続年数 | 13.1年 |
従業員の男女比 | 男55%・女45% |
新卒3年後の定着率 | 84.8% |
有給取得状況 | 11.0日 |
求める人材 | コミュニケーションを図れるだけではなく視野や人間性の広がりを持った人材 |
5位:メタルワン(23,962億円)

メタルワンは、[三菱商事]と[双日]という日本の大手総合商社2社の鉄鋼製品事業が統合して誕生した鉄鋼総合商社です。鉄鋼製品のあらゆる分野を網羅し、原料調達から加工、販売、物流、さらには事業投資までをも一貫して手掛けています。
伊藤忠丸紅や阪和興業と同じく、[鉄鋼]というあらゆる産業の骨格となる素材であり、その市場規模は非常に大きく安定しているため、高水準の売上を確保しています。
平均年収 | ー |
---|---|
初任給 | 修士:260,000円 大卒:240,000円 |
賞与 | 年2回 |
採用実績 | 16人 |
平均継続年数 | ー |
従業員の男女比 | 男67%・女33% |
新卒3年後の定着率 | 87.5% |
有給取得状況 | 12.2日 |
求める人材 | グローバルな環境でリーダーシップを発揮し新たな価値創出に挑戦し続けられる人材 |
【内定倍率】専門商社ランキングTOP5

学生
専門商社の中で、内定倍率が高い企業はどこですか?

アドバイザー
内定倍率の高い人気の企業、気になりますよね!
ここでは、東洋経済が公開している『就活で内定協商倍率が高い100社ランキング』を参考に、専門商社の中で[内定倍率が高い企業TPO5社]を紹介します!
参照元:東洋経済/「就活で内定競争倍率が高い」100社ランキング
1位:伊藤忠エネクス(317.8倍)

伊藤忠エネクスは、内定倍率が高い企業TOP100で1位、そして専門商社の中で第1位です。
伊藤忠エネクスは、エネルギー分野に特化した専門商社です。親会社である伊藤忠商事のエネルギー事業を担う中核企業として、石油製品、LPガス、電力、熱供給など、様々なエネルギー商材を扱っています
人々の生活や産業活動に必要不可欠な社会インフラであるエネルギーを取り扱っている点に加え、親会社である伊藤忠商事の知名度やブランド力などの影響もあり、就活生から高い人気を集めています。
平均年収 | 978万円 |
---|---|
初任給 | 修士:240,000円 大卒:232,000円 |
賞与 | 年2回 |
採用実績 | 27人 |
平均継続年数 | 16.5年 |
従業員の男女比 | 男79%・女21% |
新卒3年後の定着率 | 84.0% |
有給取得状況 | 16.8日 |
求める人材 | 社会のパートナーとして、自ら、新たな発想で考え、果敢に行動し、成し遂げる人 |
2位:蝶理(158.0倍)

蝶理は、内定倍率が高い企業TOP100で11位、専門商社の中では第2位です。
蝶理は1861年に生糸問屋として創業した、160年以上の歴史を持つ老舗専門商社です。創業以来の繊維事業を核に、現在は化学品や機械を加えた3つの事業を主軸とする複合型専門商社として、国内外の幅広い産業や人々の暮らしを支えています。
特定のメーカーやグループに縛られない[独立系専門商社]の気風を持ちつつ、東レの連結子会社という安定した経営基盤も兼ね備えていることが特徴です。
採用サイトのスローガン「突きぬけろ、情熱で。」にもあるように、若手社員にも積極的に仕事を任せる傾向があり、売上の約7割が海外関連事業で世界30ヶ所以上に拠点を構えるなど、グローバルに活躍できる機会が豊富な点も、就活生に人気の理由となっています。
平均年収 | 927万円 |
---|---|
初任給 | 修士:250,000円 大卒:240,000円 |
賞与 | 年2回 |
採用実績 | 21人 |
平均継続年数 | 13.7年 |
従業員の男女比 | ー |
新卒3年後の定着率 | 81.0% |
有給取得状況 | 12.8日 |
求める人材 | 困難を突破する前向きな精神と柔らかい完成、グローバルな視点を持つ人 |
3位:神鋼商事(126.8倍)

内定倍率が高い企業TOP100において19位にランクインしており、専門商社の中では第3位に位置するのが神鋼商事です。
神鋼商事は、神戸製鋼グループという強固な製造基盤と技術力を背景に持つ[メーカー系専門商社]です。鉄鋼製品を主軸に、非鉄金属・機械・溶接など、ものづくりに不可欠な様々な商材を世界中で展開しています。
単なる売買に留まらず、顧客のものづくりを原料調達から最終製品まで一貫して支え、ソリューションを提供している点が特徴です。
[鉄鋼]というあらゆる産業の根幹をなす素材を扱っていること、そして神戸製鋼グループの中核商社であるため事業基盤が非常に安定していることなどが、就活生に人気の理由と考えられます。
平均年収 | 1,087万円 |
---|---|
初任給 | 修士:250,000円 大卒:240,000円 |
賞与 | 年2回 |
採用実績 | 16人 |
平均継続年数 | 14.4年 |
従業員の男女比 | 男71%・女29% |
新卒3年後の定着率 | 100% |
有給取得状況 | 12.7日 |
求める人材 | 情熱を持った人、好奇心に満ち溢れた人、サービス精神旺盛な人 |
4位:丸紅エネルギー(80倍)

内定倍率が高い企業TOP100で39位、そして専門商社の中での第4位は、丸紅エネルギーです。
丸紅エネルギーは、大手総合商社である丸紅グループの中核を担うエネルギー専門商社です。同社は、石油やガスといった既存のエネルギー供給を安定的に担うだけでなく、環境ビジネスやカーライフ関連サービスなど、時代の変化に合わせた幅広いエネルギー関連ビジネスを展開しています。
大手総合商社である丸紅の子会社であること、人々の生活に不可欠な社会インフラ[エネルギー]を扱うため社会貢献性が高く、また景気に左右されにくい安定性があること、そして福利厚生が充実していることなどが、就活生に人気の理由でしょう。
平均年収 | 904万円 |
---|---|
初任給 | 修士:230,000円 大卒:220,000円 |
賞与 | 年2回 |
採用実績 | 8人 |
平均継続年数 | 20.6年 |
従業員の男女比 | 男74%・女26% |
新卒3年後の定着率 | 80% |
有給取得状況 | 9.4日 |
求める人材 | 業界としてカーボンニュートラルという大きな変革期を迎える中で、既存ビジネスの深化はもちろんのこと、新たなビジネスにも果敢にチャレンジできる資質を有する人材 |
5位:加賀電子(74.8倍)

加賀電子は、内定倍率が高い企業TOP100で46位にランクインしており、専門商社の中では第5位です。
同社は、半導体や電子部品などの[エレクトロニクス商社]として機能しながら、顧客の依頼を受けて自社で製品の設計・製造までをワンストップで提供するメーカー企業の役割も担う[商社とメーカーのハイブリッド企業]です。
このように商社とメーカー企業の両面を持つことで、ビジネスの幅が広く、安定した収益基盤を築いています。
また、扱っている商材が半導体や電子部品といったAI、IoT、EV、5G/6Gといった最先端技術の発展に不可欠であることから、社会のデジタル化やイノベーションを支える社会貢献性が高く将来性があると言えるでしょう。これらが就活生に人気の理由だと考えられます。
平均年収 | 903万円 |
---|---|
初任給 | 修士:235,000円 大卒:220,000円 |
賞与 | 年2回 |
採用実績 | 25人 |
平均継続年数 | 14.8年 |
従業員の男女比 | 男67%・女33% |
新卒3年後の定着率 | 76.5% |
有給取得状況 | 10.1日 |
求める人材 | バイタリティ溢れ、チャレンジ精神に富み、物事を前向きに考えて行動のできる人 |
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