
栄養士と聞くと、食事をする人のために毎日献立を考えて、料理を作ることが仕事だと思われがちです。
しかし、実際は、食事をする人に合わせたメニューを開発したり、食生活のアドバイスを行ったりと、その仕事内容は様々です。
調理法や献立づくりをアドバイスすることで、食生活を豊かにし、食べることの喜びを味わってもらえる仕事です。
栄養士の仕事は地域で暮らす人たちに、食事を通して健康的な生活を維持してもらうために不可欠な仕事だと言えるのです。
栄養士の最新情報
近年、栄養士に関して、2つの最新情報が話題になっています。
1つ目は、AIで食事管理をする時代が到来しているということです。
IT技術の進歩により、目の前の食事を撮影した画像からカロリー計算ができたり、AIが理想的なメニューを提案してくれたりするシステムができています。
そのため、AIを導入することによって、さらに栄養管理技術が向上すると考えられています。
今後は、AIにはできない役割を栄養士が果たす必要がでてくるでしょう。
対象者の気持ちに共感しながら、対象者が食事を通して幸せを感じられるようなアプローチができる栄養士が求められます。
2つ目は、独立する管理栄養士が求められているということです。多くの栄養士は、さまざまな組織に所属して働いています。
しかし、最近は管理栄養士へとキャリアアップし、料理教室の講師やライター、食品会社のアドバイザーといった働き方をする栄養士もいます。
日本栄養士会によると、今後は地域で独立して役割を果たす栄養士が求められていると言われています。
ライフスタイルに合わせた柔軟な働き方ができるという魅力もあるため、今後はフリーランスの管理栄養士が増えてくるでしょう。
栄養士で必要な資格
栄養士として働くためには、国家資格である栄養士の資格を持っておかなければなりません。
栄養士の資格を取得するためには、栄養士養成課程がある教育機関を卒業する必要があります。
4年生大学以外にも、3年や2年で卒業できる短期大学や専門学校で栄養士になるために必要な課程を学ぶことができます。
ただし、管理栄養士になるためには管理栄養士養成施設に通うことも考えておく方がいいかもしれません。
管理栄養士養成施設を卒業すると、1~3年の実務経験なしで管理栄養士の国家試験を受けられるのです。
将来のキャリアプランに基づいて、通うべき学校を選ぶようにしましょう。
栄養士の仕事内容
栄養士と言っても、働く職場の種類によって仕事内容が異なります。そのため、就職する勤務先の種類ごとに、特徴や違いを把握しておくことが大切です。
自分が栄養士としてどのように働きたいのかを考えて、志望する職場を選びましょう。ここからは、勤務先の種類ごとに、栄養士の仕事内容を紹介します。
医療施設
医療施設で働く栄養士は、さまざまな疾患を持って入院している患者のために、適切な食事を計画して提供することで、病気の治療を助ける役割を持っています。
中には、糖尿病や高血圧、経管栄養といった、専門的な食事管理を必要としている患者もたくさんいるため、栄養管理に関する高度な知識が必要です。
医療施設での仕事を通して、病気の治療を援助する役割が果たせるため、社会に欠かせない存在だといえます。
介護施設
介護施設で働く栄養士の仕事は、高齢者の食事摂取能力に合わせた献立を計画し、状態に合わせて提供する料理を変更していくことです。
高齢者の介護度や食事に対するニーズによって、適切な栄養管理が求められるため、高齢者の立場に立った食事を考えることが大切です。
食事を楽しみながら健康的な老後を過ごしてもらうために、どの介護施設でも栄養士の力が求められています。
保育施設
保育施設で働く栄養士は、介護施設とは違って幼児を対象として食事を考えていくことが仕事です。
年齢や発達段階に応じて、適切な食事形態や献立を考える必要があるため、子どもの食事に関する深い知識や能力が求められます。
アレルギーを持つ子どもも増えているため、献立作りに加え、保護者への対応も仕事のひとつです。
また、近年では食育が重要視されるようになっており、子どもたちが食事に興味や関心を持ってもらえるようなイベントを計画する役割も担っています。
食品メーカー
食品メーカーで働く栄養士は、食品や栄養について研究を行い、さまざまな新商品の開発に携わります。
開発した商品が広く普及することによって、より多くの人々に食事を通して健康的な生活を維持してもらえるようになるのです。
地域社会で暮らす幅広い世代の人々の食事を支えることにもつながるため、社会貢献度を高く感じられる仕事です。
就活で何をしたら良いかわからない、または効率的に就活を進めたいという方はぜひ就職エージェントneoを利用してください。
栄養士の評価される志望動機を作る3つのステップ
ここでは栄養士の志望動機を書く際に意識してほしいポイントを3つ紹介します。これから志望動機を作成するという人は、以下のポイントを参考に作成してみてください。
(1)志望動機に必要な要素を把握する
志望動機を作成する際は「なぜ栄養士なのか」「なぜその企業なのか」をしっかりと深掘りしましょう。
“なぜ栄養士なのか”については、数ある仕事の中でなぜ栄養士という仕事を選んだのかについてしっかりとした理由を準備しておく必要があります。
「栄養バランスについて考えるのが好きだから」や「食事を通して健康的な生活を支えたいから」といった理由があげられるでしょう。
それに加えて「アルバイトの時に身につけた調理技術を社会に役立てたい」や「食事を通してたくさんの人と関わり、多くの人に喜んでもらいたい」といった将来の夢や目標も伝えられると良いです。
“なぜその企業なのか”については、志望企業の強みや事業形態などの特徴を調べて、競合他社と差別化しながら伝えることが大切です。
例えば、株式会社グリーンハウスでは「人に喜ばれる仕事をする」という企業理念を持っています。
そのため志望動機を書く際に「食事を通して多くの人たちに喜んでもらえるような仕事をしたい」といった内容を伝えることで、志望企業の理念にマッチしている印象を与えられるでしょう。
企業ごとに理念や運営方針は異なるため、企業研究を必ず行った上で志望動機を作成してください。
(2)栄養士として求められる能力・素養を把握する
栄養士は、食を通して喜びを提供する仕事であるため、栄養バランスを考えるだけでなく、おいしいと喜んでもらえるメニューを考案し続けなければいけません。
そのためには、どんな調理の仕方が良いのか、味付けはどうするか、今の旬の食材は何かなどを常に考える必要があります。つまり、良いものを作り続けるための探求心やチャレンジ精神が求められます。
また本記事で紹介したように栄養士は医療施設、介護施設、保育施設、食品メーカーなど、様々な勤務先があります。
勤務先によって食事を提供する相手が異なるため、どこにいっても活躍できる栄養士を目指すのであれば、幅広い知識やスキルを身に着けることが必要です。
そのため、勤勉さや向上心、努力し続けられるという素養が大切になるでしょう。
最後に、最も大切と言える素養は責任感です。栄養士は人の口に入るものを扱う仕事であるため、衛生面や安全性を常に考え、人の命を預かる仕事という意識を持って働ける人でなければ務まりません。
(3)志望動機のフレームワークを知る
情報収集や自己分析を基に、伝えることが決まれば、あとは書くだけです。必ずしもオリジナルの構成にする必要はありません。
シンプルでわかりやすい文章構成が、相手を意識した書き方であり、読んでもらうコツです。
文章力に課題がある人は第三者にチェックしてもらうことで、「て・に・を・は」、接続語、「です・ます」調など細部まで整えましょう。
(1)志望動機をひと言で
(2)具体的に言うと
(3)理由(過去の経験と業界・その会社の関連性)
(4)入社後にどうなりたいか
志望動機の考え方、書き方を詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
栄養士の志望動機例文
ここでは栄養士の志望動機例文を2つ紹介します。
実際に選考を通過している志望動機を見て、書き方を学んでいきましょう。
ヨシケイ開発株式会社の志望動機の例文
→仕事をする上での目標や、なぜそのような目標を持ったのかという理由が具体的に書けています。また”管理栄養士の資格を取得する予定”と書いていることで、志望度の高さが伝わる志望動機になっています。
参照元:unistyle/選考通過者本選考ES(ヨシケイ開発17卒)
ハウス食品の志望動機の例文
→夢について具体的に書けているため、将来何を成し遂げたいのかわかりやすい志望動機になっています。
また、志望企業を選んだ理由についてもしっかりと書けており、熱意が伝わる内容になっています。
参照元:unistyle/選考通過者本選考ES(ハウス食品23卒)
志望動機のおすすめ例文10選!
栄養士の志望動機のNG例
続いては、栄養士の志望動機NG例を紹介します。なぜNGなのか理由も説明していますので、ポイントを理解し、適切な志望動機を書けるようにしておきましょう。
貴社では、多様な食品を開発しているので、私も入社しましたら、人が喜ぶような新商品の開発ができるようになりたいと思っています。
→この志望動機では、ただ料理が好きだから栄養士を目指したということになり、栄養士として何をしたいのかが伝わってきません。
自分の強みをアピールできていないので、印象の薄い志望動機になっています。
また、この志望動機からは志望する企業についてしっかり研究したことがうかがえず、なぜこの企業を志望したのかという理由が伝わってきません。
まとめ
栄養士は、対象者の食事メニューを考えて調理するだけではなく、食生活を通して、健康的なライフスタイルをつくることに大きく貢献しています。
企業や施設ごとに注力している事業が違うので、企業研究をしっかり行い、あなた独自の志望動機を作っていきましょう。
志望動機の基礎から応用まで網羅的にノウハウを知りたい方は下記をご覧ください。
志望動機の書き方・例文
「就活に出遅れた」「志望動機の書き方が知りたい」「とにかく内定がほしい」と感じている就活生は就職エージェントneoを利用してみてください。
就職エージェントneoの紹介
就職エージェントneoでは、専任のアドバイザーが個別面談を実施し、各人の就活状況や人柄を把握した上で、希望や適正に合致した企業の求人情報を紹介してくれるサービスを提供しております。
何千人もの就活生を見てきた就活のプロがあなたに合ったアドバイスをしてくれるのが特徴と言えます。
(1)個別面談(就活相談)
各人の抱える就活の悩みを相談することができます。
(2)企業紹介
面談をした上、あなたの希望や適正にマッチした企業を紹介してくれます。
(3)履歴書・ESアドバイス
専任のアドバイザーが企業から評価されるESの書き方の助言をしてくれます。
(4)面接アドバイス
面談を通して、自分という商材のアピール方法をアドバイスしてくれます。
- サポートはすべて無料で受けることができる
- 模擬面接の予約が取りやすい
- 面接練習だけではなく本番の面接のセッティングもしてくれる
- 相性のいいコンサルタントに当たるとは限らない
- 志望度が高くない企業を紹介される可能性がある
就職エージェントneoの専属アドバイザーは、あなたが内定を獲得する最後まで伴走してくれます。
また、サイト登録をすることであなたに適した未公開求人も紹介してくれるためさらに内定の確率がアップします。
とはいえ、「就職エージェントってなんか不安だな」と思われるかもしれません。ですが、仮にキャリアセンターに相談をしても、紹介できる求人数に限りがある場合もあります。
求人数が少ないと、あなたの本来の目的である「内定の獲得」を果たすことは難しい可能性が高いです。
一方で、就職エージェントneoならば多数の求人の紹介・就活の相談を同時に受けることが可能です。このサービスに登録することで、ご自身の人生を変えるキッカケを得ることができるのです。
このまま何も行動を起こさなければ、ご自身の納得のいく企業に内定をもらうことができないかもれません。たった1分の行動が「納得内定」へのキッカケになるでしょう。
本記事を読んで「就活エージェントに相談したい」「効率的な就活がしたい」という方は、ぜひ就職エージェントneoをご利用ください。