バスの運転手と聞いて「バスを運転するだけ」の仕事と思っている人も少なくないかもしれません。しかしそれだけでの知識では大手や人気企業の選考を通過することはできません。
そもそもバス運転手は、乗合バスと観光バスの2種類に分けられます。
いずれの場合でも、お客様を目的地まで安全に送り届けるという重要な役割を担っており、人々の生活の幅を広げるために欠かせない職業です。
バス業界のトレンドから業務内容まで、詳細を理解することで納得感のある志望動機を作ることができるので、本記事でインプットしていきましょう。
バス運転手のトレンド
バス運転手には大きく3つのトレンドがあります。
1つめは、人工知能(AI)を活用した配車システムです。
このシステムはMaaS(マース)と呼ばれており、ICTを活用することでクラウド化して、目的地までの経路や時刻などの必要な情報を一括で検索できます。
また、クラウド化のステップが大きくなればなるほどサービスが増えていき、予約や支払い、乗り放題のゾーン制運賃、提供するサービスの統合、社会全体の統合へとつながるシステムです。
2つめは、ユーザーのニーズに合わせてフレキシブルに動く、停留所がないオンデマンドバスです。
ユーザーが利用したいときだけ乗ることができ、他のユーザーとの乗り合いという形式になり、目的地に直接向かってくれます。
このサービスはバスに限らず、タクシーなど他の交通機関でも増えています。
3つ目は、5Gによるスマートバス停です。このサービスは、バス停のデジタルサイネージ(電子看板)に、クラウドからバスの運転時刻表や広告、告知などのコンテンツを配信して表示します。
全てリアルタイムで配信されるので、その時に知りたい情報が得られます。また、情報の変更や追加は遠隔操作で出来るので、時刻表などの貼り替え作業も必要ありません。
バス運転手で得られるスキル
バス運転手として働く上で得られるスキルを紹介します。
地理に強くなる
観光バス運転手として仕事をする上で、観光名所が覚えられるなど、地理を覚えることができます。
また、高速バスでは、高速道路の渋滞する時間帯、休憩時間帯など高速道路で走る際に必要なスキルが身につきます。
運転スキルが向上する
バス運転手をすることで、大きなバスを運転できるスキルが身につきます。普通の路線バスでも大きなバスを導入している地域があります。
また、観光バスでは大勢の人が乗れるように広くて大きいバスが一般的です。これらのバスを安全に運転できるようになるので、運転スキルが向上します。
コミュニケーションスキルが上がる
最後はコミュニケーションスキルです。バス運転手をする上では、お客様との会話は少ないですが、道を聞かれたり、料金について尋ねられたりすることもあります。
その際には愛想良く受け答えをする必要があるため、コミュニケーションスキルが上がります。
バス運転手の仕事内容
バス運転手といっても具体的にどのような仕事をしているのでしょうか。以下で詳しく説明します。
「乗合バス」と、「観光バス」の2種類
バス運転手が運転するバスには、「乗合バス」と「観光バス」の2種類があります。
バスを運転するという点ではどちらも同じですが、乗合バスの場合は決められたルートを走り、時間通りに停留所につくように安全に走行することが求められます。
また、観光バスは観光ツアーや修学旅行などで利用されるため、進路状況によってルートを変更する必要があります。
バスの運転
バス運転手として一番多い仕事は、バスの運転です。バスは車とは違い、非常に大きいので、より高度な運転スキルが求められます。
特に、高速バスの運転では、高速で長い距離を走らなければいけないので、高い集中力が必要です。
乗務前と乗車後の車両点検
バスの運転以外に、乗車前後に車両点検を行います。計器やエンジンにトラブルが発生していないか、タイヤの空気圧に問題はないかなど、チェックすべき項目はいくつもあります。
また、乗車中は具合が悪いお客様がいた場合の対応や、乗車する際に車椅子のお客様がいる際の対応など、お客様への気遣いも必要です。
就活で何をしたら良いかわからない、または効率的に就活を進めたいという方はぜひ就職エージェントneoを利用してください。
バス運転手の志望動機を書く際のポイント
志望動機を書く際は、なぜその職種なのか、その職種の中でもなぜその企業なのかを明確にし、ロジカルにアピールできるようにしましょう。
なぜその職種か
どのような理由でバス運転士になりたいかを具体的に書く必要があります。
例えば「毎日同じ時間に停留所に来てくれるバスは、お客様を目的地まで運ぶ、生活に必要不可欠なものだと思います。
そのため、自分も地域の支えになるような仕事がしたいと思いました。」など、自分が選んだ理由を具体的に書きましょう。
バス運転手でアピールすべき強み
バス運転手には運転スキルが欠かせません。コミニュケーション能力や、慎重かつ冷静な判断力など、必要なスキルや能力はたくさんあります。
これらの能力を具体的なエピソードを交えて書きましょう。
なぜその企業か
バス運転手といっても企業によって強みや特徴は異なります。
例えばニッコー観光では、「確かな腕のドライバーとバスガイドが、 皆様の思い出づくりをお手伝いします。
安心・安全なサービスとゆったりとした清潔なバスで、 楽しいひとときをお過ごしください。」というサービス理念を掲げています。
企業によって特徴は異なるため、比較しながら企業研究を行いましょう。
実際に書く際は以下のフレームワークに沿って書いてみてください。
(1)志望動機をひと言で
(2)具体的に言うと
(3)理由(過去の経験と業界・その会社の関連性)
(4)入社後にどうなりたいか
志望動機の書き方、考え方を詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
関連記事:
・「志望動機の書き方~選考通過率をUPさせる方法~」
・「志望動機の正しい考え方やコツ~「志望動機がない…」と悩んでいる人必見~」
バス運転手の志望動機のNG例
以下ではバス運転手の志望動機NG例を紹介します。どこがNGなのかについても解説しているので、チェックしてみてください。
→その企業を選んだ理由が抽象的で短いです。入社後はどのように働きたいのかを含め、具体的に書きましょう。
→アルバイトをしてお客様と楽しく会話ができていたからといって、バスの運転手に向いているとは限りません。
その経験をどう活かして、仕事をしていきたいのか、具体的に書かれているとよいでしょう。
バス運転手の志望動機の例文
実際に選考を通過したESの志望動機の例文および考察から、書き方を学び、自身のESや面接に活かしてください。
西日本旅客鉄道(JR西日本)の選考通過ESの志望動機
また、貴社は一日に大勢のお客様を目的地へ運んでおり、生活インフラという社会への影響力の大きさや責任があります。私は貴社の一員として責任感を持って業務にあたり、全てのお客様にとって快適なバスの乗車を提供したいです。
→その企業を選んだ理由が詳しく書かれています。企業特徴をよく捉えており、自分がどのように働きたいのか、入社後のビジョンも明確です。
しかし、西日本の発展に貢献したいというのがわかる過去の経験が書いてありません。そのため、具体的にどのような経験からそう思うようになったのかを記載できるとよりよくなります。
レベルの高い例文集を見たい方は下記記事をご覧ください。
関連記事:
「志望動機のおすすめ例文10選!」
まとめ
バスの運転手は、乗合バスと観光バスによって業務内容が異なり、乗車前後の車両確認業務など、運転する以外にも様々な業務をこなしています。
また、この仕事をする上では、高度な運転スキルや地理を覚えられるスキルが必要です。
志望動機を書く際には、企業によってバスのサービス内容などが異なるため、必ず比較しながら企業研究を行うようにしましょう。
志望動機の基礎から応用まで網羅的にノウハウを知りたい方は下記をご覧ください。
関連記事:
「志望動機の書き方・例文」
「就活に出遅れた」「今からでも受けられる企業を知りたい」「とにかく内定がほしい」と感じている就活生は就職エージェントneoを利用してみてください。
就職エージェントneoの紹介
- 「バス運転士を目指す志望動機とはどういう内容?」
- 「バス運転士で評価される志望動機を書くにはどうしたら良い…?」
- 「書類選考を突破して内定獲得したい!」
このように就活に関する悩みは人それぞれでしょう。
就職エージェントneoでは、専任のアドバイザーが個別面談を実施し、就活生1人ひとりの就活状況をお伺いした後に、状況にあったアドバイスの実施や希望や適性に合った企業の求人情報を紹介しています。
「選考を突破するために、自分の志望動機の何を改善したらいいかわからない…」など、少しでも不安がある人は是非就職エージェントneoをご利用ください。