
ドラッグストアの仕事と聞いてただ医薬品を売るだけと思っていませんか?
ドラッグストアには、病院に行くほどではないけれど、ある辛い症状をなんとかしたいと困っているお客様が多く訪れます。
仕事で得た医薬品や化粧品の知識で困っている人を助けてあげることができ、直接お客様から「ありがとう」と感謝されやりがいを感じることができます。
また、仕事で得られた知識は、自分や家族の健康のためにも役立ちます。
医薬品はもちろんのこと、化粧品や食料品、日用品、生活雑貨など取り扱い商品も多いため、さまざまな商品について自然と知識が増えていくでしょう。
同じ商品、例えば洗剤1つとってみても、香りや用途、性能によって使うシーンは異なります。ちょっとした知識が、自分やお客様の生活の助けとなっている実感を得られます。
ドラッグストアの社員になると、社員割引などによって安くで商品を購入できます。化粧品などは、お試し用のサンプルをもらうこともあります。
最新の化粧品をいち早く試すことができるのため、化粧品に興味のある人にとって楽しい仕事といえるでしょう。
ドラッグストアの最新情報
ドラッグストアは、2007年以降、年を追うごとに業界が拡大しています。大手チェーン店は店舗数を増やし続け競争は激化しています。
ひと昔前のドラッグストアとは異なり、昨今のドラッグストアは医薬品から化粧品、家庭用雑貨、食品までと品揃えが豊富なことが特徴です。
その中でも食品分野の伸びが大きいことが、ドラッグストア業界の拡大の一因となっています。
大手企業にはそれぞれの得意分野があり、ツルハホールディングスは家庭用雑貨、ウエルシアホールディングスは医薬品と食品、マツモトキヨシホールディングスは化粧品と、得意分野の商品に力を入れています。
現在、ドラッグストア業界はM&Aにおける再編を繰り広げており、上位企業の寡占化が進んでいます。
このような動きの中でも、2020年1月に発表された、業界5位のマツモトキヨシHDと7位のココカラファインの経営統合は、業界に大きなインパクトを与えました。
今後、さらに競争は激しくなり、業界再編がより一層進むことが予想されます。

ドラッグストアであると便利な資格
ここでは、ドラッグストアで働くときにあると便利な資格を紹介します。
ヘルスケアアドバイザー
ヘルスケアアドバイザーとは、日本チェーンドラッグストア協会が認定する民間資格で、健康維持のための食事や運動、生活環境に関する幅広い知識を有したスペシャリストのことです。
特に生活習慣病などの慢性的な疾患に関して、薬の使い方や生活環境の見直しなどのアドバイス、また情報提供を主な業務としています。
ビューティケアアドバイザー
ビューティケアアドバイザーとは、日本チェーンドラッグストア協会が認定する民間資格で、美容に関する知識や美容機器などの商品情報などの知識を持った美容のスペシャリストです。
ドラッグストアや美容商品を扱う店舗において、お客様の美容の悩みに対して適切なアドバイスをすることを主な業務としています。
ベビーケアアドバイザー
ベビーケアアドバイザーとは、日本チェーンドラッグストア協会が認定する民間資格で、ベビーケア全般に関して詳しい知識を持っているスペシャリストのことです。
不安を抱えながら子育てをしている母親は少なくありません。
そういった不安や悩みについて相談に乗りながら、ベビーケアについての正しい情報提供やアドバイスをすることを主な業務としています。
漢方アドバイザー
漢方アドバイザーとは、日本チェーンドラッグストア協会が認定する民間資格で、漢方に関する正しい知識を持っているスペシャリストです。
漢方をより効果的に服用するアドバイスをしたり、医師への提案を行ったりすることを主な業務としています。
身近な漢方薬や医薬品をよりわかりやすく伝え、適正な使用をうながす役割を担っています。
ドラッグストアの仕事内容
ドラッグストアの仕事は、レジや販売が主な仕事ですが、医薬品や化粧品の仕入れや在庫管理など多岐にわたります。ここでは、ドラッグストアの仕事内容について詳しく説明します。
販売、レジ対応、顧客対応
販売やレジ対応、顧客対応は、ドラッグストアのメインの仕事です。レジ打ちや商品の販売、お客様の質問や相談への対応など、その仕事内容は幅広い知識を要します。
お客様と最も接する機会の多い仕事なので、そのドラッグストアの顔といえるでしょう。デリケートなことについても相談を受けることがあり、慎重な接客が求められます。
品出し、補充、陳列整理
商品が欠品することなく、店舗全体に目を配りながら品出しすることは非常に大切です。
また、商品がきちんと整理されていると見た目にもよく、全体的によく管理されていると良いイメージを持たれます。
季節ごとに売り出したい商品を店頭に配置したり、POPを作り商品を目立たせたりして宣伝することで売上に貢献できます。
気持ちのいい売り場づくりは地味な作業ですが、商品をきれいに陳列するなど細かな気配りで魅力的な店舗になるでしょう。
発注(バイヤー)
店舗で扱う医薬品や日用品、化粧品などの買付けを行なう仕事です。地域によって客層が異なるので、その店舗に合った品揃えが必要でしょう。
例えば、地方の高齢者の多い地域であれば介護用品を充実させる、また都会の街なかにある店舗なら幅広い年齢層の商品を取り扱うなど、柔軟に対応しなければなりません。
安定して売れている商品を常に確保したり新商品をいち早く買い付けたり、バイヤーの仕事はその店舗の売上を左右するといっても過言ではありません。
在庫管理
売上を見ながら、現在の商品の追加発注を行います。ドラッグストアは商品数が多いので、全ての商品を把握して漏れがないように在庫管理を徹底します。
一方、過剰在庫を抱えることがないように、ちょうどいいタイミングを見計らって発注しなければなりません。細かい作業が苦にならない人に向いています。
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ドラッグストア業界で評価される志望動機を作る3つのステップ
ここではドラッグストア業界の志望動機を書く際に意識してほしいポイントを3つ紹介します。
これから志望動機を作成するという人は、以下のポイントを参考に作成してみてください。
(1)志望動機に必要な要素を把握する
志望動機を作成する際は「なぜドラッグストア業界か」「なぜその企業なのか」をしっかりと深掘りしましょう。
“なぜドラッグストア業界なのか”については、数ある業界の中でもなぜドラッグストア業界を選んだのかについてしっかりとした理由を準備しておく必要があります。
「医薬品や食品など幅広い商品が購入でき、人々の生活インフラとなり支える仕事がしたい」といったドラッグストア業界ならではの理由を入れましょう。
“なぜその企業なのか”については、志望企業の強みや事業形態などの特徴を調べて、競合他社と差別化しながら伝えます。
例えば、マツモトキヨシであれば、化粧品に力を入れているため「海外のオーガニック化粧品をもっと紹介したい」や「美容の悩みは人それぞれなので、お客様に寄り添った接客をこころがけたい」など具体的な理由を書くとより良いでしょう。
このように企業ごとの特徴や強みを把握した上で、志望動機を作成してください。
(2)ドラッグストア業界の求める人物像を把握する
ドラッグストアでの仕事は、人対人の接客スキルが非常に重要です。
理由としては、何らかの悩みを解決したくて来店するお客様が一定数おり、お客様の気持ちに寄り添いながら接客する必要があるためです。
非常にプライベートな内容が含まれることもあるので、慎重な対応が欠かせません。
また、商品数が多いこともあり、常に新しい商品を学ぶことが求められます。「自分から率先して学びます」という積極的な姿勢をアピールすることで、魅力的な人材と捉えてもらえるでしょう。
(3)志望動機のフレームワークを知る
情報収集や自己分析を基に、伝えることが決まれば、あとは書くだけです。必ずしもオリジナルの構成にする必要はありません。
シンプルでわかりやすい文章構成が、相手を意識した書き方であり、読んでもらうコツです。
文章力に課題がある人は第三者にチェックしてもらうことで、「て・に・を・は」、接続語、「です・ます」調など細部まで整えましょう。
(1)志望動機をひと言で
(2)具体的に言うと
(3)理由(過去の経験と業界・その会社の関連性)
(4)入社後にどうなりたいか
志望動機の考え方、書き方を詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
ドラッグストア業界の志望動機例文
ここではドラッグストア業界3社の選考通過ESから、志望動機の例文を紹介します。
実際に評価されている志望動機を見て、書き方を学んでいきましょう。
マツモトキヨシ(総合職)の志望動機の例文
生活習慣病が問題になっている現代で、一次予防が大切であると学びました。一次予防で病院へ通っている人は少ないと思います。そこで私は「薬局にいる身近な管理栄養士」として、食べ物を通して健康になってもらいたいと思っています。
アルバイトで培った妥協しない強みを活かし、お客様が納得のいくまで提案を続け、一次予防をサポートします。
→一番始めになぜ志望したのかが端的に書かれていて、志望理由が一目でわかる内容となっています。
また、志望理由だけでなく、自分の強みも交えて書けていることから、あなたの魅力が伝わりやすい志望動機と言えるでしょう。
参照元:unistyle/選考通過者本選考ES(マツモトキヨシ22卒)
スギ薬局(ビューティーアドバイザー)の志望動機の例文
この経験から、目の前のお客様が笑顔になり、喜んでいただけるような仕事がしたいと思うようになりました。
また、 以前肌荒れに悩まされた時期に、心が沈んでしまったことがあります。あらゆるスキンケアや医薬品を試すうちに、徐々に肌荒れが改善され、自信を取り戻していったことを覚えています。
私のように、肌トラブルを抱えている方や、少しでも可愛くなりたいと思っているお客様の「幸せ」に繋がるお手伝いがしたいと思い、志望させていただきました。
貴社では、地域密着型の店舗であるとお聞きしたため、よりお客様に寄り添った接客ができることに魅力を感じております。
→過去のエピソードが具体的に書かれているため、上記の夢を持つようになった経緯がわかりやすく、説得力のある志望動機となっています。
参照元:unistyle/内定者本選考ES(スギ薬局(ビューティーアドバイザー)22卒)
アインホールディングス(医療事務)の志望動機の例文
私はスーパーのアルバイトでスピードと正確さの両立を学んだ。その力を活かして薬剤師のサポートをしたい。また、アルバイトでお客様に応じた対応の仕方も学んだ。お年寄りにはゆっくりハキハキと喋り、妊婦さんには商品をサッカー台まで運ぶなど、思いやりを持って接客をした。貴社でも思いやりを忘れずにお客様に接客をしたい。
2つ目は、従業員第一という貴社の理念に共感したためだ。お客様を笑顔にするためには、まず従業員が笑顔であるべきであり、他人を思いやるためには自分の心の余裕がなければならないと考える。医療事務員として、笑顔と気配りでお客様の生活をサポートしたい。
→志望理由がとても具体的に書けています。また過去の経験を通して何を学んだのかがしっかりと書けていることから、あなたの人柄や考え方が伝わる内容となっています。
ドラッグストア業界の中でもなぜその企業なのかについても自分の考えを踏まえた上で書かれており、志望度の高さが伝わる志望動機と言えるでしょう。
参照元:unistyle/選考通過者本選考ES(アインホールディングス22卒)
上記例文の他にも就活支援サイトunistyleでは選考通過者のESを7万件以上掲載しています。 下記画像からサイトに移動できるので、ぜひES作成の参考にしてください。
ドラッグストアの志望動機のNG例
続いては、ドラッグストアの志望動機のNG例を紹介しています。どこがNGなのかについても解説しているので、チェックしてみてください。
貴社のドラッグストアは実家の近くにあるため、普段から通っており、スタッフの対応や店内の雰囲気が素晴らしいと感じています。
サッカー部のキャプテンとしてチームを引っ張ってきた経験から、仲間同士で力を合わせて行動することに自信があります。
貴社に入社した暁には、ほかのスタッフと協力して、魅力的な店舗を作り上げていきたいと思っています。
→「経営方針に共感した」とありますが、どのように共感したのかが示されていません。「実家から近い」とあると、それだけで選んだのかと思われてしまいます。
ほかのドラッグストアとの差別化がされておらず、志望動機としては弱いと感じます。
今回はドラッグストアへの志望動機なので、リーダーシップや協力性はアピールするほどの強みとはならず、採用する企業にとってどのようなメリットがあるのかが伝えられていません。
ドラッグストアであれば、「接客好き」や「人の役に立ちたい」などのほうが、入社後のイメージを伝えやすいでしょう。
まとめ
本記事ではドラッグストア業界の動向から仕事内容、志望動機の書き方、例文まで紹介してきました。
ドラッグストアの仕事は、レジ打ちや品出しなどの単調な仕事だと思われがちですが、働くことで得られた知識をもとに相談に乗ったりアドバイスをしたりと、人の役に立つ仕事と言えます。
店舗によって目指している理念が異なっているので、よく研究してから志望動機を作成するようにしましょう。
●”ドラッグストア業界”の動向
現在のドラッグストア業界ではM&Aにおける再編が繰り広げられており、上位企業の寡占化が進んでいる
●”ドラッグストア業界”であると便利な資格
(1)ヘルスケアアドバイザー
(2)ビューティケアアドバイザー
(3)ベビーケアアドバイザー
(4)漢方アドバイザー
●”ドラッグストア業界”の求める人物像
(1)お客様の気持ちに寄り添える
(2)慎重さがある
(3)真面目
(4)勤勉
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