私たちの生活と密接に関わっているテレビ業界。「自分でドラマやバラエティ番組を制作したい」「芸能人に会ってみたい」など、様々な理由でこの業界を志望している人もいると思います。
しかし楽な仕事ではなく、企業側も本当にこの人に務まるのかをチェックしてきます。
そのためどのようにアピールすれば、企業に評価される志望動機を作ることができるのか、本記事を読んで知っておきましょう。
テレビ業界の特徴
この章ではテレビ業界の動向や業種、職種についてわかりやすく解説していきます。
テレビ業界の動向
テレビ業界の主な収入源は民放の場合はCMの広告費、NHKの場合は受信料です。
しかし近年、パソコンやスマートフォンが普及し企業は広告費をテレビからネットへ移行させていることにより、テレビ業界の広告費は減少しています。
そのため、テレビ各社は広告以外にも、インターネットや不動産、ホテル、イベントなどの周辺事業を強化しています。
具体的には以下のような事業に注力しています。
テレビ朝日:テレビ事業から派生した事業を展開。サイバーエージェントと共同展開している「AbemaTV」など
日本テレビ:Hulu、美術館、映画、テーマパーク、不動産事業
TBS:映画、イベント、人気番組SASUKEなどの海外輸出、不動産事業
また、テレビ業界では番組をスマホで見ることができる動画配信サービスにも力を入れています。
現在の若者がテレビ離れしている要因として「好きな時間に好きな番組が見れない」という意見があるため、改善策として「Tver」というテレビで放送された作品を無料で見ることができるサービスを開発しました。
さらに放送法改正で、テレビとネットの同時配信が可能になり、NHKがいち早くインターネットの同時配信に乗り出し、「NHKプラス」というテレビとインターネットに同時に配信するサービスを開始しました。
ここまでキー局について触れてきましたが、地方のテレビ局でも本事業である広告収入の他に、イベントやネット配信など、様々なコンテンツを開発しています。
テレビ業界の職種
❏編成
0時から24時までの番組の内容や放送する順番を決めています。
内容や順番を決める際は、時間帯や他局ではどのような番組を放送しているのかを考える必要があるため、マーケティング的な思考が求められます。
その他にも自社で制作している番組の企画を決めることもあります。どのような内容にするか、予算はどれくらいにするかなどを考えます。
また、テレビを見ていると緊急速報のようなニュースに急に番組が切り替わることがあると思います。
その際の番組内容を変更する権限を持っているのも編成です。
❏制作
放送されている番組の多くは番組制作会社に外注して制作しています。外注していると言っても全て丸投げしているわけでなく、テレビ局員が携わり、共同で作ることもあります。
制作職ではニュースとスポーツ中継以外のお笑いやバラエティー番組、ドラマなどを制作しており、企画から打ち合わせ、取材、出演者の提案などを担当します。
さらに制作職の中にも職種がたくさん存在し、具体的に言うとアシスタントディレクター、ディレクター、アシスタントプロデューサー、プロデューサー、チーフプロデューサーなどが挙げられます。
❏技術職
技術職は番組を運営する上で欠かせない役割です。
技術職を大きく分けると音声や証明、カメラマンなどの制作現場、中継や生放送、電波の正確性などを担当する送出・回線担当、スーパーハイビジョンやワンセグなどのような新しい放送の仕方を開発する開発担当に分けることができます。
上記のようにコンテンツを作る作業はもちろんですが、その他にも放送システムの維持や管理なども行っています。
具体的に言うと、近年普及している地上波で放送された番組をオンデマンド配信するサービスの管理や番組コンテンツを背作するためのシステム設計なども担当しています。
❏アナウンサー
アナウンサーは自分の声で情報を人々に伝える役割を担っています。
ただ原稿を正確に読むだけでなく、視聴者にわかりやすく伝えることが必要です。アナウンサーの仕事を大きく分けると以下の3つに分類できます。
(1)取材する
報道番組などのリポーターはテレビの前で話すだけでなく、電話やメール、実際に現場に足を運んだりして情報収集から自分で行うこともあります。
(2)番組の進行
番組内でキャスターや司会などを行います。
出演者の意見をまとめたり、コメントしやすいような流れを作ったりなどスムーズに番組を進めるための役割を担っています。また進行状況に応じて時間調整を行うことも必要です。
(3)情報を伝える
情報を伝えるという役割はアナウンサーの最も重要な仕事です。
伝える情報は担当している番組によって様々ですが、どの情報に関しても正確且つ迅速に伝える必要があります。
他にもナレーションやイベント進行、デスクワークなど、メディア以外の仕事もあります。
営業はテレビの広告枠を売っています。つまり番組の合間に流れているCMの枠を販売しているということです。
販売先はスポンサーや広告代理店などが対象となります。時には広告代理店と協力して、スポンサーを募集することもあります。
またテレビCMだけでなく、スポンサーが開催するイベントの企画立案や当日のサポート、収録の立ち会いなども行っています。
志望動機の作り方のポイント
テレビ業界は企業によって得意なジャンルであったり、注力している事業が異なります。
そのため各企業についてしっかりと調べ、テレビ業界の中でもなぜその企業が良いのかについて、ロジカルに書けるようにしましょう。
「なぜ」テレビ業界を志望するのか
マスコミ業界の中で、広告や出版などではなく、なぜテレビ業界なのかを説明する必要があります。
具体的には自分が将来何を成し遂げたいのか、例えばテレビ業界であれば「たくさんの人の笑顔を生み出せる番組を作りたい」などといったテレビ業界ならではの理由を述べるようにしましょう。
その際に業界の仕事内容と絡めて伝えることができればより深い志望動機になるため、業界の職種や動向についても把握しておきましょう。
「なぜ」そのテレビ会社を志望するのか
例えばテレビ朝日であれば「スポーツ番組」、TBSであれば「ドラマ」に強みを持っています。
このように企業によって強みは異なるため、しっかりと企業研究を行い、企業ごとの特徴や強みを把握した上で、志望企業を決めるようにしましょう。
テレビ業界で求められる人物像
テレビ業界では視聴者に求められる番組を作らなければなりません。そのためには見たいと思ってもらえるような番組を作る企画力やクリエイティブ力が必要となります。
番組を制作することは簡単なことではありません。
どうすれば視聴者の心をつかめるような番組になるかを試行錯誤し続け、流行であったり視聴者のニーズをくみ取るために常にアンテナを張り続けなければなりません。
テレビ業界の仕事は社内・社外関係なくたくさんの人と関わりながら、進めていくためコミュニケーション力も必須です。
また、テレビの役割は必要な情報を正確かつ迅速に伝えることです。何かニュースや緊急情報が入ってきた際はその情報を視聴者にいち早く伝えなければなりません。
つまり、事前に念入りに準備するだけではなく、臨機応変に対応できる素養も非常に重要となります。
志望動機の書き方
情報収集や自己分析を基に、伝えることが決まれば、あとは書くだけです。必ずしもオリジナルの構成にする必要はありません。
シンプルでわかりやすい文章構成が、相手を意識した書き方であり、読んでもらうコツです。
文章力に課題がある人は第三者にチェックしてもらうことで、「て・に・を・は」、接続語、「です・ます」調など細部まで整えましょう。
(1)志望動機をひと言で
(2)具体的に言うと
(3)理由(過去の経験と業界・その会社の関連性)
(4)入社後にどうなりたいか
志望動機の書き方、考え方を詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
関連記事:
・「志望動機の書き方~選考通過率をUPさせる方法~」
・「志望動機の正しい考え方やコツ~「志望動機がない…」と悩んでいる人必見~」
志望動機の例文
実際に選考を通過したESの志望動機の例文および考察から、書き方を学び自身のESや面接に活かしてください。
テレビ朝日の志望動機の例文
貴社はテレビ局の中でも、長く続き、高視聴率を記録するドラマを多数制作しており、そのメソッドを活かした人の心を動かすドラマ作りに尽力したいです。
→論理的な構成で志望動機が書けています。自分のどんな強みでどのように貢献できるかについても触れられるとさらに良い志望動機になると思います。
参照元:unistyle/選考通過者本選考ES(テレビ朝日(番組制作・ビジネス職)20卒)
日本テレビの志望動機の例文
また、私は貴社で取り組みたい仕事は営業です。この営業の力量次第で、貴社の素晴らしい番組・CM等の視聴率を上げれると思います。貴社の番組・CMを見ることは有益であると考えており、その有益な情報を視聴者に見てもらうことが、国民の幸せだと思います。そのために、営業という立場から、伝えていければと思います。
→入社後どのような仕事がしたいかについて具体的に書けているため、志望度の高さが伝わる志望動機になっています。
しかし「個社を志望している理由→テレビ業界で成成し遂げたいこと→個社で遂げたいこと」と内容がいったりきたりしてしまっているので、「テレビ業界で成し遂げたいこと→個社を志望している理由」という構成で書くようにしましょう。
参照元:unistyle/選考通過者本選考ES(日本テレビ放送網(総合職)20卒)
TBSの志望動機の例文
また、山岳部に所属しており、40キロの荷物を背負い一週間の縦走をした経験もあります。そのため、カメラマンのように重い荷物を持ちながら、長時間作業をする忍耐力には自信があります。
→結論から書けているため、わかりやすい構成となっています。また、なぜそのような夢を持ったのかについても過去の経験を通してかけていて、説得力のある志望動機になっていると思います。
参照元:unistyle/通過通過者本選考ES(TBS(技術職)20卒)
上記例文の他にも就活支援サイトunistyleでは選考通過者のESを7万件以上掲載しています。 下記画像からサイトに移動できるので、ぜひES作成の参考にしてください。
まとめ
テレビ業界はスマートフォンの台頭により変革の時代を迎え、各企業が様々な取り組みを行っています。
そのため、各企業がどのような施策や事業を展開しているのかを把握し、具体的且つ説得力のある志望動機を作成しましょう。
関連記事:
「志望動機の書き方・例文」
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