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【例文3選】化学業界で評価される志望動機の書き方とは?例文をもとにポイントを解説!

✔ 本記事のまとめ
●化学業界は製品の生産工程にあわせ「川上」「川中」「川下」と川にたとえられることが多い。

●化学業界は「総合化学メーカー」「誘導品メーカー」「電子材料メーカー」の3つに分類できる。

●化学業界の志望動機では、志望企業の強みや事業形態等を調べ競合他社と比較した上で書くと説得力のある志望動機になる。

●化学業界で求められる人物像は「物事を論理的に考えられる」「慎重な人」「コミュニケーション能力がある」「仲間と協力することができる」を満たす人。

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目次

「AGC」「東レ」「旭化成」など、企業名は知っているものの化学業界の具体的な仕事内容を知っている就活生は少ないのではないでしょうか。

というのも化学メーカーの製品は、基本的にBtoBで取引されているため、一般の消費者が直接目にする機会が少ないためです。

本記事では、そんな就活生に向けて、化学業界の仕組みや職種、また内定者のESを例に志望動機の書き方を説明しています。

化学業界とは?

志望動機_化学業界_特徴_とは

化学業界では石油や天然ガスなどの原材料を仕入れた後に、合成・分解・重合反応といった「化学変化」あるいは「分離・精製操作」などを行うことで、価値の高い製品を作り出しています。

そんな化学業界のビジネスモデルは、製品の生産工程を川にたとえて「川上」「川中」「川下」と説明されることが多いです。

それぞれビジネスモデルが異なるので以下にて特徴を紹介します。

まず川上企業では、石油・石炭・天然ガス・鉱石等から化学品を生産しています。川上に属している企業は、基礎原料から最終製品まで、一貫して製造している企業が多いです。

次に川中企業では、基礎原料を処理して、最終製品の素材を作ります。具体的には、衣類の原料となる合成繊維、タイヤの原料となる合成ゴム、プラスチック製品の原料となる合成種子等です。

最後に川下企業は、中間製品を原料として消費者向けに販売する最終製品を作っています。最終製品の具体例としては、洗濯洗剤やコスメ、日用品等が挙げられます。

【業界研究】化学業界の動向5選!仕事内容や志望動機・自己PRのポイントも紹介
化学業界では、石油や天然ガスなどを原材料として合成ゴム・プラスチックなどの材料、合成洗剤・石けん等の最終製品を製造しています。しかしこれだけでは業務内容や全体像が想像できない人もいるでしょう。本記事では化学業界のビジネスモデルや動向を紹介します。

化学業界の企業分類

志望動機_化学業界_企業分類

化学業界は3つに分類することができます。

以下で、それぞれについて紹介していきますので、化学業界を志望している人はチェックしてみてください。

総合化学メーカー

総合化学メーカーは上述した「川上・川中・川下」を網羅し、基礎原料から最終製品まで、一貫して製造している企業です。

自社で製品開発までを行なっていることから技術力が高いと言えます。

  企業例  ・三菱ケミカル
・住友化学
・旭化成
・三井化学 等

誘導品メーカー

誘導品メーカーは基礎原料をもとに最終製品の材料となるものを製造する企業です。製品自体を製造するわけではないため、知名度はあまり高くない企業が多いです。

  企業例  ・信越化学
・三菱ガス
・東レ
・クラレ 等

電子材料メーカー

電子材料メーカーは基礎原料や誘導品を購入し、半導体やディスプレイ等の電子材料を作る企業です。製作した電子材料をメーカーに販売し、利益を得ています。

  企業例  ・富士フィルム
・住友ベークライト
・昭和電工マテリアルズ
・東京応化 等

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化学業界の主要職種

志望動機_化学業界_職種

ここでは化学業界における主な職種について記載します。

理系学生の採用がメインとなる技術系職種と文系学生の採用がメインとなる事務系職種の2つに分けられます。

技術系職種

■研究開発

新製品の開発や既存製品の改良を行います。企業によっては顧客と関わりながら設計やシュミレーションを行い、製品を作ります。

顧客や他の部署の人と連携しながら業務を行うため、広い視野が求められます。また海外の取引先とやり取りする場合もあるので、英語力も大切です。

■技術開発

技術開発は、自社の製品・サービスを効率的に生産・提供するための技術を開発します。

技術開発として独立して業務を行うこともあれば、会社によっては研究開発担当が技術開発まで行う場合もあります。

■生産技術・製造

製品を安定して供給するために、どのようにすべきかを考慮しながら製品を製造することが仕事です。

市場のニーズや技術が日々、変化・進化する中、設備の改善や、低コストで高品質の製品を製造するためにはどのような方法で行うべきかなどを考えながら、生産体制を構築しています。

事務系職種

■営業

対企業に対して、製品の営業を行います。化学メーカーにおいて営業職の採用人数はそれほど多くないため、少数精鋭です。

その分、新入社員の時から大きな仕事を任せてもらえる可能性があります。

また海外進出をしている企業も多いことから、国内だけではなく海外の顧客に対して市場開拓を行えるでしょう。

■管理系

総務、法務、人事・勤労、経理・財務、企画管理、購買・物流など、管理系の仕事やマーケティングなど企画を行う部門です。

企業によっては購買・物流などの管理系職種においても、海外の取引先とやり取りが発生する場合があります。

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化学業界で評価される志望動機を作る3つのステップ

志望動機_化学業界_書き方

ここでは化学業界の志望動機を書く際に意識してほしいポイントを3つ紹介します。

これから志望動機を作成するという人は、以下のポイントを参考に作成してみてください。

(1)志望動機に必要な要素を把握する

志望動機を作成する際は「なぜ化学業界か」「なぜその企業なのか」をしっかりと深掘りしましょう。

“なぜ化学業界なのか”については、数ある業界の中でもなぜ化学業界を選んだのかについてしっかりとした理由を準備しておく必要があります。

「世界に誇れる技術力を持つ企業で働き、日本だけではなく世界のものづくり産業を支えたい」などといったように、化学業界ならではの理由を述べるようにしましょう。

“なぜその企業なのか”については、志望企業の強みや事業形態などの特徴を調べて、競合他社と差別化しながら伝えることが大切です。

例えば、総合化学メーカーである旭化成では、樹脂、化成品、繊維、電子材料、部品、医療機器など様々な分野の製品を扱っています。

そのため「サランラップ」を小売店にむけて拡販することもありますし、タイヤメーカーに対して原料となる合成ゴムを卸すこともあります。

このように一つの会社の事例をとっても様々な製品分野や顧客に関わることが可能であることがわかるでしょう。

志望動機を書く際は、上記のように企業ごとの特徴や強みを把握した上で作成するようにしてください。

(2)化学業界の求める人物像を把握する

化学品や素材の生産・製造は概して大規模なプロセスで構築されているため、データや論理的な説明が求められることが多くあります。

これは研究データや生産管理といった数字にコミットする技術職の場合のみでなく、営業職の人でも言えます。

理由としては、市場を把握し分析できていることによって、取引先に強く訴求することができるためです。

つまり、物事を論理的に考え、得られた結果を体系立てて整理することができるといった素養が求められます。

また、研究職の場合は、危険な薬品や高級な装置を扱うことが多いため、慎重さが必要です。これは、事故や損失を未然に防ぐことができるため、企業にとっても大きなメリットとなります。

最後に、製品をつくるには、製造していく過程でいろんな人とコミュニケーションを取りながら完成までもっていきます。

一人で完成させる製品はほとんどありません。チームで動くことも多く、密なコミュニケーションが求められることも多いです。

そのため、目標に向かって、仲間と協力し達成する楽しさを感じられる人は化学業界に向いているといえるでしょう。

(3)志望動機のフレームワークを知る

情報収集や自己分析を基に、伝えることが決まれば、あとは書くだけです。必ずしもオリジナルの構成にする必要はありません。

シンプルでわかりやすい文章構成が、相手を意識した書き方であり、読んでもらうコツです。

文章力に課題がある人は第三者にチェックしてもらうことで、「て・に・を・は」、接続語、「です・ます」調など細部まで整えましょう。

■志望動機の構成例
(1)志望動機をひと言で
(2)具体的に言うと
(3)理由(過去の経験と業界・その会社の関連性)
(4)入社後にどうなりたいか

志望動機の考え方、書き方を詳しく知りたい方は下記をご覧ください。

【志望動機の書き方】選考通過率をUPさせる方法とは?
志望動機は書き方ひとつでレベルが上がります。ESが落ち続ける人、通る人の違いは書くべき内容を入れ、読みやすい構成で書けているかどうかです。本記事では志望動機のセオリーともいえる書き方のコツをお伝えします。

志望動機と自己PRの作り方とは?_CTA

化学業界志望動機例文

志望動機_例文_化学業界

化学業界の中でも人気の高い企業3社の選考通過ESの志望動機を紹介します。

三菱ケミカル(生産技術・製造職)の例文

私が貴社を志望する理由は、多くの人々の暮らしの「当たり前」を貴社で支えたいからです。この想いが形成されたのは、吹奏楽団の演奏会運営を通じ、当たり前に演奏会を開催することの難しさと共にやりがいを強く感じたことがきっかけです。

その中でも貴社を志望する理由は、専門性に魅力を感じたからです。危険が伴う化学品の輸送を高度な技術により提供している貴社で、他にはないユニークな物流を経験したいと考えております。

貴社への入社後は、ケミカル物流のスペシャリストとして、生活に必要不可欠な化学品を通して多くの人々に価値提供を行うことで、貴社の事業の一翼を担えるよう、長期的な成長を遂げたいと考えています。

⇒「成し遂げたい夢→その夢をもったきっかけ→企業を志望する理由→入社後について」と、とても綺麗な構成で書けています。相手に伝わりやすい志望動機になっているでしょう。

引用元:unistyle/内定者本選考ES(三菱ケミカル24卒)

住友化学(事務系総合職)の例文

モノづくりを通じて人々の生活を支える仕事がしたいと考え貴社を志望する。学童ボランティアでおもちゃ作りをしておりその時に得た笑顔にやりがいを感じたことがきっかけだ。

化学業界の中でも石油化学、エネルギー・機能材料、情報電子化学、健康・農業関連事業、医薬品と幅広い製品をグローバル展開し、持続可能な社会実現に向けた次世代技術開発の促進や新規事業の創出など挑戦し続ける姿勢に魅力を感じた。

貴社で働くことができれば、世界中のあらゆる産業に影響を与え地球環境や人々の生活を支えることができると考え貴社を志望する。

⇒化学業界の中でも住友化学を選んだ理由についてしっかりと書けています。熱意の伝わる志望動機と言えるでしょう。

引用元:unistyle/選考通過者本選考ES(住友化学23卒)

三菱ケミカル(事務系職)の例文

貴社に貢献し、社会の下支えに寄与したいと考えたため。

大学のサークルで、部員へのヒアリングから、活動環境における課題の抽出、原因の特定を行って改善に繋げた経験がある。この経験から周囲のニーズを汲み取り、現状を改善することにやりがいを感じるようになった。その上で3つの理由から貴社を志望させていただいた。

①日常の根幹を広く支えられるメーカーで上記サークルでの経験を活かしたいと考えている。中でも貴社は的確な投資により、国内化学メーカートップの利益率を誇っているため。
②その利益率の根本には”当たり前のことを当たり前に”行うという貴社の風土がある。これは私が野球人生で常に肝に銘じていたことであり、共感したため。
③世界1位のシェアを誇る貴社塩ビの営業を行いたいと考えたため。社会インフラを支える貴社の塩ビで、世界の人々の日常を支えたいという想いがある。

入社後は営業としてお客様の真のニーズを引き出し、課題の改善と解決策の提案を行えるようになりたいと考えている。将来はチームで価値あるものを創出して、その顔となれるような経験と信頼を積み重ねていきたい。

⇒とても綺麗な構成で書けています。志望企業に対する熱意もしっかりと伝えられています。入社後のことについても書けており、将来あなたが働いている姿をイメージしやすい志望動機と言えるでしょう。

引用元:unistyle/選考通過者本選考ES(信越化学工業23卒)

上記例文の他にも就活支援サイトunistyleでは選考通過者のESを7万件以上掲載しています。

下記画像からサイトに移動できるので、ぜひES作成の参考にしてください。

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まとめ

本記事では、化学業界の特徴や動向から、主要職種、志望動機の書き方、例文まで紹介してきました。

様々な製品の素材を開発・製造する化学メーカーは、日本だけでなく世界の「モノ作り」において様々な役割を果たしています。

ビジネスの特性上、仕事の内容も、関わることができる取引先も幅広いです。

そのため、様々な業務に携わりたい、海外も視野に入れて仕事をしていきたい、という就活生に向いている業界だと言えるでしょう。

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  • 「化学業界で評価される志望動機を書くにはどうしたらいい…?」
  • 「化学業界の選考の書類選考を突破したい!」

このように就活に関する悩みは人それぞれでしょう。

就職エージェントneoでは、専任のアドバイザーが個別面談を実施し、就活生一人ひとりの就活状況をお伺いした後に、状況にあったアドバイスの実施や希望や適正に合った企業の求人情報を紹介しています。

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