「面接で座右の銘を聞かれたら何と答えればいいんだろう?」このような疑問をお持ちではありませんか?
本記事では、これから大切な面接に臨む人に向け、面接で座右の銘を聞かれた際の正しい回答方法と例文を紹介していきます。
面接官の心をつかむ回答方法にはポイントがありますので、本記事で確認しておきましょう。 ポイントさえ押さておけば、あなたの就職内定に一歩近づけることでしょう。
企業が面接で座右の銘を聞く意図
企業が面接で座右の銘を聞く意図は下記の通りです。
■仕事にどう取り組む人かを知るた
以下では、それぞれの意図について詳しく解説していきます。
あなたの中にある軸を知るため
面接官は、座右の銘を聞くことであなたの中にある軸を探ろうとしています。なぜなら、座右の銘というのは、その人が持つ行動指針の1つであるからです。
つまり、面接官は「仕事で困った時や迷った時、この人はどのような軸を中心に行動するのだろうか」と考えているのです。
仕事にどう取り組む人かを知るため
面接官は、座右の銘を聞くことで、その人が仕事にどう取り組むかを知ろうとしています。
面接官は座右の銘から、その人の行動軸のほかに「人柄」「仕事の取り組み方」などを見ているということです。
例えば「一期一会」を座右の銘にしている人の場合、面接官は「この人は、人との関わり合いを大切にしているのだな」という印象を持ちます。
よって、面接の前に一度は「自分の座右の銘が面接官にどのような印象を与えるのか」を考えておくとよいでしょう。
面接の質問で座右の銘を聞かれた時の答え方
面接で座右の銘を聞かれた際は、下記のフレームワークに従って回答しましょう。

最初に、結論の部分で自分の座右の銘を述べます。
次に、エピソードの部分で「なぜ自分がこの座右の銘を選んだのか」を簡潔に解説しましょう。
最後に、一連のエピソードをまとめつつ、 座右の銘を軸にして、今後の社会人生活でどうしていきたいかを述べます。
座右の銘を回答する際は、エピソード部分よりも「今後の社会人生活でどう活かしていきたいか」の部分を重点的に述べるとよいです。
「面接の質問」への答え方の詳細、注意点、面接官のタイプ別対策方法を知りたい方は下記の記事をご覧ください。
関連記事:【面接】質問の正しい答え方|面接官のタイプ別に特徴と対策を紹介
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面接で座右の銘を聞かれた時の回答例
以下では、面接で座右の銘を聞かれた際の回答例を紹介していきます。
「座右の銘なんて持っていない」という人もいるかもしれません。例文を参考にしつつ、自分に合いそうな四字熟語やことわざを押さえておきましょう。
また、それぞれの回答に対して深堀りされることもあるため、追加の想定質問も紹介していきます。
日進月歩
■例文1
それまでの私は、何をするにもただ目の前にあることを作業のようにこなすだけでした。日進月歩という言葉を知り、成長することの楽しさややりがいを知り、人生の充実度か何倍にも跳ね上がりました。例えば「早く終わらないかなぁ」と思っていた部活動も、目標を持ち成長することに焦点を当てるようになってからは、逆に時間が少ないと感じるようになりました。
これから会社で働く際も、成長を停滞させることなく、常に新たな成長を模索しながら取り組んでいきたいと思っています。
【想定追加質問】
⇨成長するコツは何ですか?
⇨どのような目標を持って練習していましたか?
■例文2
これから社会に出ると、うまくいかないこともたくさんあると思います。しかし、どんなに辛いことがあっても諦めず、昨日の自分より少しでも成長できるよう、何事にも前向きに取り組んでいきたいと思っています。
【想定追加質問】
⇨なぜ成長することが大切だと思いますか?
一期一会
■例文1
私は高校時代から飲食店でのアルバイトを経験し、たくさんの人と関わってきました。アルバイト先で知り合った友達とは高校を卒業したあとも連絡をとっており、今もさまざまな刺激をもらっています。また、アルバイト時代の友達からまた新しい友達を紹介してもらったこともあり、その新友達とボランティア団体を立ち上げたこともありました。このような経験から、たくさんの出会いに支えられて今の自分があるということを実感しています。
これから社会に出て、たくさんの人と出会うことがとても楽しみです。会社の人たちとも積極的に交流を深め、新たな出会いを紡いでいきたいと思っています。
【想定追加質問】
⇨人とコミュニケーションをとる際に気をつけていることは何ですか?
■例文2
私は幼少の頃からダンスをやっており、同世代の仲間たちだけでなく、ひと回り以上上の大人とも関わってきました。大学生になってからはダンスでお世話になった年長者に相談をすることが増え、勉強や進路などに限らずさまざまなことを教えてもらいました。相談を通して、自分が本当にやりたいことを見つけることができたため、この出会いにとても感謝しています。
ダンスを通じて出会った人たちからの数々の教えを通じて、今こうして素敵な会社に出会い、就職活動ができています。これからも一期一会という座右の銘を大切にし、今度は自分が何かを与えられる側になれるよう、精進していきたいと考えています。
【想定追加質問】
⇨年上の人たちと関わる際に気をつけていることは何ですか?
初志貫徹
■例文1
高校時代サッカー部に所属していた私は、1年生の時から「絶対にインターハイに出場する」と心に決め、練習に取り組んでいました。周りの仲間たちはあまりインターハイという言葉を口にしませんでしたが、自分だけは色々なところでインターハイに出場したいという思いを口にしていました。すると、3年生になったころには、サッカー部員のほとんどが「インターハイを目指す」を目標に、とても熱心に練習に励んでいました。
最終的にインターハイに出場することはできませんでした。しかし、一度思ったことを最後までやり通したことで、他の部員たちのモチベーションをあげられたことは、自分の中で大きな成功体験となりました。社会に出たあとも高い目標を持ち、与えられた業務にはひたむきに取り組んでいきたいと思います。
【想定追加質問】
⇨大変な時は何を考えながら練習していましたか?
⇨インターハイに出場したいと思ったきっかけは何かありますか
■例文2
私は小中高とラグビー部に所属しており、小学生の頃から絶対に途中で諦めないと心に決めていました。 中学時代は一度もレギュラーになることができず、辞めたいと思ったこともよくありました。しかし、必死に練習を続けたことで、高校時代のラグビー部ではキャプテンになれました。さらに、県大会で優勝することもでき、全国大会に出場することができました。残念ながら全国大会で良い結果を残すことはできませんが、小中高とラグビーに取り組み続けたことで、諦めないことの大切さを知ることができました。
これから社会に出た後は、自分が選んだ会社一筋で取り組んでいきたいと思っています。
【想定追加質問】
⇨同じ会社に何年くらい所属したいと思っていますか?
⇨途中で諦めないと心に決めたきっかけはなんですか?
思い立ったが吉日
■例文1
私がこのことわざを座右の銘にしたのは、大学生の時に「思ったら行動することが大切である」ことに気づいたからです。高校生までの自分は、やらなければいけないことを後回しにしてしまうことがとても多かったです。
大学生になり「思い立ったが吉日」を座右の銘にすることで、すぐに行動できるようになりました。素早く行動することの習慣化に成功したことで、考えてから行動するまでのスパンがどんどん短くなりました。習慣化に成功したことで、講義の課題を済ませる時間が速くなり、アルバイトや自主学習の時間が増えました。
これから会社で働く際も、やるべきことを後回しにせず、能動的に行動していきたいと思っています。
【想定追加質問】
⇨なぜ思ったらすぐ行動することが大切だと思ったのです
⇨習慣化する際に意識していたことはありますか?
■例文2
私は趣味の一環として、英語の勉強方法を Twitter で発信しています。普段何気なく過ごしていると、フォロワーに発信したい英語の勉強方法を思いつくことがあります。そんな時、つい後回ししてしまいたくなるのですが、そこで「思い立ったが吉日」を頭の中でつぶやくようにしています。
すると、面倒くさがらずにスっと情報発信できるようになりました。思いついたことをすぐ発信すると、熱量を持って伝えることができるため、フォローしてくれている中学生や高校生にもとても喜んでもらえます。
これらの経験から、すぐに行動することの大切さを学びました。社会人になった後も、自分から積極的に行動を起こし、周りに良い影響を与えられる人材になりたいと思います。
【想定追加質問】
⇨すぐ行動を起こした時に失敗してしまった体験はありますか?
⇨なぜTwitterで英語の勉強法を発信しようと思ったのですか?
有言実行
■例文1
私がこの四字熟語を座右の銘にしている理由は、人前で目標を宣言することで成功しようとする意識を高められるからです。以前私は「半年以内に英検1級に合格する」ということを決め、それを親や友達に宣言していました。
当時の私は英語があまり得意ではなかったためとても苦労しましたが、宣言したからには頑張ろうという一心で勉強に励みました。その結果、勉強開始から1年半ほどで英検1級に合格できました。
これから社会人になった後も自分の目標を宣言し、達成を重ねていきたいです。
【想定追加質問】
⇨目標を達成するために工夫していることはありますか?
⇨なぜ英検1級を取ろうと思ったのですか?
■例文2
私はこれまで有言実行することで、さまざまな目標を達成してきました。例えば「アルバイトで1年で120万円を稼ぐ」という目標を決めた時にはSNSで宣言し、結果月12万円を稼ぐことに成功しました。SNSなどを利用して宣言することは、自分のモチベーションを維持するための仕組みづくりだと考えています。
私はこれからも、目標を達成するための仕組みづくりをして、たくさんの成功体験を積み重ねていきたいと思っています。
【想定追加質問】
⇨モチベーションを上げる際のコツはありますか?
面接でよく聞かれる質問集と回答例は下記の記事を参考にしてください。
関連記事:【面接でよく聞かれる質問集】答え方のポイントと前日までに準備すべき対策も紹介
面接で座右の銘を回答する時のNG例
面接で座右の銘を聞かれた際、NGとなる回答例は下記の通りです。
■エピソードが弱い座右の銘はNG
それぞれのNG例について詳しく解説していきます。
自分と関連性の低い座右の銘はNG
自分と関連性の低い座右の銘を回答するのはあまりおすすめできません。
自分と関連性の低い座右の銘というのは例えば
■自分に合っていないことわざや四字熟語
などといったことを指します。
特に多いのが、自分の軸として持っている考え方と座右の銘の意味合いが少し違うという状態です。
例えば「初志貫徹」を座右の銘としている人が「私は物事を柔軟に考えることが得意で、その場に合った正しい行動を選択するのが得意です」というと、少し違和感を覚えませんか。
また、自分に合っていないことわざや四字熟語を座右の銘にしている人も多いです。
例えば「私は一つのことをやり抜くことが得意です」という人は、「石の上にも三年」ということわざよりも、「初志貫徹」という四字熟語の方がしっくりくると思います。
面接を受ける前には、自分が掲げている座右の銘の意味を今一度しっかり確認しておくとよいでしょう。
ポイントは座右の銘を基準として考えるのではなく、あなたが大切にしてきた価値観や考え方を基準にして座右の銘を選ぶことです。
エピソードが弱い座右の銘はNG
エピソードが弱い座右の銘を回答するのはあまりおすすめしません。先ほども紹介した通り、座右の銘というのはその人の行動規範であり迷いが生じた際に軸となる重要な部分です。
面接官も「この人は仕事で行き詰まった時、どのような考え方を軸にして行動するのだろう」という観点で見ています。
そこに「私の座右の銘は有言実行です。理由は、嘘つきになりたくないからです」といったような内容の薄いエピソードを回答してしまうと、面接官は心配になってしまうでしょう。
したがって、面接官を納得させられるエピソードを用意しておくことが重要になります。
まとめ
本記事では面接で座右の銘を聞かれた際の回答方法について紹介してきました。
面接で一目置かれる座右の銘のポイントは
✓面接官を納得させられるエピソードがある
といった部分にあります。
あなたの座右の銘は、これらの条件に当てはまっているでしょうか?
まだ座右の銘に納得できないという人は、ことわざや名言から探すのではなく、これまでの自分の経験から得た価値観や考え方をもとに座右の銘を探すことをおすすめします。
面接を通過するためには想定質問への対策として、答え方を知るだけではなく、マナーの習得や事前の練習も必要です。
以下にて面接突破のためのノウハウ記事をいくつか紹介しているので、面接に少しでも不安がある方は参考にしてください。
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