「履歴書の写真ってそんなに大事?」「写真で落とされることもあるの?」という不安を感じている方もいると思います。
本記事では証明写真のサイズや有効期限、背景色などの基本的マナーから綺麗に撮影するポイント、写真を撮る際の服装、髪型、メイクまで紹介しているので、証明写真を撮る前に読んで参考にしてみてください。
また「自撮り」「スピード写真」「写真館」それぞれのメリット、デメリットも紹介しているので、自分に合った撮影方法を選びましょう。
写真で不利になることはある?
「写真で合否って決まるの?」と不安に思っている方もいると思いますが、写真だけで合否が決まることはありません。
基本的に履歴書の写真は面接の際の本人確認に使用されるものです。
しかし髪型や髪色が奇抜、服装がだらしないなど身だしなみが乱れていたり、表情が暗いとマイナスな印象を持たれてしまう可能性は大いにあります。
マイナスな印象を与えないためにも、履歴書用の写真マナーを身に着けていきましょう。
履歴書に貼る写真のルール
履歴書に貼る写真のルールについて知らない人に向けて、以下では写真のサイズ、写真の期限、写真の背景色など、細かい注意点について紹介していきます。
写真を撮る前に学んでおきましょう。
サイズ
履歴書に貼る写真の一般的なサイズは縦4cm×横3cmです。
WEBの場合の一般的推奨サイズは「560×420ピクセル」と言われていますが、WEBで写真を送る場合は紙の履歴書と違い必ずしもこのサイズと決まっているわけではありません。
企業によって写真のサイズが異なるため、志望企業のサイズはどれくらいなのか事前に確認するようにしましょう。
証明写真のサイズが合わなかった際は、紙、WEBどちらで提出する場合でも写真館でデータを加工してもらうことをオススメします。
写真の期限
履歴書に貼る証明写真は撮影日から3ヶ月以内のものにしましょう。
撮影してから期間が空きすぎてしまうと、髪型や体型などが変化している可能性もあるため、就活では使用しない方が無難です。
背景色は白、青、グレーにする

証明写真の背景は白・青・グレーがオススメです。
この中でどれが1番合うかは人によって異なるため一概には言えませんが、誰にも嫌われない無難な背景色は白だと言えます。
どの背景色を選べば良いかわからないという人は白背景を試してみてください。
写真の裏には必ず名前を書く
履歴書の写真が剥がれてしまった場合、証明写真を見ただけでは誰のものかわかりません。
万が一に備え、写真の裏側に氏名と学校名を記入しておき、剥がれても誰のものかわかるようにしておきましょう。
プリクラや過度に加工した画像はNG
プリクラやアプリで過度に加工した証明写真を使用するのは絶対にやめましょう。証明写真は自分を証明する大事なものです。
そのため加工をしすぎてしまうと実際のイメージとかけ離れてしまう可能性があるため、加工のしすぎには気をつけるようにしてください。
証明写真を撮る際に注意すべきこと
証明写真を撮る際は表情や姿勢など見える部分だけ気をつければ良いわけではなく、写真には写らない足元にも気を使わなければ良い写真を撮ることはできません。
以下では証明写真を撮る際に注意すべきことについて紹介していきます。
姿勢を意識する

証明写真を撮る際は綺麗な姿勢で撮るようにしてください。
例えば、首が前に出ていたり、背中が丸まってしまっているとだらしない印象を持たれてしまうことがあります。
横から見た時に耳と肩の位置が一直線になるように背筋を伸ばし胸を張り、顎を引くと綺麗な姿勢で撮影することができるため試してみてください。
また姿勢を伸ばすとカメラの枠内に入らないという方もいると思います。
そういった場合は椅子の高さやカメラの位置を調整し、視線がカメラと並行になるようにしましょう。
足元にも気を使う
証明写真は上半身しか写らないため足元まで意識していない人も少なくないと思います。
たしかに写真には写りませんが、スピード写真機には足元にストロボ(写真撮影の時に用いる、光度の高い放電管)が設置されています。
そのため足を開いて撮ってしまうとストロボを遮ってしまい写真に不自然な影ができてしまったり、顔が暗く写ってしまうことがあるため、写真を撮る際は両足を閉じて座るようにしてください。
また荷物がある場合も同じです。荷物は光を遮らないよう椅子と足の間に置くようにしましょう。
証明写真を撮る際におすすめに服装
証明写真を撮影する際は普段着ではなく、男性も女性もスーツで撮影するようにしましょう。
どのようなスーツがオススメなのかについては以下で男女別に紹介していきますので、参考にしてみてください。
男性
スーツの色は黒や紺の落ち着いた色のスーツが好ましいです。
必ずしも無地でなければいけないわけではなく、ストライプの柄が入っているものでもOKです。
しかし派手なストライプはNGです。薄いものを選ぶようにしてください。
シャツは白い無地のものを選び、写真を撮る前にアイロンがけをしておくか、クリーニングに出しシワがない状態にしておくようにしましょう。
ネクタイは色や柄が派手すぎないものを選び、上まできっちりと締めてください。
女性
女性も男性同様、黒か紺のスーツを選びます。
インナーは白いブラウスかシンプルなデザインのカットソーがオススメです。
また胸元が空きすぎているもの、フリルなどの装飾が多いものは避けましょう。
証明写真を撮る際におすすめの髪型
証明写真を撮る際は男性も女性も清潔感のある髪型を心がけてください。
以下では印象アップする男性の髪の長さや女性の髪型について、紹介していきます。
男性
清潔感を伝えるために髪は短くカットし、ワックスなどで適度にまとめましょう。
どれくらい切ればいいかわからない人は以下のポイントを参考にしてみてください。
(2)サイドはボリュームを抑える
(3)もみあげの長さは耳までの長さにし、耳が見えるようにする
(4)襟足は襟にかからない長さにする
また髪色は黒が好ましいとされています。
女性
女性の場合は必ずしも黒でなければいけないというわけではありませんが、明るすぎる髪色の人は暗めの茶色に染めましょう。
髪の長さが肩より長い人は後ろで一つに束ねるか、ハーフアップにすると清潔感が出ます。
前髪は目にかかってしまうと暗い印象を持たれてしまうことがあるため、長い人はピンでとめるか、横に流して目と眉毛が見えるようにするとスッキリして見えるためオススメです。
証明写真を撮る際に注意すべき身だしなみ、メイク
身だしなみは証明写真に限らず就活の場では非常に重要となります。
証明写真は企業があなたの印象を決める1番最初のツールです。
少しでも第一印象を良くするために身だしなみや、女性の場合はメイクにも注意し好印象を獲得できるようにしましょう。
男性
男性はひげに注意してください。ひげが伸びていると清潔感がないように見えてしまうため、証明写真を撮る前にしっかりと剃りましょう。
また髪やスーツにフケなどのゴミがついていないかも確認してください。
女性
女性は身だしなみを整えるだけでなくメイクもポイントとなります。
就活でのメイクはナチュラルメイクが基本ですが、証明写真を撮る際はフラッシュなどの光で色が飛んでしまう場合があるため、面接などに行く際のメイクよりはしっかりと色味をつけてあげるようにしましょう。
証明写真ではチークは必須アイテムです。チークを頬に入れることで血色がアップし顔が華やかになるため、普段使わない人も証明写真を撮る際はぜひ使ってみてください。
リップは赤などの派手な色は避け、コーラルピンクやベージュ系のオレンジなどがオススメです。
表情
証明写真を撮る際は歯が見えない程度に微笑みます。思いっきり歯を見せて笑うには避けたほうが良いでしょう。
口角がまっすぐだったり、下がってしまっていると無愛想なイメージを与えてしまうことがあるため、口角を少し上げた笑顔を心がけてみてください。
証明写真はどこで撮るのが良いのか?
証明写真を撮る方法は主に「自撮り」「スピード写真」「写真館」の3つがあります。
ここで撮らないと絶対に落ちるということはありませんが、「とにかく安く撮りたい」「撮影データがほしい」など、求めているものによって選ぶべき撮影方法は異なります。
それぞれ3つの撮影方法のメリット、デメリットを紹介しているので自分のあったものを選んでみてください。
自撮り
最近ではスマホの普及により、携帯電話でも画質の良い写真を撮影することができます。
証明写真を自撮りで撮影するメリット、デメリットは以下になります。
・無料
・いつでも何回でも撮影できる
■デメリット
・背景に影が写ってしまうことがある
・暗くなってしまうことがある
・印刷する時の色の調整が難しい
このようにデメリットが多くあまりオススメできませんが、どうしても自撮りが良いという人はリクルートがやっている「履歴書カメラ」というものもあります。
履歴書カメラではアプリをダウンロードして写真を撮影し、コンビニで印刷するだけで証明写真が完成するという仕組みです。
かかる費用も印刷代だけなので、お金をかけたくないは試してみても良いでしょう。
スピード写真
スピード写真は駅の周辺やデパートなどに設置されていることが多いため、いつでも気楽に撮影することができます。
スピード写真で撮影する際のメリット、デメリットは以下になります。
・費用が安い
・いつでも気楽に撮れる
■デメリット
・レンズが汚れている場合がある
・取り直しできる回数が決まっている
色々なところに設置されているためいつでも気楽に撮影することができますが、レンズが汚れているといったこともあるため、撮影する前にレンズを掃除したりなど、注意が必要です。
また取り直しできる回数が決まっているため、費用が安いというメリットがあるものの、うまく撮れなかった場合費用かさんでしまうこともあります。
最近では機種によって撮影データをもらえるものもありますが、できない機種も多いため、予め調べてから撮影するようにしましょう。
写真館
写真館ではプロが撮影してくれるため、自撮り、スピード写真と比較すると圧倒的に完成度が高いです。
そんな写真館で撮影する際のメリット、デメリットは以下になります。
・クオリティが圧倒的に高い
・表情や身だしなみについてアドバイスをもらえる
・写真の修正や加工も可能
・撮影のデータをもらえる(写真が足りなくなった場合ダウンロードできる)
■デメリット
・費用が高い
写真館は写真自体のクオリティが高いだけでなく、身だしなみや表情についてアドバイスをもらうこともできるため、最も良い状態で撮影することが可能です。
また撮影した後の写真の修正や加工も行ってくれるため、証明写真にこだわり、企業に良い印象を与えたいと思っている人にはオススメとなっています。
さらに就活を続けていくうちに「写真がなくなった!」という場合でも安心です。撮影データをもらえるため、後日でも同じ写真を焼きましすることができます。
どの写真館で撮影すれば良いかわからないという就活生は以下にて写真館をいくつか紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
まとめ
本記事では履歴書に貼る写真の基本的なマナー、撮影する際のポイント、注意点について細かく紹介してきました。
履歴書の写真は企業があなたの印象を決める1番最初のツールです。
好印象を持ってもらうためにも本記事で紹介した写真を撮る際のポイントを意識してみてください。