
「自己PRで素直さをアピールするにはどうしたらいい?」「素直さって企業から評価されるのかな?」と考えている方は多いのではないでしょうか?
自己PRで素直をアピールしようと思っている人に向けて、本記事では企業が求めている素直さとは何なのか、そして、正しいアピール方法を紹介していきます。
実践しやすいようにフレーム分けをして例文を紹介しているので、参考にしてみてください。
企業が求めている素直さ
企業が求めている素直とは「他者の意見を受容できること」です。細かい表現の違いはあれど就活生がアピールしたい素直さと企業側が求める素直さに乖離はほとんどないのではないでしょうか。
ですが、自己PRで単に「素直さ」をアピールしても言葉が抽象的で響かない可能性もあるので、「素直」という言葉を具体的な言葉に変換するとよいでしょう。
記事の後半にて「素直」という言葉を言い換えた例を示しているのでぜひ参考にしてみてください。
ちなみに『goo国語辞書』で「素直」という言葉を調べてみると、以下のような意味となるようです。
1 ありのままで、飾り気のないさま。素朴。
2 性質・態度などが、穏やかでひねくれていないさま。従順。
3 物の形などが、まっすぐで、ねじ曲がっていないさま。
4 技芸などにくせのないさま。
5 物事が支障なく、すんなり進行するさま。
『goo国語辞書』
上記の意味を踏まえたうえで、なぜ企業が「素直」という強みを評価するのでしょうか?
その理由は「入社後の成長スピードが速く、活躍する可能性が高い」からです。
実際のビジネスシーンにおいては、自分とは年齢・経歴・立場・考え方の異なる様々な人たちと協力し、共通の目標の達成に向けて行動することが求められます。
時には自分とは異なる考え方の人と意見をぶつけ合わせることも必要になり、自分の思い通りに物事が進まないこともあるかもしれません。
ですが、自分の意見が常に正しいとは限りません。
また、他者の意見に耳を傾けることで、これまで思いもつかなかった観点から物事を考えることが可能になり、より良い成果につながる可能性もあります。
このような観点から、他者の意見を受容できる力、つまりは「素直さ」は評価されると考えられます。
さらに新卒採用といういわゆるポテンシャル採用においては、特に目上の方のやり方などを愚直に実践できる素直さは大切になってくると言えます。

自己PRで素直をアピールする方法
自己PRを書く際は以下のフレームワークに沿って書くようにしましょう。
結論では自分の長所が”素直”であることを端的に述べ、その後に自分の長所が”素直”であることを証明できるエピソードを伝えます。
そして自分のとった行動によってどんな結果になったか、その経験を通してどのようなことを学んだのかを伝え、入社後に自分の長所である素直さを活かし、どうやって志望企業に貢献するかを述べましょう。
自己PRの詳しい書き方については以下の記事で紹介しているので、自己PRを考える際は参考にしてみてください。
関連記事:
企業から評価される自己PRの書き方とは?ポイントや注意点をわかりやすく解説

素直さをアピールする際の注意点
ここでは素直さをアピールする際の注意点を紹介します。
せっかくの長所もアピールの仕方によって面接官に与える印象は大きく異なってしまうため、正しいアピールの仕方を理解しておきましょう。
「素直」を他の言葉に言い換える
“素直”という言葉は抽象的であるため、自己PRで「私には素直さがあります」とだけ伝えてしまうと、面接官との齟齬が生まれ本当に伝えたいことが伝わらない可能性があります。
そのため、”素直”という言葉を「他者の意見を受け入れることができる」といったように具体的に言い換えてみてください。
以下に言い換えの例を挙げます。
- 他者の意見を受け入れることができる
- 自分の失敗・弱さを認めることができる
- 一つの意見にとらわれず柔軟に対応できる
- 約束や規律を守り、指示、命令に従い、確実に応えていける
- 人の意見やアドバイスから謙虚に学び、自分の成長に役立てようとする
- 吸収力がある
- 裏表がない
以上の言い換えを参考に自分だけのキャッチコピーを作りましょう。

素直さをアピールした例文
ここでは自己PRとして柔軟性をアピールしている例文を6つのカテゴリーごとに紹介していきます。
自己PRを考える際に参考にしてみてください。
【例文内のハイライトカラーの凡例】
●結論⇨ 緑
●エピソード⇨ 青
●結果・学んだこと⇨ ピンク
●入社後⇨ オレンジ
サークル
私は、人をサポートし、意見を聞きながら行動することができます。 サークルのイベントで発表するために、映像を制作しました。制作を始めた当初は、全体にまとまりがなかったため、人の話に耳を傾け、異なる意見を認めることを提案しました。また、リーダーが行き詰まっていたら、積極的に相談に乗り、他の同期からもリーダーに求めることを聞き、リーダーにフィードバックしました。というのも他人の意見に耳を傾けることで、これまで思いもつかなかった観点の考えを着想できると考えた為です。 結果、メンバー間で積極的な意見交換がなされ、斬新なアイデアが生まれ、イベント参加者の満足度を高める映像作品を作ることができました。このことから、チームワークが大切であると実感でき、人を支える力や、状況を見て意見する力を伸ばすことができました。 この経験を活かして、チームプレイを心がけ、責任感を持って仕事に取り組みたいです。
→文字数の関係で結果が述べられていませんが、わかりやすい構成になっています。
部活動
■例文1
私の強みは「周囲の意見等を素直に受け入れられること」です。 私がこの柔軟性を発揮したエピソードが大学時代の部活動です。 大学入学後サッカー部に入り、日々サッカーに打ち込みました。しかし課題である持久力のなさから試合に出ることができませんでした。そこで私はサッカー部の仲間以外にも、陸上部の長距離選手や水泳部に持久力を向上するためのトレーニング方法などを聞いて回り、そこで得たトレーニング内容を全てを実践しました。 その結果、持久力が格段に向上し、レギュラーの座を掴むことができました。 貴社に入社した際には、意見やアドバイスを聞いて終わるのではなく、必ず実践することで成果を上げていきます。
→強みを単に素直と書くのではなく、きちんと定義づけできているのが非常に良いです。構成も非常に理解しやすいものになっています。
■例文2
私の強みは「自分の弱さをきちんと認識したうえで努力を積み重ねられる」ことです。 私は大学4年間体育会のサッカーに所属しており、2年の春にポジションを変更したことを機に、自身のポジションで日本一のプレーヤーになる事を目標に掲げました。具体的には、1年単位で自分がなるべき姿を設定し、その為に自分に必要な技術やスキルを逆算することで、日々の練習に対し常に課題意識を持って取り組みました。また技術を習得し伸ばすために、毎練習後に必ずビデオ反省を行い、更には他大学の選手に対し積極的に合同練習を提案することで、常に新しい考えを取り入れながら愚直に実践を重ねました。 ポジション変更当初は技術差や体格差で勝る相手選手に勝つ事が出来ませんでしたが、自身の努力のみならず周囲から必要な技術やスキルを学ぶことで実力を伸ばし、4年生の公式戦では毎試合得点を記録し、チーム内ではユニットのリーダーとしての役割も果たしました。 貴社に入社した暁には、愚直に努力し続けることをお約束します。
→「素直」というワードを自分の言葉に変換できております。ぜひ参考にしてましょう。
学業
私は「人のアドバイスから謙虚に学び、自分の成長に役立てることができる人間」です。 この強みを発揮したエピソードが大学時代の授業に関する話をもとにご説明します。 大学1年生の時に第二外国語として中国語を専攻していましたが、どうしても好きになれず、再試験まで受けてしまいました。しかし「好きになれないから苦手なのも仕方ない」という自分の考えの甘さは、自己成長の大きな妨げになると感じました。それから私は中国語担当教授のもとに通いつめ、教授の助言通りに文法やライティングのほか、中国語で会話することを徹底しました。 約2年間通い続けた結果、今では中国人留学生と日常会話ができるまでになりました。 私がこれほどまでに教授から学び取る姿勢を重視しているのは「学ぶことは上級者を真似ることから始まる」という信念を持っているからです。 貴社に入社してからも、上司から徹底的に学ぶ姿勢を忘れることなく自己成長することで、貴社の利益に貢献していきます。
→非常に読みやすい内容となっております。是非参考にしてみてください。
ボランティア
「変化や違いを受け入れ、最善を考え行動する力」が私の強みです。 幼少期から6度の引越しにより新しい環境に入る経験を多く積みました。これにより多様な価値観があることに幼いうちから気づき、環境へ適応するため自身との違いを受け入れる柔軟性と、その上で自分に求められていることを考え変化していく力を培いました。実際に強みが活きた例をゼミでのエピソードでご説明いたします。 それは「ゼミで出場したビジネスコンテストで〇〇賞を受賞したこと」です。当時、モチベーションの差からゼミ活動が難航していました。そこでモチベーションの差異を埋めるために1on1ミーティングを行ないました。このミーティングは「お互いの価値観への理解」「各自の責任の明確化」を目的に取り組みました。 結果として、徐々にメンバーの意識が変わり、各自が最善を尽くし活動したことで決勝進出に至りました。 貴社で働く際は自分と違う考え・価値観や時代の変化を受け入れ、柔軟に挑戦することで、新しい価値を創造し変革することに貢献します。
→非常に綺麗な構成で柔軟性という長所を伝えられています。加えて、どのように素直さという強みが培われたのかが明記されているため、非常に納得感があります。
インターン
■例文1
私は「守破離における守の徹底を行なえる人間」です。 この強みを示すエピソードとして長期インターンの例を用います。 私はWebマーケティングを専門とする企業にてインターンをしておりました。当初、専門知識がないだけでなく、どのように仕事を進めていけばよいのか全く分からない状況でした。そこで2つの取組を行ないました。1つ目は「専門書や仕事の効率化を上げる本を読むこと」です。そこで得た知見をノートにまとめ、仕事に活かせる形にカスタマイズしました。2つ目は「上司の仕事ぶりを真似ること」です。私は上司のOJTを通して、仕事の進め方を真似し、愚直に実践することを意識しました。 結果、上司と同水準のスピードで業務をこなせるようになり、責任者を任せて頂けるようになりました。この経験から、先人から徹底的に学ぶことが重要であると分かりました。 貴社に入社後も守破離における守の徹底を行ない、基礎を身に着けたうえで売上の向上に貢献していきたいと考えております。
→非常にキャッチーな一文目になっております。単に「素直」というより読み手に非常にインパクトがあると考えられます。
■例文2
私の強みは「吸収力」である。 私は、7ヶ月間に渡りベトナム・ハノイにある人材紹介会社にて、在ベトナム日系法人向け営業に取り組んでいた。しかし、来越当初は初めて体験することが重なり非常に苦労した。フルタイムで社員の方と同条件での仕事、発展途上国での過酷な生活、外国人とのコミュニケーション、それも現地に知人が一切おらず頼れる人もいない状況だった。しかしまずは自分の姿勢を改めて、無いものねだりを辞めて、できることを考えた。発展途上国特有の周囲の人との距離の近さを活用し、自ら勉強する機会を創り続けることを意識した。現地で働いている方、時には取引先の方にもお願いし、営業のコツをご指導頂いた。そういった姿勢が周囲に伝わり、社外の方からお客様を紹介して頂くなど、徐々に私の仕事へ周囲の方を巻き込むことができるようになった。 その結果、約100万円を売り上げ、グループ11カ国26拠点にいるインターン生の最高営業成績を樹立することができた。 自身の強みである「吸収力」を存分に生かし、貴社の成長に貢献したいとかんがえている。
→海外長期インターンの過酷さが非常に伝わる内容となっております。
留学
■例文1
私には「先人の教えを愚直に実践できる素直さ」があります。 この強みを留学先での経験で培って参りました。 私はグローバル化により仕事で英語を使う機会が増加する中で、活躍できる場を増やしたいと考え留学を決意しました。しかし、留学先では現地学生の話す内容をなかなか聞き取ることができず、大変苦労をしました。そこで同じ下宿先にいた日本人学生からリスニング力を伸ばす方法を伝授して頂いた。もらった助言通り、リスニング教材や英会話ラジオ等を毎日2時間以上聴き、シャドーイングを行うことで苦手意識を無くしていきました。また、休日にはレポート作成や他の勉強の合間にまとまった時間を作り、現地の人と食事行き、実際の英語を聞くことで体に覚えさせていきました。 結果、留学して半年後には現地学生の話す内容をほとんど理解できるようになり、不自由なく会話ができるようになりました。この経験から、課題に対して自分なりに目標設定を行い、絶対に達成していく自信があります。 この力を貴社で発揮し、変革の担い手となることが出来るのではないかと考えています。
→非常に綺麗な構成で書かれています。是非皆さんも参考にしてみてください。
■例文2
私の強みは「自分の弱点を認め、その弱点克服のために努力ができること」です。 交換留学選考の落選を経てカナダに私費留学し、帰国後にリベンジを果たしたことです。英語で学問を学ぶ事に興味を持っていた私は、3年前期に交換留学に応募したものの英語力不足で落選してしまいました。この悔しさから私費留学をすることを決意し、留学中は昼に語学学校を二校、夜は大学の授業をオンラインで受講して英語漬けの環境を作りました。また言語交換会で積極的に人と会うことで弱点だった会話力を向上させました。 その結果、語学学校のクラスは一番上に、帰国後は学部留学生として韓国の高麗大学校に留学することができました。
→この強みを入社後にどのように活かしていきたいかを明記できるとより良い自己PRになるでしょう。

まとめ
本記事では自己PRで素直をアピールする際の考え方や注意点、例文を紹介してきました。
素直を自己PRとしてアピールしようと思っている方は、本記事で紹介した考え方をぜひ参考に書いてみてください。

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