就活の悩みや不安を相談できる就職エージェントneo

就活の悩みや不安を相談できる就職エージェントneo

更新日|

【新卒向け】履歴書の正しい書き方マニュアル~履歴書の見本付き~

✔ 本記事のまとめ
●新卒就活で履歴書を作成する場合、「志望動機・自己PR」欄が大きい学校指定の履歴書が適している

●履歴書の書き方には「西暦・和暦を統一する」「正式名称で書く」など様々なルールがある

●履歴書を提出方法には、郵送・メール・手渡しの3パターンがありルールとマナーが異なるため注意が必要である

就活相談の申し込みはこちら_CTA

目次

履歴書とはその人の人柄や基本情報を示す書類であり、履歴書に記載した内容は 、入社後もデータとして保存され 従業員データとして使用されることが多いと言われています。

つまり、履歴書は就活においてとても重要な書類であり、不備なく提出することが求められているのです。

本記事では、履歴書の選び方から基本情報の書き方、学歴・職歴、志望動機、自己PR、履歴書を提出する際のマナーまで徹底的に解説します。

新卒就活で初めて履歴書を書く人、書き方が分からない・不安な人は、履歴書を書く前に是非チェックしてみてください。

【新卒向け】履歴書の選び方

履歴書書き方_履歴書の選び方

履歴書の書き方を紹介する前に、新卒用の履歴書用紙の選び方について紹介していきます。

履歴書用紙には様々な種類があるため、それぞれの特徴をふまえた上で、自分に合うものを選ぶようにしましょう。

【注意点】
・履歴書のタイプを企業が指定している場合があります。履歴書を選ぶ際には、「企業側の指定がないか」「企業側が指定した履歴書か」をしっかり確認してください。
・履歴書を購入する際には、記入ミスに備えて「企業数×2~3枚」ほど多めに購入しておくことを推奨します。

履歴書の種類

履歴書の種類は、「学校指定の履歴書」と「市販の履歴書」の2つに分けられます。

学校指定の履歴書

学校指定の履歴書は就活で使用するのにとても適している履歴書です。

まず、履歴書自体に学校名が印字されているため、どこの学校の学生なのかが一目で分かります。また、市販の履歴書と比較すると、自分をアピールしやすい構成となっています。

例えば、以下で紹介するJIS規格の履歴書では、社会人が使用することを想定して作られているため、「学歴・職歴」欄が大きく、逆に「志望動機・自己PR」欄が小さいのが特徴です。

対して、学校指定の履歴書の場合、「学歴・職歴」欄が小さく、「学業」「スポーツ・文化活動」「志望動機・自己PR」など自分自身をアピールできる項目のスペースが大きくとられています。そのため、学校指定の履歴書は新卒就活に適していると言われているのです。

学校指定の履歴書は学校の生協や売店などで販売されています。

市販の履歴書

■一般・新卒用

一般・新卒用の履歴書は他のものと比較すると、自己PRの欄が多いです。
また「スポーツ・クラブ・文化活動」という学生ならではの欄もあるため、学校指定の履歴書が手に入らない新卒就活生にオススメの履歴書となっています。

■JIS規格

JIS規格は、日本工業規格のことで工業製品などの規格を定めた「国家規格」を表しています。

特徴としては自己PR欄が小さく、学歴・職歴欄、免許・資格欄が大きいため、社会人経験のない就活生には不向きな履歴書です。

職歴欄が大きいこともあり社会人の就活で多く使われています。

履歴書のサイズ

履歴書のサイズはA4かB5の2種類しかありません。このA4、B5サイズとは履歴書を半分に折った時のサイズを指します。

■A4サイズ

履歴書の書き方_履歴書のサイズ1

■B5サイズ

履歴書の書き方_履歴書のサイズ2

就活用で一般的に使用される履歴書はA4サイズとされています。

A4サイズはB5サイズと比べてサイズが大きいため、より自分をアピールできるという点でA4サイズの履歴書を選ぶ人が多いです。

一方、B5サイズの履歴書は転職やアルバイト用のものが多いです。

しかし昔はA4サイズよりもB5サイズの方が主流であったため、B5サイズのものを使ってしまったから選考に不利になるということはないので、問題はありません。

自己PRについて相談する_オレンジ

【新卒向け】履歴書を書く前に準備しておくもの

履歴書書き方_書く前に準備しておくもの

続いては履歴書を書く前に準備しておくものを6つ紹介します。

履歴書を提出する際に必ず必要なものとなりますので、事前に準備しておくようにしましょう。

履歴書

履歴書については先程お伝えした通りなので、簡単に紹介します。

履歴書用紙の種類は企業から指定がない場合「一般・新卒用」か「大学指定の履歴書」がオススメです。

サイズに関しては、B5サイズかA4サイズのものにしましょう。

証明写真

■サイズについて

履歴書に貼る写真の一般的なサイズは縦4cm×横3cmです。

Web上で履歴書を提出する場合、の場合の一般的推奨サイズは「560×420ピクセル」と言われています。しかし、Web上の履歴書の場合、紙の履歴書とは異なり、明確なサイズが決まっているわけではありません。

企業によって写真のサイズが異なるため、志望企業のサイズはどれくらいなのか事前に確認するようにしましょう。

■背景について

証明写真の背景は白・青・グレーがオススメです。

3色の中でどれが1番合うかは人によって異なるため一概には言えませんが、誰にも嫌われない無難な背景色は白だといえます。

どの背景色を選べば良いかわからないという人は白背景を試してみてください。

当然ですが、プリクラやアプリで過度に加工した証明写真を使用できません。

履歴書はあなたを表す大切なものです。そのような大事な選考書類にプリクラなどを使ってしまうと非常識と考えられてしまうため、スピード写真や写真館で撮影したものを使用しましょう。

履歴書用の写真についてもっと詳しく知りたいという人は、以下の記事を参考にしてみてください。

【履歴書】好印象を与える証明写真の撮り方|基本的マナーや注意点も紹介
「履歴書の写真ってそんなに大事?」「写真で落とされることもあるの?」という不安を感じている人もいると思います。本記事では証明写真のサイズや有効期限、背景色などの基本的マナーから綺麗に撮影するポイント、写真を撮る際の服装、髪型、メイクまで紹介しているので、証明写真を撮る前に読んで参考にしてみてください。

ペン・下敷き

手書きで履歴書を作成する場合は、黒色のインクがしっかりと出て文字がきれいに書けるペンを用意しましょう。インクが滲んでしまった、もしくは途中でインクがなくなりかすれた場合は書き直す必要があるため注意してください。

ペンの太さについては、太すぎると小さな文字が潰れてしまい、細すぎると弱々しいイメージに繋がってしまうため、太すぎず細すぎない0.5ミリ~0.7ミリのボールペンがオススメです。

次に、ペンのインクについては、水性ボールペンは水に濡れると滲みやすく、油性ボールペンは文字がかすれてしまうことが多いため、ゲルインクボールペンを使うといいでしょう。ゲルインクボールペンは書き味の良さと乾きやすさの両方を持ち合わせているため、履歴書に最適なインクだといえます。

【注意点】
消せるボールペンは絶対に使用しないようにしましょう。摩擦熱によって透明になる仕組みであるため、保管場所によっては文字が見えなくなってしまう恐れがあります。

印鑑・朱肉・印鑑マット

履歴書によっては押印が必要となります。

印鑑では、印鑑登録(実印)や銀行登録(銀行印)に使用していない「認め印」を使うようにしましょう。認め印とは、朱肉を使うタイプの印鑑で、役所に届け出ていない未登録の印鑑を指します。文具店などで購入した朱肉を使うタイプの印鑑を役所などに登録せずに使えば、それが認め印となります。

印鑑マットとは、押印する際に紙の下に敷くゴム製のマットのことで、印影のかすれを防ぐことができます。すぐに使いたいけど手元に無いという人は、紙を四つ折りにして履歴書の下に敷くことで代用してみてください。

朱肉や印鑑マットは100円ショップなどで手軽に入手することができるため、予め用意しておくと良いでしょう。

【注意点】
シャチハタのインクは水に濡れると滲んだり、長期にわたって保存するとインクの色が薄くなる場合があるため、履歴書では「シャチハタタイプの印鑑」は使わないようにしましょう。

クリアファイル・A4サイズの白い封筒

履歴書を郵送や手渡しで提出する場合、クリアファイルとA4サイズの白色無地の封筒が必要となります。クリアファイルは無色透明で、可能な限り新品なものを選びましょう。清潔感のある印象に繋がります。

封筒の色は茶色や水色でも問題ありませんが、白色が無難です。茶色や水色の場合、他の企業からの書類に埋もれてしまい、見分けがつかない事態にもなりかねないため、迷った時は白色封筒を選ぶと良いでしょう。

TPOをわきまえたメールアドレス

メールアドレスには自分自身の好きな言葉を入れられるため、中には自分のあだ名や好きな物の名前などを含めている人もいるのではないでしょうか。

その様なメールアドレスは、ビジネスの場において適しているとは言えません。あまりにも奇抜なメールアドレスを使用してしまうと、採用担当者に「TPOをわきまえられていない」とマイナスの印象を与えてしまう恐れもあります。

そのため、フルネームや自分の誕生日の数字などを入れたシンプルなメールアドレスを用意しましょう。大学指定のメールアドレスを使用するのも問題ありません。

内定とれる気しない_CTA

【項目別】履歴書の正しい書き方マニュアル

履歴書書き方_書き方マニュアル

ここからは履歴書の書き方について詳しく紹介していきます。注意点も紹介しているため合わせて確認しておきましょう。

履歴書書き方_見本

①印鑑

履歴書に押印箇所がある場合は押印が必要となります。

押印する際は以下のポイントを参考にしてみてください。

✓紙に対して垂直に押す
✓捺印マットを使用する
✓印鑑の中心を軸に小さく「の」を描くようにぐりぐりと押す

万が一押印で失敗した場合は、新しい紙でやり直すようにしてください。

【注意点】
押印忘れや、全項目を記入・記載した後に押印で失敗してしまうのを避けるために、押印は最初におこなうことをオススメします。

②日付

履歴書の右上に記入する日付は、郵送の場合は投函日、面接で手渡しする場合は面接日の日付を記入します。

また、日付は元号でも西暦でもどちらでも問題ないですが、履歴書全体で統一するようにしてください。

【注意点】
履歴書を作成した日を書くわけではないということを覚えておきましょう。

③証明写真

証明写真のサイズは、履歴書に記載されているサイズに合わせます(一般的なサイズは縦4cm、横3cmです)。

写真を撮る際は必ずスーツを着用し、既にある写真を使用する場合は撮影時から3ヶ月以内のものを使用するようにしてください。

写真を貼る際には、水ノリやスティックタイプのノリではなく、「両面テープ」を使うことをオススメします。万が一剥がれてしまった時に備え、写真の裏側に氏名と学校名を記入しておきましょう。

【注意点】
履歴書を書き損じる(書き間違える)こともあるため、写真は一番最後に貼るようにしましょう。

④住所

住所は都道府県から書き、省略しないようにしましょう。
「〇-〇-〇」ではなく「丁目、番、号」を用いて正確に書きます。マンション名も省略してはいけません。

【注意点】
郵便番号や住所にふりがなを書くのも忘れないようにしましょう。また、「ふりがな」の場合は平仮名、「フリガナ」の場合はカタカナで書きます。

⑤メールアドレス

企業から届くメールはパソコンでしか開けない添付ファイルが送付されている場合もあるため、ドコモやソフトバンクなどのキャリアメールではなく、gmailやyahooメールなどのWebメールのアドレスを使用するようにしましょう。

また、メールアドレスを作成する際はメールアドレスに必ず氏名を入れましょう。

例)就職太郎さんの場合→syuusyoku.tarou.@○○.○○.jp

【注意点】
プライベートだとわかるようなものや、自分の愛称が入っているような「社会人としてふさわしくないメールアドレス」は使用しないようにしてください。

⑥学歴

履歴書書き方_学歴・職歴

学歴を書く際は以下のポイントに注意して書きます。

中学校卒業から書く

履歴書の学歴欄には中学校卒業から記入します。学校名を書く際は、省略せずに書いてください。

例:「〇〇高校」×、「〇〇高等学校」◯
「〇〇大学」×、「~~私立〇〇大学」◯

大学について書く際は学部・学科、卒業見込みも忘れずに書きましょう。また、大学院生の場合は「修了」を使います。

各種学校は学歴に入れない

塾や予備校、英会話教室などは正規の教育機関ではないため履歴書に書く必要はありません。

留学や休学をした場合

1年以上留学している場合は学歴欄に記入しますが、1年以内の短期留学の場合は学歴に記入する必要はありません。

留学経験を書く際は以下のように書きましょう。

履歴書書き方_留学してた例

休学をした場合は「~~大学~~学部~~学科 休学」と記述し、その1行下に休学した理由を簡潔に書きましょう。

ネガティブな理由でない限り、履歴書には正直に書くことをオススメします。

履歴書書き方_休学していた例

⑦職歴

職歴を書く際は以下のポイントに注意して書いてください。

アルバイトは職歴に含まれない

新卒就活向けの履歴書の場合、アルバイトは職歴に含まれません。

そのため一般的な大学生の場合は「なし」と記入します。

長期インターンシップの経験は記載してもOK

長期インターンシップに参加したことがある人でアピールポイントとして活かしたい場合は、職歴の欄に記入しても問題ありません。

しかし短期インターンシップの場合はアピール材料になりにくいため、記入する必要はありません。

■記述例
平成◯年◯月 株式会社ネオキャリア(インターンシップ)

⑧免許・資格

履歴書書き方_免許・資格

履歴書の免許・資格欄では、取得した時系列順に書いていきます。

しかし、免許は資格よりも先に記載することが一般的なため、免許と資格が同一欄になっている履歴書では、免許→資格の順番で記載します。

例えば、車の免許だけを持っている場合は、一番上の列に「普通自動車第一種運転免許」と書き、それ以下に取得した資格を書いていきましょう。

【注意点】
・免許・資格を記載する際には「取得した免許・資格を正式名称で書く」ことに注意しましょう。例えば、TOEIC・英検のように一般的に使われている名前であっても、それが正式名称ではない場合があります。TOEICは「TOEIC Listening & Reading Test」「TOEIC Speaking & Writing」、英検は「実用英語技能検定」というように省略せずに書いてください。
英検3級など履歴書に書いても評価されにくい資格の記載は避けるようにしましょう。アピールできる資格がない人は、「○○○試験 合格に向けて勉強中」というように、現在資格取得に向けて勉強している内容を書いても問題ありません。

⑨志望動機

【24卒】志望動機 例文
ひとりひとりが望む「きれい」と向き合い、未来へ進んでいくという姿勢が私の理想とする仕事観に大いに共感したため貴社を志望いたします。私自身、高校時代に化粧水との出会いでコンプレックスに打ち勝つことができた経験から、化粧品には心からの喜びを与える力があると考えるようになりました。貴社は手に取りやすい商品からハイブランドまで、幅広く展開しており、お客様一人一人に合わせた満足度の高い商品を生み出しています。ITの力によってより手軽な情報収集手段を得たからこそ、貴社の商品の情報をより多くの人に届けることでお客様と貴社の商品が出会う場を創り出し、必要としている人の元に必要な商品を届けると共に、情報弱者にも知ってもらえる仕組みを整えたいと考え志望します。

参考:unistyle/選考通過者本選考ES(コーセー24卒)

志望動機を書く際のポイントは以下の2点です。

(1)その企業でなければならない理由を書く
(2)具体的に書く

履歴書で志望動機を書く際は、まず最初に”なぜその企業を志望しているのか”を書きます。

その際の注意点としては、「うちの会社じゃなくても良くない?」と思われないよう、なぜその会社でなければいけないのかを具体的に書きます。

具体的に書くためには過去のエピソードなどを交えて書けるとより信憑性が増すため、自分の志望度を伝えることができるエピソードを探しておきましょう。

企業はできるだけ志望度が高い学生を採用したいと考えているので、志望動機では自分の熱意や意欲を伝えることが大切です。

以下の記事では、志望動機の書き方を詳しく解説していますので、是非参考にしてください。

【志望動機の書き方】選考通過率をUPさせる方法とは?
志望動機はESで頻出の質問です。人事の目に留まる志望動機はどうすれば書くことができるのでしょうか。企業は、「志望度の高さや会社の社風・ビジョンとマッチする人材かどうか」を判断するために志望動機を聞きます。本記事では、それらを満たす志望動機を作成するために含めるべき4つの要素を紹介します。

⑩自己PR

【24卒】自己PR 例文
私の強みは「逆境をも覆す粘り強さ」です。高校では野球部に所属しており、内野手としてレギュラーを目指して活動していましたが、2年秋に未経験の外野手への転向を監督から告げられました。そのような未経験のフィールドで私がレギュラーになるための課題は、他部員との5年以上の経験差でした。私はその差を埋めるべく7ヶ月間次の2点に取り組みました。1つ目は、実力と経験のある同期に一緒に練習をしてもらえるよう積極的にお願いをし、常に助言をもらいながら練習をすることで技術向上を図りました。2つ目は、より多くの練習時間を取る必要があると思い、打撃練習の時間を守備練習に当て、そこで守備の課題である打球判断と送球の精度向上に努めました。その結果、外野経験者との打球判断や送球精度の差を埋めることができ、3年春夏の大会で外野手としてレギュラーに選ばれました。この経験から初めの実力差を努力と戦略で埋める楽しさを学びました。

参照元:unistyle/選考通過者本選考ES(西日本電信電話(NTT西日本)24卒)

自己PRを書く際のポイントは以下の2点です。

(1)エピソードを絞る
(2)志望企業での業務で活かせる強みを伝える

企業にできるだけ良いところをアピールしたいと思い、たくさんのエピソードを伝えようとしてしまうと、面接官側も「何をアピールしたいんだろう?」と、せっかくのアピールの場を無駄にしてしまう可能性があります。

そういったことを避けるためにも、エピソードは1つか2つに絞っておくようにしましょう。

また、いくら良い強みを持っていても、その強みが志望企業で活かすことができない要素であれば意味がありません。

企業に好印象を持ってもらうためにも、志望企業で活かせる強みを書くように注意してください。

以下の記事では、自己PRの書き方とポイントを詳しく解説しています。是非参考にしてください。

企業から評価される自己PRの書き方とは?ポイントや注意点をわかりやすく解説
「選考通過できる自己PRを書くためにはどうしたら良い?」「自己PRの正しい書き方がわからない」という方に向けて、本記事では自己PRの書き方について詳しく解説しています。

⑪趣味・特技

履歴書の「趣味・特技」という項目は、回答を通して「その人の人柄が社風に合うか」ということをチェックすることや、面接時のアイスブレイクとして活用されることがあります。

趣味・特技欄の回答が選考の合否に直接影響を及ぼす可能性は高くありませんが、話題になるような趣味や変わった特技を記載することで、採用担当者の印象に残る可能性はあります。

もし自分の個性や人柄を表す趣味・特技がある場合は、思い切って履歴書に書いてみると良いでしょう。

【注意点】
・趣味・特技を書く際には「箇条書き」、もしくは「文章で簡潔」に書きます。
・ギャンブルや思想・政治・宗教関連の趣味は、面接時に話題にしにくい内容であるため、履歴書に記載することは避けましょう。

⑫本人希望記入欄

通常、「本人希望記入欄」は、中途採用において希望職種や勤務地について希望がある場合や、アルバイトにおいてシフトの希望や長期休暇についてを記載する欄として使われます。

そのため、就活において「考慮してほしい特別な事情」などが無い場合には、基本的に「貴社規定に従います」「貴社規定に準じます」と記入しましょう。

【注意点】
特にないからといって空欄のまま提出しないようにしてください。空欄のままにしておくと、採用担当者から記入漏れと思われてしまう可能性があります。

ユニスタイル_志望動機_CTA

書き間違いを防ぐ!入学・卒業年度早見表

学歴欄の入学年・卒業年は、履歴書の中でも間違いやすい項目の1つです。そこで、書き間違いを防ぎ、効率的に履歴書作成を進めたい人に向けて、和暦・西暦2種類の「入学・卒業年度早見表」を用意しました。

一番左の生年月日から、自分の中学・高校・大学の入学・卒業年度を確認してみてください。

※浪人や留年、海外の高校に通っていた場合、下記の表にある入学・卒業年度とは異なるため、注意してください。

【和暦版】入学年・卒業年早見表

履歴書書き方_早見表①

【西暦版】入学年・卒業年早見表

履歴書書き方_早見表②

新卒が履歴書を書く際に間違えやすいポイント

履歴書書き方_間違いやすいポイント

ここまで履歴書の基本的な書き方について紹介してきました。続いては就活生が履歴書を書く際間違えやすいポイントを4つ紹介していきます。

空欄がある

履歴書を作成していくにあたって「書くことないな…」と感じる欄が出てくる人もいるかもしれません。

しかし、空欄のまま提出してしまうと採用担当者に記入漏れだと思われてしまう可能性があります。

記入漏れだと思われてしまうと「この学生は注意力がないのかな…?」「ちゃんと最終確認していないのか?」などとマイナスな印象を持たれてしまうかもしれません。

そのため、書くことがない場合は「特になし」と記載し、空欄にするのはやめましょう。

文章が読みづらい

企業の採用担当者は1日に膨大な数の履歴書を読んでいます。そのため、文章が読みづらいと感じた場合、最後まで履歴書を読んでもらえない可能性もあります。

履歴書を作成する際はアピール内容をつめこむよりも、読み手にとって読みやすい文章になっているかということを一番に考えるようにしましょう。

読みやすい文章を作成するコツとしては、結論から書く、一文は簡潔に短くする、などを意識してみてください。作成したあとに第三者に読んでもらうのもオススメです。

略語を使っている

履歴書を書く際は略語を使うのはやめましょう。

普段何気なく使っている言葉であるため、無意識に記入してしまう可能性も考えられるため、履歴書を作成したら必ず読み直し、略語を使っていないか確認しましょう。

学生が無意識に使ってしまいがちな略語は以下になりますので、特に注意してください。

・バイト(アルバイト)
・就活(就職活動)
・部活(部活動)
・インターン(インターンシップ)

修正ペンを使っている

履歴書は就活生にとって自分を表す大切な書類です。そのため、修正ペンや修正テープを使用するのはやめましょう。

間違えてしまった場合は、新しい紙に書き直すのが一番良いですが、どうしても時間がない場合は、間違えてしまった部分に定規で二重線を引き、そのうえから訂正印を押すという方法もあります。

しかしあまり見栄えがいいものではないため、その修正法は1箇所に留めるようにしてください。

就活相談をする_60秒で簡単登録

【提出方法別】履歴書を提出するときの基本的なマナー

履歴書書き方_提出するときのマナー

履歴書の書き方を学んだところで、次に新卒就活生がつまづきやすい「履歴書を提出する際のマナー」について詳しく紹介します。「郵送」「メール」「直接」の3つの提出方法ごとにマナーが異なるため、しっかりと確認しておきましょう。

履歴書を郵送で提出する場合

履歴書を郵送する場合は、以下の通りに進めていきます。

履歴書書き方_郵送する場合

STEP1 送付状を用意する

履歴書の書き方_添え状12

送付状とは、履歴書などのビジネス文書を郵送する際に同封する書面のことです。送付状を同封させることには「送り主への挨拶のため」、「送り主に封筒の内容を知らせるため」という2つの目的があります。

送付状は面接官に手渡しする場合は必要ありません。また、郵送で送る場合も必須書類ではありませんが、ビジネスの場では送付状を付けることがマナーですので、できるだけ同封するようにしましょう。

日付

右上に作成した日付ではなく投函する日付を書きます。

西暦でも和暦でも問題ありませんが、書類の中で必ずどちらかに統一するようにしてください。

宛名

左の上側に宛先を書きます。個人ではなく企業や部署宛てで郵送する場合は「正式会社名+正式部署名+御中」と書くのが一般的です。

差出人

右側に差出人情報として「大学名」「学部・学科」「氏名」「住所」「電話番号」「メールアドレス」を書きます。

タイトル

添え状のタイトルは趣旨が一言でわかるように「選考応募書類の送付につきまして」などと中央揃えで記載します。

本文

添え状の本文を書く際は以下の3つのポイントを意識して書いてください。

(1)「拝啓」「敬具」などの頭語を書く
(2)時候を書く
(3)「敬具」「敬白」などの結語で閉める

結語から一行空けて、中央揃えで「記」と記入し、その下に送付書類を記載し、何が入っているかがひと目でわかるようにしましょう。最後に右下に「以上」と書きます。

送付状を作成後、送付状が書類の1枚目、履歴書が2枚め、その他書類がある場合は3枚目….となるように並べ、折り目がつかないように全ての書類をクリアファイルに挟んでください。

STEP 2 封筒に必要事項を記入する

次に、履歴書を入れる白色無地の封筒に必要事項を記入していきます。表面と裏面で書かなければならない事項が異なるためしっかりと確認しましょう。

【注意点】
先に書類を入れてしまうと、文字がガタガタしてしまい、綺麗に書けない場合があります。封筒への記入は、書類を入れる前に行いましょう。

■表面

履歴書の書き方_封筒_郵送_表8

封筒の表面には「宛名」「住所」「履歴書在中」と書きます。

宛名を書く際には以下の3点に注意して書きましょう。

★企業、部署宛へ送付する場合は「御中」と書く
(例:○○株式会社 人事部御中)

★個人宛へ送付する倍は「様」と書く
(例:○○株式会社 人事部 ○○様)

★個人名が不明な場合は「○○ご担当者様」と書いてもOK

住所を書く際には、履歴書と同様に省略せず、「丁目、番地、号」を用いて正確に書きます。

そして、最後に赤字で履歴書在中」と忘れずに書くようにしましょう。
企業には、就活関連の書類以外にも、取引先からの書類・カタログなど数多くの郵便物が届きます。そのため、封筒になにも書いていない場合や、文字が薄い・小さかった場合、他の書類に埋もれてしまい、採用担当者のもとに届けられない恐れがあるのです。

そのような事態を防ぐためにも、履歴書を郵送する際には、封筒の表面に赤字で「履歴書在中」と記入し、企業側に「封筒の重要度」を伝えるようにしましょう。履歴書以外の書類も入っている場合は「応募書類在中」と書きます。

■裏面

履歴書の書き方_封筒_郵送_表9

裏面には自分の住所、差出人名(自分の名前)、投函日、〆マーク(※)を書きます。

住所・氏名の書く場所は、上記の画像を参考にし、封筒の真ん中より左側に書いてください。

投函日は住所と氏名の上に書きます。郵便局に持ち込む場合は、持ち込む日付を書きましょう(履歴書に書いた日付と同じ日付にする)。

【注意点】
投函日を書く際、履歴書に和暦(平成・令和)で記載した場合は和暦、西暦(2XXX年)で記載した場合は西暦に揃えましょう。

(※) 〆マークについてはSTEP 3で紹介します。

STEP 3 応募締め切りを確認して郵送する

履歴書・送付状・封筒が用意できたら、いよいよ封筒にクリアファイルを入れ、のり付けをして閉じます。書類の入れ忘れが無いかしっかりと確認しましょう。

最後に、封の真ん中に黒いペンで封筒を確実に封じたことを示す「封字」と呼ばれるマーク「〆マーク」を記載し、適切な料金の切手を左上に貼ります。

切手の料金が適切でないと自分のところに戻ってきてしまい、企業への提出期限に間に合わない恐れがあります。切手の購入や料金が少しでも不安な場合は、郵便局に持ち込むと良いでしょう。郵便局の窓口スタッフがサイズと重さをはかり、正確な料金を教えてくれます。

郵送で履歴書を送る場合、企業側が提示している締め切り日をしっかりと確認しましょう。特に注意が必要なのが、「必着」と「当日消印有効」の違いです。

必着とは、「その期日までに企業に履歴書が届いていなければならない」という意味で、当日消印有効は、「その期日までに企業に届いていなくても、配達受付の「消印」が期日内に押されていれば問題ない」という意味です。

例)3月15日必着      →3月15日に企業に届いていれば◎
               →3月15日に消印が押されているだけでは✖

  3月15日当日消印有効  →3月15日に企業に届いていなくても◎
             →3月15日の消印が押されていれば◎

必着の締め切りが直前の場合は、「速達」で送るようにしましょう。速達は通常翌日に届きますが、受付時間や距離などによっては前後する場合があります。不安な場合は郵便局の窓口で聞いてみましょう。

今すぐ相談する_CV

履歴書をメールで提出する場合

履歴書をメールで提出する場合は、以下の3点に注意します。

履歴書書き方_メールで提出

①署名を忘れずに記載する

メールの署名とは、「このメールは、私が作成したメールです」ということを示す”証拠”のようなものです。一般的に「氏名」「所属(学校名)」「住所」「連絡先」の4点を署名として記載します。

メールの本文と署名の区別を分かりやすくするために、以下の様に「罫線」を入れて記載するようにしましょう。

例)メールの署名
___________________________________
就職太郎(しゅうしょく たろう)
〇〇大学〇〇学部〇〇学科〇年
〒123-4567
〇〇県〇〇市〇〇1-2-3-101
携帯電話:XXX-XXX-XXX
メール:syuusyokutarou@〇〇.〇〇.jp
___________________________________

②履歴書のファイル形式やファイル名が適切か確認する

メールで履歴書を送る場合、企業側から特に指定されていなければPDF形式で送るようにしましょう。

また、採用担当者が一目で「誰の」「何の書類か」が分かるようなPDF名に変更します。履歴書を送る際のファイル名は「履歴書+氏名」「履歴書+大学名+氏名」が一般的です。また、送付日の「日付」も入れておくと、いつのデータか分かりやすくなります。

しかし、履歴書のファイル名は企業側から指定されている場合もあるため、送る前にしっかりと確認するようにしましょう。

例)履歴書のファイル名
履歴書_〇〇大学_就職太郎.pdf
履歴書_就職太郎_20240301.pdf (2024年3月1日に提出する場合)

③件名・本文を分かりやすく記載する

履歴書をメールで送る場合、件名・本文は「誰が」「誰に」「なんのために」送ったメールなのかを明確にし、分かりやすく記載することがポイントです。

件名は、メールを受信したときに最初に目に入る部分であるため、「【履歴書ご送付の件】就職太郎」というように、件名を見ただけで「誰からのどのような用件のメールか」が分かるようにしましょう。

メールの本文は、「宛名→挨拶→用件→締めの挨拶」で構成されています。用件を記載する際には、「履歴書をお送りいたします」など、簡潔かつ分かりやすく記載しましょう。
なお、履歴書データにパスワードを設定している場合は、パスワードを設定しており、後から送るメールで知らせる旨を忘れずに記載してください。

以下が履歴書をメールで送る場合の例文になります。是非参考にしてください。

【★ミスを防ぐポイント★】
メールで履歴書を送る場合、最初に履歴書データを添付しておくと、データの添付忘れを防ぐことができます。また、作成途中で誤って送信しないように、宛先を最後に入れるようにしましょう。

件名:【履歴書ご送付の件】就職太郎
本文:
株式会社〇〇採用ご担当
△△様

お世話になっています。
〇〇大学〇〇学部 就職太郎と申します。
添付ファイルにて履歴書をお送りします。
お忙しいところ恐縮ですが、ご査収のほどよろしくお願い申し上げます。___________________________________
就職太郎(しゅうしょく たろう)
〇〇大学〇〇学部〇〇学科〇年
〒123-4567
〇〇県〇〇市〇〇1-2-3-101
携帯電話:XXX-XXX-XXX
メール:syuusyokutarou@〇〇.〇〇.jp
___________________________________

以下の記事では、履歴書をメールで送る際のマナーをより詳しく説明しています。

【例文あり】履歴書をメールで送る時のマナーとは?PDF変換や圧縮方法もご紹介!
本記事ではこのような不安を感じている就活生に向けて、履歴書を送る際のメールの作り方や注意点を紹介します。また記事の中で、ファイルへのパスワードのかけ方やファイルのPDF化、圧縮の仕方を図でわかりやすく解説しているので、履歴書をメールで送る前に是非参考にしてください。

履歴書を手渡しで提出する場合

履歴書を手渡しで提出する場合、郵送の時同様に封筒に入れて提出します。移動中に書類が折れたり汚れたりする場合もあるため、透明のクリアファイルに挟んで持参すると良いでしょう。

郵送する場合は封筒に宛名を記載しますが、今回は手渡しで履歴書を提出するため、宛名は必要ありません。また、郵送する場合に同封する送付状も不要です。

以下では、手渡して提出する際の封筒に記載する事項を解説します。

表面

封筒の表面には、左下に「履歴書在中」と赤字で記載します。

履歴書の書き方_封筒_手渡し_表10

裏面

封筒の裏面には日付・郵便番号・住所・氏名を記載します。日付は提出日、つまり面接当日の日付を書いてください。また、西暦・和暦どちらでも問題ありませんが、履歴書と表記を合わせるようにしましょう。

記載する場所については以下の画像を参考にしてください。

履歴書の書き方_封筒_手渡し_表11

面接官に直接渡す場合は封筒から出す

履歴書を面接官に直接渡す場合、封筒から取り出し、履歴書が挟まってるクリアファイル→封筒の順番になるよう重ね、両手で渡します。この時、書類の向きは面接官が読める方向にして渡しましょう。

また、「こちらが私の履歴書です。本日はよろしくお願いいたします。」と一言添えられるとより丁寧です。

受付で渡す場合は封筒に入れたまま

受付で手渡す場合は、封筒から履歴書を出さずに、相手が文字を読める方向にして、両手で渡します。

また、相手が面接官でない場合でも「本日はよろしくお願いいたします」などと一言添えると良いでしょう。

希望業界紹介します_CTA

まとめ

本記事では履歴書の選び方から具体的な書き方、提出方法別のマナーを詳しく解説してきました。

履歴書の作成・提出方法には、細かなルールが数多くあります。特に新卒就活生の場合、履歴書やビジネスの場に慣れておらず、無意識のうちにミスをしてしまうことも少なくありません。

言い換えれば、履歴書の基本的な書き方やマナーをしっかりと把握し、正しく作成・提出することができれば、他の学生と差を付けることができます。また、ルールやマナーを理解しておくことで、履歴書への不安を解消し、他の選考に集中することもできます。

本記事で解説した履歴書の書き方や細かなマナーを身に着けて、「自分の魅力が伝わる履歴書」の作成を目指しましょう。

履歴書について相談する_赤

就職エージェントneoを活用して就活をしよう!

  • 「○○業界を目指すならではの自己PRはどういう内容がいいの…?」
  • 「○○業界の選考で評価される志望動機を書くにはどうしたらいい…?」
  • 「書類選考を突破して内定獲得したい!」

このように就活に関する悩みは人それぞれでしょう。

就職エージェントneoでは、専任のアドバイザーが個別面談を実施し、就活生1人ひとりの就活状況をお伺いした後に、状況にあったアドバイスの実施や希望や適正に合った企業の求人情報を紹介しています。

「履歴書が正しく作れているか不安…」「自分の魅力が伝わる自己PRになっているのか不安…」など、少しでも不安がある人は是非就職エージェントneoをご利用ください。

就職エージェントneoのサービス_今すぐ無料で相談する

前の記事
記事一覧へ
次の記事
ページトップへ