スズキの企業研究を行うにあたり「スズキの強み・弱みは?」「どのような選考対策をすればいいの?」「会社の安定性や成長性はどうなの?」などと考えていませんか?
本記事では事業展開や会社の強み・弱みなど、スズキの企業研究に役立つ情報を紹介していきます。
他にも内定を獲得するために知っておくべき”過去の選考情報”なども紹介していくので、企業研究に自信が持てない人や選考に不安を抱えている人は、確認してみてください。
自動車業界のホットニュース
自動車業界は2020年以降、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に伴い、国内だけでなく海外も含めた多くの工場が稼働停止となり、新車販売台数が減少しました。
2020年下半期には自動車工場が再稼働し、2021年以降は需要回復に向かうと予想されていますが、2019年の市場規模まで回復するのは、2024年頃になる見通しです。
また現在、国内における新車・中古車の販売台数は減少傾向にあり、今後もこの傾向が続くと言われています。要因として、人口減少と若者のライフスタイルの変化による自動車離れが挙げられています。
上記のような背景もあり、自動車業界は現在「CASE」をキーワードに、100年に1度と言われる変革期に直面しています。
「CASE」とはConneted Autonomous Shared Electricの略で「コネクテッド(IoT化)、自動運転、シェアリング(カーシェアリング)、電動化(EV化(電気自動車))」を意味する言葉です。
CASEの詳細や自動車業界のビジネスモデルや動向に関する詳細は、以下の記事を参考にしてみてください。
スズキのホットニュース
100年に1度の変革期「CASE」の取り組みとして、スズキは国内において新たに2つのサービスを発表しました。
1つ目は、コネクテッド技術を活かした新サービス「スズキコネクト」です。このサービスは2021年12月24日から発売されているスペーシアシリーズより導入されています。
「スズキコネクト」は、24時間365時間繋がるオペレーターサービスやスマートフォンのアプリにより、事故や緊急時に消防・警察への通報をサポートする「スズキ緊急通報(ヘルプネット)」・車両に発生したトラブル解消をオペレーターがサポートする「スズキトラブルサポート」・遠隔でのエアコン操作などのリモート操作や駐車位置、運転履歴などの確認が可能な「スズキコネクトアプリ」で構成されるコネクテッド技術を活かした新サービスです。
また、コネクテッドカーから送信される警告灯の点灯状態やメンテナンス情報の共有が可能な「スズキコネクト店」が新設されており、お客様により迅速で充実したアフターサービスの提供を可能としています。
2つ目は、月額定額で利用できる中古車のサブスクリプションサービス「スズキ定額マイカー」です。
これはクルマをもっと気軽に利用してもらいたいという思いから生まれたサービスで、税金や自動車保険料を含めた月額税込み29,000円(車種によって異なる)・契約期間は6か月でシンプルかつ気軽な利用を提供しています。
「スズキの定額マイカー」サービスは、2022年1月26日から開始しています。
参照元:スズキ「2022年3月期 第3四半期決算説明会」
参照元:スズキ「スズキ、コネクテッド技術を活かした新サービス「スズキコネクト」を開始 」
参照元:スズキ「SUZUKI connect 「つながる」で安心・快適・便利 」
データで見るスズキの企業研究
ここでは、企業研究で見るべき事業内容や業績について紹介します。さらにSWOT分析という企業研究を深堀りする際に役立つ分析方法についても紹介するので、見てみましょう。
スズキの企業概要
スズキは従業員数15000人を超える日本の大手自動車メーカーであり、東証一部上場しています。二輪及び四輪車の世界販売台数や国内販売台数はともにトップクラスです。
ここではスズキの企業概要について紹介するので、以下の情報を企業選択をする手段の1つとしてご利用ください。
本社 :静岡県浜松市南区高塚町
設立年 :1920年3月(大正9年)
資本金 : 1,382億6,200万円(2021年3月末現在)
主要製品 :四輪車・二輪車・船外機・電動車いす等
グループ従業員数 :66,739名(2021年3月31日現在)
主なグループ企業:子会社: 122社(国内68社、海外54社)・関連会社:34社(2021年4月1日現在)
平均年齢 :40.5歳(2021年10月時点)
平均年間給与:約824万円(2021年2月時点)
平均勤続勤務年数:17.9年(2021年10月)
平均有給休暇取得日数:14日(2020年度実績)
平均残業時間:月21.6時間以内(2020年度実績)
福利厚生 :通勤車両購入補助・購入資金貸付・財形貯蓄・住宅資金貸付・従業員持株・退職年金・資格取得費用補助・通信教育受講料補助など。
スズキの事業内容
スズキは、四輪車事業・二輪車事業をメインとして展開しており、四輪車事業では、軽自動車をメインとし日々開発を進め、国内で販売される軽自動車の3割以上はスズキが占めています。
スズキが販売している具体的な軽自動車として、女性を中心にヒットした「アルト」や軽ワゴンという新しいジャンルを切り開いた「ワゴンR」などが挙げられます。
また二輪車事業では、50ccスクーターからビッグバイク・スポーツバイクまで、幅広いカテゴリーを取り扱っており、各地域のニーズに合わせて販売しているようです。
そしてこれらの製品は、海外でも販売されています。
スズキの海外事業では『世界各国・地域のニーズに合った製品をラインナップし、現地で生産していく』という方針のもとで、海外18の国と地域で25社の現地生産会社が活躍しています。
その中でもインドでのスズキ製品のシェア率は約5割と盤石な体制を整えつつあります。(※1)
その他マリン事業、電動車いす事業そして生活・自動車関連のサービスを提供する事業を行っています。
1. 四輪車事業(国内)
2. 四輪車事業(代理店)
3. 福祉機器・産業機器事業
4. 海外事業
5. 二輪車事業
6. マリン事業
7. その他の事業(不動産・住宅・オート用品・石油・特販・保険・環境美化・ゴルフ)
参照元(※1):急成長するインド市場でシェアNo.1を獲得。 スズキのステージは、紛れもなく“世界”だ。/スズキ
スズキの業績
次に、過去3年間におけるスズキの売上高・営業利益(本業で稼いだ利益)を紹介します。
スズキの売上高
売上高とは、営業活動として商品やサービスを提供した際に、対価として受け取った販売額のことを指します。
スズキの営業利益
営業利益とは、販売した商品の「売上高」から「売上にかかったコスト」を差し引いた残りのもののことを指します。営業利益が大きいほど優良企業だとされています。
新型コロナウイルス感染拡大や日本での半導体不足による減産影響、原材料価格高騰、研究開発費増等により、売上高は大幅な減収となっています。
しかし2021年8月5日に発表した第1四半期の連結決算によると、コロナ前の水準には届いていないものの在庫車の販売促進や為替差集積等により大幅な増収・増益となっているようです。
参照元:スズキ「2020年度本決算 中期経営計画 説明会」
参照元:スズキ「2022年3月期 第1四半期決算説明会」
スズキのSWOT分析
以下にて、SWOT分析というフレームワークを活用して、スズキの事業環境を分析していきましょう。
SWOT分析とは、競合や法律、市場トレンドといった自社を取り巻く外部環境と、自社の資産やブランド力、さらには価格や品質といった内部環境をプラス面、マイナス面にわけて分析する手法です。
この分析により、企業の置かれた状況を客観的に俯瞰して見ることができ、将来性のある企業かどうかを判断することが可能になります。
・軽自動車分野での高いシェア
・インドでの圧倒的なシェア
〈弱み〉
・EV車や自動運転など次世代技術の開発がやや遅れ気味
・日本とインド以外でのシェアが少ない
〈脅威〉
・「CASE」をキーワードに、100年に1度と言われる変革期に直面
〈機会〉
・トヨタと資本提携したことでハイブリッド技術を獲得
・「EV C.A. Spirit」という電気自動車のコモンアーキテクチャの共同開発会社に加入
参照元:スズキ/トヨタとスズキ、資本提携に関する合意書を締結」
スズキが求める人物像
スズキ株式会社の採用ページには「その挑戦は新しい未来」というメッセージが掲載されています。
「価値ある製品」の実現を目指すスズキでは、新しい時代・変化する社会に向かって、豊かな感性でグローバルに活躍できる、そして最大限に能力を発揮し、プロフェッショナルとして成果を収めていくことができる方を求めています。
また採用ページにて、スズキの多種多様な仕事の紹介やその職についている先輩社員のインタビューが掲載されています。
実際にどういう人が働いているのか、業務を通してどのような魅力を感じているのかなど、ぜひ以下のリンクからご確認ください。
参照元:スズキ/スズキ製品の誕生を支える多種多様な仕事
スズキのインターン対策
スズキのインターンのエントリーシートでは、志望動機と自己PRをセットで問うことが多いそうです。以下にて、スズキのインターン合格者の内容をご紹介します。
事務職希望の合格者
技術職希望の合格者
スズキの本選考対策
ここではスズキの本選考対策について紹介していきます。
過去の選考参加者からの情報によるとスズキでは、下記の選考フローが組まれています。最新の情報では選考フローが変更されている恐れもありますので、予めご了承ください。
以下で実際にスズキのESと面接で問われた内容を紹介していきます。本選考対策として、ぜひご活用ください。
エントリーシート(ES)
スズキのエントリーシートでは「自動車業界・スズキを志望する理由」や「大学時代で失敗・成功したエピソード」といった、入社意欲や就活生の過去の経験を問う設問が多いようです。
下記にて、過去のスズキ内定者のエントリーシートの内容を紹介します。質問例などを見ながら、自分であればどのような回答をするか考えてみましょう
※就活サイト「unistyle」に記載されている原文を引用
事務職希望の内定者
技術職希望の内定者
スズキの財務状況
ここではスズキの財務状況を「会社の安定性を図る指標」「会社の成長性を図る指標」の2つの観点から説明していきます。
”安定性”を図る指標
まずは、会社の安定性を図る指標である「流動比率」について紹介します。
スズキの流動比率
「流動比率」は、すぐに現金化できる資産が会社にどれだけあるかがわかる、会社の安全性を測るための代表的な指標です。この流動比率が120%の会社であれば安全であると言われています。
「流動比率」は、以下の公式により算出可能です。
スズキの流動比率は以下のようになりました。
*スズキの財務諸表(貸借対照表)の流動資産合計と流動負債合計より就職エージェントneoが独自に計算
公式に含まれる「流動資産」とは原則として1年以内に現金化できる資産を表し、「流動負債」は1年間以内に返済可能な金銭債権のことを表します。
流動比率は、自己資本比率とは異なり、短期的観点から企業の安定性を判断できます。
しかしこの流動比率はあくまで簡易的に会社の安定性を判断する指標であるため、流動比率が低いからといってスズキが破産することを示唆するものではありません。
”成長性”を図る指標
続いて、会社の成長性を図る指標である「売上高」「純利益」「純利益率」について紹介します。
上記の表はスズキの直近3年の売上高・純利益・純利益率を表したものです。
「純利益」とは、法人税など企業が支払うべき費用を差し引き、最終的に会社に残ったお金のことを指します。
まとめ
本記事では、スズキの企業研究に役立つ情報を紹介してきましたが、いかがでしょうか。
企業研究は内定獲得をするための重要な要素の1つですが、ただ情報を見るだけでは内定を獲得することはできません。
ぜひ本記事を参考にし、スズキへの理解を深め、内定までの一歩を踏み出してください。
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とはいえ、「就職エージェントってなんか不安だな」と思われるかもしれません。ですが、仮にキャリアセンターに相談をしても、紹介できる求人数に限りがある場合もあります。
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