「テレビ東京の強み・弱みは?」「どのような選考対策をすればいいの?」「会社の安定性や成長性はどうなの?」などと考えていませんか?
本記事ではテレビ東京の事業内容や会社の強み・弱みなど、企業研究に役立つ情報を紹介していきます。
他にも内定を獲得するために知っておくべき”過去の選考情報”なども紹介しているので、企業研究に自信が持てない人や選考に不安を抱えている人は、ぜひ確認してみてください。
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テレビ業界のホットニュース
近年、テレビ業界では動画配信事業の強化・テクノロジー技術の活用といった話題が取り上げられています。
以下では、動画配信事業の強化とテクノロジー技術の活用について紹介しています。
動画配信事業の強化
スマートフォンが普及し、消費者のテレビ視聴時間は年々減少傾向にあります。総務省の実施した調査によると、2012年には「テレビ視聴時間」が「ネット利用時間」の2倍近く長かったのに対して、2020年にはネット利用時間が追い抜き、2021年にはその差が拡大しています。
このような消費者の生活習慣の変化を踏まえ、テレビ業界では番組をスマートフォンで見られる「動画配信サービス」に注力しているのです。
テレビ東京でも動画配信サービスを行っています。
例えば、テレビ東京を含む東京に本社のある大手5社で共同運営している「TVer」や、テレビ東京で放送された番組のみを配信する「ネットもテレ東」、地上波放送と同時にスマートフォンやパソコンから人気番組をリアルタイムで視聴できる「テレ東系リアルタイム配信」など、様々なサービスを提供しています。
テクノロジー事業の拡大
様々な業界で活用され始めているテクノロジー技術(AIやDXなど)は、テレビ業界においても重要な役割、そして新たな挑戦を支える存在となっています。
例えばマラソン中継では、ユニフォームから瞬時に選手を識別し、氏名・学校名・過去の記録等を映し出すことができます。さらにカメラ映像から距離を測るようAIに学習させることで、選手間の距離を表示することも可能です。
このようにテレビ業界でもAI技術は多く活用されています。
テレビ東京でも、テクノロジー技術に特化した部署「テックラボ」が2022年に新設されました。テクノロジーを使ったコンテンツ制作や事業、収益、そして業務の効率化を通して「テクノロジーでテレ東にイノベーションを起こす」ことを目的としています。
2022年の秋には、テレビ東京が運営する仮想空間「池袋ミラーワールド」で「世界卓球」の放送に合わせて視聴者が参加できるイベントが初めて開催されました。
特設ルームに入ると自分のアバターにメタバース版日本代表ユニフォームを着せることができます。選手に応援メッセージを送ったり、卓球グッズの購入もできたりと「新たなスポーツ観戦・応援の形」を提案しました。
テレビ業界のビジネスモデルなどさらに知見を広げたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
関連記事:【業界研究】テレビ業界の動向3選!仕事内容や志望動機・自己PRのポイントも紹介
データで見るテレビ東京の企業研究
ここでは、企業研究で見るべき事業内容や業績について紹介します。さらにSWOT分析という企業研究を深堀りする際に役立つ分析方法についても紹介するので、見てみましょう。
テレビ東京の企業概要
テレビ東京の企業概要について紹介するので、以下の情報を参考に企業選択をする手段の1つとしてご利用ください。
創業設立年月:1964年4月12日
資本金 :89億1,095万7,000円
代表者 :代表取締役社長 石川 一郎
従業員数 :768名(2022年3月31日現在)
平均年齢 :48.1歳(提出会社)(2022年3月31日時点)
平均勤続年数:22.1年(提出会社)(2022年3月31日時点)
平均年間給与:14,153,747円(提出会社)(2022年3月31日時点)
福利厚生 :在宅勤務制度、住宅資金融資制度、入学資金融資制度、財形貯蓄、共済会、クラブ活動、社員食堂、厚生施設(保養所、スポーツクラブ等)、自転車通勤制度など
・テレビ東京 会社概要
・株式会社テレビ東京 2022年3月期 有価証券報告書
・テレビ東京 2024新卒採用
テレビ東京の事業内容
テレビ東京は、連結子会社15社及び関連会社5社で①地上波放送事業、②放送周辺事業、③BS放送事業、④コミュニケーション事業という4つの事業を展開しています。
以下ではそれぞれの事業について紹介しています。
①地上波放送事業
教育・教養・娯楽・報道など各ジャンルの調和を基本としてテレビ番組を企画編成し、健全なエンターテイメント番組や報道番組を視聴者に提供しています。他にも、広告主に対する広告枠の販売や、放送した番組などのコンテンツにかかる権利(ネットでの動画配信、DVD化・ゲーム化・出版化など)を管理・利用する部門も含まれます。
②放送周辺事業
主に子会社を中心に、番組の制作をはじめ、放送事業を機能的に補完する役割を担っています。具体的には、地上波やBS放送での番組の企画・制作、スタジオの美術セット制作や照明技術、編集スタジオの運営などです。
③BS放送事業
株式会社BSテレビ東京が主としてBSデジタル放送事業を行っています。地上波同様に、健全なエンターテイメント番組や報道番組を視聴者に提供する一方で、広告主に対して広告枠の販売を行っています。
④コミュニケーション事業
株式会社テレビ東京コミュニケーションズがデジタル媒体の開発と運営を通じた動画配信関連事業を展開しています。
テレビ東京の業績
次に、過去3年間におけるテレビ東京の売上高・営業利益(本業で稼いだ利益)を紹介します。
テレビ東京の売上高および経常利益
以下は、テレビ東京の売上高と経常利益をまとめたグラフです。
*各年度の決算書より就職エージェントneoが独自に作成
売上高とは、営業活動として商品やサービスを提供した際に、対価として受け取った販売額のことを指します。
そして営業利益とは、販売した商品の「売上高」から「売上にかかったコスト」を差し引いた残りのもののことを指します。営業利益が大きいほど優良企業だとされています。
テレビ東京の売上高は2021年に微減していますが、2022年には2020年を上回る増加となっています。また営業利益は2021年から2022年にかけて大幅に増加しており、共に過去最高を記録しました。
これは、新型コロナウイルス感染症やロシアのウクライナ侵攻などによる経済不安のなか、広告出稿に積極的な姿勢を見せる企業が多かったこと、また、東京オリンピック・北京オリンピックをはじめとしたスポーツイベントの開催が追い風となったことが原因と考えられます。
テレビ東京のSWOT分析
以下にて、SWOT分析というフレームワークを活用して、テレビ東京の事業環境を分析していきましょう。
SWOT分析とは、競合や法律、市場トレンドといった自社を取り巻く外部環境と、自社の資産やブランド力、さらには価格や品質といった内部環境をプラス面、マイナス面にわけて分析する手法です。
この分析により、企業の置かれた状況を客観的に俯瞰して見ることができ、将来性のある企業かどうかを判断することが可能になります。
・番組数の多いアニメ事業
・経済報道、旅・グルメ、アニメなどの看板番組が多数
【弱み】
・他社に比べて低視聴率
【機会】
・配信サービスの拡充
・「池袋ミラーワールド」などの仮想空間
【脅威】
・テレビ視聴時間の減少
・YouTube,Netflixなどの動画配信サービス
*就職エージェントneoが独自で作成したSWOT分析になります
企業研究をしっかり行っている学生でも、SWOT分析まできちんと行えている学生は多くいません。
そのため上記の分析内容を自分なりに理解し、志望動機や逆質問などで活用できると、他学生と差別化が出来る可能性があるでしょう。
テレビ東京が求める人物像
テレビ東京は様々なジャンルの番組を放送しているため、職種は番組プロデューサーからアナウンサー、記者・ディレクターなど多岐に渡ります。
しかし、それらの根底には「人々の心を動かす」という共通の信念が掲げられています。そのため、自分がどの部署を志望するかに関わらず、大前提として『テレビが好きで、映像に魅力を感じ”人々の心を動かす仕事”がしたい!』という情熱をもっている人が求められるでしょう。
また、YouTubeやNetflixなど新たな媒体の出現による、テレビ視聴時間の減少という課題を踏まえ、業界全体で池袋ミラーワールドのような「テレビの枠を超えた新しいサービス」が模索されています。
そのため「世の中にない新しいモノを生み出したい!アイデアが止まらない!!!」という新たな視点と発想力を持ち合わせた人も求められる人物像として挙げられます。
中でも、テレビ東京は「独自の発想を大切にする」という理念があり、また、今年の採用コンセプトとして「真似ない、テレ東」を掲げていることからも、他にはない唯一無二のアイデアを生み出せる人が強く求められていると言えるでしょう。
テレビ東京の選考対策
ここでは、テレビ東京の選考対策について紹介していきます。
テレビ東京のインターン対策
テレビ東京ではいくつかのコースに分かれて夏と冬に開催されています。以下が2022年に開催されたインターンの一覧です。
・クリエイティブ制作コース
・報道ニュースコース
・スポーツコース
【2022年冬期】
・ビジネスプロデュースコース
・Tech&DXコース
・テレビ東京2022夏期インターンシップ
・テレビ東京2022冬期インターンシップ
公式HPの情報によるとインターンシップでは下記の選考フローが組まれています。また、テレビ東京ではコースごとにインターンシップが開催されるため、ESではコースごとに異なる事項を問われることが多いようです。(年度によって変更される恐れがありますので、予めご了承ください。)
「ES→Web面接→合否連絡」
テレビ東京の本選考対策
過去の情報によるとテレビ東京では、下記の選考フローが組まれています。最新の情報では選考フローが変更されている恐れもありますので、予めご了承ください。
「ES・個別面接(3回)・グループワーク・適性検査・筆記試験・面接(グループ)」
以下で実際にテレビ東京のESと面接で問われた内容を紹介していきます。本選考対策として、ぜひご活用ください。
エントリーシート(ES)
テレビ東京のエントリーシートでは、これまでの人生で注力したことや自身の性格を問われることが多いそうです。本記事では、2022年にテレビ東京の選考を受けた人の志望動機を紹介します。質問例などを見ながら、自分であればどのような回答をするか考えてみましょう。
→最初に問いに対する答えを簡潔に述べ、その後に数字を使った具体的な説明をすることで読みやすく理解しやすい文章構成になっています。
→自身の性格を表す要素がたくさん詰まっており、企業に対して自分の性格をアピールできる内容になっています。ただ、理由を説明する際には「経験」を添えた方が説得力が増します。見出しの要素を減らし、その分それぞれの理由の部分に自身の経験談を加える書き方をしても良いでしょう。
テレビ東京の財務状況
ここでは、テレビ東京の財務状況を「会社の安定性を図る指標」「会社の成長性を図る指標」の2つの観点から説明していきます。
”安定性”を図る指標
まずは、会社の安定性を図る指標である「流動比率」について紹介します。
テレビ東京の流動比率
「流動比率」とは会社の安全性を測る代表的な指標です。自己資本比率とは異なり、短期的観点から企業の安定性を判断できます。以下の公式により流動比率の算出が可能です。
「流動比率=流動資産÷流動負債×100」
テレビ東京の流動比率は以下のようになりました。
流動比率=80,224÷39,836×100%=201%
*テレビ東京の財務諸表(貸借対照表)の流動資産合計と流動負債合計より就職エージェントneoが独自に計算
流動資産は原則として1年以内に現金化できる資産を表し、流動負債は1年間以内に返済可能な金銭債権のことを表します。
この流動比率を計算することで会社にどれだけすぐに現金化できる資産があるかがわかり、流動比率が120%の会社であれば安全であると言われています。
ちなみに流動比率はあくまで簡易的に会社の安定性を判断する指標であるため、流動比率が低いからといってテレビ東京が破産することを示唆するものではありません。
”成長性”を図る指標
続いて、会社の成長性を図る指標である「売上高」「純利益」「純利益率」について紹介します。
上記の表はテレビ東京の直近3年の売上高・純利益・純利益率を表したものです。
※純利益率は有価証券に記載されている純利益と売上高をもとに就職エージェントneo独自で計算して算出したものになります。
ちなみに純利益とは、法人税など企業が支払うべき費用を差し引き、最終的に会社に残ったお金のことを指します。
売上高・純利益・純利益率ともに年々増加しています。特に、2021年から2022年にかけての伸び率が高く、これはアニメ、配信ビジネス、イベントから構成するライツ事業が大きく成長したことが要因です。特にテレビ東京の強みである「アニメ」の売上は年々増加しており、今期は中国企業向けの配信や北米向けの『NARUTO』の商品化権許諾が売上高アップに貢献しました。
まとめ
本記事では、テレビ東京の企業研究に役立つ情報を紹介してきましたが、いかがでしょうか?
企業研究は内定獲得をするための重要な要素の1つですが、ただ情報を見るだけでは内定を獲得することはできません。
ぜひ本記事を参考にし、テレビ東京への理解を深め、内定までの一歩を踏み出してください。
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