●有給インターンシップは[より実践的な仕事内容]で[実施期間が長い]ことが特徴として挙げられる。
●有給インターンシップに参加する際は、[学業と両立させる][103万円の壁に注意する][悪質なインターンシップでないか確認する]の3点に注意する。
学生にとって、インターンシップは実務経験を積みながら将来のキャリアを考えたり、就活に役立つスキルを身につけたりする絶好の機会となります。これからインターンシップへの参加を考えている就活生の中には、「インターンシップで給料はもらえる?」「アルバイトと何が違う?」と疑問を持つ人もいるのではないでしょうか。
本記事では、給料が発生するインターンシップの特徴や、インターンシップでもらえる給料の相場などについて詳しく解説しています。これからインターンシップに参加しようと考えている人や、給料を得ながら経験を積みたいと思っている人は是非参考にしてください。
インターンシップで給料はもらえる?

インターンシップは学生にとって貴重な実務経験を積む機会となりますが、給料の有無は気になるポイントなのではないでしょうか。
以下では、インターンシップで給料はもらえるのかどうかについて詳しく解説していきます。
インターンシップは無給であることが多い
多くのインターンシップは教育的な側面を重視しており、無給でおこなわれることが一般的です。
このようなインターンシップでは、実務を通してスキルを身につけたり給料をもらったりすることよりも、企業や業界への理解を深めたり、将来のキャリアを考えたりすることが主な目的となります。
また、無給で開催されることの多いサマー・ウィンターインターンシップなどは、スキル向上に加えて本選考免除やインターンシップ参加者のみの選考ルートに案内されるなどの優遇を受けられることもあります。
給料がもらえるインターンシップもある
一方で、給料が支給されるインターンシップも存在します。
これらのインターンシップは、学生が企業の指示を受けて業務をおこなう、または企業に利益や効果をもたらすような業務を任されることが特徴です。
その場合、労働基準法により学生は[労働者]とみなされ、企業には賃金を支払う義務が生じます。そのため、学生は給料を受け取ることが可能となります。
有給と無給インターンシップの違い

上述したように、インターンシップには、[有給]と[無給]の2種類があります。
以下ではそれぞれのインターンシップの違いを説明していきます。
実務を任されるかどうか
1つ目の有給と無給のインターシップでの大きな違いは、[実務を任されるかどうか]です。
先程もお伝えしましたが、有給インターンシップでは、学生は[労働者]として扱われるため、実際の業務やその一部を任されることになります。
例えば、データ分析や営業活動などの業務を部署やプロジェクトの一員としておこない、その対価として報酬をもらうという雇用形態です。
そのため、インターン生でも成果を出すことが求められます。
一方、無給インターンシップは、実際の業務を体験できるようなグループワーク・個人ワークや社員との交流会が中心となります。
学生が実際の業務をおこない企業の利益に繋がる行為をしてしまうと、企業は報酬を支払わなければならなくなってしまうため、無給インターンでは直接的な実務経験を積むことはできません。
インターンシップ実施期間の長さ
有給と無給インターンシップで[開催される期間の長さ]も異なる傾向にあります。
有給インターンシップは、企業の部署やプロジェクトに所属して業務に携わることから半年〜1年以上の長期間にわたることが一般的です。
一方で無給インターンシップは、実際の業務を経験してもらうというよりも参加企業やその業界の仕事内容や魅力を知ってもらうことが目的になっていることが多いため、数日・数週間程度の短期間で開催されることが一般的と言えます。
インターンシップに参加することで得られるメリット
以上で説明してきた違いを踏まえると、有給インターンシップと無給インターンシップではそれぞれ異なるメリットがあります。
有給インターンシップでは、実務を通じて実践的なスキルを身につけることで就活や将来のキャリアに活かすことができます。
また、インターンシップ生でも成果を出すことが求められるため、より充実したインターンシップ経験を積むことができるでしょう。
そして、これらの経験を積みながら給料を得られることが、有給インターンシップの大きなメリットと言えます。
一方で無給インターンシップは、報酬はもらえませんが業界の内部を知る機会となります。また、社会人とのネットワークを築くことができるため、キャリア形成の一助となるでしょう。
さらに、インターンシップ経由での選考に案内されたり、本選考の一部が免除されたりなど、内定に繋がる優遇を受けられる可能性がある点もメリットの1つです。
有給インターンシップとアルバイトの違い

有給インターンシップとアルバイトは、どちらも給料をもらえる点では共通していますが、その任される仕事内容や目的が異なります。以下で、それらの違いについて詳しく解説します。
仕事内容の違い
有給インターンシップとアルバイトでは、任される業務の内容に大きな違いがあります。
インターンシップは、企業の実務に直結する業務を任されることが多いです。
例えばマーケティング職のインターンシップでは、市場調査やデータ分析、広告キャンペーンの企画や効果測定など、実際に働いている社員と同じような業務を担当します。
一方アルバイトは、高度なスキルを必要としない単純作業やマニュアルに沿った業務が中心となることが多いです。
つまり、インターンシップは『将来的なキャリアに繋がる業務が多い』、アルバイトは『決められた作業を着実にこなす業務が多い』と言えます。
目的の違い
有給インターンシップの目的は、[スキル]と[キャリア形成のヒント]を得ることにあります。
学生は企業の実務を通じて業界理解を深め、将来のキャリア形成に役立てることができ、且つ特定のスキルやビジネス力を身に着けることができます。
有給インターンシップは、[収入]を主の目的としていないことをしっかりと認識するようにしましょう。
これに対して、アルバイトの目的は、[収入]を得ることにあります。
学費や生活費を賄うための手段としておこなう場合が多く、企業側も即戦力としての労働力を確保することが目的です。
このように、有給インターンシップとアルバイトでは、参加する目的が大きく異なることがわかります。
有給インターンシップの給与の相場

有給インターンシップの給与は、業界や企業の規模、地域によって異なりますが、一般的には時給制が多く、平均的な時給は1,200円前後とされています。
しかし、専門的なスキルが求められる場合や、都市部の企業ではこれより高い場合もあります。
給与の相場を理解することで、自分の希望に合ったインターンシップを見つけやすくなるでしょう。
また、給与だけでなく、交通費や食事手当などの福利厚生が提供されることもあります。
これらの条件は、インターンシップの魅力を高める要素となりますので、参加を検討する際には総合的に判断することが重要です。
しかしながら、インターンシップに参加する主目的はお金を稼ぐことでなく、スキルを身に着けることや職場の雰囲気を知ることです。
給与だけでなく得られる経験やスキルも考慮しながら選択することを第一に考えてみてください。
有給インターンシップに参加する時の注意点

最後にインターンシップに参加する際の注意点を3つ紹介します。
これからインターンシップに応募するという就活生は是非チェックしてください。
学業と両立させる
有給インターンシップに参加する際に、最も重要なことは学業との両立です。
インターンシップで得られる経験は将来のキャリア設計に役立ちますが、大学の成績が低下したり、単位を落としてしまったりしては本末転倒です。インターンシップと学業が両立できる環境であるか確認してから参加するようにしましょう。
また、インターンシップ先の企業に対しても、学業を優先する意向を伝えておくことが大切です。
企業側も学生の立場を理解している場合が多く、事前に伝えておくことで柔軟な対応をしてくれるでしょう。事前にしっかりとコミュニケーションをとることで、両立を図ることが可能です。
103万円の壁に注意する
有給インターンシップに参加する際は、所得税や住民税の課税基準となる「103万円の壁」に注意しましょう。
この壁を超えてしまうと、税金が発生し、親の扶養から外れてしまいます。
年間の収入が103万円を超えないよう収入の管理は徹底するようにしてください。
有給インターンシップの他にアルバイトもしているという人は両方の収入の合算となるため、より注意が必要です。
悪質なインターンシップでないか確認する
インターンシップに参加する前に、悪質なインターンシップでないかどうかを確認しておくようにしましょう。
悪質なインターンシップでは、高すぎる営業目標を課されたり、正社員と同じ成果を求められたりすることがあり、そのようなインターンシップは、学生にとって過度な負担となる可能性があります。
自分に合ったインターンシップに参加するためにも、事前に企業の評判や過去の参加者の口コミなどを調べておくと良いでしょう。
また、契約内容をしっかりと確認し、わからないことがあれば質問することも重要です。
特に、労働時間、仕事内容、給与の条件については、事前に明確にしておくようにしましょう。
まとめ
インターンシップは、実務経験を積める貴重な機会であり、金銭的報酬よりも得られるスキルなどに着目することをオススメします。
そのため、給料の有無に関わらずインターンシップの本質的な目的を理解した上で、就活に最大限活用していってください。
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