「コカ・コーラボトラーズジャパンの強み・弱みは?」「どのような選考対策をすればいいの?」「会社の安定性や成長性はどうなの?」「コカ・コーラボトラーズジャパンってそもそもどんな会社なの?」などと考えていませんか?
本記事ではコカ・コーラボトラーズジャパンの事業内容や会社の強み・弱みなど、企業研究に役立つ情報を紹介していきます。
他にも内定を獲得するために知っておくべき”過去の選考情報”なども紹介しているので、企業研究に自信が持てない人や選考に不安を抱えている人は、ぜひ確認してみてください。
日本のコカ・コーラシステム(組織編成)について
日本のコカ・コーラシステムとは、原液の供給と製品の企画開発や広告などのマーケティング活動を行う「日本コカ・コーラ株式会社」と、製品の製造・販売、回収を行う「ボトラー社」や関連会社で構成されています。
中でも、コカ・コーラボトラーズジャパンは日本のコカ・コーラシステムの約9割の販売量を担っており、売上高ではアジア最大級、世界でも有数の規模を誇ります。
※本記事は、コカ・コーラボトラーズジャパンの企業研究記事です。日本コカ・コーラ株式会社については紹介いたしません。
参考:コカ・コーラボトラーズジャパン株式会社「事業内容」飲料業界のホットニュース
近年、飲料業界では環境問題、M&Aといった話題が取り上げられています。
以下では環境問題とM&Aについて紹介しています。
環境問題への意識の高まり
2015年に制定された「持続可能な開発目標 (SDGs)」の一つに「海洋環境保全」が含まれていることから、飲料メーカーにおいても、ペットボトルの原料切り替えなどが進んでいます。
コカ・コーラジャパンでは、環境対策の主軸として「容器の2030年ビジョン」を発表しました。具体的には「ボトルtoボトル(水平リサイクル)」「ラベルレス・パッケージレス」「容器の軽量化」を促進することで、2030年までにすべてのPETボトルを100%サスティナブル素材※へ切り替えることなどを目指しています。
※サスティナブル素材:ボトルtoボトルによるリサイクルPET素材と、植物由来PET素材の合計
参考:コカ・コーラ「容器の2030年ビジョン」M&Aの増加
飲料業界では国内の人口減少に伴い、大手が中小を取り込む業界再編型や、海外における事業拡大型などさまざまなM&Aが盛んに行われています。
2016年、サッポロホールディングス株式会社は、味噌・即席味噌汁・フリーズドライ製品等の製造販売を手掛ける宮坂醸造株式会社の株式約半分を取得し、同社のグループ傘下に加えました。食品事業の拡大を通して、サッポログループ全体の成長戦略の加速が目的です。
また、2019年にはアサヒグループホールディングスがオーストラリアのビール会社カールトン・アンド・ユナイテッド・ブルワリーズを買収しました。アサヒGHにとって欧州に次ぐ海外市場であるオセアニア地域のビール会社を取得することで酒類の売り上げを大幅に増やすことが期待されています。
コカ・コーラでもM&Aが行われており、関連会社である「コカ・コーラウエスト株式会社」と「コカ・コーライーストジャパン株式会社」は2016年に経営統合しています。経営統合によって、コカ・コーラシステム※全体を強化し、市場の変化に迅速に対応できるようになりました。
※日本のコカ・コーラシステムは、原液の供給と製品の企画開発や広告などのマーケティング活動を行う日本コカ・コーラ株式会社とボトラー社や関連会社などで構成されており、これらを総称して「コカ・コーラシステム」と呼んでいます。
飲料業界のビジネスモデルなどさらに知見を広げたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
関連記事:【業界研究】清涼飲料業界の動向4選!仕事内容や志望動機・自己PRのポイントも紹介
データで見るコカ・コーラボトラーズジャパンの企業研究
ここでは、企業研究で見るべき事業内容や業績について紹介します。さらにSWOT分析という企業研究を深堀りする際に役立つ分析方法についても紹介するので、見てみましょう。
コカ・コーラボトラーズジャパンの企業概要
コカ・コーラボトラーズジャパンの企業概要について紹介します。以下の情報を参考に企業選択をする手段の1つとしてご利用ください。
設立年月:2001年(平成13年)6月29日 (※2018年1月1日 コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社に商号変更)
資本金:1億円
代表者:代表取締役社長 最高経営責任者 カリン・ドラガン
従業員数:14500名※2022年末時点
平均年齢:41.3歳(提出会社)(2022年3月31日時点)
平均勤続年数:16.9年
平均年間給与:7,511,733円(提出会社)(2022年3月31日時点)
福利厚生:年次有給休暇(半日・時間有給あり)、積立有給休暇、慶弔休暇(結婚、出産、葬祭、転勤、公務、災害等)、退職給付、従業員持株会、財産形成貯蓄制度、グループ保険、社会保険完備(健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険)、時間外勤務手当、休日手当、個別指定休日(対象外の部門有)、時短勤務制度、各地契約保養施設、各種割引券、出産後の育児休暇、ならし保育休暇、育児短時間勤務制度、介護休業、介護短時間勤務、社会福祉活動、災害地域復興支援活動、清掃・環境保全活動、スポーツイベント等の社会貢献活動を支援する休暇制度、リフレッシュホリデーなど
・コカ・コーラボトラーズジャパンHD 会社概要
・コカ・コーラボトラーズジャパンHD 人事制度・福利厚生
・コカ・コーラボトラーズジャパンHD 有価証券報告書
コカ・コーラボトラーズジャパンの事業内容
コカ・コーラボトラーズジャパンでは飲料事業を主な業務として、以下4つの業務を中心に行っています。
②自動販売機関連事業
③原材料・資材の調達
④情報システムの開発・保守運用
「①飲料の製造と販売」「③原材料・資材の調達」は、環境に配慮し調達された材料を、徹底した衛生管理と品質管理のもと、安全でおいしい飲料へと製造する業務です。
②自動販売機関連事業については、自動販売機の新規設置のみならず、自動販売機限定製品の効果的な投入や、設置場所の特性に応じた品揃えの徹底などが含まれます。
④情報システムの開発では、コカ・コーラ公式アプリ「Coke on」を活用したサービスの導入を通じて、自動販売機の魅力向上に繋がる取り組みなどを行っています。
参照元:コカ・コーラボトラーズジャパンHD 事業内容コカ・コーラボトラーズジャパンの業績
次に、過去3年間におけるコカ・コーラボトラーズジャパンの売上高・営業利益(本業で稼いだ利益)を紹介します。
コカ・コーラボトラーズジャパンの売上高および経常利益
以下は、コカ・コーラボトラーズジャパンの売上高と経常利益をまとめたグラフです。
売上高とは、営業活動として商品やサービスを提供した際に、対価として受け取った販売額のことを指します。
そして営業利益とは、販売した商品の「売上高」から「売上にかかったコスト」を差し引いた残りのものを指します。営業利益が大きいほど優良企業だとされています。
コカ・コーラボトラーズジャパンは、新製品の展開やトレンドの変化に対して迅速に対応できたことで、コロナ禍(2020年~)に過去最高の売上高を叩き出しました。
しかし、営業利益は2020年から2021年にかけて大幅に減少しており、要因としては事業利益が前年と比べて減少したことが挙げられます。これは2020年から猛威を振るう新型コロナウイルスの感染拡大による販売数量の減少が大きく影響していると言えるでしょう。
今後、コロナの経験をもとにどれほど経営基盤を固めることができるのかに注目です。
*各年度の決算書より就職エージェントneoが独自に作成
参照元:コカ・コーラボトラーズジャパンHD 2022年有価証券報告書コカ・コーラボトラーズジャパンのSWOT分析
以下にて、SWOT分析というフレームワークを活用して、コカ・コーラボトラーズジャパンの事業環境を分析していきましょう。
SWOT分析とは、競合や法律、市場トレンドといった自社を取り巻く外部環境と、自社の資産やブランド力、さらには価格や品質といった内部環境をプラス面、マイナス面にわけて分析する手法です。
この分析により、企業の置かれた状況を客観的に俯瞰して見ることができ、将来性のある企業かどうかを判断することが可能になります。
・世界に通じる圧倒的なブランド力
・唯一無二の商品
【弱み】
・原材料の高騰に影響を受けやすい
【機会】
・環境問題に伴う市場の変化
・M&Aによる経営基盤の強化
【脅威】
・新型コロナウイルス等のパンデミックな事象
・原材料および原油価格等の高騰
*就職エージェントneoが独自で作成したSWOT分析になります
企業研究をしっかり行っている学生でも、SWOT分析まできちんと行えている学生は多くいません。
そのため上記の分析内容を自分なりに理解し、志望動機や逆質問などで活用できると、他学生と差別化が出来る可能性があるでしょう。
コカ・コーラボトラーズジャパンが求める人物像
コカ・コーラボトラーズジャパンでは「Paint it RED! 未来を塗りかえろ。」という企業理念のもと、「すべての人にハッピーなひと時をお届けし、価値を創造する」というミッション達成を目指しています。
コカ・コーラボトラーズジャパンの公式ホームページでは、以上のミッション達成に向けて重要視されている価値(Values)として以下が紹介されています。
・Learning – 学ぶ向上心を忘れません
・Agility – 変化を恐れず機敏に行動します
・Result-orientation – 結果を見据えて最後までやりきります
・Integrity – 誠実と信頼に基づいた気高い志で行動します
以上の価値がコカ・コーラボトラーズジャパンの求める人物像と考えて問題ないでしょう。
「コカ・コーラが大好き」「1人でも多くの人に商品を届けたい」という想いに加えて、積極性・柔軟性・継続力・粘り強さなどを持つ人が強く求められています。
公式ホームページでは具体的なビジョンも紹介されているため、志望動機等を作成する前には必ず確認しておきましょう。
参考:コカ・コーラボトラーズジャパンHD 企業理念コカ・コーラボトラーズジャパンの選考対策
ここでは、コカ・コーラボトラーズジャパンの選考対策について紹介していきます。
コカ・コーラボトラーズジャパンの本選考対策
過去の情報によるとコカ・コーラボトラーズジャパンでは、下記の選考フローが組まれています。最新の情報では選考フローが変更されている恐れもありますので、予めご了承ください。
「会社説明会(Web)→ES提出→適性検査→一次面接→二次面接→最終面接」
以下で実際にコカ・コーラボトラーズジャパンのESと面接で問われた内容を紹介していきます。本選考対策として、ぜひご活用ください。
エントリーシート(ES)
コカ・コーラボトラーズジャパンのエントリーシートでは、「周囲を巻き込んで達成したこと」や「壁」にぶつかった経験、またそれをどのように乗り越えたかを問う設問が多いそうです。
本記事では、コカ・コーラボトラーズジャパンで実際に問われた設問とその回答をいくつかご紹介します。
→最初に問いに対する答えを簡潔に述べ、企業理念や自分の経験から会社を志望した理由が簡潔かつ具体的に書かれています。
私は主将に就任し、チームを優勝に導く、という強い思いで練習・試合に臨んでいた。しかし、いくら努力しても結果は伴わず、大変悔しい思いをした。勝てない原因がきっとあるはずだ、と考え現状を見つめ直し、チームのまとまりが足りないことに気がついた。皆を引っ張っていかなければならないという責任感が先行し、チームをまとめることへの意識が薄れていたことを思い知った。そこで、皆が一致団結して練習できる環境作りに注力した。練習や試合に対する考えを共有する会議を定期的に開催し、練習の最後には、反省や次の目標を共有する時間を設けた。これらの取り組み故、チームの団結力が上がり、大会で優勝することができた。
この経験から、チームで一つのことを成し遂げる際に、チーム内で想いを一つにし、一丸となって努力することの大切さを学んだ。
→「ぶつかった壁・それに対する自分の行動・結果」が簡潔かつ分かりやすく述べられています。また、結果で終わるのではなく、「経験から得たこと」を加えることで、自信の強みをアピールすることができています。
Webテスト
コカ・コーラボトラーズジャパンでは、ES提出後、Webテスト(言語・非言語・性格検査)が課されます。
面接
下記にて、コカ・コーラボトラーズジャパンの各面接においてどのような質問があるのかについて紹介します。人によっては、質問の内容が異なることもあるので、参考程度に見ておきましょう。
以下では過去に面接でされた質問を紹介していきます。
・ガクチカ(ガクチカ以外で頑張ったことはあるか)
・志望動機
・志望職種(営業だった場合 ←「営業へのイメージを教えてください」)
・コカ・コーラを選んだ理由
・ESの深堀り
・バイト先の話
・コーラを扱うことは飲食店にとってどんなメリットがあるの?
・引っ張っていくタイプ?サポートタイプ?
・他社の選考状況
・逆質問 など
年次によって質問内容が異なってくる場合もあるので、選考前は最新の情報を各サイトから確認して情報収集しておいてください。
コカ・コーラボトラーズジャパンの財務状況
ここでは、コカ・コーラボトラーズジャパンの財務状況を「会社の安定性を図る指標」「会社の成長性を図る指標」の2つの観点から説明していきます。
”安定性”を図る指標
まずは、会社の安定性を図る指標である「流動比率」について紹介します。
h4コカ・コーラボトラーズジャパンの流動比率
「流動比率」とは会社の安全性を測る代表的な指標です。自己資本比率とは異なり、短期的観点から企業の安定性を判断できます。以下の公式により流動比率の算出が可能です。
「流動比率=流動資産÷流動負債×100」
コカ・コーラボトラーズジャパンの流動比率は以下のようになりました。
流動比率=272,122 ÷136,641×100%=199%
*コカ・コーラボトラーズジャパンHDの財務諸表(貸借対照表)の流動資産合計と流動負債合計より就職エージェントneoが独自に計算
流動資産は原則として1年以内に現金化できる資産を表し、流動負債は1年間以内に返済可能な金銭債権のことを表します。
この流動比率を計算することで会社にどれだけすぐに現金化できる資産があるかがわかり、流動比率が120%の会社であれば安全であると言われています。
ちなみに流動比率はあくまで簡易的に会社の安定性を判断する指標であるため、流動比率が低いからといってコカ・コーラボトラーズジャパンが破産することを示唆するものではありません。
”成長性”を図る指標
続いて、会社の成長性を図る指標である「売上高」「純利益」「純利益率」について紹介します。
上記の表はコカ・コーラボトラーズジャパンHDの直近3年の売上高・純利益・純利益率を表したものです。(2022年度の通期有価証券報告書がまだ公表されていないため、2019年から2021年の物を参考にしています。)
ちなみに純利益とは、法人税など企業が支払うべき費用を差し引き、最終的に会社に残ったお金のことを指します。
新型コロナウイルスの感染拡大によって、2020年以降減少が続いていましたが、本記事の「コカ・コーラボトラーズジャパンの業績」で紹介した通り、2022年度の売上高は2021・2020年度を上回っています。
純利益についても新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着くにつれて徐々に回復していくことが予想されますが、原料価格の高騰などによりその回復には時間がかかる見通しです。
まとめ
本記事では、コカ・コーラボトラーズジャパンの企業研究に役立つ情報を紹介してきましたが、いかがでしょうか。
企業研究は内定獲得をするための重要な要素の1つですが、ただ情報を見るだけでは内定を獲得することはできません。
ぜひ本記事を参考にし、コカ・コーラボトラーズジャパンへの理解を深め、内定までの一歩を踏み出してください。
就職エージェントneoでは、専属のキャリアアドバイザーがあなたの悩みに応じたアドバイスを行っています。
もし「うまく情報収集できない!」「まとめられない!」などの不安を抱えている人は、1人で悩まず就活のプロである就職エージェントneoにご相談ください。
就職エージェントneoの紹介
就職エージェントneoでは、専任のアドバイザーが個別面談を実施し、各人の就活状況や人柄を把握した上で、希望や適正に合致した企業の求人情報を紹介してくれるサービスを提供しております。
何千人もの就活生を見てきた就活のプロがあなたに合ったアドバイスをしてくれるのが特徴と言えます。
(1)個別面談(就活相談)
各人の抱える就活の悩みを相談することができます。
(2)企業紹介
面談をした上、あなたの希望や適正にマッチした企業を紹介してくれます。
(3)履歴書・ESアドバイス
専任のアドバイザーが企業から評価されるESの書き方の助言をしてくれます。
(4)面接アドバイス
面談を通して、自分という商材のアピール方法をアドバイスしてくれます。
- サポートはすべて無料で受けることができる
- 模擬面接の予約が取りやすい
- 面接練習だけではなく本番の面接のセッティングもしてくれる
- 相性のいいコンサルタントに当たるとは限らない
- 志望度が高くない企業を紹介される可能性がある
就職エージェントneoの専属アドバイザーは、あなたが内定を獲得するまで伴走してくれます。
また、サイト登録をすることであなたに適した未公開求人も紹介してくれるためさらに内定の確率がアップします。
とはいえ、「就職エージェントってなんか不安だな」と思われるかもしれません。ですが、仮にキャリアセンターに相談をしても、紹介できる求人数に限りがある場合もあります。
求人数が少ないと、あなたの本来の目的である「内定の獲得」を果たすことは難しい可能性が高いです。
一方で、就職エージェントneoならば多数の求人の紹介・就活の相談を同時に受けることが可能です。このサービスに登録することで、ご自身の人生を変えるキッカケを得ることができるのです。
このまま何も行動を起こさなければ、ご自身の納得のいく企業に内定をもらうことができないかもれません。たった1分の行動が「納得内定」へのキッカケになるでしょう。
本記事を読んで「就活エージェントに相談したい」「効率的な就活がしたい」という方は、ぜひ就職エージェントneoをご利用ください。