「TBSホールディングスの強み・弱みは?」「どのような選考対策をすればいいの?」「会社の安定性や成長性はどうなの?」などと考えていませんか?
本記事ではTBSホールディングスの事業内容や会社の強み・弱みなど、企業研究に役立つ情報を紹介していきます。
他にも内定を獲得するために知っておくべき”過去の選考情報”なども紹介しているので、企業研究に自信が持てない人や選考に不安を抱えている人は、ぜひ確認してみてください。
テレビ業界のホットニュース
近年、テレビ業界では動画配信サービスの活用、働き方改革といった話題が取り上げられています。
動画配信サービスの活用
スマートフォンの普及に伴い、動画・映像コンテンツをインターネットから楽しむユーザーが増えており、若者のテレビ離れが進んでいます。
テレビ媒体の広告費は2016年をピークに減少傾向にあり、2021年にはインターネット広告がテレビ広告を初めて抜きました。
今後、さらにテレビ離れとそれに伴う視聴率の低下が予想されるため、近年のテレビ業界ではTVerのようなインターネット上の動画配信サービスに注力しています。
TBSホールディングスでも「TBS FREE」という動画配信サービスや二ュース配信に特化した「TBS NEWS DIG」など運用しています。
TBSホールディングス含め、テレビ業界では今後もインターネットとの共存に向けた取り組みが積極的に行われるでしょう。
参照元: 業界動向サーチ/テレビ業界の動向や現状、ランキングなど働き方改革
近年、テレビ業界では「労働環境」が問題視されています。
短い期間の中で撮影・編集・放送を行われければならないため、職種によっては長時間労働となる場合が多いようです。そのため近年のテレビ業界では、働く人々の労働環境を整えることはもちろん、ライフワークバランスの取れる働き方への改善が進められています。
TBSホールディングスでも柔軟な働き方が進められています。
例えば、2020年4月からテレワーク勤務制度が本格的に導入されました。また、2018年には博報堂、博報堂DYメディアパートナーズと共に保育園を設立し、子育て社員の復職支援体制が整えられました。
他にも、時間外労働の削減や過重労働の防止などを通して、ワークライフバランスの促進が図られています。
参照元: TBSテレビ 企業情報テレビ業界のビジネスモデルなどさらに知見を広げたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
関連記事:【業界研究】テレビ業界の動向3選!仕事内容や志望動機・自己PRのポイントも紹介
データで見るTBSホールディングスの企業研究
ここでは、企業研究で見るべき事業内容や業績について紹介します。さらにSWOT分析という企業研究を深堀りする際に役立つ分析方法についても紹介するので、見てみましょう。
TBSホールディングスの企業概要
TBSホールディングスの企業概要について紹介するので、以下の情報を参考に企業選択をする手段の1つとしてご利用ください。
創業設立年月:1951年5月10日
資本金:54,986,892,896円
代表者:代表取締役社長 佐々木 卓
従業員数:88名(2022年3月31日現在)
平均年齢:47.2歳(提出会社)(2023年7月19日時点)
平均勤続年数:19.7年(提出会社)(2022年3月31日時点)
平均年間給与:14,596000円(提出会社)(2022年3月31日時点)
福利厚生:社員食堂、保養所、構内の診療所、事業所内保育所「はなさかす保育園」など
・TBSホールディングス 会社概要
・TBSホールディングス 有価証券報告書
・TBSホールディングス 福利厚生
TBSホールディングスの事業内容
TBSホールディングスは、株式会社TBSホールディングス及び子会社44社、関連会社30社により構成されており、メディア・コンテンツ事業、ライフスタイル事業、不動産・その他事業の3つの領域に分けて展開しています。
以下ではそれぞれの事業について紹介しています。
メディア・コンテンツ事業
メディア・コンテンツ事業では番組制作や番組の放送を行っています。映像技術や美術制作、音声、照明、調査研究等、番組制作に関わるものは全てメディア・コンテンツ事業の担当業務です。その他にもTBSが主催する催し物(※)の企画・運営や、ビデオソフト等の企画・制作等も行っています。
(※)赤坂サカス広場を活用したドラマ宣伝イベント等
ライフスタイル事業
ライフスタイル事業では、通信販売や雑貨小売(※)、化粧品製造や販売等を行っています。
※TBSにて放送されるドラマの公式グッズ等
不動産・その他事業
不動産・その他事業では、不動産の賃貸、保守及びサービス事業を行っています。具体的には、スタジオ管理や冷暖房管理、駐車場管理などが挙げられます。
参照元:TBSホールディングス 有価証券報告書TBSホールディングスの業績
次に、過去3年間におけるTBSホールディングスの売上高・営業利益(本業で稼いだ利益)を紹介します。
TBSホールディングスの売上高および経常利益
以下は、TBSホールディングスの売上高と経常利益をまとめたグラフです。
売上高とは、営業活動として商品やサービスを提供した際に、対価として受け取った販売額のことを指します。
そして営業利益とは、販売した商品の「売上高」から「売上にかかったコスト」を差し引いた残りのもののことを指します。営業利益が大きいほど優良企業だとされています。
TBSホールディングスの売上高と営業利益はどちらも2022年度に増加しています。国内および海外有料動画配信サービスが好調だったことや、映画やアニメのヒット作が続いたことが要因と考えられます。
今後は、世界市場を前提としたコンテンツ制作に力を入れつつ、次世代の視聴者の獲得につながる取り組みを通してさらなる成長を目指していくことが予想されます。
*各年度の決算書より就職エージェントneoが独自に作成
TBSホールディングスのSWOT分析
以下にて、SWOT分析というフレームワークを活用して、TBSホールディングスの事業環境を分析していきましょう。
SWOT分析とは、競合や法律、市場トレンドといった自社を取り巻く外部環境と、自社の資産やブランド力、さらには価格や品質といった内部環境をプラス面、マイナス面にわけて分析する手法です。
この分析により、企業の置かれた状況を客観的に俯瞰して見ることができ、将来性のある企業かどうかを判断することが可能になります。
・国内での強いブランド力
【弱み】
・テレビ離れによる視聴率の低下
【機会】
・ICT、AI技術の活用
・SDGsに向けた取り組みの加速
・配信等デジタルビジネスの拡充
【脅威】
・若年層のテレビ離れ
・新型コロナウイルス等の感染症拡大
・コンテンツ制作のハードル低下(だれでも発信できるように)
*就職エージェントneoが独自で作成したSWOT分析になります
企業研究をしっかり行っている学生でも、SWOT分析まできちんと行えている学生は多くいません。
そのため上記の分析内容を自分なりに理解し、志望動機や逆質問などで活用できると、他学生と差別化を図れる可能性があるでしょう。
TBSホールディングスが求める人物像
TBSホールディングスでは、2020年に以下のブランドプロミスが掲げられました。
「最高の”時”で、明日の世界をつくる。」
TBSグループ VISION2030
テレビ離れが進んでいる中、TBSホールディングスでは放送の枠を超えてコンテンツを無限に拡げることで、あらゆる「最高の”時”」をつくることを目指しています。
また、TBSホールディングスの代表取締役社長 佐々木卓氏は、公式HPにて「TBSグループは、新しいことにチャレンジし続けます。」と話されています。
このことから、TBSホールディングスでは「新しい視点・発想を持っている人」「現状に満足せずに常に変化を求め行動できる人」などが求める人物像として挙げられると考えられるでしょう。
また、企業理念として、多様な価値観が尊重され、希望にあふれる社会の実現への貢献が掲げられていることから、「相手のことを尊重できる人」「積極的にコミュニケーションが取れる人」なども強く求められていると考えられます。
参照元:TBSホールディングス トップメッセージTBSホールディングスの選考対策
ここでは、TBSホールディングスの選考対策について紹介していきます。
TBSホールディングスは子会社44社、関連会社30社で構成されているグループ会社です。採用活動はそれぞれの会社で行われているため、本記事ではTBSテレビの選考情報を紹介します。
TBSテレビの本選考対策
過去の情報によるとTBSテレビでは、下記の選考フローが組まれています。最新の情報では選考フローが変更されている恐れもありますので、予めご了承ください。
「ES→Webテスト→一次面接→二次面接→筆記テスト→グループディスカッション→四次面接→最終面接」
以下で実際にTBSテレビのESと面接で問われた内容を紹介していきます。本選考対策として、ぜひご活用ください。
エントリーシート(ES)
TBSテレビのエントリーシートでは、大学時代に注力したことや入社後にやりたいことを問われることが多いそうです。本記事では、TBSテレビ内定者の志望動機をご紹介します。
→最初に結論を簡潔に述べ、それから具体的に説明することで非常に読みやすい構成になっています。また、目標を設定した経緯から、経験から何を得たのかまで説明されており、説得力もあります。文字数が少ない場合は、この方の様にすみかっこ(【】)を使って結論を述べることも有効な手段の一つです。
→一つ目の設問と関連した経験から述べられており一貫性やさらなる説得力を感じることができます。また、「外国での街頭インタビューや英検合格までのドキュメンタリー等の企画」という具体的な内容まで述べることで、TBSテレビへの志望度や意欲を伝えられる内容になっています。
Webテスト
TBSテレビでは、ES通過後、Webテスト(言語・非言語・性格)が課されます。WebテストはSPI形式で言語・非言語・性格検査合わせて1時間程度で行われます。
面接
下記にて、TBSテレビの各面接においてどのような質問があるのかについて紹介します。人によっては、質問の内容が異なることもあるので、参考程度に見ておきましょう。
以下では過去に面接でされた質問を紹介していきます。
・ガクチカ
・学生時代の経験を入社後どのように生かすのか
・志望動機
・志望職種
・最近のバラエティについてどのように思うか
・今後のテレビはどうなっていくと考えているか
・第一志望なのか
・就活状況
・ESの深堀り
・気になるニュース など
年次によって質問内容が異なってくる場合もあるので、選考前は最新の情報を各サイトから確認して情報収集しておいてください。
TBSホールディングスの財務状況
ここでは、TBSホールディングスの財務状況を「会社の安定性を図る指標」「会社の成長性を図る指標」の2つの観点から説明していきます。
”安定性”を図る指標
まずは、会社の安定性を図る指標である「流動比率」について紹介します。
TBSホールディングスの流動比率
「流動比率」とは会社の安全性を測る代表的な指標です。自己資本比率とは異なり、短期的観点から企業の安定性を判断できます。以下の公式により流動比率の算出が可能です。
「流動比率=流動資産÷流動負債×100」
TBSホールディングスの流動比率は以下のようになりました。
流動比率=209,058÷104,059×100%=200%
*TBSホールディングスの財務諸表(貸借対照表)の流動資産合計と流動負債合計より就職エージェントneoが独自に計算
流動資産は原則として1年以内に現金化できる資産を表し、流動負債は1年間以内に返済可能な金銭債権のことを表します。
この流動比率を計算することで会社にどれだけすぐに現金化できる資産があるかがわかり、流動比率が120%の会社であれば安全であると言われています。
ちなみに流動比率はあくまで簡易的に会社の安定性を判断する指標であるため、流動比率が低いからといってTBSホールディングスが破産することを示唆するものではありません。
”成長性”を図る指標
続いて、会社の成長性を図る指標である「売上高」「純利益」「純利益率」について紹介します。
参照元:TBSホールディングス 有価証券報告書上記の表はTBSホールディングスの直近3年の売上高・純利益・純利益率を表したものです。
ちなみに純利益とは、法人税など企業が支払うべき費用を差し引き、最終的に会社に残ったお金のことを指します。
TBSホールディングスの売上高は年々増加しており、純利益も着実に数字を伸ばしています。
新番組・舞台・映画・アニメなど幅広いコンテンツ制作に力を入れることで、巣ごもり需要の反動をカバーし、2022年も売上高の増加に成功しました。
今後は世界を視野に入れたコンテンツの制作やインターネット配信を通して、さらなる市場拡大を図っていくでしょう。
まとめ
本記事では、TBSホールディングスの企業研究に役立つ情報を紹介してきましたが、いかがでしょうか。
企業研究は内定獲得をするための重要な要素の1つですが、ただ情報を見るだけでは内定を獲得することはできません。
ぜひ本記事を参考にし、TBSホールディングスへの理解を深め、内定までの一歩を踏み出してください。
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