●商社の事務職の選考通過率を上げるには[商社が求める人物像][自分の強みや将来像][競合他社にはない強み]を元に志望動機を考えるべし。
●自分の価値観やスキルがどのようにマッチしているかを説明するために、自分の価値観やスキルがどのようにマッチしているかを説明するために、志望する商社の強みや独自性を理解し、深く掘り下げておくことが大切。
毎年多くの学生から人気を集めている商社。商社に興味があるものの、お客さんと話す機会が多い営業職ではなく、事務職に関心を抱いている学生も多いのではないでしょうか。
商社の事務職はデータ管理や分析、社内のスケジュール調整など、商社を裏から支える重要な役割を担商社の事務職はー役割を担っています。
営業職とは異なり、長期的な視点で業務に取り組みながら、組織運営に貢献するチャンスがあるため、じっくりと仕事に取り組みたい人にとって魅力的なポジションと言えるでしょう。
今回は商社の事務職を希望する人向けに志望動機を作成する方法や内定率をあげるポイント、例文などを紹介していきます。
最後まで読むことで、商社事務職の志望動機がスムーズに作れるようになるでしょう。プロの就活エージェントが丁寧に解説をしていますので、是非最後まで読んでみてくださいね。
そもそも商社はどんなことをしている会社なの?
そもそも商社は、どのようなことをしている会社なのでしょうか。
商社とは様々な商品やサービスを国内外で取引し、企業間の仲介に入る会社です。モノをただ売り買いするだけでなく、ビジネスの流れ全体をサポートし、新しい事業を生み出す役割も果たしています。
例えば、輸入や輸出の手続き、物流の手配、さらには現地での市場調査や法律手続きのサポートまで、幅広い業務を担当しています。
商社は[トレーディング]と[事業投資]を主な収益の柱としているところが多いです。以下ではそれぞれの仕組みを紹介します。
トレーディング
商社の代表的な業務の1つが、商品の売買や流通を担当する[トレーディング]です。例えばA国で生産された資源や商品を、需要のあるB国に輸出したり、逆に必要な商品を輸入して国内で販売したりします。
トレーディングは、商品の売り買いだけをおこなうだけではありません。価格交渉や取引条件の調整、物流の手配など、取引がスムーズに進むように様々な調整をおこないます。
また顧客やパートナー企業と信頼関係を築き、安定した取引を実現することも大切です。
事業投資
もう1つの代表的な業務は[事業投資]です。事業投資は商社が保有する経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報)を投資、もしくは買収をするなどして、自らリスクを負って事業を展開しています。
最終的には、事業を展開することで、パートナー企業と一緒に利益を上げることを目指しています。
例えば、エネルギー開発プロジェクトに投資して、石油や天然ガスなどの資源を確保することや、食品加工工場を建設して食品供給のチェーンを整備する活動が代表的です。
このように事業投資では、新しいビジネスやプロジェクトに資金やリソースを投入し、長期的な利益を目指すことで、大きな影響力を持つことができるのです。
商社業界は大きく「総合商社」と「専門商社」の2種類にわかれる
商社には、取り扱う商品やサービスの範囲によって[総合商社]と[専門商社]の2種類が存在します。それぞれには異なる特徴や強みがあるので、自分の興味やキャリアプランに合わせて選ぶことが大切です。
総合商社
総合商社は、エネルギー・金属・食品・化学品・機械など、様々な分野のモノを幅広く取り扱っています。
商売の仲介役をただおこなっているのではなく、事業投資や資源開発、インフラプロジェクトへの参画など、広範囲で活動しているのが特徴です。
以下の総合商社は、国内における[7大商社]と呼ばれています。
総合商社で働くことの魅力の1つは、様々な業界やビジネスに関わる機会が多くあることです。異なる文化や環境でのビジネスに挑戦したり、大規模なプロジェクトに関わったりできるため、刺激的な日々を送りたい人にとって魅力的な業種と言えるでしょう。
専門商社
専門商社は特定の分野に特化した商品を取り扱っています。
大きな特徴として[事業がトレーディングである点]と[売上の50%以上が特定の製品である点]が挙げられます。
専門商社で働くことの魅力は、特定分野の専門知識を深めながら、顧客と密接に関わり、業界をリードする存在になれることです。自分の興味がある業界や製品に対して、情熱を持って取り組みたい人にとって、専門商社はオススメの環境と言えます。
商社の3つの職種と仕事内容
商社での仕事は、大きく3つの職種にわけられます。ここでは[営業][事務][事業企画]の仕事内容と特徴について解説します。
営業
営業職の主な役割は、国内外の取引先との交渉や新規開拓をすることです。取引先のニーズを理解した上で、適切な商品やサービスの提案をおこないます。時には現地を訪問して、交渉を直接おこなったり、プロジェクトの進捗を管理したりすることもあります。
商社の営業では、長期的な関係を築くことが特に重要です。安定した取引を継続するために、企業との信頼関係を構築するコミュニケーション能力や問題解決能力が求められます。
事業企画
事業企画職は、新しいビジネスやプロジェクトを立ち上げるための戦略を考えて、実行する職種です。
具体的には、市場調査をおこなった上で[どのような事業に投資するか][どの地域に展開するか][どのような商品を扱うか]などを考えて、商社の成長戦略を計画していきます。
その他、既存事業の改善や拡大に向けた提案もおこないます。
事業企画職は、創造力と分析力が必要なので、自らのアイデアを実現したい人にとって魅力的な職業です。しかし事業を成功させるために、社内外の多くの関係者と協力しながらプロジェクトを進めるため、リーダーシップと交渉力を求められることが多いでしょう。
事務
事務職は、営業や事業企画がスムーズに進行するためのバックオフィス業務を担い、社内の運営を支える役割を果たしています。主な業務として、データ管理や分析、書類作成、スケジュール調整などが挙げられます。
特に商社の事務職では、正確さと効率性が求められます。ミスのない書類作成や迅速なデータ処理などをおこなう必要があるので、細かい作業が得意な人に向いていると言えるでしょう。
また多くの部署と連携することが多いので、コミュニケーション能力が高い人にも向いています。
ぶっちゃけ商社の倍率はどのくらい?
商社業界は華やかなイメージや給与も高いことから、なんとなく憧れを持っている就活生も少なくないでしょう。
実際、商社は多くの学生にとって、魅力的な就職先の1つであり、毎年高い人気を誇っています。そのため商社の倍率は高く、特に大手総合商社では競争が激化しがちです。
以下では例として、伊藤忠商事の就活倍率を[総合職]と[事務職]にわけて紹介します。
上記の数式から伊藤忠商事の総合職の倍率は161倍・事務職の倍率はその約6倍の1,045倍ということがわかります。
伊藤忠商事だけではなく多くの企業において、事務職の採用予定人数は総合職よりも少ないため、商社の事務職での就職は狭き門であると言えるでしょう。
このように商社が人気の理由は[多くの業界との接点があり様々な経験を積むことができる][スケールの大きいビジネスに関わることができる]といったことが挙げられます。
その他、商社業界は他業界と比べて給与水準が高い・福利厚生が良いというイメージがあることも人気の理由の1つでしょう。
※倍率は[リクナビ]に掲載されているプレエントリー数および[伊藤忠商事の募集要項]に掲載されている25卒の採用予定人数を基に四捨五入し算出しています。
商社事務職の内定率を上げるポイント
ここからは商社事務職の内定率を上げるポイントについて、解説していきます。
商社の事務職で求められる人物像を理解する
商社の事務職では、ビジネスを円滑に進めるためのスキルが欠かせません。
例えば[正確さと効率性]が挙げられます。事務職では日々多くの取引や書類処理を担当するため、ミスなく素早く業務をこなす能力が大切です。また取引に関するデータや書類の管理において、細部への注意力が問われます。
また商社では社内外問わずいろいろな関係者との連絡・調整をする機械があります。その際[業務がスムーズに進行するように必要な情報を正確に伝えること]や[取引先や顧客との信頼関係を構築すること]が求められるため、[コミュニケーション能力]も必要不可欠です。
最後に商社の事務職は多岐にわたる業務に対応する必要があります。時には予期しない問題が発生する時もあるでしょう。そのような際でも冷静に解決策を考え対処できる[柔軟な対応力]や[問題解決能力]も備わっていると商社の事務職に向いていると言えるでしょう。
上記のような商社の事務職に求められる人物像を理解し、企業研究をしっかりおこなうことで、自分がどのように貢献できるかを具体的にイメージしておきましょう。
自己分析で自分の強みや将来像を整理しておく
就職活動を成功させるためにも、自己分析は欠かせません。自己分析をおこなうと、自分の特徴・価値観・強み・弱み・なりたい将来像を見出すことができます。
そのため志望動機や自己PRを作成する際は、まずは自己分析を通し客観的に自分を分析することで、[自分が活躍できること・環境]や[自分のやりたいこと・なりたい将来像]を明確にしましょう。
これらが整理されていると、上記の[商社の事務職で求められる人物像]で紹介した内容を踏まえて、商社の事務職において自分の強みがどのように活かせるかを効果的にアピールすることができるでしょう。
また商社業界では長期的な視点でキャリアを積み上げることが求められる傾向にあるため「自分の目指すキャリア・将来像が商社・志望企業のビジネスとどのようにリンクしているのか」を伝えることができると、さらに好印象を残すことが期待できます。
競合他社にはない強みを理解・深堀りできている
志望する商社の強みや独自性を理解し、深く掘り下げておくことが大切です。企業研究をおこなう時には、まず[その商社が他の商社とどう違うのか]を1つずつ理解しながら、[自分がどのように貢献できるのか]を深掘りしていきましょう。
具体的な事例やビジネスの特徴を把握した上で、自分の価値観やスキルがどのようにマッチしているかを説明することが選考突破の鍵となります。
【簡単!当てはめるだけ】商社事務職の志望動機で使える構成
就職活動において、志望動機は企業に自分の熱意を伝える大切な役割を担っています。ここでは、商社事務職の志望動機の構成を紹介します。
是非この構成を参考に、自分らしい志望動機を作ってみてください。
1. 結論
志望動機の冒頭では、まず簡潔に[なぜこの商社の事務職を志望しているのか]を伝えましょう。冒頭で結論を示すことで、採用担当者にわかりやすく、あなたの意欲や熱意をアピールすることができます。
私は、商社のグローバルなビジネスを裏から支える事務職として、企業の成長と効率化に貢献したいと考えております。
また、御社の◯◯分野における強みを活かしたサポート業務に携わり、長期的な視点で会社に貢献できることに魅力を感じ、志望いたしました。
2. 商社の事務職を志望する理由
続いて、商社の事務職を志望する理由を具体的に述べましょう。事務職に対する理解や、自分の強みがどのように活かせるかを説明することで、採用担当者に自分の適性をアピールできます。
商社の事務職は、取引のサポートやデータ管理、書類作成など、多岐にわたる業務を効率的におこなうことで、営業や他部門がスムーズに業務を進められるよう支える重要なポジションだと考えています。
私はこれまでのアルバイト経験で、細かい作業を正確かつ迅速にこなすことに自信を持っており、商社の事務職としてもこのスキルを活かし、正確な情報管理やサポート業務に取り組みたいと考えています。
3. その企業を志望する理由
次に、その商社を選んだ理由について触れます。ここでは、その企業の強みや特徴に触れつつ、自分がどのように共感しているかを述べると良いでしょう。
競合他社との差別化ポイントも含め、なぜその企業で働きたいのかを明確にすることが大切です。
中でも私は、御社が取り組んでいる◯◯事業において、業界内での強いリーダーシップを発揮されている点に強く共感しました。
特に、◯◯地域での新興市場への積極的な展開に興味を持ち、私もその成長の一翼を担う事務職として貢献したいと感じています。
また、グローバルな視点で事業を拡大する御社のビジョンに共鳴し、長期的にサポートしていきたいと考えています。
4. 入社後の未来や叶えたいこと
最後に、入社後にどのような目標を持って働きたいのか、自分がどのように企業に貢献していきたいのかを述べて、志望動機を締めくくります。未来へのビジョンを明確にすることで、採用担当者に強い印象を与えることができます。
入社後は、商社の事務職として業務フローの効率化に貢献し、社内外のコミュニケーションを円滑に進めるサポート役として活躍したいと考えています。
さらに、業務に関する知識を深め、将来的には新しい業務改善の提案やチームのリーダーシップを担える存在になることを目指しております。
商社事務職の志望動機例文5選
今回はUnistyleで公開されている、実際に選考を通過した先輩の志望動機を紹介していきます。書き方を学んで、自身のESや面接に活かしてくださいね。
総合商社の選考を通過した志望動機の例文
三菱商事の選考を通過した志望動機(16卒)
伊藤忠商事の選考を通過した志望動機(16卒)
専門商社の選考を通過した志望動機の例文
メタルワンの選考を通過した志望動機(24卒)
伊藤忠エネクスの選考を通過した志望動機(24卒)
長瀬産業の選考を通過した志望動機(24卒)
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今回は、商社の事務職における志望動機について解説していきました。あなたの志望理由に対して納得感を持ってもらうためには、まずは自己分析で自分を深く理解した上で、なぜ商社の事務職を選んでいるのかを具体的に述べると良いでしょう。
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