飲食店では、そのサービスを求めてお客様が来店する限り接客が続きます。
最初から時間が決まっているパートやアルバイトであれば定時に上がりやすいかもしれませんが、社員の場合はそうはいきません。
お店が予想外に混雑したときなどは、お客様に喜んでもらえるサービスを提供するために、長時間お店に立つこともあります。
また、忙しい時間帯などは「まだ料理が届かないのか?」といったクレームを受けることもあります。
ストレスのかかる状況での長時間勤務であっても、常に笑顔で接客することが店員には求められます。
しかし、ハードだなと思うことがあっても、お客様が嬉しそうに食事をする姿を見るのは何にも代えがたい喜びになるでしょう。
おいしいものを食べることは、肉体的・精神的に疲れた人を癒やすことにもつながります。
立ち上がる気力が湧いてこないようなときも、人を「食」の側面から励まし、勇気づけることもできるのです。
初めてでも書ける!飲食店の志望動機の基本構成

初めて飲食店の志望動機を作成する際、「どう書けば熱意が伝わるだろう?」と悩む就活生もいるかもしれません。飲食店での採用において重要となるのは、『食への情熱』と『顧客を大切にする姿勢』です。
これらの想いを採用担当者に分かりやすく伝えるために効果的なのが以下の4ステップから成る[基本構成]です。
①飲食店で働きたい理由を結論から伝える
志望動機を読み始めた採用担当者が、まず知りたいのは「なぜここで働きたいと思ったのか」というあなたの志望理由です。
長々としたエピソードから始めるのではなく、まずは飲食店で働きたい理由を一言で明確に伝えましょう。このように結論を先に述べることで、文章全体が論理的になり、聞き手(読み手)にストレスなく伝わります。
<例文>
私が貴店を志望する理由は、お客様に『最高の時間と空間』を提供し、直接感動を与えられる仕事に魅力を感じているからです。
②志望理由を裏付けるエピソードを伝える
最初に述べた理由に対して、「なぜそう思ったのか?」という具体的なきっかけや体験談を伝えます。
このエピソードは、あなたが[食][接客][サービス]のいずれかに対して強い関心を持つに至った背景を伝えるものです。ただの体験談を伝えるのではなく、あなたの価値観や行動が表れる内容にしましょう。
<例文>
以前、友人と貴店を訪れた際、店員さんの細やかな気配り(例:子どもに先に水を出す、食べ終わったタイミングを見計らって声をかけるなど)に感動し、私もお客様の心に残るサービスを提供したいと強く思いました。
③飲食店で働く熱意をしっかり伝える
ここでは『なぜ他の業界ではなく飲食店なのか』、そして『なぜ数あるお店の中でこのお店を選んだのか』という2点を明確にすることで、他社への使い回しではない本気の志望動機であると証明します。
具体的には、そのお店の企業理念やメニューへのこだわり、接客スタイルなど、他店にはない独自の魅力に言及しましょう。
<例文>
特に貴店が掲げる『食材への感謝』という理念は、私がお客様へ届けるサービスにも通じる部分だと感じました。この理念のもと、お客様1人ひとりに合わせた『貴店ならではの感動』を提供したいと考えています。
④入社後の展望・成長意欲を伝える
採用担当者は、あなたを採用することで、企業にどのようなメリットがあるのかを知りたいと考えています。
そのため、「入社後にどのような仕事に挑戦し、どのように成長していきたいか」を伝えることが重要です。そうすることで、採用担当者にあなたが働く姿を具体的にイメージさせ、長期的に会社に貢献する意欲と再現性の高さを効果的にアピールできるでしょう。
<例文>
まずはホールスタッフとして、最高の笑顔と迅速な行動でお客様を支えます。将来的には、貴店のこだわりをより多くの方に伝えるため、新しいメニューの企画や店舗運営にも挑戦し、貴店の成長に貢献したいです。
【業態別】飲食店の志望動機例文
一口に『飲食店』といっても、ファミレスやカフェ、居酒屋など、業態によって[求められる人物像]や[アピールすべきポイント]は異なります。
ここでは、それぞれの業態の特徴を押さえた志望動機の例文を紹介します。自分の志望するお店に近いものを参考に、アレンジして使ってみてください。
①ファミリーレストランの志望動機
私が貴店を志望するのは、『多世代の多様なニーズ』に応える貴店の高いサービス提供力に魅力を感じたからです。
アルバイトで培った迅速な状況判断力とチーム連携力を活かし、ご家族からビジネス利用の人まで、誰もが快適に過ごせる空間を提供したいと思っています。
貴店が目指す『地域になくてはならない場所づくり』という理念に深く共感しており、その一員として貢献できることに強い熱意を感じています。
将来的には、ピークタイムのオペレーション改善に取り組み、顧客満足度と効率性の両立を目指すことで、貴店の成長に貢献します。
②カフェの志望動機
私は、貴店が提供する『日常の中の安らぎと特別な時間』という空間づくりに携わりたいという強い志望があります。
以前、貴店で読書をした際、店員さんの落ち着いた雰囲気づくりと、お客様の作業を邪魔しない細やかな気配りに感動し、空間提供のプロになりたいと思いました。
ただ飲み物を提供するだけでなく、このリラックスできる空間を通して、貴店のブランド価値を高め、お客様の『サードプレイス』となれるよう貢献したいです。
まずは接客技術を徹底し、将来的にはお客様に寄り添った新サービスの提案や空間デザインにも携わり、貴店の魅力を広めていきたいです。
③ファーストフード店の志望動機
私が貴店を志望するのは、『最高の品質を最短の時間で提供する』という貴店のオペレーションの仕組みに感銘を受けたからです。
以前の接客経験で、時間的制約がある中で高い品質を維持することの難しさを痛感したため、貴店の徹底された仕組みを学びたいと強く思いました。
以前の経験で磨いたテキパキとした行動力と正確な作業遂行能力を活かし、ピークタイムの『顧客回転率と満足度の両立』に貢献することに熱意があります。
マニュアルを徹底するだけでなく、改善点を社員の人に積極的に提案し、さらなる効率化に貢献する意欲をもって、成長していきたいです。
④居酒屋・ダイニングバーの志望動機
貴店のように『お客様の会話を盛り上げ、特別な賑わいを提供する』エンターテイメント空間で働くことに魅力を感じています。
サークル活動で、コミュニケーションを通じて場の雰囲気を最高に高めることにやりがいを感じた経験があり、それを接客の場で活かしたいと思いました。
貴店では、お客様の会話からニーズを読み取り、最適なメニューやドリンクを提案することで、『期待を超える楽しさ』を提供できることに強い熱意を感じています。
お客様の『また来たい』という気持ちを引き出す活気ある接客に尽力し、将来的には後輩の指導や新しいイベント企画にも挑戦し、店舗の活性化に貢献します。
⑤ベーカリー・スイーツ店の志望動機
私が貴店を志望するのは、『素材の味を最大限に引き出す』という貴店のこだわり抜いた商品開発への姿勢に強く共感したからです。
趣味でお菓子作りを学ぶ中で、1つの素材へのこだわりが最終的な味に大きく影響することを体験し、貴店の職人気質な姿勢に感銘を受けました。
ただ販売するだけでなく、お客様に商品のストーリーや魅力を自分の言葉で丁寧に伝え、貴店のお菓子やパンがお客様の『日々の小さな幸せ』となるよう、心を込めて提供したいです。
衛生管理を徹底し、将来的には商品の陳列やPOP制作を通じて、商品の魅力をさらに高める工夫に挑戦し、売上向上に貢献したいです。
⑥高級レストランの志望動機
貴店が提供する『非日常的な最高のおもてなしと芸術的な料理』に携わりたいという、プロフェッショナルなサービスへの強い志望があります。
大学時代に学んだテーブルマナーやホスピタリティの知識を、最高のレベルで実践し、お客様の特別な体験を演出することに強い興味を持ちました。
貴店が目指す、お客様の期待を一歩超える洗練されたサービスに、自らの知識と情熱を注ぎ、貢献できることに大きな熱意を感じています。
常に学ぶ姿勢を忘れず、プロフェッショナルとして、貴店の格調高いブランドイメージの維持と向上に貢献できるよう、ソムリエ資格などにも挑戦し成長したいと考えています。
飲食店の志望動機で活かせる強みとは?

飲食店の仕事は、お客様への接客はもちろん、調理や店舗運営、チーム連携など多岐にわたります。そのため、ただ「料理が好き」という気持ちだけでなく、仕事に活かせる具体的なスキルや強みを志望動機に盛り込むことが大切です。
ここでは、飲食店の志望動機で特に[評価されやすい5つの強み]と[アピール方法]について解説します。
コミュニケーション力
飲食店で求められるコミュニケーション能力とは、単に「おしゃべりが上手」ということではありません。[相手の意図を正確に汲み取る傾聴力]や、[状況に合わせてスタッフと連携する伝達力]のことです。
あなたのコミュニケーション能力を証明し、採用担当者を納得させるためには、以下のようなアピールが効果的です。
- ミスを防ぐ「正確な傾聴力」をアピール
「部活動のマネージャー経験で培った『正確に聞く力』を活かし、貴店の忙しいランチタイムでもオーダーミスなく、正確でスピーディーなサービスを提供したいです。」
- 満足度を高める「提案力」をアピール
「文化祭の呼び込みで培った『相手のニーズを察する観察力』があります。お客様1人ひとりに合わせたメニュー提案をおこなうことで、お客様に喜んでいただき、貴店のファンを増やすことに貢献したいと考えています。」
- チームを回す「報告・連絡・相談」をアピール
「幼少期から続けてきたサッカーで培った『周りを見て声を掛け合う力』があります。ホールとキッチンの架け橋として連携を密にし、お店全体がスムーズに回るよう貢献したいです。」
気配り・観察力
飲食店における気配りや観察力とは、単に優しい性格であることではありません。[お客様の小さなサインを逃さない洞察力]や、[言われる前に先回りして動く行動力]のことです。最高のサービスを提供するために欠かせないスキルと言えます。
志望動機では、単に「気配り力を活かしたい」と言うのではなく、以下のように具体的な貢献イメージを伝えると、説得力がグッと増します。
- 先回りして動く「察知力」をアピール
「普段から周囲の変化に気づくのが得意です。グラスが空いている、食事が済んでいるといったテーブル状況をいち早く察知し、お客様に呼ばれる前にお水のおかわりやバッシングなどの対老いを徹底します。」
- お客様に寄り添う「想像力」をアピール
「部活動のマネージャー経験で培った、相手の状況を想像する力があります。急いでいるお客様にはスピーディーに、迷っているお客様には丁寧におすすめするなど、相手に合わせた接客をおこないたいです。」
- 居心地の良い空間を作る「目配り」をアピール
「広い視野で全体を見る力があります。忙しい時でもご年配の方や小さなお子様連れのお客様に目を配り、席への案内や椅子のご用意など、誰もが安心して過ごせる空間づくりに貢献します。」
チームワーク・協調性
飲食店の仕事は、決して1人では完結しません。ホールとキッチン、スタッフ間で積極的に声を掛け合い、以心伝心で連携を取る[組織への貢献意欲]が求められます。
あなたの協調性を証明し、採用担当者に「一緒に働きたい」と思わせるためには、以下のような具体的なアピールが効果的です。
- 状況を判断する「サポート力」をアピール
「バスケットボール部で培った『広い視野』を活かしたいです。自分の業務だけでなく常に周囲の状況を把握し、忙しそうなスタッフがいればすぐにフォローに入ることで、店舗運営を円滑に支えたいと考えています。」
- 連携を強化する「橋渡し役」をアピール
「吹奏楽部でのパートリーダー経験から、チーム内の『情報共有』の大切さを学びました。ホールとキッチンの間に立ち、オーダーの変更やお客様の要望を正確かつ迅速に伝えるパイプ役として貢献したいです。」
- チームを鼓舞する「雰囲気作り」をアピール
「文化祭実行委員の経験で、トラブルが起きた時こそ『前向きな声掛け』を意識してきました。忙しい時でも笑顔を絶やさず、スタッフ全員が気持ちよく働けるような明るい雰囲気作りにも貢献したいです。」
臨機応変さ・対応力
飲食店では、急な混雑やオーダーミス、お客様からの予期せぬ要望など、マニュアル通りにはいかない事態が日常的に起こります。ここで求められるのは、[想定外のことが起きても焦らず、目の前の状況に合わせてベストな行動をとる力]です。
あなたの対応力を証明し、採用担当者を納得させるためには、以下のようなアピールが効果的です。
- トラブルに動じない「冷静な判断力」をアピール
「テニス部の試合運営で、急な雨天によるスケジュール変更を何度も経験し『焦らず最善策を考える癖』がつきました。貴店のピーク時に予期せぬトラブルが起きても、パニックにならず、冷静に優先順位を判断して行動します。」
- 相手に寄り添う「マニュアル+αの対応」をアピール
「ボランティア活動を通じ、相手の表情を見て『今、何を求めているか』を察して動くことを大切にしてきました。マニュアル通りの接客だけでなく、お子様連れのお客様には席を工夫するなど、その場に応じた心遣いで貢献したいです。」
- ミスをカバーする「リカバリー力」をアピール
「文化祭の準備で資材不足のトラブルが起きた際、代用品をすぐに手配して乗り切った経験があります。もし業務でミスや不測の事態が起きても、言い訳をするのではなく『どうすればすぐ解決できるか』を考え、即座に行動に移します。」
忍耐力・継続力
飲食店の仕事は、長時間の立ち仕事やピークタイムの激務、覚えるべき膨大なメニューなど、華やかなイメージ以上に地道な努力が求められます。ここでアピールすべき忍耐力とは、単なる我慢強さではなく、[目標のためにコツコツと努力を積み重ねる姿勢]や[忙しい時でもパフォーマンスを落とさないタフさ]のことです。
採用担当者にあなたの継続力を確実に伝え、納得感を与えるための効果的なアピール方法は以下があります。
- ピーク時も笑顔を守る「タフさ」をアピール
「野球部の厳しい練習で培った『体力と精神力』には自信があります。貴店の繁忙期や週末の忙しい時間帯であっても、疲れを見せず、常にベストな笑顔とパフォーマンスでお客様をお迎えしたいです。」
- 早く仕事を覚える「地道な努力」をアピール
「ピアノを10年間続け、難しい曲も反復練習でマスターしてきました。この経験を活かし、複雑なメニューやオペレーションも地道な復習で確実に覚え、一日も早く戦力として貢献できるよう努力します。」
- 失敗を成長に変える「打たれ強さ」をアピール
「受験勉強で模試の結果が悪くても、諦めずに原因を分析して成績を伸ばした経験があります。仕事で失敗したり注意を受けたりしても、へこたれずに『成長のチャンス』と捉え、前向きに改善し続けることができます。」
通過率を上げる!飲食店の志望動機を魅力的に見せるポイント

志望動機で採用担当者の心を動かし、選考の通過率を上げるためには『なぜこの業界・ここでなければならないのか』という論理的な理由が必要です。
ここでは、飲食店の志望動機をより魅力的に見せるポイントについて解説します。
「飲食業界を選んだ理由」を明確に伝える
まず、数ある業界の中から「なぜ飲食業界を選んだのか」を明確に伝えましょう。
採用担当者は、あなたが他の業界にも目を向けた上で、最終的に飲食業界を選んだ確固たる理由を知りたいと考えています。
例えば、「間接的ではなく、お客様の反応を直接肌で感じられるサービスに魅力を感じた」など、飲食業界ならではの特徴と、あなたの価値観がどう結びついているかを説明することで、志望動機に説得力が増します。
店舗・企業ごとの特徴に合わせた内容にする
飲食店と一口に言っても、ファミリーレストラン、カフェ、高級レストランなど、業態やブランドによって雰囲気、サービススタイル、そして客層は大きく異なります。
そのため、志望動機を作成する際は、応募する店舗・企業の特徴に合わせて内容を徹底的にカスタマイズすることが不可欠です。
事前に[どのようなサービススタイルか][ターゲット顧客は誰か]といった点を深くリサーチし、「貴店の〇〇というコンセプト(例:賑わい、静けさ、効率性)に、私の△△という強みが活きるか」を具体的に示すことが重要です。
そうすることで、他の企業への使い回しではない、本気度の高い志望動機であることを証明できます。
自分の強みを「選んだ理由」に変換する
志望動機における「強み」のアピールは、単なる自己PRとは異なります。「私にはこんな強みがあります」と主張するだけではなく、「その強みが活かせる環境だからこそ、このお店を選んだ」という理由に繋げることが重要です。
例えば、単に「接客が得意です」と言うのではなく、以下のようにお店の特徴とセットで伝えましょう。
「私には提案力があります。お客様に最適なメニューを提案し、売上に貢献します。」
「私には提案力があります。1人ひとり丁寧な接客を大切にする貴店でなら、この力を最大限に発揮し、お客様の満足度向上に貢献できると考え、志望しました。」
このように、[自己PR止まりの例]は、どこのお店でも言える内容になっています。
しかし[志望動機になった例 ]のように、「あなたの強み」×「お店の特徴(環境)」を掛け合わせることで、採用担当者は「なるほど、うちのお店に合っている人材だ」と納得しやすくなります。
志望動機の最後で成長意欲を見せる
志望動機の最後は、入社後の具体的な展望や成長意欲で締めくくりましょう。採用担当者は、あなたが「長期的に活躍してくれる人材か」を見ています。
例えば、「まずは接客のプロフェッショナルを目指し、将来的には新メニュー開発や店舗運営(マネジメント)にも挑戦したいです」といった具体的な目標を伝えてください。
そうすることで、あなたが常に前向きに学び、会社に貢献し続ける意欲的な人材であることを強くアピールできます。
志望動機と自己PRを混同しない
志望動機と自己PRには明確な役割の違いがあります。それぞれを混同しないよう、以下の違いを理解しておきましょう。
- 自己PR:「自分には何ができるか」という自分の能力の話(過去・現在)
- 志望動機:「なぜその会社で働きたいのか」という企業への思いの話(未来)
その違いを踏まえた上で、志望動機の中で自分の強みを伝えることは重要ですが、「私はこれができます」という自分語りだけで終わってはいけません。
主語を[私]ばかりにせず、最終的な結論を「(その強みを使って)貴店に貢献したい」と繋げることで、あなたならではの[志望動機]が完成します。
飲食店の志望動機を書く際の注意点

採用担当者に「この人は本当に当店で働きたいのか」と疑問を持たれることなく、あなたの熱意と適性を正確に伝えるためには、押さえておくべきポイントがあります。志望動機を作成する前に、以下の4つの注意点を必ず確認しておきましょう。
抽象的な表現だけで終わらせない
飲食店を志望する際、「人と接するのが好き」「食べることが好き」といった表現は、誰でも言える抽象的な言葉であり、あなたの個性や具体的な貢献意欲を伝えるには不十分です。
これらの感情を伝える際は、「なぜそれを仕事にしたいのか」「その”好き”を仕事でどう活かせるのか」という、一歩踏み込んだ説明が必要です。
例えば、「美味しいものを食べて感動を共有することが好きだからこそ、その感動をお客様に届ける『提供する側』として貢献したい」といった形で、あなたの行動や価値観に結びつけて説明することが重要です。
使い回しの志望動機は見抜かれる
複数の飲食店に応募する場合、内容をそのまま使い回す志望動機は、採用担当者にすぐに見抜かれてしまいます。
特に飲食業界においては、チェーン店であっても、店舗ごとに客層やサービススタイル、注力しているポイントが異なります。
そのため志望動機では、その企業独自の理念、メニュー、接客スタイルなど具体的な特徴に触れ、「なぜ数ある飲食店の中で、貴社(貴店)でなければならないのか」という理由を明確にしましょう。
ネガティブな理由は避ける
志望動機を伝える際は、「福利厚生がいいから」「自宅から近いから楽だから」といった、ネガティブな理由や個人的な都合を述べるのは絶対に避けましょう。
採用担当者が見ているのは、あなたの[前向きな意欲]です。
たとえ本音が「家から近い」だとしても、それをそのまま伝えるのではなく、「地域に密着した貴店で、長く安定して働きたい」「接客スキルを磨き、自分自身を成長させたい」といった、ポジティブな言葉(貢献や成長)に変換して伝えることが大切です。
志望動機は短くても流れを意識する
面接やESで伝える志望動機は、必ずしも長文である必要はありませんが、伝えたい内容の明確な流れを意識することが重要です。
具体的には、以下の3ステップに沿って話を構成しましょう。
- 結論: 「なぜそのお店なのか」を一言で伝える
- 根拠: 「そう思ったきっかけ(エピソード)」を簡潔に伝える
- 貢献: 「入社後にどう活躍したいか」で締める
たとえ短い文章でも、この[結論→根拠→貢献]という基本構成を守ることで、一貫性と説得力のある内容となり、あなたの熱意が採用担当者にスムーズに伝わります。
飲食店の志望動機に関するよくある質問
ここでは就活生からよく寄せられる、飲食店の志望動機に関するよくある質問について答えていきます。
Q1. 飲食店の志望動機では何が重視されますか?
飲食店の志望動機では、主に以下の3点が重視されます。
- 顧客志向とホスピタリティ
単に「美味しいもの」が好きというだけでなく、「お客様に感動や快適な時間を提供したい」という貢献意欲があるか。
- 志望企業(店舗)への理解と共感
その企業・店舗のコンセプト、メニュー、接客スタイルなどを理解し、それに強く共感しているか。
- 仕事への適性と熱意
長時間労働や忙しいピーク時にも、笑顔や丁寧な対応を維持できる忍耐力やチームワークがあるか。
Q2. 飲食店の志望動機はどれくらいの文字数で書けばいいですか?
応募先の形式によりますが、A4用紙半分〜3分の2程度(300字〜400字程度)が一般的とされています。
文字数が多すぎると、要点がぼけてしまうので、志望動機は、『結論(入社したい理由)→ 根拠(具体的なエピソード)→ 熱意(企業への関心)→ 貢献(入社後の計画)』という基本構成に沿って、論理的かつ簡潔にまとめましょう。
>>詳しい解説は『初めてでも書ける!飲食店の志望動機の基本構成』でしています
Q3. 「食べることが好き」という理由でも大丈夫ですか?
はい、きっかけとしては問題ありません。ただし、伝え方に工夫が必要です。
ただ「食べるのが好き」という感想で終わらせるのではなく、「好きだからこそ、商品の魅力やこだわりを深く理解し、お客様に熱意をもって伝えられる」という貢献意欲に繋がる形で伝えましょう。
大切なことは、単なる消費者ではなく、サービス提供者としての視点を持っているかどうかです。
>>詳しい解説は『抽象的な表現だけで終わらせない』でしています
Q4. 飲食店でのアルバイト経験がなくても志望動機は書けますか?
飲食店でのアルバイト経験がない場合でも、志望動機は作成可能です。経験の有無にかかわらず、むしろ「経験がないからこそ、貴店のプロの接客からホスピタリティを徹底的に学びたい」という熱意を強調することが重要です。
もし経験がない場合は、以下の3点をアピールすると良いでしょう。
- 学習意欲
「接客のプロからホスピタリティを学びたい」という意欲
- 共通のスキル
他のアルバイトやサークル活動で培った「コミュニケーション力」「チームワーク」
- 熱意の根拠
「貴店のサービスを受けて感動した」という具体的な体験を熱意の裏付けとして伝えます
Q5. 志望動機に「家が近い」「シフトが柔軟」とを書いてもいいですか?
もし伝える場合は、あくまで補足として添えましょう。
例えば、「貴店の接客スタイルに惹かれ、ここで働きたいと強く思いました。自宅からも近く、急なシフト調整にも対応できるため、長期的に安定して貢献できます」といった形で、「お店への熱意」を伝えた上で[アピール材料]として使うのがオススメです。
Q6. 志望動機で気をつけるNG表現はありますか?
はい、特に[ネガティブな理由]と[抽象的すぎる表現]には注意が必要です。 これらは、採用担当者に「すぐに辞めそう」「熱意が薄い」というマイナスの印象を与えてしまいます。
- 避けるべきNG例①ネガティブな理由
「前の職場が厳しかったから」
「残業が少なそうだから(楽そうだから)」
- 避けるべきNG例②抽象的な表現
「なんとなく楽しそうだから」
「誰でもできそうだから」
志望動機ではこれらを避け、[貴店でなくてはならない理由]や[入社後の貢献意欲]といった、ポジティブな要素で構成するよう心がけましょう。
>>詳しい解説は『飲食店の志望動機を書く際の注意点』でしています
Q7. 面接で志望動機を聞かれたらどう答えればいい?
面接における志望動機の伝え方について、以下の2点を意識しましょう。
<構成と時間>
基本的にはESの内容と同じで構いません。『結論(入社したい理由)→ 根拠(具体的なエピソード)→ 熱意(企業への関心)→ 貢献(入社後の計画)』の順序で、1分から1分半程度(200〜300字程度)に簡潔にまとめるようにしてください。
<表現のポイント>
飲食店では、話す内容以上に[第一印象]が評価されます。丸暗記した文章を棒読みするのではなく、明るい笑顔とハキハキとした声のトーンを意識し、「この人ならお客様を任せられる!」と思わせる熱意を伝えましょう。
【まとめ】一歩踏み込んだ内容で飲食店の志望動機を作ろう
ここまで、飲食店のポイントを押さえた『志望動機の書き方』について解説してきました。
多くの就活生は「接客が好き、という理由だけで通用するのかな?」「他の店でもいいんじゃないか、と思われたらどうしよう」と不安を感じてしまいがちです。
しかし、飲食店側が志望動機を通じて見ているのは、「お店のコンセプトを理解し、チームの一員として共にお客様を笑顔にできる人物か」という、あなた自身の想いと適性のマッチ度です。
とはいえ、頭では理解していても、数ある業態の中から自分にぴったりの企業を選び、店舗ごとに合わせた説得力のある志望動機を練り上げるのは、非常に根気のいる作業です。
- 「自分の強みが、具体的にどうお店の役に立つのか言葉にできない…」
- 「志望度が高いからこそ、失敗したくなくて筆が止まってしまう」
- 「自分に合うお店の雰囲気や、働き方を客観的にアドバイスしてほしい」
このような悩みを抱えて、1人で多くの時間を費やしてしまうのは、非常にもったいないです。
『就職エージェントneo』では、数多くの学生を飲食業界を含む多種多様な企業の内定に導いてきたキャリアアドバイザーが、あなたの就活をトータルでサポートします。
[志望動機]のブラッシュアップはもちろん、あなたの強みや価値観を深く掘り下げ、あなたらしく働ける店舗・企業との出会いをプロの視点でバックアップします。
1人で悩み続け、時間だけが過ぎていく焦りを、一歩ずつ理想のキャリアに近づくための前向きな時間に変えましょう。





