●公務員と民間企業を併願することで、就職の選択肢が広がり、早期内定や自己成長の機会を得ることができる。
●併願を成功させるには、スケジュール管理を徹底し、それぞれの選考に合わせた志望動機や面接対策をおこなうことが重要。
●公務員試験は筆記対策に時間がかかるため、民間企業との両立を意識し、早めに準備を始めると良い。
就活を進める中で、「公務員と民間企業、どちらに進むべきか迷っている…」「併願はできるの?」といった悩みを抱える人は少なくありません。
公務員は安定した職を目指せる一方で、民間企業は幅広いキャリアや成長の機会が魅力です。どちらも魅力的だからこそ、併願して選択肢を広げる人が増えています。
しかし、併願にはスケジュール管理や準備の負担、志望動機の使い分けなど、注意すべきポイントがたくさんあります。
本記事では、公務員と民間企業の併願のメリットやデメリット、成功させるためのコツをわかりやすく解説します。後悔のない進路選択ができるように、是非最後までご覧ください。
公務員試験と民間企業の併願はできる?
公務員試験と民間企業の併願を考える人は少なくありません。
結論として、公務員試験と民間企業の併願は可能ですが、それぞれの選考プロセスの違いを理解し、計画的に進めることが重要です。
公務員試験は主に筆記試験が中心で、特に法律や一般教養に関する知識が求められます。一方、民間企業の選考では面接やグループディスカッションを通じて、コミュニケーション能力や企業理念との適合性が重視される傾向があります。
さらに、両方を併願する際にはスケジュール管理が鍵となります。公務員試験は年に一度の試験が多いことに対し、民間企業の採用活動は通年でおこなわれることが一般的です。
そのため、併願を考えている人は、どちらの道を選んでも後悔しないよう、事前に自分の優先順位を明確にし、両方に対応できる準備を進めておきましょう。
公務員と民間企業を併願する3つのパターン

公務員試験と民間企業の併願には、主に以下の3つのパターンがあります。
それぞれのパターンによって準備の進め方や心構えが異なるため、自分の状況に合った方法を選ぶことが大切です。
①公務員試験を本命・民間を滑り止めとするパターン
このパターンは、公務員として働きたい気持ちが強い人に向いています。民間企業はあくまで[保険]として併願するケースです。
- 公務員試験に向けた筆記試験や面接対策を最優先に取り組む
- 民間企業は、選考スケジュールが公務員試験と被らない範囲で応募する
- 公務員試験に失敗した場合の選択肢を確保できる
このパターンを選ぶ場合は、公務員試験の日程を中心に据え、無理のない範囲で民間企業への応募を検討しましょう。
②民間企業を本命・公務員を保険とするパターン
民間企業への就職を第一希望にしつつ、公務員試験も選択肢として残しておきたい人に適したパターンです。
- 民間企業の選考が最優先
- 公務員試験は余裕があれば受験し、合格すれば検討
- 民間企業で内定を得た場合、公務員への志望度を再確認する必要がある
このパターンは、民間企業を第一志望としつつ、公務員も視野に入れたいという人にオススメです。特に、民間企業の面接練習が公務員試験の面接対策にも繋がる場合があります。
③公務員・民間のどちらも本気で狙うパターン
どちらも本気で受けて、最終的により自分に合う方を選びたいという人向けのパターンです。どちらに進むべきか迷っている人には適していますが、その分準備の負担は大きくなります。
- 公務員試験の筆記・面接対策と、民間企業の選考準備を同時並行で進める
- 両方のスケジュールを細かく管理する必要がある
- 最終的にどちらに進むのかを明確に決めておくことが重要
このパターンを選ぶ場合は、綿密な計画を立て、優先順位を意識しながら進めることがカギです。また、自己管理ができる人や、時間の確保がしやすい人に向いています。
公務員と民間企業の違いを併願前に押さえよう
公務員試験と民間企業の就活は、選考フローや仕事内容、企業が重視するポイントなど、多くの面で異なります。併願を考えている場合、両者の違いを事前に理解しておくことが重要です。
ここでは、公務員と民間企業の主な違いについて詳しく解説します。
仕事内容
公務員と民間企業では、仕事内容や役割に大きな違いがあります。
<公務員の仕事内容や役割>
・国民や地域住民へのサービス提供が主な役割
・例えば、市役所職員は住民票の発行や福祉関連業務、税務手続きなど、地域の生活を支える業務を担当
・国家公務員では、政策の立案や法令の執行、各省庁での調査・企画業務が中心営利を目的とせず、公平性や公共性を重視する
<民間企業の仕事内容や役割>
・利益を上げることが最大の目標
・営業職では、商品やサービスの販売を通じて売上を伸ばすことが求められる
・競争社会で成果が重視され、個人やチームの目標達成が評価に繋がる
公務員は公共の利益を重視し、民間企業では事業の成長や利益を追求することが求められます。自分がどちらの働き方に魅力を感じるかを考えることが重要です。
企業が重視しているポイント
選考において、公務員と民間企業では評価されるポイントも異なります。
<公務員で評価されるポイント>
・安定志向が評価されやすく、長期的なキャリアを前提に考えられる
・実績よりも人柄や考え方が評価される傾向が強い
・安定志向が評価されやすい
<民間企業で評価されるポイント>
・早期離職を避けるために、キャリアビジョンが明確であることが求められる
・数字や具体的な成果を重視し、目標達成度が評価に直結する
・チャレンジ精神が求められ、積極的な提案や行動が評価される
- 公務員は[協調性][公共心][誠実さ]などが評価され、面接では人柄重視の傾向がある
- 民間企業は[成果][主体性][即戦力]を重視し、実績や強みのアピールが重要
選考スケジュール
公務員試験は期間が決まっているため、就活できる期間が限定されています。そのため公務員を志望する場合は専願・単願を問わず、多くの学生が3年生の4月から6月の間に試験対策を始めます。希望する機関によって差はありますが、多くの場合11月までには就活が終わるようです。
一方で民間就活の場合は、公務員試験のように明確に就活時期が設けられているわけではありません。そのため、3年生の4月から就活を始める学生もいれば、4年生になってから始める学生もいるのが民間就活の特徴です。
近年では民間企業における就活が早期化している傾向もあり、3年生の夏休みあたりから内々定を獲得する学生もいます。
また、民間就活におけるもう1つの特徴は通年採用がある点です。企業によって通年採用をおこなっているかは異なりますが、入社日の直前まで採用活動をおこなっている企業もあります。
つまり、公務員試験の結果が全て出た後からでも民間企業であれば就活をすることができるのです。
この他、追加募集がおこなわれることもあります。一括採用の企業でも辞退する学生が多くいたり、事業拡大に伴い当初の採用予定枠を拡大したりするといった事情から、追加で採用をおこなうこともあります。
選考フロー
選考フローも大きく異なるため、事前に流れを把握しておくことが大切です。
<公務員の選考フロー>
1. 情報収集・説明会参加(3年生秋〜冬)
2. 筆記試験(教養試験・専門試験)4月〜6月
3. 一次面接(人事・官庁訪問)6月〜7月
4. 最終面接(配属先との面談)7月〜8月
5. 内定・最終合格発表(9月〜10月)
<民間企業の選考フロー>
1. エントリー・ES提出(3年生3月〜4月)
2. 適性検査・Webテスト(4月頃)
3. 一次面接・二次面接(4月〜5月)
4. 最終面接(5月〜6月)
5. 内定通知(6月頃)
- 公務員は筆記重視、民間は面接重視
- 公務員試験は筆記で一定の点数を取らなければ面接に進めないため、早めに勉強を開始する必要がある
- 民間企業は、ESや面接での自己PRが重要で、スピーディーに進行する
公務員試験と民間企業を併願するメリット

公務員試験と民間企業の併願は、スケジュール調整や準備に手間がかかるものの、多くのメリットがあります。将来の選択肢を広げ、自分に合った進路を見極めるためにも、併願を前向きに検討してみましょう。
ここでは、併願することで得られる主なメリットを紹介します。
就職の選択肢が増える
公務員試験と民間企業の両方を受けることで、将来の選択肢が大きく広がります。
公務員試験は競争率が高く、必ずしも合格できるとは限りません。そのため、民間企業も併願しておくことで、内定を確保しながら精神的な余裕を持って就活を進めることができます。
また、民間企業を本命にしている場合でも、公務員試験を受けておくことで、新たな選択肢を得ることができます。
最終的にどちらを選ぶかは後で決められるため、幅広く選択肢を持つことは大きなメリットです。
早く内定を獲得できる可能性がある
民間企業の就活は、公務員試験よりも選考スピードが早い傾向にあります。特に早期選考を実施する企業では、大学3年生の3月頃には内定を獲得できることもあります。
これにより、公務員試験の準備期間中も、内定を持っていることで精神的な余裕を持ちつつ、試験勉強に集中できます。
一方、公務員試験は筆記試験から最終合格まで長い期間を要するため、民間企業の内定を持っていることは、公務員試験のモチベーションの維持にも繋がります。
また、公務員試験に落ちた場合でも民間企業という選択肢があることで、試験本番の緊張を和らげる効果も期待できるでしょう。
面接経験を積める
一般的に、民間企業の選考では面接が複数回おこなわれます。そのため、併願することで多くの面接経験を積むことができます。この経験は、公務員試験の面接対策としても非常に有効です。
公務員の面接では、協調性や人柄、志望理由が問われることが多く、民間企業の面接でも類似の質問がされるため、場数を踏むことで緊張感が和らぎ、スムーズに答えられるようになります。
さらに、面接を通じて自己分析が深まり、自分の強みや改善点を見つけやすくなるのも大きなメリットです。
民間企業の就活経験が、公務員試験の再挑戦に活かせる
もし民間企業の就活でうまくいかなくても、その経験は公務員試験に活かすことができます。
例えば、民間企業の面接を経験することで、緊張せずに話す力や、自分の強みを伝えるスキルが身につきます。これらは公務員試験の面接でも大いに役立ちます。
中には、一度民間企業に就職した後に公務員試験へ再挑戦する人もいます。実務経験を積んでから受験することで、より具体的な志望動機を持つことができ、公務員試験の面接でも説得力のあるアピールができるようになります。
このように民間企業の就活経験は、公務員試験を目指す上でも決して無駄にはなりません。どちらの道に進むにせよ、得た経験を将来のキャリアに活かす視点を持つことが大切です。
自分に合った働き方を見極められる
公務員と民間企業の併願をすることで、それぞれの働き方の違いを実際に比較できます。
公務員は安定性や公共性を重視する一方で、民間企業は成果主義やスピード感を求められることが多いです。両方の説明会や選考に参加することで、職場の雰囲気や求められるスキルを肌で感じ、自分にどちらが向いているのかを判断しやすくなります。
特に、面接や企業訪問を通して社員の話を聞くことは、ネットや資料だけでは得られないリアルな情報を得る貴重な機会です。
どちらに進むべきか迷っている人ほど、実際に足を運んで比較することで、納得のいく進路選択ができるでしょう。
公務員と民間企業の併願で気をつけるべきこと

公務員試験と民間企業の就活を併願することには、多くのメリットがある一方、気をつけるべきポイントも多く存在します。
ここでは、併願時に気をつけるべき点について詳しく解説します。
スケジュール管理が難しい
公務員試験と民間企業の就活は、それぞれ選考スケジュールが異なるため、併願する場合はスケジュール管理が非常に重要です。
公務員試験は筆記試験が中心で準備期間が長く、全国ほぼ同じタイミングで実施されます。一方、民間企業の選考は企業によって開始時期や面接日程が異なり、急な面接依頼や選考日程の変更が発生することもあります。
例えば、民間企業の最終面接が公務員試験の直前に入ってしまうと、筆記試験の直前対策が十分にできないこともあります。また、公務員の官庁訪問や面接と民間企業の面接が重なってしまうと、どちらを優先すべきか迷うこともあるでしょう。
スケジュール管理を適切におこなうために、以下のような対策を実践しましょう。
- 事前にカレンダーを作成し、両方のスケジュールを見える化する
- 優先順位を明確にし、スケジュールが重なった場合の対応策を考えておく
- 可能であれば面接の日程変更を早めに相談する
スケジュール管理に不安がある場合は、大学のキャリアセンターや就活エージェントのサポートを活用するのも1つの手です。
短期間で成果を出すのは難しい
公務員試験と民間企業の選考では、求められる準備内容が異なるため、限られた期間でどちらにも対応するのは簡単ではありません。
公務員試験は、特に筆記試験が重視されるため、数ヶ月単位での学習計画が必要です。問題集や過去問を解く時間を確保しなければ、筆記試験での突破は難しくなります。
一方、民間企業ではエントリーシート(ES)の作成や面接練習、企業研究が重要で、短期間で成果を出すには集中力と計画性が求められます。
そのため、併願をする際「どちらも中途半端になってしまうのでは…」と不安に感じる人も少なくありません。特に、公務員試験直前に民間企業の面接準備に追われてしまうと、筆記対策に割く時間が足りなくなることがあります。
もし公務員試験と民間企業の選考を並行する場合は、事前に計画を立て、効率的に準備を進めることが大切です。
- 公務員試験と民間企業の選考準備の両方にかける時間をあらかじめ割り振る
- 民間企業は自分が本当に興味のある企業に絞り、受けすぎを防ぐ
- 過去問対策や面接練習は早めに始め、選考時期に余裕を持たせる
時間の余裕がないと焦りが生まれ、どちらの準備も十分にできなくなるため、無理のない計画を心がけましょう。
精神的に負荷が重い場合がある
公務員と民間企業の併願は、準備やスケジュール管理だけでなく、精神的な負担も大きくなることがあります。特に、筆記試験や面接が続くと、「失敗したくない」「どちらに絞るべきか迷う」といったプレッシャーを感じる場面が増えてきます。
公務員試験では、数ヶ月にわたる長期的な学習が求められ、思うように成果が出ないとモチベーションが下がることがあります。一方、民間企業では結果がすぐに出る場合もありますが、選考のたびに緊張や不安を抱えることになり、心身の疲労が蓄積しやすいです。
さらに、併願中に「民間の内定をもらったが、公務員試験の結果待ちで決められない」といった葛藤が生じることもあります。特に、周囲の友人が内定を得て安心している中で、自分だけが結果待ちの状況だと焦りを感じるケースも少なくありません。
そのため、公務員と民間企業の併願を成功させるためには、選考対策だけでなく、精神的な負担を軽減する工夫も欠かせません。
- 適度な休息を取り、無理に詰め込みすぎない
- 家族や友人、大学のキャリア相談窓口に相談して気持ちを整理する
- 「どちらもダメでも次がある」と前向きに考え、完璧を求めすぎない
- 短期間で決断を迫られた場合、長期的なキャリア視点で判断する
精神的な余裕がないと本来のパフォーマンスも発揮しづらくなります。心と体のバランスを意識して取り組むことが、最終的に良い結果に繋がります。
公務員試験と民間企業を同時並行する前に準備すべきこと

公務員試験と民間企業の就活を同時に進める際、事前準備が成功の鍵となります。ここでは、公務員と民間企業を併願する前に必ず準備しておきたい3つを解説します。
志望動機を整理する
併願する際に最初にやるべきことは[自分がなぜ公務員を目指すのか][なぜ民間企業も視野に入れているのか]を明確にすることです。志望動機が曖昧だと、面接で説得力のない回答になり、どちらの選考でも不利になってしまいます。
- [公務員を志望する理由]と[民間企業を志望する理由]の共通点と違いを明確にする
- 自分がどのようなキャリアを描きたいのかを考える
- なぜ併願しているのかを説明できるように準備する
例えば、公務員志望では「地域社会に貢献したい」という思いを強調しつつ、民間企業では「スピード感のある環境で自分のスキルを試したい」というように、それぞれに合った動機を用意しておくとよいでしょう。また、両方の志望理由に一貫性を持たせることで、面接官にブレのない印象を与えられます。
面接対策を両方の形式に合わせておこなう
公務員と民間企業の面接では、質問内容や評価されるポイントが異なるため、それぞれに合わせた面接対策が必要です。
<公務員面接でよく見られるポイント>
・公共心や協調性
・長期的に働く意欲
・業務内容に対する理解度
・地域や社会への貢献意識
<民間企業の面接で重視されるポイント>
・成果や実績のアピール
・問題解決力や即戦力としてのスキル
・会社への熱意や志望度の高さ
・主体性やチャレンジ精神
- 公務員:官庁訪問の模擬面接や集団討論の練習を取り入れる
- 民間企業向け:自己PRやガクチカ(学生時代に力を入れたこと)をブラッシュアップする
両方の面接に共通して求められることは[論理的に話す力]です。結論から話す癖をつけ、具体的なエピソードを交えて説明できるように練習しましょう。
また、大学のキャリアセンターや就活エージェントを活用し、模擬面接を受けることも効果的です。
公務員試験の筆記対策を早めに始める
併願を成功させるうえで特に重要なのが、公務員試験の筆記対策です。
民間企業の就活では筆記試験が簡易的なものが多いのに対し、公務員試験では専門的な知識や幅広い教養が求められます。
筆記試験を突破しなければ面接に進めないため、早めに取り組むようにしましょう。
- 遅くとも大学3年生の夏までには学習を開始する
- スケジュールを立て、週ごとの学習目標を設定する
- 過去問や問題集を繰り返し解き、出題傾向をつかむ
- 苦手科目は早めに克服し、バランスよく対策する
特に、公務員試験は試験範囲が広く、1〜2ヶ月の詰め込みでは合格が難しいです。民間企業の面接準備と並行して勉強するには、毎日のスキマ時間を活用する工夫も必要です。
筆記試験を突破できなければ、その後の面接対策も無駄になってしまうため、早めの準備が合格への近道です。
公務員と民間企業の併願で大切な3つのポイント

公務員試験と民間企業の選考を効率的に進めなければ、両方の選考で中途半端な結果に終わってしまうことがあります。ここでは、併願を成功させるために、特に押さえておきたい3つのポイントを紹介します。
①スケジュール管理を徹底する
公務員試験と民間企業の就活は、それぞれ選考スケジュールが大きく異なります。公務員試験は筆記試験を中心に数ヶ月単位で準備する必要があり、一次試験を突破した後も官庁訪問や面接などのプロセスが続きます。
一方、民間企業はエントリーから最終面接までが短期間で進むことが多く、複数の企業を受ける場合はスケジュールが重なることもあります。
例えば、公務員試験の筆記試験が6月にある場合、4〜5月に民間企業の選考がピークを迎えます。この期間に面接に集中すると、筆記試験対策がおろそかになり、どちらの準備も中途半端になってしまう可能性があります。
そのため、早めにスケジュールを整理し、優先順位をつけて進めることが重要です。
②志望動機を使い分ける
公務員試験と民間企業では、求められる志望動機の方向性が異なります。
公務員は、公共性や社会貢献を重視するため、[なぜ公務員になりたいのか][どのように社会に貢献できるか]を明確に伝えることが重要です。一方、民間企業では、[なぜその企業なのか][どのように事業に貢献できるのか]が問われるため、具体的な企業研究が不可欠です。
例えば、公務員試験では「地域社会の発展に貢献したい」といった公共性を重視した理由が好まれるのに対し、民間企業では「貴社の〇〇事業に魅力を感じ、自分の〇〇のスキルを活かしたい」といった、企業に合わせた具体的な志望動機が求められます。
③面接対策の切り替えを意識する
併願する場合、面接の受け答えの切り替えが非常に重要です。
公務員試験の面接では、協調性や誠実さ、社会貢献への意識が評価されることが多いのに対し、民間企業では、主体性や成果への貢献度が重視されます。
例えば、公務員試験の面接では[地域住民と協力しながら業務を進めることが大切]といった姿勢が求められますが、民間企業の面接では[会社の利益を考え、積極的に課題を解決する力]が問われます。
そのため、面接の場で公務員向けの回答をしてしまうと、民間企業の面接官に「主体性が足りない」と思われてしまう可能性があります。
まとめ
公務員試験と民間企業の併願は、就活における選択肢を広げるための有効な戦略です。ただし、成功するためには、しっかりとした事前準備と計画が必要です。
公務員と民間企業の違いを理解し、それぞれの選考スケジュールやフローに合わせた対策をすることが重要です。また、志望動機を整理し、面接対策を両方の形式に対応できるよう準備をすることで、選考を有利に進めることができます。
これらのポイントを押さえ、併願のメリットを最大限に活かしながら、自分に合った働き方を見極めることで、より充実したキャリアを築くことができるでしょう。
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