●プレエントリー後は、説明会参加やエントリーシート提出などの流れがあるため、事前に自己分析や志望動機の準備をしておくとスムーズになる。
●プレエントリーには上限がなく、辞退も自由。しかし、管理が煩雑にならないようにエントリー数は計画的に絞るのがポイント。
就活を始める際に[プレエントリー]という言葉を耳にしたことはありませんか?
プレエントリーとは、[企業への関心を示す最初のステップ]であり、説明会やエントリーシート提出につながる入口のようなものです。一方で本エントリーは、[実際に選考へ進むための応募行為]を指します。
この記事では、プレエントリーと本エントリーの違い、就活の流れ、そして事前に準備しておくべきことについて詳しく解説します。これから就活を始める皆さんにとって、スムーズなスタートを切るためのヒントが満載です。
是非最後まで読んで、自信を持って就活に臨む準備を整えましょう。
プレエントリーとは?

プレエントリーとは、就活生が興味のある企業に対して[説明会情報の受け取り]や[選考情報の案内希望]を申し込む行為を指します。
あくまでも、[企業への関心を示す意思表示]であり、エントリーシートの提出や選考参加とは異なります。
企業側にとっては、どれくらいの学生が自社に関心を持っているかを把握する材料となるため、プレエントリー数を参考に採用計画を立てることもあります。
一方、学生にとっては、プレエントリーを通じて説明会情報や選考フローの案内を受け取れるというメリットがあります。
なお、プレエントリーをしただけでは選考に進めない企業が多く、本エントリー(選考参加)には別途手続きが必要な点に注意が必要です。
プレエントリーと本エントリーの違い
プレエントリーと本エントリーは、目的やタイミングが異なります。以下に、両者の違いをわかりやすく整理しました。
プレエントリー | 本エントリー | |
---|---|---|
内容 | 興味のある企業に情報提供を希望する | 選考参加の意思を企業に正式に伝える |
目的 | 説明会やエントリー情報を受け取る | 書類選考や面接などの選考を受ける |
学生側のアクション | 就活サイト上での登録やエントリーボタンをクリックする | エントリーシートや履歴書などの提出をする |
プレエントリーは[企業を知るための第一歩]、本エントリーは[実際に選考を受けるための申込み]と覚えておくとよいでしょう。
プレエントリーは「3月1日」に解禁される!
経団連の指針に基づき、毎年3月1日が[プレエントリー解禁日]とされています。
この日以降、多くの企業が就活サイト上で情報を公開し、学生からのプレエントリーを受け付け始めます。
ただし、これはあくまで[経団連に加盟する企業]に適用されるルールです。外資系企業やベンチャー企業などの非加盟企業は、3月以前から選考を開始していることも多く、就活全体の動きは年々早期化する傾向にあります。
そのため、「3月になってから動けばいい」と考えるのではなく、大学3年生の夏や秋から業界研究やインターン参加などを始めておくと良いでしょう。
早期化と言われるけど27卒以降はどうなる?
近年、就活は[早期化]が進んでおり、大学3年の夏~秋のインターンが実質的な選考の第一歩になるケースも増えています。プレエントリーが3月1日に解禁されるとはいえ、その前の段階でインターンや座談会に参加している学生が、企業からの認知や評価を得ている状況です。
政府や大学側は公平性を保つために一定のスケジュールを設けていますが、企業側の採用活動は年々柔軟化しており、27卒以降の就活も早期インターン・選考参加が主流になる可能性が高いと考えられます。
つまり、スケジュールの表面だけを見て動くのではなく、[就活の裏側=企業がいつ動いているのか]を意識することが大切です。
プレエントリー解禁をきっかけに本格的に就活を始めるのはもちろん、事前準備や情報収集を早めにおこなうことで、他の学生に差をつけることができるでしょう。
申し込みできるプレエントリーの上限数
プレエントリーに、明確な上限はありません。就活ナビサイト(就活情報サイト)や企業の採用ページなどを通じて、学生は何社でも自由にプレエントリーすることが可能です。
そのため、多くの学生が数十社〜100社以上にプレエントリーするケースも珍しくありません。
ただし、数を増やしすぎると、情報管理や説明会のスケジュール調整が難しくなり、結果的に対応しきれなくなるリスクもあります。
あくまでも、プレエントリーは[企業を知るための入口]です。最終的に本エントリーに進む企業は絞られてくるため、むやみに数を増やすよりも[興味のある企業を中心に選ぶ]ことが大切です。
プレエントリーの主な方法

プレエントリーは複数の手段で申し込みが可能です。以下に代表的な3つの方法を紹介します。
就活ナビサイト(就活情報サイト)
リクナビやマイナビ、キャリタス就活などの就活ナビサイト(就活情報サイト)は、プレエントリーの最も一般的な方法です。各社のページにある[エントリーボタン]や[プレエントリーボタン]をクリックするだけで、簡単に企業へのプレエントリーが完了します。
これらのサイトでは、企業の情報がまとまっており、説明会情報や選考スケジュールも随時更新されるため、就活初期には特に活用しやすい手段です。
企業の公式採用ページ
企業によっては、自社の採用サイトから直接プレエントリーを受け付けているケースもあります。特に人気企業や外資系企業では、ナビサイトではなく、公式サイトからのエントリーを重視する傾向が見られます。
この方法では、企業独自のフォームや登録システムを使うことが多く、企業研究をしっかりおこった上で応募する学生が多いため、企業側にとっても[本気度の高い応募]と捉えられる傾向があります。
企業説明会・イベント
合同説明会や学内企業説明会などに参加することで、その場でプレエントリーを受け付けている企業もあります。会場でQRコードを読み取ったり、エントリーカードを提出したりする形式が一般的です。
イベントでのプレエントリーは、人事担当者と直接話した上で登録することが多いため、企業側にも印象が残りやすいというメリットがあります。また、企業によってはイベント参加者限定の選考フローを用意していることもあるので、見逃せないチャンスと言えるでしょう。
プレエントリー後の流れ

プレエントリーはあくまで[企業と繋がる第一歩]に過ぎません。ここから本格的な選考に進むには、企業からの案内に沿って次のステップを踏んでいく必要があります。
ここでは、一般的なプレエントリー後の流れを紹介します。
STEP1. 企業からの案内を確認する
プレエントリーをすると、企業からメールやマイページなどを通じて会社説明会の案内やエントリーシート提出の案内が届きます。大切な情報が多いため、迷惑メールフォルダも含めてこまめにチェックし、案内を見逃さないようにしましょう。
また、企業によってはマイページへの登録が必要な場合もあるので、案内に従って早めに対応してください。
STEP2. 会社説明会・セミナーに参加する
企業の中には、学生に企業理解を深めてもらうため、説明会やセミナーへの参加を推奨していたり、選考への参加条件としていたりする場合もあります。
近年はオンライン開催が増えていることもあり、移動の負担なく参加しやすくなっています。
この段階で業務内容や企業文化、自分との相性を確認し、その企業に本エントリーするかを見極める機会にもなります。
STEP3. エントリーシートを提出する
会社説明会の後、多くの企業でエントリーシート(ES)の提出が求められます。
エントリーシートを提出することで[本エントリー]となり、選考がスタートします。提出方法は、企業のマイページからのアップロードやWebフォーム入力が一般的です。
企業ごとに設問内容や文字数が異なるため、提出期限に余裕を持ち、志望動機や自己PRをしっかりと練りましょう。
STEP4. 書類選考や適性検査、面接などを進める
エントリーシート提出後は[書類選考→Webテストや適性検査→面接(個別・グループ)]といった流れで選考が進んでいきます。
選考フローは企業ごとに異なるため、案内に記載されたスケジュールや準備内容をよく確認しましょう。
また、インターンシップ参加者には[選考の一部免除]や[早期選考への案内]をされることもあり、早めに動いていた学生には有利な展開があるかもしれません。
STEP5. 結果が届く
最終選考まで進むと、合否の連絡がメールやマイページを通じて通知されます。不採用の場合でも結果が通知されることが多いので、必ず確認しましょう。
内定をもらえた場合は、入社意思の確認や必要書類のやり取り、面談などが続くケースもあります。企業とのやり取りがスムーズに進むよう、丁寧かつ早めに返信することを意識してください。
プレエントリー後に辞退しても問題ない?
結論から言うと、プレエントリー後に辞退しても問題ありません。プレエントリーはあくまで[情報を受け取るための登録]であり、選考への参加を確約するものではないため、辞退したからといってマナー違反にはなりません。
ただし、企業説明会に参加した後や、実際にエントリーシートを提出して選考に進んでからの辞退については、連絡を入れるなど最低限のマナーが求められます。特に、無断で説明会を欠席したり、選考を放置したりする行為は避けるべきです。
プレエントリーは[情報収集の一環]として気軽に利用して問題ありませんが、その後の行動には丁寧な姿勢を忘れずに対応しましょう。
プレエントリー前に準備しておくと有利なこと

プレエントリーを有意義に活用するためには、事前の準備が大切です。ここでは、プレエントリー前に取り組んでおくと選考をスムーズに進めやすくなるポイントを紹介します。
志望業界・企業のリストアップをおこなう
プレエントリー開始と同時に、多くの企業情報が一斉に公開されるため、あらかじめ気になる業界や企業をリストアップしておくと、スムーズに動けます。
「とりあえず」で選ぶのではなく、自分の関心や価値観に合った企業を絞っておくことで、効率的に就活を進められます。
自己分析をして強みや志望動機を整理する
自己分析は就活全体の土台となります。自分の価値観・強み・将来やりたいことを整理しておくと、企業選びにもブレが出にくくなり、志望動機や自己PRにも一貫性が生まれます。プレエントリーの段階で明確にしておけば、その後の選考準備もスムーズです。
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エントリーシート(ES)の基本項目を準備しておく
プレエントリー後、すぐにエントリーシートの提出を求められる企業もあります。自己PR・志望動機・ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)など、頻出項目はあらかじめ文章を用意しておくと安心です。企業ごとにカスタマイズする際のベースにもなります。
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適性検査(Webテスト)の対策を始める
プレエントリーから本エントリーに進むと、多くの企業で適性検査やWebテストなどがあります。SPIや玉手箱といった主要な形式に対応できるよう、早めに参考書やアプリを活用して対策を始めておきましょう。忙しくなる就活本番前に、土台を固めておくことが鍵です。
メールやエントリー管理をしやすい環境を整える
複数の企業にプレエントリーすると、メールや選考管理が煩雑になります。専用の就活用アドレスを作成したり、企業ごとの管理シートやアプリで情報を整理したりしておくと、見落としや混乱を防げます。
また、企業との連絡は基本的にメールでおこなわれるため、マナーを意識した対応が求められます。件名や本文の書き方、返信のタイミングなどにも気を配りましょう。
プレエントリーに関するよくある質問
最後に、就活生からよく寄せられるプレエントリーに関する疑問にお答えします。
プレエントリーは何社くらいすればいいですか?
プレエントリーの社数に明確な正解はありませんが、30〜50社ほどプレエントリーする学生が多い傾向にあります。
多くの企業情報に触れることで視野が広がる一方で、登録しすぎるとスケジュールや情報管理が難しくなることもあります。
「なんとなく興味がある」企業も含めて幅広くエントリーしつつ、説明会や選考を通じて徐々に志望企業を絞り込んでいくのが理想的な進め方です。
ただし、エントリー数が多すぎると管理が難しくなるため、無理のない範囲で調整しましょう。
なお、エントリー数には注意点もあります。詳しくは、「申し込みできるプレエントリーの上限数」をご覧ください。
プレエントリーをしたら必ず本エントリーしなければいけませんか?
いいえ、プレエントリーをしたからといって、必ずしも本エントリーをしなければならないわけではありません。プレエントリーはあくまで企業に興味を持った段階での登録であり、情報を受け取るための手続きです。
企業研究や説明会参加を経て、自分に合わないと感じた場合は、本エントリーを見送っても問題ありません。無理に選考に進む必要はなく、自分の意思で判断することが大切です。
プレエントリーをしなかったら選考に参加できませんか?
多くの企業では、プレエントリーをしていないと本エントリーの情報やマイページ案内が届かない仕組みになっています。そのため、基本的にはプレエントリーを経て、本エントリーに進むのが一般的です。
ただし、まれに企業説明会に直接参加したり、ナビサイトを通さず公式サイトから申し込んだりすることで本エントリーできる企業もあります。いずれにせよ、情報を確実に受け取るためにはプレエントリーをしておくのが無難です。
プレエントリーの締切はありますか?
プレエントリーそのものに厳密な締切が設定されていることは少ないですが、企業によっては[〇月〇日までに登録してくれた方にのみ説明会情報を案内]といったように、早めの登録が有利に働くケースもあります。
また、本エントリーや選考参加の締切は設定されていることが多いため、案内メールを受け取るタイミングが遅れると不利になる可能性もあります。
志望度の高い企業については、早めにプレエントリーを済ませておくのがオススメです!
まとめ
プレエントリーは、就活のスタートラインとして重要なアクションです。気になる企業に対して幅広くプレエントリーしておくことで、選考へのチャンスや情報収集の幅が広がります。
プレエントリーをしたからといって必ず選考に進む必要はなく、自分のペースで企業研究や選択ができる点も大きなメリットです。ただし、情報管理やスケジュール調整は想像以上に大変なこともあるため、事前の準備と計画的な行動が成功のカギになります。
適切な数の企業にプレエントリーしながら、自分に合った企業を見つけていきましょう。
プレエントリーが終わったら次の一歩へ!エージェント登録で就活を有利に進めよう
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