保育士の仕事は子どもたちのお世話や育成をすることです。
走り回ったり大声ではしゃいだりする元気な子どもたちを何人もお世話することは体力仕事でもあり、大切な子どもたちが危険な目に遭わないように命を守る責任感も必要とされます。
目を離したスキに子どもがケガをしてしまえば、保護者からクレームを受けることもあります。
しかし、日々子どもたちの笑顔を見たり、成長していく様子を見られたりすることは、何にも変えがたい喜びになるでしょう。
また、保護者から相談を受けたり、お礼の言葉をもらったときは、頼られている実感がわき、やりがいを感じられるものです。
待機児童問題などもあるなかで、保育士の仕事は、社会的にも大切な役割を担っています。

保育士のトピック
保育士を取り巻く環境では、どんなことが起こっているのでしょうか。ここでは、保育士のトピックをお伝えします。
児童待機問題
保育施設に入所を希望しながらも、入所できない子どもたちを待機児童と言います。
これは、保育所の数や保育士が不足していることなどが主な原因として起こっているとされ、子どもを保育所に預けられないために、保護者が外に働きに出られない状況が社会問題にもなりました。
この問題に対する施策などから、年々待機児童の数は減ってはいますが、厚生労働省の調べによると、2019年4月1日時点で約1万7,000人いることがわかっています。
前年より約3,000人マイナスですが、まだまだ児童待機問題に悩む保護者は多いのです。
厚生労働省は、このような現状の打開のため、「子育て安心プラン」を掲げ、6つの側面からの支援によって、2020年までには約32万人分の保育の受け皿を作ることを目標として、改善に乗り出しています。
深刻な人材不足にある
児童待機問題は、保育士の人材不足が大きな原因のひとつでした。
この背景には、業務の責任の重さや保護者との関係性の悩み、賃金が割に合わないという不満などがあるとされています。
そのため、平成27年1月、厚生労働省は「保育士確保プラン」という施策をスタートしました。
このプランは、保育士の人材育成や処遇の改善、再就職支援などをバックアップするものです。
また、それと並行して、保育園側も待遇や業務の改善を図り、働きやすい環境作りを様々な側面から行うようになりました。
保育士で必要な資格
ここでは、保育士になるために必要な資格を紹介します。
保育士
保育士は国家資格です。厚生労働省指定の大学や短大、専門学校で定められた過程や科目を履修し、卒業することによって取得が可能になります。
または、保育士試験への合格による取得の道もあります。保育士の試験は年に2回行われています。
保育には関係のない学部の専攻であっても、大学や短大のほか、学校教育法の元に運営される専修学校で2年以上学問を修めて専門学校を卒業した人は保育士の受験資格があります。
また、高卒や中卒の人も、規定の条件を満たすことで受験することが可能です。ちなみに、保育補助であれば保育士の資格がなくてもなることができます。
幼稚園教諭の資格もあると有利
保育士、幼稚園教諭、それぞれに働く場所が決まっている場合は、どちらかの資格だけあれば大丈夫ですが、保育士の資格とともに幼稚園教諭の資格もある方が有利になるという見方があります。
これは、保育園と幼稚園のそれぞれの課題をなくすために、両者をひとつにする「幼保一元化」という考え方が注目されているからです。
これを形にしたものが、幼保園や認定子ども園などの施設です。
このような場所で勤務する場合、保育士と幼稚園教諭の資格を両方持っている人の方が有利です。両方の資格を取得できる学校などに行くことが、近道になります。
保育士の仕事内容
保育士の仕事内容にはどのようなことがあるのでしょうか?ここでは、3つの側面から説明します。
園児のお世話・教育
保育士の仕事で代表的なものが、園児の身の回りのお世話や発達の見守りです。
具体的には、食事や着替え、トイレなどの生活習慣を身につけてもらうサポートや、遊びや課題などへの取り組みを通して周囲との関係を築く訓練をします。
保育士は、園児と遊びながらも園児の心身の状態を観察して異常があったらすぐに気づけるようにしておくことが必要です。
園児の保護者との関わり
保育士の仕事には、園児とともに保護者への関わりがあります。
子どものお世話のプロとして信頼されているからこそ、保護者から育児相談のアドバイスを求められることもあります。
また、日々の子どもの様子を、連絡ノートなどを通して保護者に報告することも保育士の仕事です。
その他の仕事
保育園では年間を通して何かしらのイベントが行われます。これらは、園児たちや保護者たちにとって大切な思い出作りになります。
これらのイベントの準備で、制作物を作ることなどもあります。
ほかには、地域との交流、園内の清掃、保育園で配布するプリントの作成、研修や会議への参加なども保育士の仕事です。
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保育士の志望動機の書き方とポイント
ここでは、保育士になりたい人におすすめの志望動機の書き方とポイントについてお伝えします。志望動機を書く上で参考にしてみてください。

なぜその職種か
まずは、なぜ保育士になりたいのかを明確に伝えましょう。例えば、「幼い頃にお世話になった保育士さんがとても良い先生で、毎日保育園に行くのを楽しみにしていました。
私もこの先生のように子どもたち一人ひとりを大切にできる保育士になりたいと、憧れを持つようになりました」のように、具体的なエピソードを伝えましょう。
保育士でアピールすべき強み
保育士の職業にとって強みになる点をアピールしましょう。
例えば、「クラブ活動で体力を鍛えてきたこと」や「明るい性格で、ハードな面があったとしても、それ以上に子どもが好き」という気持ちなどです。
また、業務で必要になるピアノや歌が得意な人はそれも強みになるでしょう。
なぜその企業か
保育士は、保育園で働くだけではなく、病院や企業内の保育園、児童福祉施設など様々な場所に勤務先があります。
そのような状況のなか、なぜその企業を志望するのかを伝えましょう。
例えば児童福祉施設を志望する場合、「何らかの事情で子どもと離れなければいけなくなった保護者に代わり、自分の子ども、地域の子どもとして、豊かな人間性を備えた子どもに育つように懸命に関わらせていただきたいと思い志望しました」というような感じです。
実際に書く際は以下のフレームワークに沿って書いてみてください。
(1)志望動機をひと言で
(2)具体的に言うと
(3)理由(過去の経験と業界・その会社の関連性)
(4)入社後にどうなりたいか
志望動機の書き方、考え方を詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
関連記事:
・志望動機の書き方~選考通過率をUPさせる方法~
・志望動機の正しい考え方やコツ~「志望動機がない…」と悩んでいる人必見~
保育士の志望動機のNG例
これまでの説明を踏まえた上で、ここでは志望動機を紹介します。こちらはNGの例ですので、このような志望動機にはならないように気をつけてください。
そんな思いで就職活動を続けているなかで、御社のことを知りました。御社は、企業内に保育園があるので、社員としての給与体系が魅力だと感じました。
そして、ここでなら安心して長く働いていけそうだと思いました。私は、誰とでも打ち解けて話せるタイプなので、きっと御社でも愛される保育士になれると思います。
→これは、「なぜその企業を志望するのか」の悪いパターンです。
この志望動機では待遇に惹かれたことは書いてありますが、その仕事にどのような意味を感じているのかが書かれていません。
また、一方的に自分にとっての都合の良さを考える志望動機から、大変なことがあったら辞めてしまいそうな気配すらも感じてしまいます。
内定したらどんなふうに力を発揮してくれるのかを想像させるような志望動機を書きましょう。
保育士の志望動機の例文
こちらは良い例の志望動機です。良い点を分析して、実際に志望動機を書く際の役に立ててみてください。

現代の子どもたちはバトルゲームなど、人と戦うゲームに熱中することで、人の痛みを感じにくくなっている傾向にあると私は危惧しています。しかし同時に、子どもたちの健やかな心を育てることで、地域にとっての宝のような存在になってほしいと思っています。
そのため、貴園にて、自然との触れ合いを通して、思いやる心が育まれるように子どもたちに関わっていきたいと思います。私は、中学生時代からバレー部に所属して運動に親しんできました。体力には自信がありますので、それを活かして、子どもたちの元気さに負けないようにしっかりお世話できる保育士になりたいと思います。
→自分自身の保育に対する考え方が、「なぜその保育園を志望するのか」にもつながり、明確な志望動機が感じられます。
また、具体的なエピソードに基づく体力面などの強みや仕事に対する前向きな気持ちもしっかりとアピールできています。
採用したら、責任をもって働いてくれそうだと感じてもらえるような志望動機になっています。
レベルの高い例文集を見たい方は下記記事をご覧ください。
関連記事:志望動機のおすすめ例文10選!
まとめ
保育士は子どもの命を預かる責任重大な業務で、ハードな側面もあります。
しかし、いろいろなことがあっても、子どもたちの屈託のない笑顔や純粋さに元気をもらうような瞬間も多くあるでしょう。
また、子どもたちの成長を日々見守っていくことは、何にも代えがたい喜びになります。現在、保育士の資格を持つ人が働ける場所は多くあります。
企業によって求める人材なども異なるので、必ず企業研究をしてから志望動機の作成に取り組むようにしましょう。
志望動機の基礎から応用まで網羅的にノウハウを知りたい方は下記をご覧ください。
関連記事:志望動機の書き方・例文
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