●グラフィックデザイナーでは「アドビ認定アソシエイト」や「色彩検定」等、持っておくと便利な資格がある。
●グラフィックデザイナーの志望動機では、自分が作ったデザインを通して企業にどう貢献できるのかを書くと良い。
●グラフィックデザイナーで求められる人物像は「美的センスに自信がある」「デザインが好きで探求心がある」「相手の立場で物事を考えられる」「スケジュール管理ができる」を満たす人。
グラフィックデザイナーの仕事は、デザインの専門的な知識や資格がないと活躍できないと考えられがちです。
しかし実際には、グラフィックデザイナーに必要な知識や資格は独学で学ぶ方法もあり、専門的な資格がなくても努力次第で十分活躍できます。
デザイン以外のスキルも同時に磨くことで、グラフィックデザイナーとしての希少価値は高まり、その可能性は無限に広がるでしょう。
またデザイン以外にも、クライアントの要望に応えながら、自分のアイデアやデザインで作品を仕上げるには責任を伴います。
その分、自分たちが手掛けた作品が世の中に形として残る喜びをたくさん得られる素晴らしい仕事です。
向上心を持ち、粘り強くクライアントの評価を積み重ねることで他のグラフィックデザイナーと差別化し、活躍できるでしょう。
グラフィックデザイナーとは?
グラフィックデザイナーとは、雑誌の表紙や商品のパッケージ、ポスター、看板等の商品の販売や宣伝に関わるデザインを行う仕事です。
主に広告制作会社やデザイン事務所、企業の商品開発部等で働くことが多いですが、中には独立してフリーで働いている人もいます。
グラフィックデザイナーであると便利な資格
グラフィックデザイナーになる上で、絶対に必要な資格はありません。しかし、持っておくことで便利な資格もいくつかあるので紹介します。
アドビ認定アソシエイト
アドビ認定アソシエイトとは、アドビ製品であるPhotoshopやIllustratorrなどの知識と技能を有することを証明する資格です。
その他にも製品ごとに試験があり、試験に合格することで画像処理の基本的なスキルや効率的な作業方法が身につきます。
仕事やプライベートで画像や映像の編集を行う方には、役立つ資格の一つでしょう。
Illustrator・Photoshopクリエイター能力認定試験
Illustrator・Photoshopクリエイター能力認定試験は、 Illustrator・Photoshopによる、画像の加工や調整などの編集能力を測る試験です。
「級」といった認定基準ではなく、スタンダードとエキスパートの2種類の認定基準があります。画像編集が主な仕事となる場合は、有利かもしれません。
DTPエキスパート
DTPエキスパートはデザインのレイアウトやカラープロセス、スキャニングなど印刷工程に関わるDTP関連の知識を問うための資格試験です。
デザイン業界をめざす人などを中心に多く受験されている資格となります。
色彩検定
色彩検定とは、色彩に関する知識や技能を問うための検定試験です。色彩が人間や社会に与える効果や配色の理論などを学ぶことができます。
現在では 幅広い分野の色彩知識が試験の対象になっているため、色彩検定で学んだ知識は、グラフィックデザイナーとしても活用することができるでしょう。
グラフィックデザイナーの仕事内容
グラフィックデザイナーとひと言で言っても、その仕事内容はさまざまです。
専用ソフトを使用してデザインをすることはもちろんのこと、デザイン以外にも商品コンセプトに関わる会議に参加したり、写真撮影をしたりなど企画や制作段階に携わる場合もあります。
グラフィックデザイナーが実際に行っている仕事内容を紹介します。
クライアントから依頼を受ける
出版社や広告代理店などのクライアントから依頼を受けることで仕事が始まります。
その方法としては継続的な依頼のほか、営業活動をしたり、ホームページで集客したりなどさまざまです。
一般的な場合は、社内に営業担当がいることが多いので、グラフィックデザイナー自身が直接クライアントと関わることは少ないかもしれません。
またクライアントからの依頼ではなく、自社サービスのデザインを受けるという場合もあるでしょう。
ヒアリング・打ち合わせ
クライアントから依頼を受けたら、次に打ち合わせを行います。デザインのコンセプトやターゲット層の確認などクライアントの要望をできるだけ細かく聞きます。
しかし、クライアントからの要望通りにすることだけが仕事ではありません。
グラフィックデザイナーとしての専門知識を基に、適切なアドバイスをすることも重要な仕事の一つです。
専用ソフトでデザインを制作
ヒアリング・打ち合わせをした内容を基に、実際にグラフィックソフトを使ってデザインを制作します。
一人で作業することもあれば、チームを組んで作業を分担することもあるでしょう。
そしてデザインが仕上がったらクライアントに提出し、チェックを受けます。このときに気になる部分があれば適宜修正を行います。
納品・校了
クライアントからOKが出ればデザインの完成です。印刷が必要な場合は、入稿用データに変換して印刷会社に送ります。
その際には、クライアントのイメージどおりの色合いとなるようデータの微調整を行います。そして制作物に問題がなければ納品完了です。
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グラフィックデザイナーの志望動機の書き方とポイント
志望動機を書く際は、グラフィックデザイナーになりたい理由や目指すべきゴール、またなぜその企業なのかを明確にする必要があります。
採用担当者に思いが伝わるような志望動機にしましょう。
なぜその職種?
志望動機を書く上で重要なのが、「なぜグラフィックデザイナーという職種を選んだのか」を正確に伝えることです。
自分の好きなデザイナーの作品や目標とするデザイナー像などを挙げて、自分の目標に到達するためにグラフィックデザイナーを選んだと伝えることができれば説得力があるのではないでしょうか。
また、自分が作ったデザインを通してこのように売り上げを伸ばしたい、社会に貢献したいなど、その企業にどう貢献できるのかを記載すると良いでしょう。
なぜその企業?
グラフィックデザイナーとして働く上で、企業ごとの特徴を理解することも大切です。
特徴を正しく把握し、なぜその企業を志望するのかを具体的に記載するようにしましょう。
例えば、その会社の過去作品を見た時の驚きやその会社でしか学べないことなど、具体的な理由を中心とした志望動機が採用担当を惹きつけます。
また、経営理念や教育方針への共感も、志望動機として記載するべき内容の一つでしょう。
グラフィックデザイナーで求められる人物像とは?
採用の可能性が高まる志望動機を書くには、自身の強みを採用担当者にアピールすることも大切です。
下記のような人をグラフィックデザイナーとして採用したいと考える企業は多いのではないでしょうか。
・デザインが好きで探究心を持ち続けることができる人
・相手の立場で物事を考えられる人
・スケジュール管理ができる人
また志望者の中で目立つためには、自分の強みをアピールするためのポートフォリオの作成も有効です。
学生時代に制作した作品などを基に、自分の強みを明確に記載しましょう。
実際に書く際は以下のフレームワークに沿って書いてみてください。
(1)志望動機をひと言で
(2)具体的に言うと
(3)理由(過去の経験と業界・その会社の関連性)
(4)入社後にどうなりたいか
志望動機の書き方、考え方を詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
グラフィックデザイナーの志望動機の例文
グラフィックデザイナーの志望動機として望ましい例文を挙げますので参考にしてください。
学園祭では、毎年パンフレット作成に携わり、自分の発想力やデザイン力を活かしてこだわりの作品をつくることができ、好評をいただきました。
その経験からさらにデザインへ興味を持ち、調べていたところ貴社のWebサイトのデザインに目が奪われました。そのデザインはまさに私が目標とする「人の笑顔を中心としたデザイン」そのものであり、貴社だからこそ、デザインを通して「お客様の幸せづくり」に携われる仕事があると感じ志望いたしました。
もし貴社に入社できましたら、これまでの経験や専門学校で学んだこと、自分の強みを活かして、ユーザーのニーズを満たすデザインを作成し、貢献したいと考えています。
→グラフィックデザイナーを志望する理由や貢献できることを明確に記載しているので、採用後もどのように働いてもらうかをイメージしやすいでしょう。
さらに過去の成果物やアピールしたいポイントが明記されていれば、より印象に残る志望動機となります。
レベルの高い例文集を見たい方は下記記事をご覧ください。
グラフィックデザイナーの志望動機のNG例
グラフィックデザイナーの志望動機として、NGになる例を紹介します。NGである理由を参考にして、志望動機を書いてみてください。
実際、独学でデザインソフトの勉強をするなど、自分なりに努力を重ねてきました。
また、グラフィックデザイナーはクライアントの意向をくみ取るためにコミュニケーション力が高くないといけないと知りました。
私は学生時代から接客の仕事をしていたので、相手が何を求めているのかを察知する能力には自信があります。
入社後は今までの経験から得たコミュニケーション力も活かし、貴社やクライアントに貢献したいと思います。
→この志望動機からはなぜグラフィックデザイナーを選ぶのか、その理由が記載されていないので明確な動機が伝わりませんでした。
また、コミュニケーション力を活かし、どのような貢献ができるのかもあわせて記載することで、より印象に残りやすくなるでしょう。
グラフィックデザイナーの志望動機を書く際の注意点
最後にグラフィックデザイナーの志望動機を書く際の注意点を2つ紹介します。志望動機を作成する前にチェックしてみてください。
憧れを伝えているだけの志望動機になっていないか
グラフィックデザイナーと聞くと、「かっこいい」「キラキラしてる」といった印象を持っている就活生も多いでしょう。
グラフィックデザイナーという仕事に興味をもつきっかけとしてはそれで問題ありませんが、志望動機に書く内容としては弱いため、避けた方が良いです。
企業は採用活動を通して自社に貢献してくれる人材を探しているため、熱意ややる気のある就活生の方が評価されます。
そのためグラフィックデザイナーの志望動機では、具体的な夢やキャリアプランを伝え、あなたの熱意をアピールしましょう。
受け身の印象を与える志望動機になっていないか
志望動機で「○○を学びたい」「スキルを身に着けたい」と書いてしまうと、受け身の印象を与えてしまう可能性があります。
企業の採用担当は、自社で学んでくれる人を採用したいわけではなく、自社に利益を生み出してくれる人を求めているため、受け身の印象を持たれてしまうと選考を突破するのは難しいでしょう。
もし「デザインスキルを身に着けたい」とアピールする場合は、スキルを身に着けた上でどう企業に貢献していきたいかまで伝えるようにしてください。
まとめ
クライアントの求めるものに沿って雑誌や新聞、広告、Webなどさまざまなデザインを行うグラフィックデザイナー。
そんなグラフィックデザイナーの仕事の中心はやはり「デザイン」です。
デザインにも流行り廃りがあり、常に最新の情報や技術を学び続けたりする姿勢が必要となります。
一つひとつの仕事を丁寧に行い、クライアントからの評価を積み重ねることで、きっと活躍できるグラフィックデザイナーになれるでしょう。
企業ごとに力を入れている事業が異なるので、企業研究をしっかりと行ってから志望動機を作成するようにしましょう。
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