誰もが一度は旅行業界のサービスを利用したことがあると思います。そのためなんとなくの仕事に対するイメージはつきやすいのではないでしょうか。
本記事ではより就活に必要な旅行業界の仕事内容や動向、志望動機の作り方のポイントなどを紹介しているので、本文を読んで書き方のコツを掴んでいきましょう。
旅行業界の特徴
この章では旅行業界の動向や業種、職種についてわかりやすく解説していきます。
旅行業界の動向
旅行者数は増加している一方で、日本から海外への旅行業界は国際情勢の影響を受けやすい業界です。
過去には東日本大震災やパリでの同時多発テロなどの影響を受け、業績が大幅に減少した時期もありましたが、近年はビジット・ジャパン・キャンペーンなどのインバウンド政策により、中国や韓国、台湾、欧米などの訪日外国人旅行客が増加しました。
また、訪日外国人旅行客数が日本人海外旅行者数を上回るという今までに見られない現象も起きています。
このように海外からの旅行者数が増えていることで業界内では様々なことが変化しつつあります。どのような変化なのか、以下に商品とITの観点から具体例を紹介します。
商品については、近年ではアニメやドラマの元となっている聖地巡礼ツアーであったり、人気な観光地ではなく少しマイナーな観光地、いわゆるセカンドシティなどの人気が急増しています。
IT化については、デジタル機器の台頭により、旅行の申し込みや予約をオンラインで行う人が増えているということです。
そのため積極的にIT化を進め、オンラインへの取り組みを行っている企業が増えています。
旅行業界の職種
様々な業種の中でどの業種を選ぶべきか、特徴と差別化ポイントを勉強しておきましょう。
❏ツアープランナー(企画)
国内旅行、海外旅行、イベントに関連したツアーなど、様々なツアー商品の開発・企画を行います。
具体的には、トレンドや流行などをしっかりとキャッチアップし、顧客アンケートや営業からのフィードバック、現地からの情報などを総合的に分析して、旅行パッケージの企画をしています。
また、上記のような訪れる観光地の選定だけではなく、現地の宿泊先や交通手段も決定し、実際に予約や手配も担当しています。
❏法人営業(企業、官公庁、学校)
法人営業では、カウンターを訪れる個人客ではなく、企業や官公庁、学校などをお客様としており、企業や官公庁、学校を回って旅行の予定を聞き出し、魅力的な旅行プランの提案と営業を行います。
例えば、企業であれば研修やインセンティブ旅行、官公庁であれば、公務旅行、学校であれば修学旅行などのプランを考えています。
基本的に法人営業では、お客様の目的やニーズ、予算などに合わせてオーダーメイドの旅行を作っていますが、ただ企画するだけでなく、企画書の作成や受注価格の交渉など他業界の営業と同じような業務も行っています。
❏カウンター営業(店頭販売)
パンフレットやチラシ、CMなどの広告媒体を見て来客した顧客に、旅行商品の説明を行った上で提案を行います。旅行先の選定はもちろん、実際に宿泊先や交通手段の予約も担当します。
その際は予算や行き先、人数、日程などを細かくヒアリングした上で最適なプランを提案し、また必要に応じて、VISAや保険等の手配、出発日までのお客様からの問い合わせ対応もカウンター営業の仕事の一つです。
❏ツアーコンダクター(ガイド)
ツアーコンダクターの役割はお客様が安心してツアーに参加できるようにサポートすることです。
具体的には観光地の案内やスケジュール管理を行っています。
ただ当日だけ案内をしていれば良いわけではなく、事前の仕事も含めるとかなりボリューム感のある職種だといえます。
例えば、自分が担当するツアーについて関連部署と打ち合わせを行ったり、ツアー先の情報収集や航空券やツアー客のリストの確認、現地スタッフとの連絡・打ち合わせなど、数多くの仕事を任されることになります。
志望動機の作り方のポイント
旅行業界は急増する観光客などの影響を受け、様々な施策を行っています。
そのため、志望動機を書く際は企業比較を行い、なぜその業界が良いのか、業界の中でもなぜその企業が良いのかを明確にしましょう。
「なぜ」旅行業界を志望するのか
レジャー業界の中で、ホテルやレジャー施設などではなく、なぜ旅行業界なのかを説明する必要があります。
具体的には自分が将来何を成し遂げたいのか、例えば旅行業界であれば「人気な観光地だけでなく、地方の魅力も外国の人に伝えたい」などといった旅行業界ならではの理由を述べるようにしましょう。
その際に業界の仕事内容と絡めて伝えることができればより深い志望動機になるため、業界の職種や動向についても把握しておきましょう。
「なぜ」その旅行会社を志望するのか
旅行会社と言っても企業によって強みや特徴は異なります。
例えばJTBであれば総合旅行代理店として個人向け・法人向け、オンライン予約・海外事業など幅広く事業を手掛けており、日本旅行であれば国内旅行に強みを持ち、ホテル、鉄道・新幹線、航空チケットなど、各種旅行サービスを提供しています。
このように企業によって強みは異なるため、しっかりと企業研究を行い、企業ごとの特徴や強みを把握した上で、志望企業を決めるようにしましょう。
旅行業界で求められる人物像
旅行業界ではお客様それぞれに適しているプランの企画から、予約や手配まで行い、プランを企画する際には予算や目的などについて細かくヒアリングしニーズを汲み取ります。
このようにお客様のニーズを汲み取るためにはコミュニケーション力が必要となります。
ただニーズを汲み取るだけではなく、そのニーズを満たすためにはどのようなプランにすれば良いのかを考える必要があるため、発想力も求められます。
また、例えば修学旅行や新婚旅行のような一生に一度のものもあるため、お客様視点に立ち考えることができるホスピタリティ精神も必要です。
志望動機の書き方
情報収集や自己分析を基に、伝えることが決まれば、あとは書くだけです。必ずしもオリジナルの構成にする必要はありません。
シンプルでわかりやすい文章構成が、相手を意識した書き方であり、読んでもらうコツです。
文章力に課題がある人は第三者にチェックしてもらうことで、「て・に・を・は」、接続語、「です・ます」調など細部まで整えましょう。
(1)志望動機をひと言で
(2)具体的に言うと
(3)理由(過去の経験と業界・その会社の関連性)
(4)入社後にどうなりたいか
志望動機の書き方、考え方を詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
関連記事:
「志望動機の書き方~選考通過率をUPさせる方法~」
「志望動機の正しい考え方やコツ~「志望動機がない…」と悩んでいる人必見~」
旅行業界の志望動機の例文
実際に選考を通過したESの志望動機の例文および考察から、書き方を学び自身のESや面接に活かしてください。
JTBの志望動機の例文
世界中に広がるネットワークをもつ貴社でこそ、世界各地の資源を磨き上げ、旅行商品とし、世界中の「人流」を活発化させることができると考えています。
→自分が成し遂げたいことと、JTBを志望している理由がしっかりとマッチしています。
しかし旅行業界を志望している背景について書かれていないので、旅行業界を志望している理由についても自分の過去の経験などと紐付けて書けるとさらに良いでしょう。
日本旅行の志望動機の例文
中でも貴社はJRとの密な連携のもと、地方への送客に強みを持ち「人の動きをクリエイトしていく」姿勢に感銘を受けました。旅行にとどまらず、国内外、地域間、産業や文化における交流に力を入れる貴社だからこそ私の志が実現できると考え志望致しました。
→「成し遂げたいこと→そう思った背景→個社である理由」という綺麗な構成で書かれていて、読みやすい志望動機となっています。
文字数制限がある中でも、最後に自分の強みを活かして、入社後どのように企業に貢献できるかについても触れられるとなお良いです。
近畿日本ツーリストの志望動機の例文
お客様と地域を繋げる提案をしたいという夢は、一貫した担当制で地域創生に力を入れている貴社でならば叶えられると思い志望しました。
→200字以内という文字数制限の中でも基本的なフレームワークに沿って書けているため、短い文章でも論理的且つ説得力のある志望動機となっています。
レベルの高い例文集を見たい方は下記記事をご覧ください。
関連記事:
「志望動機のおすすめ例文10選!」
まとめ-旅行業界の志望動機の書き方と例文-
旅行業界でもデジタル化や外国人旅行客数の増加などの影響を受け、企業ごとに様々な取り組みを行っています。
そのため志望動機を書く前に、各企業がどのような取り組みを行っているのかを把握し、説得力がある志望動機を作成するようにしましょう。
志望動機の基礎から応用まで網羅的にノウハウを知りたい方は下記をご覧ください。
関連記事:
「志望動機の書き方・例文」
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