
建設業界の志望動機の書き方と例文~選考通過ESを公開~
建設業界は社会貢献度が高いということから大手ゼネコンを中心に人気がある業界だと言えます。人気な業界であるからこそ、志望動機の質を上げなければ面接に進むことはできません。業界の特徴や業務内容を把握した上で、志望動機の例文を参考に書き方のコツを掴みましょう。
建設業界の特徴
この章では、建設業界の動向や業種、職種についてわかりやすく解説していきます。
■建設業界の動向
リーマンショック後、建設業界の需要は減少しましたが、2011年の東日本大震災の復興需要やアベノミクスによる公共事業投資によって次第に回復していきました。さらに、最近ではオリンピックに向け大型施設の開発などが進んでいるため建設業界は強い追い風を受けています。
またオリンピック後もインフラや公共施設の老朽化対策によって、今後も安定して需要がある業界であると言えます。
◆数字で見る建設業界の現状
参照元:業界動向サーチ/全136業界の業界ごとの合計、または平均を項目ごとにランキング。建設業界63社が対象(2018-19年)
■建設業界の業種
様々な業種の中でどの業種を選ぶべきか、特徴と差別化ポイントを勉強しておきましょう。
建築
建築の主な業務内容は、ビル・マンション・一戸建て住宅などを建てることです。具体的には設計・基礎・電機・配管など、様々な専門工事者を手配して工事全体のとりまとめを行います。
建築業界はオリンピック開催に伴い非常に景気が良い業界であり、最近では仕事量が増加している業界と言われていますが、それを補える人材が足りていないという人手不足問題に直面しています。
そういった問題を解消するために、建築業界では人材確保に向け、雇用促進や待遇改善を行っています。
土木
土木分野の業務内容は、おおまかにまとめると事前の調査、基本設計、本設計、着工の流れになります。企業によっては設計や施工管理の担当として工事を進める場合もあれば、実際に作業員となって工事を行う場合もあります。
建築業界同様にオリンピックやアベノミクスの大規模な公共投資によって需要が高まっていると言えます。それにより近年の土木業界では、十分な人材を確保するために理系学生だけでなく文系の学生も採用しています。
■建設業界の職種
職種によって業務内容も異なってくるため、自分がやりたいことは何なのかや、キャリア形成のイメージをある程度もって入社する必要があります。
営業
営業は公共工事を受注するための官庁営業と一般企業を対象とした民間営業の2つがあります。
お客様のニーズに応えられるよう社内の各部門と連携し、自社の技術を提案して受注につなげるのが営業の仕事です。
また、ただ工事を受注するだけでなく、建設現場と顧客を結びつける役割も果たしているため、施工を円滑に進める上でとても重要な役割であると言えます。
設計
設計は主に図面を作る仕事で、大きく分類すると建物の外装や内装などをデザインする意匠設計と建物の安全性を確保するため構造設計、電機や配管などの設備設計の3つです。
主な建設物はビルやマンション、商業施設、住宅、公共施設、橋梁などを設計しています。
お客様のニーズに応えるために品質の確保はもちろん、自社が保有する技術を提案し案件の受注を目指しています。
施工管理
施工管理は建物を作る過程全体を管理する仕事です。大きく分けると「建築」「土木」「設備」の3つに分かれており、工事の進捗状況、工程の管理、材料の手配、施主や設計事務所との交渉を行っています。
具体的には工事現場の現場監督など、職人さんに指示を出し、進捗や安全管理などを行っている人のことを指します。各工事現場には施工管理技士の有資格者が必ず必要です。
志望動機の作り方のポイント
建設業界はライバルが多いため採用担当者に強い印象を与えなければ書類選考を通過できません。なぜ志望するのか、なぜ自分なのかをシンプルかつロジカルに書きましょう。
■建設業界の志望動機に必要な3つの要素
なぜ建設業界か、なぜその業種か、なぜその企業か。この3点の深堀りが必要不可欠です。
まず、業界について。建設業界は人々の暮らしや生活に密接に関わる仕事であるため、世の中の安心・安全を自分の手で作りたいなどといった建設業界ならではの理由を入れましょう。
次に業種について。例えば建築であれば、マンションや一戸建て住宅などの建築物の設計から建築までの様々な業務に携わるため、ただ建てるだけでなく人の人生に深く関わることになります。つまり責任感が重要となる仕事です。
業種によって扱う案件も異なってくるため、業種ごとの仕事内容を必ず把握しましょう。
最後に企業について。企業によって作っている建築物や構造物は異なるため、その企業の特徴やその企業が強みとしている建物の構造などを調べておきましょう。
それが終わったら競合と比較してみてください。そうすれば自ずと各社ごとの特徴が明確になります。
■建設業界で求められる人材像
建設業界の仕事は一人で完結できるものではなく、たくさんの人と関わりながら仕事を進めていく必要があります。
そのためコミュニケーション能力はもちろんですが、工事を効率よく進めるために工程や進捗、安全などの管理能力も必要です。
工事現場は常に危険と隣合わせであるため、トラブルを未然に防ぐ先読み能力も重要です。
また、職種にもよりますが、自分自身が住み手の立場になって考え、お客様のニーズに沿ったものを設計できる想像力なども求められる素養であると言えます。
志望動機の書き方
情報収集や自己分析を基に、伝えることが決まれば、あとは書くだけです。必ずしもオリジナルの構成にする必要はありません。シンプルでわかりやすい文章構成が、相手を意識した書き方であり、読んでもらうコツです。文章力に課題がある人は第三者にチェックしてもらうことで、「て・に・を・は」、接続語、「です・ます」調など細部まで整えましょう。
(1)志望動機をひと言で
(2)具体的に言うと
(3)理由(過去の経験と業界・その会社の関連性)
(4)入社後にどうなりたいか
▶志望動機の書き方、考え方を詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
「志望動機の書き方~選考通過率をUPさせる方法~」「志望動機の正しい考え方やコツ~「志望動機がない…」と悩んでいる人必見~」

志望動機の例文
実際に選考を通過したESの志望動機の例文から、クオリティと書き方を学び、自身の書類に活かしてください。

建設業界の志望動機の例文(1)
→なぜその仕事がやりたいのかについて自分の経験を踏まえた上で具体的に回答できています。また入社後自分の強みをどのように活かせるかまでを述べることができているため、企業側も入社後の姿をイメージしやすい回答であると言えます。
建設業界の志望動機の例文(2)
→なぜその業界が良いのか、その中でもなぜ個社が良いのかが自分の過去の経験を通じて明確に書かれています。
建設業界の志望動機の例文(3)
→個社の特徴をしっかりと調べられていることで、より具体的な志望動機になっています。また、自分の過去の経験を踏まえて書かれているのも読み手に信憑性を与えるポイントとなっています。
▶レベルの高い例文集を見たい方は下記記事をご覧ください。
「志望動機のおすすめ例文10選!」まとめ
建設業界は社会貢献度が非常に高いことから人気の業界であるため、志望動機のレベルも高いです。志望理由をなぜなぜと掘り下げて具体的でロジカルな構成で制作しましょう。
▶志望動機の基礎から応用まで網羅的にノウハウを知りたい方は下記をご覧ください。
「志望動機の書き方・例文」あなたの志望動機は順調ですか?
ここまでは、志望動機を書くために必要な情報をお伝えしてきました。
それでも、「自分の場合はどうすればいいの?」と不安な方も多いのはではないでしょうか。
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