近年のインテリア業界は消費者のライフスタイルの多様化やECの普及などの影響で、ビジネスモデル改革の必要性を迫られています。
本記事でインテリア業界を取り巻く外部環境や志望動機作成のノウハウに関する知識を身につけ、内定獲得に向けた準備を進めていきましょう。
インテリア業界の特徴
ここではインテリア業界の概要・動向・職種について解説していきます。
インテリア業界とは
そもそもインテリア業界とは、家具以外にもカーテンや照明、床材、壁紙、建材、流通やサービスなどの多様な業種を含んでおり、それらの「インテリア」に関連する部分だけをまとめた業界群のことを指します。
企業規模も様々で、特に家具メーカーについては中小企業が多く、販売店などの小売業は大手企業が多いという特徴があります。
これらを扱う商品によって大きく分類すると、家具関係、ファブリック関係(カーテン、カーペット、毛布など)、住宅設備関係、建材関係などがあります。
近年では「ホームファッション」と呼ばれる、家具、照明、インテリア、内装などを統一したコンセプトで提供し、具体的な生活シーンを提案するといった分野も確立しています。
インテリア業界の動向
近年のインテリア業界は堅調な動きを見せています。
というのも、インテリア業界は住宅業界の動向に影響を受けやすく、国内の新設住宅着工戸数がここ数年堅調な推移を見せているため、それに伴って家具需要も伸びているからです。
企業単位で見るとニトリや無印良品といった比較的お手頃な価格で機能面やデザイン性も担保されているような商品を充実させている企業に人気が集中しており、その一方で大塚家具やIKEAといった郊外大型店を持つ企業は厳しい状況に置かれています。
これは若い世代の車離れや消費者のライフスタイルの多様化などによって大型家具需要が頭打ちになっていることが影響しており、それに合わせた都市型店舗の出店も増加傾向にあります。
しかし、新型コロナウイルスの影響でリモートワークが普及すると、消費者の室内空間への意識の高まりや地方移住者の増加が起こり、家具需要にも変化が起こる可能性があります。
インテリア業界についてもっと詳しく知りたい方は以下の記事を御覧ください。
関連記事:
【業界研究】インテリア業界の動向8選!仕事内容や志望動機・自己PRのポイントも紹介
インテリア業界の主な職種
❏ショップスタッフ
主に実店舗での販売業務を行う職種です。仕事内容は接客、レジ、販売、ディスプレイ設置、検品など多岐にわたります。
顧客のニーズやライフスタイルに合わせた商品の提案なども行うため、インテリアに関する幅広い知識も重要になります。
❏インテリアコーディネーター
顧客の要望に応じて快適な空間をデザインし、提案をするという職種です。
コーディネートするのはオフィスや家の内装、店舗、公共施設など多岐にわたるため、勤務地も住宅メーカーやモデルルームなど様々です。
❏インテリアデザイナー
インテリアコーディネートの業務に加え、企画や設計、施工管理まで行います。
コンセプトに合わせて空間全体を演出するほか、安全性も考慮しなければならないため、より高い専門性が求められます。
❏家具デザイナー
椅子やベッド、テーブルといった家具のデザインを行う職種です。デザイン性と機能性の両面を追求する必要があるため、素材や設計学といった幅広い知識が必要になります。
オーダーメイド家具のデザイン等も行うため、顧客のニーズを引き出すコミュニケーションスキルも大切です。
❏バイヤー
店舗に置く商品を決定したり、トレンドを考慮した人気商品を見つけ出すことがメインの仕事です。常にトレンドを追いながら、最新の情報にアンテナを張っておく必要があります。
インテリア業界に求められる人物像
インテリア業界には様々な職種が存在しますが、共通して言えることは「常にトレンドや消費者ニーズの変化にアンテナを張っておく必要がある」「顧客のニーズに対して的確な商品を提供する必要がある」という2点です。
一般的にインテリアのトレンドは時代の移り変わりとともに変化していくものであり、また消費者によってインテリアの趣向も様々です。
そのため、常にトレンドや業界全体の変化を把握しながら業務を行っていく勤勉性と、お客様のライフスタイルに合わせたインテリアを制作、提案していくためのコミュニケーション能力が求められると言えるでしょう。
インテリア業界内定に必要な3つの「なぜ」
インテリア業界は各企業の事業内容や職種が多岐にわたるため、それぞれに合わせた志望動機を伝える必要があります。
なぜ志望するのか、なぜ自分なのかをシンプルかつロジカルに伝えましょう。
なぜインテリア業界なのか
「住空間」の創出に携わる業界にはインテリア業界の他にもハウスメーカーなどがあります。その中でもなぜインテリアに携わりたいのか、説得力のある志望動機を作成することが重要です。
なぜその企業なのか
一概にインテリア業界といっても、事業内容や社風は企業によって様々です。
その中でもなぜその企業を選んだのか、自身がインテリア業界を志望する理由と企業の特徴などを照らし合わせながら伝えると、より差別化された志望動機になるでしょう。
なぜ自分が向いているのか
志望動機においては、単に志望理由を伝えるだけでなく自身が活躍できる理由もアピールしていく必要があります。
インテリア業界には多種多様な職種が存在するため、各職種に対する業務理解を深め、そこから必要な強みやスキルを推測してアピールしましょう。
志望動機の書き方
情報収集や自己分析を基に、伝えることが決まれば、あとは書くだけです。必ずしもオリジナルの構成にする必要はありません。
シンプルでわかりやすい文章構成が、相手を意識した書き方であり、読んでもらうコツです。
文章力に課題がある人は第三者にチェックしてもらうことで、「て・に・を・は」、接続語、「です・ます」調など細部まで整えましょう。
(1)志望動機をひと言で
(2)具体的に言うと
(3)理由(過去の経験と業界・その会社の関連性)
(4)入社後にどうなりたいか
志望動機の書き方、考え方を詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
関連記事:
・「志望動機の書き方~選考通過率をUPさせる方法~」
・「志望動機の正しい考え方やコツ~「志望動機がない…」と悩んでいる人必見~」
インテリア業界の志望動機の例文
実際に選考を通過したESの志望動機の例文から、クオリティと書き方を学び、自身の書類に活かしてください。
ニトリの志望動機の例文
常に現状否定で配転教育を行っている貴社でなら、住まいをファッションのような感覚で世界に提供できると本気で考え、貴社を強く志望します。
→基本的な構成は問題ありません。
ただ、「貴社のロマンや考え方に強く共感し」という部分で具体的にどのような所に自らが共感したのか、そして、インテリア業界内定に必要な3つの「なぜ」で述べた「なぜ自分が向いているのか」という点を記述できるとより良い志望動機になるでしょう。
参照元:unistyle/内定者本選考ES(ニトリホールディングス18卒)
良品計画の志望動機の例文
私は大学3年の時に、毎年のゼミ活動のイベントとして貴社の1事業である無印良品に対して新商品提案を行った。その経験を通じて、「これがいい」ではなく「これでいい」という貴社の考え方に共感した。今までは華美な装飾や特徴的な機能で競合商品との差別化を図って売れるような商品を作る事を意識していた。しかし貴社との商品開発ではそのような余計な機能を付けないで、顧客が本質的に求めている事だけで商品を作る必要があり、その難しさを実感した。また、本当に顧客の望む事だけを商品というカタチに落とし込んでいるのだということを言葉だけでなく、実際に作ってみて感じることが出来たため、私のやりたいことが出来ると感じた。
貴社で働く際、最終的にはモノづくりに関わる部署で働き、お客様が本当に求めているニーズを反映させた商品を作りたいと思っている。そのために、店舗社員として既存商品の良さをしっかりと理解し、様々な地域のお客様のニーズを把握することで、まずは現在売られている商品の魅力を伝えられるようになりたい。
→後半の入社後のビジョンに関する記述は採用担当者にとっても入社後に活躍する姿を想像しやすくするため、参考にすると良いでしょう。
また、自身の経験から感じたことと企業の価値観が合致しているという内容から、より差別化された自分だけの志望動機になっています。
参照元:unistyle/選考通過者本選考ES(良品計画(無印良品、MUJI)20卒)
大塚家具の志望動機の例文
中でも貴社は販売業務に限らず、企画や開発、流通からアフターケアまで一貫して行っているため、暮らしに対して様々な側面からアプローチすることができます。貴社で私自身の強みである「相手のニーズを的確に捉えて行動する力」を活かし、人々の暮らしを総合的にプロデュースしながら心の拠り所となる居場所を創るべく、貴社を強く志望しています。
→全体的な構成は問題なく、志望理由ややりたいことも明確です。
ただし、後半の「相手のニーズを的確に捉えて行動する力」という強みに関しては根拠となる経験を組み込めるとより説得力のある志望動機になると思います。
上記例文の他にも就活支援サイトunistyleでは選考通過者のESを7万件以上掲載しています。 下記画像からサイトに移動できるので、ぜひES作成の参考にしてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
この記事をもとにインテリア業界を取り巻く環境の変化や求められる人物像をしっかりと理解し、ロジカルで具体的な志望動機を作成して志望企業の内定を勝ち取りましょう。
志望動機の基礎から応用まで網羅的にノウハウを知りたい方は下記をご覧ください。
関連記事:
「志望動機の書き方・例文」
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