●商品企画の仕事には、「企画力」「IT リテラシー」「プレゼンテーションスキル」が求められる
●志望動機を作る際には、商品企画に求められる要素・素養を把握することが大切である
商品企画職は商品やサービスの企画をするだけのイメージを持っている人が多いでしょう。
実際には、クライアントや消費者の潜在ニーズをよく知り、商品のコンセプト・方針を作ることで世の中に新しい価値を生み出しています。
このように、自分も企画に関わり考えられた商品やサービスが世の中に知られ、周りの人に購入されたり使用されたりすることで、大きな喜びを味わえるでしょう。
また、企業にとっても新たな利益に繋がる必要不可欠な役割といえます。
商品企画職の仕事内容
商品企画職といっても具体的にどのような仕事をしているのでしょうか。以下で詳しく説明していきます。
ユーザーのニーズを探る情報収集と市場調査とデータ分析
消費者のニーズを探る情報収集と市場調査が必要な仕事です。市場や消費者のニーズを把握してから分析し、その結果をもとに戦略を立てます。
情報を集める際には、日本国内はもちろん、海外での市場チェックも必要です。
また、競合の商品やサービスを確認する必要もあり、消費者がどのような商品やサービスを求めているのかを考える必要があります。
商品やサービスの立案
自社の製品やサービスを市場の声に基づいて立案します。
「市場のニーズに合っているのか」「消費者が受け入れてくれるか」「似たような商品はないのか」「競合商品よりも優れているのか」を考えて立案しなければなりません。
商品を立案する上では、ターゲットに対してどんな機能を持った商品にするのか、具体的なデザインなどコンセプトや仕様を考える必要があるでしょう。
商品やサービスの試行
商品やサービスの施行は、下記の順番でおこなわれます。
プレゼンテーション▶承認▶試作▶サービスの施行
商品を試行する前にプレゼンテーションをします。商品を試行するためには、各関係者から承認してもらわなければなりません。そのため、プレゼンテーションを見て商品を作って良いのかどうか判断されます。
プレゼンテーションをすることでより良い商品に改案するのも目的の1つです。この仕事は商品開発と被る部分がありますが、企業によっては商品企画部が開発することもあります。
商品の作成が決定したあとはサービスの試行です。サービスの試行をする際には、一度試作をしてきちんと機能しているかを確認しなければなりません。
商品やサービスの販売戦略や広告の方法を考える
商品やサービスのターゲットはこれらを作成する段階で決めてありますが、どのような方法で販売するのが最適かについてはを考える必要があります。
どんな広告手法がより効果的なのかは「市場のニーズに合っていること」「類似した広告がないこと」「消費者に受け入れられること」「競合の商品よりも優れた点をアピールできること」などの観点に合っているかどうかがポイントになるでしょう。
商品企画職で必要なスキル
商品企画職で必要なスキルを以下で紹介します。
企画力
商品やサービスの企画をする上で、ただ面白いやユニークな発想だけでなく、消費者目線で考えられることが大切です。
データを分析して市場の動向を読み取り、効果的な手法を考える必要があります。
そのため、必要な情報を集めてデータを読み取り、消費者のニーズに合った企画を考えることができる能力が求められます。
ITスキル
最近は、WebサイトやSNS、YouTubeなどWebを活用した広告手法が一般的となりつつあります。そのため、Webに関する知識を持つなどITにまつわるスキルを有している人材は重宝されます。
ITスキルを問われる[Webクリエイター能力試験]や[HTML5プロフェッショナル認定試験]などの資格を持っておくことで、企業側にとっては目に見える強みになります。
採用率も上がるので、資格取得に挑戦してみてください。
プレゼンテーションスキル
商品企画職では、経営層や社内で企画した商品をプレゼンテーションすることがあります。
プレゼンテーションする際には商品の魅力やコンセプト、方針を分かりやすく伝える必要があるためプレゼンテーションスキルは必須です。
販路コーディネータ資格▶マーケティングの理論や実践が身に付く
ビジネスキャリア検定▶営業やマーケティングの専門的知識や能力を評価する
商品企画職の最新情報
商品企画職の最近の動向を紹介します。
Webメディアを使ったマーケティングが増えている
商品企画職ではWebメディアを使ったプロモーションや集客が増えています。
商材にもありますが、SNSやインターネットの発展により、パソコンやスマートフォンなどで気軽に見れることが何よりも大切です。そのため、どのツールを活用するのか見極めることが求められます。
既存事業にデジタルを活用する
既存事業ではAIやロボットなどの新しいデジタルスキルを活用する企業が増えています。
近年ではデジタルテクノロジーが発展しており、loTやAIが社会を大きく変容しています。
そのため、商品の企画でもデジタルテクノロジーを活用することで、より社会のニーズに応えることが可能です。
自社の製品に「エシカル消費」を取り入れる
「エシカル消費」は商品やサービスを消費することで、社会の問題を解決できることです。これは、「SDGs」の12番である「つくる責任、つかう責任」にあたります。
例えば、自社の商品でマイバックを作り、販売するとします。そのマイバック(商品)をお客様が購入(消費)することで、社会の問題であるプラスチックごみ削減の問題の解決に貢献することができます。
このように、環境問題や地域や社会に配慮され、人や地球のことを考えた上で作られていることが大切です。
商品企画職で評価される志望動機を作る3つのステップ
ここでは商品企画職の志望動機を書く際に意識して欲しいポイントを3つ紹介します。
これから志望動機を作成するという人は、以下のポイントを参考に作成してみてください。
(1)志望動機に必要な要素を把握する
志望動機を作成する際は「なぜ商品企画職なのか」「なぜその企業なのか」をしっかりと深掘りしましょう。
「なぜ商品企画職なのか」については、数ある仕事の中でなぜ商品企画という仕事を選んだのかについてしっかりとした理由を準備しておく必要があります。
「インターンで企画職の仕事をさせていただいたとき、クライアントのニーズや要望に合った企画を考え、喜んでいただきました。その経験から、新しい商品の企画を通して消費者の生活をよりよくする仕事がしたいと思うようになりました。」
のような、商品企画職ならではの理由を述べるようにしましょう。
「なぜその企業なのか」については、志望企業の強みや事業形態などの特徴を調べて、競合他社と差別化しながら伝えることが大切です。
例えば、資生堂では「THE SHISEIDO PHILOSOPH」という企業理念を掲げています。
世界で勝てる日本発のグローバルビューティーカンパニーを目指しているため「海外の需要に目を向けて働ける」など、企業にあった志望動機を書きましょう。
このように企業によって特徴は異なるため、企業ごとの特徴を把握するためにも企業研究は必ずおこないましょう。
(2)商品企画として求められる能力・素養を把握する
商品を企画するには、まず市場のニーズや消費者の潜在ニーズ、競合のサービスや製品について把握する必要があります。
そのために必要なのが情報収集力です。そして集めた情報をもとに新しい商品を企画します。
商品を企画するには、新しいアイディアを生み出し、それを具体的な企画に落とし込む必要があるため、創造力や企画力が求められます。
また、商品企画職は顧客や社内の人など、様々な人と頻繁に連絡を取ることになるため、コミュニケーション能力も必須です。
つまり、商品企画で求められる能力をまとめると以下のようなものになります。
■創造力
■企画力
■コミュニケーション能力
(3)志望動機のフレームワークを知る
情報収集や自己分析をもとに、伝えることが決まれば、あとは書くだけです。必ずしもオリジナルの構成にする必要はありません。
シンプルでわかりやすい文章構成が、相手を意識した書き方であり、読んでもらうコツです。
文章力に課題がある人は第三者にチェックしてもらうことで、「て・に・を・は」、接続語、「です・ます」調など細部まで整えましょう。
(1)志望動機を一言で
(2)具体的に言うと
(3)理由(過去の経験と業界・その会社の関連性)
(4)入社後にどうなりたいか
志望動機の書き方を詳しく知りたい人は下記をご覧ください。
志望動機は書き方ひとつでレベルが上がります。ESが落ち続ける人、通る人の違いは書くべき内容を入れ、読みやすい構成で書けているかどうかです。本記事では志望動機のセオリーとも言える書き方のコツをお伝えします!
商品企画職の志望動機例文
ここでは志望動機例文を4つ紹介します。
実際に選考を通過している志望動機を見て、書き方を学んでいきましょう。
日清食品の志望動機例文
引用元:unistyle/選考通過者本選考ES(日清食品23卒)
日産自動車の志望動機例文
引用元:unistyle/選考通過者本選考ES(日産自動車22卒)
花王の志望動機例文
引用元:unistyle/選考通過者本選考ES(花王23卒)
ユニ・チャーム(ユニチャーム)の志望動機例文
引用元:unistyle/選考通過者本選考ES(ユニ・チャーム21卒)
商品企画職の志望動機のNG例
続いては、商品企画の志望動機NG例を紹介します。なぜNGなのか理由も説明していますので、ポイントを理解し、適切な志望動機を書けるようにしておきましょう。
具体的には、商品企画で立案されたコンセプトを実現するための目標と計画を立て、生産技術部門の方たちと協力しながら商品を形にする仕事をしたいです。
その中で、貴社で培われた美味しさの科学や製法などの技術を活かし、感動を与えられるような商品を作りたいと考えています。
また、色々な商品の開発に携わり多くの人と協力していく中で成長し、「あの人になら任せられる」というような存在になりたいと考えています。
そして持ち前のチャレンジ精神を活かし、国内外に向けた様々な商品の開発に挑戦し、世界中にAGFのファンを作りたいと考えています。
→志望理由の「様々な方法で【健康】を提供できる」は企業に事業を理解していない言い方になっています。
「様々」の部分を詳しく書くことで、しっかりと企業研究をして挑んでいる印象になるでしょう。
志望動機を書くことに自信がない人は、お手本となる例文を分析してください。志望動機のポイント、自信の過去の経験との一貫性、そして文章構成に至るまで。内容を自身で考えられれば、文章力は選考を通過したESのマネをすることで補いましょう。
まとめ
商品企画職は多くの人に消費してもらえるような商品やサービスを企画する仕事です。
また、市場のニーズを把握した上で商品やサービスの企画をする必要があるため、情報収集力と発想力が必要になります。
企業によって企画する商品やサービスは違いがあるため、企業研究をしっかりと行ってから志望動機を作成するようにしましょう。
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