臨床検査技師は、検査によって患者の身体の状態を調べることで、医師による審査・診断のサポートをします。
検査では、ミスがないことを前提としながら、長時間コツコツと作業を行うこともあり、集中力が必要とされます。
しかし、その業務によって病気の兆候を早期発見したり、予防につながったりするため、裏方でありながら患者の命を守る仕事と言えます。
臨床検査技師のトピックス
臨床検査技師をとりまく環境は、どのような状況にあるのでしょうか?ここでは臨床検査技師のトピックを紹介します。
求人は増加傾向にある
臨床検査技師の求人は増加傾向にあります。この背景には、予防医学への関心が高まっていることが挙げられます。
過去、日本では、「病気になったら治療をしよう」という考え方が主流でした。
しかし、現代は「病気になる前に予防をする」「早期発見で治療ができるように、定期的に検査をする」という考え方が主流になってきています。
それにともない、健康診断や人間ドックなどへの関心も高まったことから、人間の身体の検査を行うことを仕事としている臨床検査技師が必要とされる職場が増えました。
また、平成27年4月以降、臨床検査技師が携わることができる検体採取の内容が拡大されことも求人の増加傾向に拍車をかけています。
安定して働ける専門職
臨床検査技師は、専門性が高い職業です。そのため、一度臨床検査技師の資格を取得すると、長く働き続けることができるスキルになります。
また、社会的な信用度が高いことや、年齢を問わずに働き続けやすい業務内容であることも魅力になっています。
臨床検査技師の資格を取得したあとも、業務に関連した認定資格もあるため、さらに専門性の高いスキルを磨いて医療に貢献する道もあります。
臨床検査技師で必要な資格
臨床検査技師には必要な資格があります。
臨床検査技師国家資格
臨床検査技師の仕事をするためには、臨床検査技師国家資格に合格する必要があります。
文部科学省指定の4年制大学や短大、専門学校などで養成過程を修了することによって受験資格を得ることが可能です。
ほかにも、薬剤師や獣医師の資格保持者のほか、薬学や保健学、獣医学を大学で学んだ人も臨床検査技師国家資格の受験資格があります。
臨床検査技師の仕事内容
臨床検査技師が働く場所は、病院やクリニック、検診センターのほか、保健所や検査センター、製薬会社や医療機器メーカー、大学の研究室などさまざまです。
勤務場所によって、検査に従事する割合が変わったり、検査の内容の幅が広くなったりします。ここでは、そのなかでも臨床検査技師が行う検査の内容についてご紹介します。
検体検査
検体検査は、採取された検体をもとに行われる検査です。
血液や髄液、尿や便、身体の組織の一部など、患者から採取された検体に対して検査を行い、現在の身体の状態を調べていきます。
検査のために必要な採血などの検体採取の一部も臨床検査技師が行います。
生体検査
生体検査は、患者さんの身体に触れて臨床検査技師が直接行う検査です。
代表的なものとしては、心電図検査、超音波(エコー)検査、脳波、神経機能、呼吸機能検査などが挙げられます。
検査を行うことが臨床検査技師の役目ですが、同時に緊張したり、不安になっている患者にやさしく声をかけコミュニケーションをとることも大切になってきます。
臨床検査技師の志望動機の書き方のポイント
ここでは、臨床検査技師の志望動機を書く上のポイントについて紹介します。実際に志望動機を書く際に、参考にしてみてください。
なぜその職種か
まずは、なぜ臨床検査技師を志望するのかを端的に伝えましょう。
例えば、「検査によって患者さんの命を守る臨床検査技師の仕事に惹かれ、志望いたしました」という感じです。臨床検査技師を志した動機がはっきりと分かるものが良いでしょう。
臨床検査技師でアピールすべき強み
臨床検査技師の業務を行うにあたり、アピールポイントとなることも伝えましょう。臨床検査技師の業務のメインは、何と言っても検査です。
患者さんや医療従事者と関わることが多い職場もありますが、なかには、ひたすら検査に向き合う職場もあります。
そのような状況にあっても、正確にコツコツと検査を続けられる集中力は臨床検査技師には欠かすことができないものです。
また、臨床検査技師は医師の指示のもとに検査を行う業務のため、医師はもちろん、ほかの医療従事者や患者との関わりにおいて、柔軟で的確なコミュニケーションをとることが求められます。
学生時代にアルバイトなどで、コミュニケーション力を磨いていれば、アピールポイントになるでしょう。
なぜその企業か
さきほど触れたように、臨床検査技師にはさまざまな活躍の場所があります。そのようななかにあって、なぜその企業で働きたいと思ったのかを伝えましょう。
たとえば、検診センターに就職したい場合は、「予防という側面から患者さまの健康を守るお手伝いをしたいと思い、志望いたしました」といった感じです。
(1)志望動機をひと言で
(2)具体的に言うと
(3)理由(過去の経験と業界・その会社の関連性)
(4)入社後にどうなりたいか
志望動機の書き方、考え方を詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
関連記事:
・志望動機の書き方~選考通過率をUPさせる方法~
・志望動機の正しい考え方やコツ~「志望動機がない…」と悩んでいる人必見~
臨床検査技師の志望動機のNG例
ここでは、臨床検査技師の志望動機としてNGな例文をひとつ紹介します。NGな点をしっかり理解して、参考にしてください。
臨床検査技師でなくても、一人で黙々とできる仕事はありますが、臨床検査技師は、世間でも信用度が高い専門職なので、食いっぱぐれることもなく、将来安泰だなと思いました。また、体力仕事でもないので、自分の望む働き方で長く仕事をしていけると思います。
→このような動機はそもそも、臨床検査技師の仕事自体に対する責任感を感じません。
臨床検査技師の仕事を通して、どのように社会に貢献をしたいのかという自分の気持ちをまずは確かにしましょう。
また、検査がメインの職場であっても人とのコミュニケーションは必要とされます。自分にとって都合が良いという考えは志望動機には書かない方が良いでしょう。
臨床検査技師の志望動機の例文
こちらは、良い志望動機の例文です。良いところを分析して、参考にしてみてください。
この経験から、私は予防医療の力の偉大さを感じ、自分自身が患者さんの身体の不調を早期発見できる臨床検査技師になりたいと思いました。貴院は、人間ドックとして、病気の予防に力を入れておられます。私の父がそうだったように、検査によって患者さんの身体の異常を早期発見し、健康を守るお手伝いができたらと思い応募しました。
また、私は、中学生から大学4年間ずっとテニス部に所属して、身体を鍛えてきました。このことから体力には自信があります。旅館でアルバイトをしていた経験もあり、さまざまな人と接する中で、コミュニケーション力を磨いてきました。これらのことを活かして、貴院にて良いお仕事ができたらと思います。
→臨床検査技師を志したきっかけとして、明確な動機を感じられます。
また、なぜその職場で働きたいのかということや、仕事を通してどのように貢献したいのかということもよく分かります。
自分自身のアピールポイントが入っているのも、応募者の人物像が分かり、良いでしょう。
レベルの高い例文集を見たい方は下記記事をご覧ください。
関連記事:
「志望動機のおすすめ例文10選!」
まとめ
臨床検査技師は、検査によって命を救う大切な仕事です。集中力や落ち着いた対応が必要とされますが、長く続けやすい専門職でもあります。
臨床検査技師を必要としている職場には、さまざまな場所がありますので、自分が望む働き方や企業研究をして、志望動機を作成するようにしましょう。
志望動機の基礎から応用まで網羅的にノウハウを知りたい方は下記をご覧ください。
関連記事:
「志望動機の書き方・例文」
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