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鉄鋼業界の志望動機の書き方・例文~日本製鉄など4社の選考通過ESを公開~

✔ 本記事のまとめ
●鉄鋼業界の志望動機を書くポイントは、[なぜ鉄鋼業界なのか?][なぜその企業なのか?][求められる人物像は?]の3点である。

●志望動機は、[結論→経験に基づいた理由→入社後に実現したいこと]の流れに沿って書くと良い。

●鉄鋼業界ではチャレンジ精神や発想力、語学力などが求められる。

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目次

鉄鋼は自動車や鉄道、さらにはもっと身近で使われている包丁、スプーンなど、私たちが生活していて当たり前のように使用してるものに使われており、生活に必要不可欠なものです。

そのような鉄鋼を研究したり開発したりしている鉄鋼業界は、たくさんの人の生活を支えている業界と言えるでしょう。

鉄鋼業界の選考を突破するためには他の就活生と差別化の図れている志望動機を作成する必要があるため、本記事を参考に志望動機の書き方のコツを掴んでいきましょう。

鉄鋼業界を詳しく知ろう!

鉄鋼業界を詳しく知ろう!

この章では鉄鋼業界の動向と特徴について解説していきます。

鉄鋼業界の動向

品質の良さに定評があり、生産量世界3位を誇る日本の鉄鋼業界。

近年国内市場よりも海外市場が伸びるとされているため、多くの鉄鋼メーカーは海外戦略を進めています。

例えば日本最大手の鉄鋼メーカーである日本製鉄は、2019年にアルセロール・ミタルと共同でインドの鉄鋼メーカーのエッサール・スチールを買収しました。

また、国際競争力を強化する取り組みの1つとして、日本の高い技術力を活かしてコンテナ船用の厚鋼板や自動車の車体などに使われているハイテン鋼などの高付加価値製品の開発もおこなっています。

しかし、日本の粗鋼生産量はインドに抜かれ3位となり、国内粗鋼生産量についても年々需要が減少、2023年は5年連続で1億トンを下回りました。

そのため、日本の鉄鋼業界各社は需要低下に合わせた生産体制の見直しを進めるとともに、安価な鋼材を大量生産する中国に対抗すべく、高品質の高級鋼材の生産・販売を強化しているようです。

参照元:読売新聞オンライン/国内粗鋼生産、5年連続1億トン割れの8700万トン…建材需要など低迷

【業界研究】鉄鋼業界の動向5選!仕事内容や志望動機・自己PRのポイントも紹介
鉄鋼業界は数ある業界の中でも、事業規模が大きく、グローバルに活躍できるチャンスも多いことから就職を目指している学生も多いのではないでしょうか。
本記事では、鉄鋼業界への就職を考えている就活生向けに、鉄鋼業界の特徴やビジネスモデル、動向などをお伝えします。

鉄鋼業界の主な仕事内容

■生産(生産管理・品質管理)

生産管理では製品を納期までに間に合わせるためのスケジュール作成から進行管理、生産工程の効率化をおこないます。

またそれだけでなく在庫の管理や資材の発注も生産管理の役割です。

品質管理では、工場で生産された製品の品質チェックや、改善テストなどをおこなっています。

生産の仕事は、安全且つスムーズに工場を運営していく上で欠かせない仕事と言えるでしょう。

■営業

鉄鋼業界の営業はBtoBであり、国内外問わず各業界のメーカーや建設会社、商社、官公庁などを顧客としています。

それぞれにヒアリングをおこない、顧客ニーズに応えるべく、自社製品・技術の営業、提案、生産部門などの関連部署への連携をとることが仕事です。

また、各市場のニーズを把握し、新しいビジネスチャンスの開拓もおこないます。

■調達

調達の仕事は鉄鋼製品の原料となる鉄くずや鉄鉱石などの買い付けです。もちろん買い付け以外にも大切な役割を担っています。

例えば、高炉メーカーであれば船舶の輸送管理や、質の良い原料を安定的に製造ラインに供給するためのプロジェクトに携わったり、電炉メーカーであればくず鉄を購入し、高品質な製品を安価で届けたり、といった役割などです。

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鉄鋼業界で働く魅力

■大規模プロジェクトに携わることができる

鉄鋼製品は、自動車やビルなどの建築物から、道路や鉄道・橋梁・工場などのインフラ設備まで、生活において必要不可欠なものに使用されており、社会基盤を支える重要な役割を担っています。

それゆえに大規模なプロジェクトに携わり、「自分の仕事が社会を支えているんだ」と実感できるのが鉄鋼業界の魅力の1つです。

また、出来上がった建築物やインフラ設備は長く使われることが多いため、自分が携わったプロジェクトが地図や歴史に残るということに喜びややりがいを感じる人も多いでしょう。

■グローバルに活躍できる

鉄鋼業界は国内だけでなく世界中の市場で必要とされており、日本の企業も海外展開やM&Aを実施しています。

常に技術革新が進んでいる鉄鋼業界では、海外のチームと一緒にプロジェクトを進めたり、学会発表に参加したりと、グローバルな交流が盛んです。

様々な文化や背景を持つ人が集まってプロジェクトに取り組むため、そのプロジェクトを通して新技術や知識・経験を共有し合うことで異文化コミュニケーションの向上にも繋がります。

将来的にはグローバルな視野を持ちながらキャリアを選択することもできるでしょう。

鉄鋼業界の志望動機のポイント

鉄鋼業界の志望動機のポイント

鉄鋼は私たちの身の回りにあるものにたくさん使われています。

つまり鉄鋼業界の仕事は思っている以上に人々の生活に深く携わっているということです。

同業界でも企業によって強みや注力しているものも異なるため、鉄鋼業界に入って何がしたいのかを明確にし、「~~だからこの企業を志望している」とアピールできる志望動機を書きましょう。

なぜ鉄鋼業界なのか?

志望動機を作成する際は「なぜ鉄鋼業界なのか」「なぜその企業なのか」をしっかりと深掘りしましょう。

「なぜ鉄鋼業界なのか」については、数ある業界の中でもなぜ鉄鋼業界を選んだのかについてしっかりとした理由を準備しておく必要があります。

「鉄鋼というモノづくりの原点から社会を支えたい」のような鉄鋼業界ならではの理由を入れましょう。

なぜその企業なのか?

一言で鉄鋼業界と言っても、各社強みとしている技術や戦略は異なります。

「なぜその企業なのか」については、志望企業の強みや事業形態などの特徴を調べて、競合他社と差別化しながら伝えるようにしましょう。

例えば、「日本製鉄は粗鋼生産量国内第1位、世界第4位を誇っています。また、国内のみならずグローバル展開にも注力しており、世界のあらゆる産業に製品を提供しています」といった感じです。

このように企業によって特徴や強みが異なるため、企業ごとの特徴を把握した上で志望動機を作成してください。

鉄鋼業界で求められる人物像は?

日本の鉄鋼業界は世界的にも高い技術力を誇っていますが、現在は業界内の競争が激化しているため、新しい製品や鋼材の研究など日々挑戦が続けられています。

そのため発想力や柔軟性忍耐力がある人材が求められているでしょう。

また、顧客や市場のニーズに合った製品を開発・営業していくため、何が求められているのかを聞き出す傾聴力や、常にアンテナを張り、多くの情報をキャッチアップすることができるという素養も求められていると言えます。

さらに鉄鋼業界は海外との繋がりが深い業界であるため、海外出張や海外勤務の可能性も視野に入れておかなければなりません。

社員にも「グローバル」を意識した働き方が求められており、世界を舞台にチャレンジすることにも臆しない人が必要とされています。そのため、英語などの語学力やチャレンジ精神もあるとなお良いと言えるでしょう。

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志望動機の書き方

志望動機の書き方

情報収集や自己分析をもとに、伝えることが決まればあとは書くだけです。必ずしもオリジナルの構成にする必要はありません。

シンプルでわかりやすい文章構成が、相手を意識した書き方であり、読んでもらうコツです。

文章力に課題がある人は第三者にチェックしてもらい、「て・に・を・は」、接続語、「です・ます」調など細部まで整えましょう。

■志望動機の構成例
(1)志望動機を一言で
(2)具体的に言うと
(3)理由(過去の経験と業界・その会社の関連性)
(4)入社後にどうなりたいか

志望動機の考え方を詳しく知りたい方は下記をご覧ください。

「何を書けばいいの…」志望動機の作り方がわからない時の考え方を紹介!
「志望動機欄に何にも書くことないな…」と悩んでいる就活生はまず、モチベーショングラフを用いた自己分析、企業研究を行いましょう。そうすることで、自分の強みを志望企業でどのように活かすことができるかがわかり、志望動機が書けるようになります。

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鉄鋼業界の志望動機の例文

鉄鋼業界の志望動機の例文

実際に選考を通過したESの志望動機の例文および考察から、書き方を学び自身のESや面接に活かしてみましょう。

日本製鉄(旧新日鐵住金)

当社に関心をもったきっかけについて教えてください。
世界中で最も用いられる素材であり、生活を根底から支える鉄鋼に携わりたいと考えたから。私はこれまでの経験から応援には人に力を引き出すと感じ、鉄鋼は生活を根底から支え、縁の下で応援していると考える。世界の骨組みとしての鉄鋼を貴社での仕事を通じて普及させたいと考えた。 よって、私は多種多様な用途・強みを持つ素材として、人々の日々の生活を縁の下から支える鉄鋼を扱う貴社に関心を持った。

⇒応援団での経験を軸に、縁の下で生活を支える鉄鋼業界に興味を持った理由を具体的に書くことができています。

『日本製鉄(旧新日鐵住金)ならでは』の特徴についても触れられていると、さらに良い回答になるでしょう。

参照元:unistyle/選考通過者本選考ES(日本製鉄(旧新日鐵住金)24卒)

阪和興業

あなたが阪和興業でチャレンジしたいことを教えてください。(250字以内)
海外事業に挑戦し、新興国における産業の基盤構築を実現したい。私は大学1年次からSNSマーケティングの長期インターンシップにチームリーダーとして取り組み、人や企業を根底から支えることにやりがいを感じた。この経験から、様々な産業を根底から支えている鉄鋼を通じてより快適な社会づくりに貢献したい。また、今後新興国では人口やGDPの増加に伴い鉄鋼の需要が増加すると考えられる。そのため、独立系により自由度の高いビジネス創出できる貴社を通じて、新興国における産業発展に貢献し、人々の生活を支えたい。

⇒[結論→経験に基づいた理由→入社後に実現したいこと]の流れに沿っている、簡潔で分かりやすい回答です。

今後の業界動向と企業の特徴のどちらも含んでいるため、業界理解ができていることも伝わる内容になっていると言えます。

参照元:unistyle/内定者本選考ES(阪和興業24卒)

JFEスチール

当社への応募理由と従事してみたい業務について入力してください。(200文字以下)
私たちの日常を根幹で支える鉄鋼商材に関わり、産業やインフラを陰から支え、世界の社会発展に貢献したく志望する。今まで体育祭実行委員や大学祭実行委員といった縁の下の力持ちとして、人が活躍するための環境作りに貢献し、人々から感謝されることにやりがいを感じてきた。貴社では、技術者の方が商材に込めた想いを、営業として国内外問わずお客さまに伝えていきたい。そして貴社の利益向上と社会の持続的発展に繋げたい。

⇒実行委員会などの経験から感じた自分のやりがいと、鉄鋼業界の存在意義がマッチしていることが分かる回答となっています。

営業として貢献するためにどう行動していくかについて具体的に書くと、より入社後のイメージをしやすい志望動機になるでしょう。

参照元:unistyle/選考通過者本選考ES(JFEスチール23卒)

メタルワン

メタルワンを志望する理由を教えてください。(200字以内)
私が貴社を志望する理由は、鉄を通してあらゆる産業を支えたいと考えているからです。「鉄は貧しい人々が豊かになろうとした時に必要になるものであり、また豊かな人々がもっと豊かになろうとした時にも必ず必要になる」という言葉を知った時に、鉄の可能性に強い魅力を感じました。また、貴社のインターンシップの中で鉄鋼総合商社ビジネスの本質について学び、貴社で働きたいと考え志望しました。

⇒言葉の引用を用いて鉄の重要性を示すことで自分の考えに根拠づけができているため、説得力のある回答だと言えるでしょう。

また、インターンシップの経験を経て企業のビジネスやビジョンを理解できていることもアピールポイントとして書けています。

参照元:unistyle/内定者本選考ES(メタルワン21卒)

レベルの高い例文集を見たい方は下記記事をご覧ください。

志望動機のおすすめ例文10選!
志望動機を書くことに自信がない方は、お手本となる例文を分析してください。志望動機のポイント、自信の過去の経験との一貫性、そして文章構成に至るまで。内容を自身で考えられれば、文章力は選考を通過したESのマネをすることで補いましょう。

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まとめ

本記事では鉄鋼業界の動向や仕事内容、求める人物像、志望動機の書き方について紹介してきました。

日本の鉄鋼業界が国際競争を勝ち抜くためには、高い技術力だけではなく、新しい製品や海外への進出が重要となってくるため、多くの企業が開発や海外戦略を積極的におこなうことが予想されます。

志望動機を書く際はそれぞれの企業がどんな戦略を持ち、今後どのように展開していくのかなど把握した上で、作成するようにしましょう。

そのためにも志望動機を作成する際は業界・企業研究を徹底的におこなうようにしてください。

志望動機の書き方・例文
志望動機にはコツがあります!!書き方、伝え方のテクニック、考え方や選考を通過するESのレベル感を把握しましょう。業種別、職種別の記事もラインナップ。業界の動向や業務内容だけでなく、総計300本以上の例文も掲載しています。

「就活に出遅れた」「志望動機の書き方が知りたい」「とにかく内定がほしい」という就活生は就職エージェントneoを利用してみてください。

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  • 「鉄鋼業界の選考で評価される志望動機ってどう書けば良いの…?」
  • 「鉄鋼業界ならではの対策ってあるのかな…?」
  • 「鉄鋼業界の企業や職種について詳しく知りたい!」

このように就活に関する悩みは人それぞれでしょう。

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