
「ESは通過するけど面接で志望動機を上手く伝えられず不安」
「面接で志望動機を聞かれた際に何をどう答えればいいのかわからない」
面接を繰り返し受けるようになると、上記のような気持ちになったことがある人が多いのではないでしょうか。
ESで聞かれる志望動機よりも、面接で聞かれる志望動機のほうが、より深く質問されるため、選考における重要度は高くなります。そのため、面接の場合どんな点に気をつけて回答すればいいのかを理解しておくことが重要です。
そこで本記事では、面接で志望動機が聞かれる理由から、上手く伝えるためのポイントなどについて紹介していきます。

面接で志望動機を聞かれる理由
面接で志望動機を聞かれる理由は、「志望度の強さ」「会社の社風・ビジョンとマッチするか」を知るためです。特に面接ではES以上に深く質問される可能性があります。
そして、そういった質問を通して、企業は内定後に入社する可能性や、入社後にどのくらい活躍できるのか等を基準に判断します。
どんなに優秀な人材に内定を出しても、企業は入社してもらわなければ採用する意味がありませんし、ミスマッチを感じてしまい退職されてしまうのも困るのです。
企業にとっても自身にとっても損のないよう、その職を通じてやりたいこと、挑戦したいことを明確にし、どうしてもこの会社に入りたいという熱意や覚悟を伝えましょう。
ESと面接の志望動機の違いは?
志望動機における、ESと面接の違いはコミュニケーションの方向です。
ESは学生から企業への一方通行であり、どれだけ志望度が高くても、上手く書くことができなければ、企業に熱意を伝えることができません。
それに対し、面接は学生と企業双方のコミュニケーションです。コミュニケーションの中で、学生からの志望動機に気になる点があれば、面接官から「なぜ?」「それはどうして?」と質問することができます。
そのため、面接のために志望動機を準備する際は、深堀りをされても大丈夫なように対策しておく必要があります。
面接中の実際の聞かれ方
実際に面接中に面接官が深堀りするときは、以下の3つの観点から質問されます。
●業界・企業間の比較
●入社後のキャリアプラン
以下で、それぞれを質問する際の例と意図を解説していきます。
【企業選びの軸を深堀りする質問例】
「なぜそう考えるの?」「そのきっかけになった経験はありますか?」と言うような質問で、企業選びの軸が根拠に基づいているかを確認する意図があります。
軸に関しては過去の経験に基づくものでもあるので、過去の経験や人柄についても深く質問される可能性があるので前もって、自分で深堀りしておきましょう。
【業界・企業間の比較をさせる質問例】
「他の企業じゃダメなの?」「他の業界じゃダメなの?」といった質問で、業界・企業を比較できているかを確かめる方法です。
あえて似ている業界や企業を対比させることで、どのくらい調べたのかを聞くことで、志望度の高さをはかるという意図があります。
自分が選考を受ける企業や業界だけでなく、自分の軸に沿って近しいと考えられる業界・企業の研究も欠かさないようにしましょう。
【入社後のキャリアプランについて聞く質問例】
企業の業務内容に対する理解度の深さから、また、企業の志望動機と入社後のキャリアプランの一貫性を確かめることで、志望度の高さを間接的に確認する方法です。
現場レベルの仕事や取り組みに関しては、できる限りOB訪問等を行い事前に調べておきましょう。
答えるときのポイント(面接で話す志望動機の作り方)
面接時に、より具体的に話せるよう、構造的に自分の志望動機を構成しましょう。
第1ステップ
まずは「自分が働く上で軸となる目標やモチベーションを明確にする」ことです。
基本的に面接はESを提出した後になるので、ある程度定まっているはずですが、「自分がどうなりたいか」という自分軸、そして「どう会社に貢献していくか」という社会軸から整理して、働き方の軸を定めていきましょう。
第2ステップ
次に面接を受ける企業が、「どんな業界に属し、その中でどんな強みを持っているか」を考えることです。
業界の規模、トレンド、その中で応募企業のどのような商品、サービスを提供し、どのようなポジションにいるのかといった客観的な情報を収集し、応募企業ならではの強みを見つけましょう。
第3ステップ
最後に「自らの働く軸と応募企業ならではの強み・特徴が重なる点を洗い出す」ことです。
例えば、「○○(働く軸)を実現させるには、□□(応募企業ならではの強み・特徴)な企業ではたらく必要がある」「□□(応募企業ならではの強み・特徴)である企業で働くことで、○○(働く軸)を実現できる」というようにです。
このステップのとおりに面接で話すべき志望動機を考えることができれば、軸をベースに考えることができているため、自然と個人としての熱意も表現されるはずです。
時間を書けて丁寧に構造的に把握していきましょう。
面接での志望動機の伝え方
どんなに良い志望動機を考えることができていても、上手く伝わらなければ意味がありません。
面接官に上手く伝える方法を確認しておきましょう。
ロジカルに話す
分かりやすく伝えるためには、論理的に話す必要があります。そして、論理的に話す第一歩は、「結論から話す」ことです。
志望動機の書き方でも伝えたように、結論を最初に伝えましょう。結論を伝えないまま話しはじめてしまうと、話が回りくどくなり、何を伝えたいのかわからないと思われてしまうこともあるので、これは避けたいです。
そのため「志望動機を教えて下さい」と言われた際は、まず「○○だから御社を志望しました」などと話のゴールを示しましょう。その後に、結論に至るまでの根拠や背景を具体的に話していきます。
最後に締めくくりとして、「入社できた際には、○○に取り組んでみたい」といった、入社後の展望を付け加えるのも忘れないよう注意してください。
結論から話すことを念頭に置いて、実際に話す際は以下の流れで話してみましょう。
志望動機は様々な形で質問される
面接で志望動機を聞かれる際は「志望動機を教えて下さい。」とストレートに聞かれる場合もあれば、企業によっては「将来のキャリアビジョンについて教えて下さい」とストレートに聞かれない場合もあります。
そこで、ここでは志望動機を聞かれている様々な質問パターンを場合分けして紹介していきます。以下の質問をされたら、志望動機だと思ってください。
ストレートに志望動機を聞かれるパターン
●なぜ弊社を志望しているのですか?
自己PRや学生時代に頑張ったことを等、質問がある程度聞かれた後に聞かれることが多いです。上記でお伝えした流れに則って伝えれば問題ありません。
将来のことから志望動機を聞かれるパターン
●5年後・10年後のビジョンについて教えて下さい。
●具体的に取り組みたい仕事について教えて下さい。
将来の夢や成し遂げたいと考えていることが、会社と一致しているかを確認するための質問です。自身のキャリアビジョンと志望企業で働くことが将来的に一致していることを示しましょう。
また、入社後のキャリアパスについても調べておくとよりよいです。
企業選びの軸から志望動機を聞かれるパターン
●他にはどのような業界を受けていますか。
●他業界ではなくこの業界を志望する理由について教えて下さい。
●業界内でも当社の理由について教えて下さい。
●あなたにとって就職するとはどういうことですか?
どのような観点から企業を選んでいるのか、どんな経験から選んでいるのかといった、あなた自身の考え方の部分です。
軸に関しては、まず企業を選ぶ段階でも必要となるので、早めに考えておくと効率的に就活を進められます。
就活状況から志望動機を聞かれるパターン
●内定を出した場合、すぐに就職活動を辞めますか?
他社の選考状況を知ることで、本当に入社してくれるかと言った、第一志望かどうかを見極めようとしている質問です。
「内定を出した場合、すぐに就職活動を辞めますか?」という質問は最終面接が近づくにつれよく聞かれる質問です。
まとめ
企業が志望動機を通して聞きたい点は、ESも面接も変わりありませんが、あらゆるパターンを考えどんな質問にも答えられるよう、しっかり準備して面接に挑みましょう。
面接や志望動機、就職活動で悩みがある時は就職エージェントneoのプロのキャリアカウンセラーにご相談ください。
